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□鑑札更新6回目プリウスの電子車検証のナゾ(典型的跛行的IT進歩編)
□寒波と戦うスクーター用山本式防風エプロンのご紹介(もう寒くはないわ編)
□激古テスターの保護ヒューズ装備のナゾ(また焼かないように編)
□あけましておめでとうございます(今年もよろしくお願いします編)
●鑑札更新6回目プリウスの電子車検証のナゾ(典型的跛行的IT進歩編)
初回登録平成22年(2010)から13年経過し6回目の鑑札更新である。今回からは車検証が電子化されるとか、である。
手順は以前と変わらない。今回は前回車検から2年間に2500kmしか走行していないので、オイルは交換しないこととした。車体下面の洗車、ブレーキパッド残量、オイル量、クーラント量、ブレーキフルード量、ウインドーウォッシャー量等の点検である。トヨタの電子制御ブレーキでは大量のブレーキフルイドが常時循環しているので劣化は遅いが、サンプルを採取して色調が新品と変わらないことを確認した。
ヘッドランプカバーにくすみは少量の水を流しながら電動のスポンジパッドで処理したら手動と違い一瞬できれいになった。キャリパーとパッドの見えるところを掃除しておいた。
1)車検証
である。
4)自賠責証明書と更新したもの(24ヶ月分)¥20010)
自賠責は前回が21550円だったのが安くなっているのは、おそらくコロナで走行距離が減っていることと、衝突予防装置の効果のせいだろうか。前回の
車検時に書類を確保しておいたので記入時間が節約できた。今回も10月17日期限のNCと12月24日期限のJB470のために書類をもらっておく。
今回は朝寝坊して出遅れてしまった。二輪と違って四輪をライン前に並べたまま事務処理後で遅れると迷惑をかけるので事務処理後に並べたが、平日でお客も少ないせいかそれでも4番目となり、さほど待ち時間はなかった。
ラインに入る前に灯火類、クラクション、パワーウインドー、ワイパーとウォッシャー等のチェックがある。警告灯のチェックは年々厳しくなっていて、令和3年10月1日以降登録の車に対してはOBD 検査が加わる。おそらく全車ではなく警告灯が点灯している車にOBDスキャンが行われ保安基準適合かどうか判断されるのだろう。12ヶ月点検票にもOBD点検の項目が加わっている。
ラインの流れは以前と同じだが、ハイブリッド車ではメンテモードの入れ方だけは練習しておいたほうが良い。過去に二輪、キャンピングカー等を含めて何度もラインにいれているが、チェックは微妙に変化しているので、毎回初心者モード(ハザード点灯)で入場している。
と言うよりは、ハイブリッド車のユーザー車検では係員がほぼ自動的に寄ってくる。最初の車からハイブリッド車だったユーザーはメンテモードはもちろん、ギアシフトの概念が乏しく、ニュートラルへ入れる指示を理解できない場合があるらしい。さらに、多くの新型車ではギアのパーキングモードと電動サイドブレーキの区別がわかりにくくなっている。
検査は問題なく合格し、9時40分には前窓にシールを貼ることができた。
新しい電子車検証はA6(はがき大)で右側にチップが貼付されている。以前と同様の記載の「自動車検査証記録事項」なる紙がもれなく付いてくる。次回の車検ではチップが書き換えられるだけで車検証は使い回しとなるらしいが、その際にまた100円余計にとられるかどうかは定かでない。
チップの内容はPCやスマホで読むことができる。手持ちのスマホのNFCをonにして国土交通省謹製の「車検証閲覧アプリ」をインストすれば「自動車検査証記録事項」と同じ内容のPDFが閲覧でき、ファイルとしても保存できる。チップの位置とスマホの読み取り位置を上手にあわせて、電子車検証のQRコードの下にあるクレカのような数字(写真赤枠)入力する必要があり、出るまでに若干の時間がかかる。なおアプリには一度車検証を読み取ると車検の期限が近づくと通知する機能もあるが、現状では通知登録を表示させるとフリーズするバグがあるようだ。
今後の電子化の流れについては、自動車検査証の電子化に関する検討会に説明がある。現状では、ユーザーの持ち込み車検に関しては電子化は大したメリットは無い。
しかし、検査ラインを持つ指定工場(いわゆる「民間車検場」)では手間が減る。現状では車検に合格しても、シール(検査標章)と車検証は車検場に取りに行かなければいけなかった手間が不要になるらしい。電子車検証は指定工場で書き換え可能だろうが前窓に貼るシールの印刷はどうするのかは定かでない。
なお、今後はシールは原則として前窓の右上に貼ることに変わるそうである(Webmasterは中央に貼ってしまったが)。チップについても、そもそもECUに組み込むとか、シールやナンバープレートと一体化するとか、いろいろな案があるらしい。確かに外部から読み取れると便利だが、逆に剽窃されたり書き換えられたりとセキュリティーの問題も発生するだろう。シールに高度に暗号化されたQRコードを記載すれば便利だと思う反面、暗号は必ず破られ悪用される可能性があるのでセキュリティーが心配になる。
今後はリコール情報を始め、無保険車、車検切れ車、盗難車等の処理等が容易になるらしいが、役所の垣根に関係するので時間がかかりそうである。実際WebmasterのプリウスはECUのマイナーなバグ1件についてのリコールをかかえていてまだ対策していないが、今回はそのリコールの指摘はなかったのである。そのうち処理が追加されるのだろう。
現在自動車を登録するには、まず警察署に行って車庫証明を取る必要があり、また車検場にある県税事務所の出張所で自動車税の登録処理がある。これらがずべて一元的に電子化されるには若干の時間がかかりそうだ。さらに、現行では希望ナンバーの処理はかなり煩雑だが、これがどうなるかは書いてない。
それと、気になるのは重量税は13年超えと18年超えで段階的に重課され、自動車税も13年超えで重課となっている事だ。本来ならプリウス30も13年超えで重課を食らうはずだが、エコカーは自動車重量税が2023年4月30日まで減税の対象となっている。しかしこれが5月以降どうなるかは決まっていないようだ。いくら重量税を食らうかについては予め車検の予約サイトでチェックできるようになっている。
本来古いクルマが重課されるのは環境負荷が劣るから、というのが根拠であろう。しかしプリウス30は13年経過しているが、最新の令和2年度燃費基準150%達成車であり、プリウス40との燃費の差も誤差の範囲なので、環境負荷が大きいから重課するという根拠に欠けるのだ。
つまり、年限で重課する制度と環境負荷で割引する制度の間に矛盾が発生している。そもそも重量税は時限立法で、その1000分の407が「自動車重量譲与税」として市町村道の整備に使われるのが本来の趣旨だったはずが、道路の整備が進み使途が減ったために平成21年から一般財源となっている。国民も業界も廃止を求めているが、エコカー割引とかでお茶を濁して存続している。
金がかかる車検だが、検査料自体は1800円+500円に過ぎず、自賠責はしかたがないにせよ、根拠が乏しい重量税が存続していることが実に腹立たしい。
我が家のプリウス30Lグレードは40kg軽く車体下面からリアバンパーとリヤタイヤハウスにかけて空力付加物を持つCx0.25の燃費スペシャルである。GPS計測100kmh(メーター表示105km/h)まで9秒台とパワー燃費ともに満足できるレベルだが、唯一衝突防止機能が無い。この車の命運には重量税にかかわるセンチメントが関係してくる気がする。
●寒波と戦うスクーター用山本式防風エプロンのご紹介(もう寒くはないわ編)
Webmasterは古典的なカウリングの無いバイク(最近ではネーキッドとか言うらしい)が好みである。自転車のダイヤモンドフレームが永遠であるのと同様に、前の三角に納まったエンジンの美しいたたずまいが好きである。もちろん空冷のフィンがあれば更に良い。。
初めてスクーターのDIOに乗ったのは2002年と比較的最近で、それまでのネーキッド車では水たまりを避けて走っていたのだが、スクーターではライダーには水しぶきはかからない。それと無段階変速の感覚はいずれも未体験のコペルニクス的展開であった。
その後はアドレスV100、リード100を経て現在はアドレスV125が日常の足であり、冬季はスクリーンとナックルカバーに防寒ハンドルカバーで凌いできた。これに冬用インナーとエアバックを仕込んだヒットエアーでかなりの防寒装備となったが、依然としてハンドルとフロントカウルの間には隙間か寒風が入ってくる。
この隙間をハンドルに両面テープで貼ったエプロンを垂らすことで寒風を防げるようになったが、夏期に両面テープをはずすと残った糊が美観をそこねるし、毎年新たにを両面テープで貼るのも芸が無い。
そこで、風水工学を駆使して熟考の結果、山本式防風エプロンとして結実したのである。ゴタクはこれくらいにしてお披露目である。
アドレスV125はウインカーがフロントカウル上部にあるので、これを塞がないようなエプロンを作成した。材料はダイソーのシボ付きの発泡塩ビ製?のランチョンマットである。昨年までは両面テープでハンドル下面に貼っていたのを、ゴムヒモによるカーテン式に改良したものである。
エプロンの上辺付近に2cm毎に穴をあけ、スニーカー用のゴム製靴紐を通す。これをヘッドライトの下面に垂らし、靴紐をハンドル両側の下面を通ってミラー底部のナックルカバー固定具に結びつけている。エプロンの上面はステアリング軸とライト下面の光軸調整のネジの間に絶妙な形で収まっている。下端は走行風でカウルにぴったり張り付く。
色彩的に黒は色気が無いので、ゴムヒモはオレンジとしてバランスをとったが、車体と同色ならさらに良いかも知れない。エプロン下端はウインカー部分を切り欠き、また正中下面を切ってカウル上部前面を覆うようにした。写真のようにステアリングを切るとエプロンはウインカー上部の凸部を覆うのでウインカーがケラられることは無い。
効果はフェノミナルなもので、スクリーンとナックルカバーと山本式防風エプロンでライダーの投影面積のほぼ9割をカバーする。V125に装備したデジタル温度計の読みでは、福岡での最低気温である零度付近でも寒くなく、唯一ヘルメットの曇りが気温を意識させる程度である。ルックスも剣道の防具風で耐えられる範囲だと思う。上端はもうすこし左右幅があってもいいかも知れない。
スクーターによってハンドルとカウルの形状が千差万別なので写真を参考にトライしてほしい。コツは真ん中の下部の切れ目で走行時にカウルに密着するように形状を工夫することか。
巷では、アドレスの新モデルが発売されたが、期待を下回る出来だった。まず前モデルに引き続いてフロントカゴをカウルに装備する金具が無い。シート下にフルフェイスのヘルメットが収まらない。リアキャリアが標準でなく、オプションのリアキャリアでも燃料の蓋とリアケースが干渉する。11.4psあったV125初期型に比べ馬力は8.7PSと低下した上に、V125で6L強あった燃料タンクも5Lと小さくなっている。デザインはジェンマ風の肥満スタイルと、全ての面でV125よりグレードダウンした印象である。
この新型を見て、改めて初期型V125の偉大さを再認識した。そこでメラニンスポンジで白化した樹脂を削り取りシリコンスプレーでお化粧したところ見栄えも良くなってますます愛着が湧いた所である。貴重な初期型V125を末永く維持するためにも、いままで以上に安全運転と整備に努めなければいけない。
さてV125から大型のスクリーンとナックルカバー装備だけのNCに乗り換えるとやはり防風効果が低く寒い。NCにはラジエーター外側にバンパーがあるので、現在見栄えの良い防風装置を考案中だが、速度域が異なるのでそれなりに強度が必要となるだろう。もしうまいものができたら紹介したいと思っている。
●激古テスターの保護ヒューズ装備のナゾ(また焼かないように編)
またまたテスターの話である。
□戦艦大和級テスターEM-300修理のナゾ(また焼くのが怖い編)
で完調となった旧式アナログテスター群であるが、再度不幸な事態を招かないように保護ヒューズを入れることにした。
保護ヒューズの有効性については、現用中のサンワYX361Trに装備している500mAヒューズはすでに3回ほど交換している。つまり、テスターには誤使用が避けられないということだ。現在の多くのまともなテスターにはメーター保護のためのダイオードと、内部回路保護のためのヒューズが装備されている。
とすると、デジタルテスターには不要なのか?という疑問が湧くが、その理由は多くのデジタルテスターには焼損の原因となる電流レンジが無いためである。電流レンジで電流レンジを装備すると絶縁等の規格を満たすためにコストアップになるので、あっさり割愛されているのだ。
しかし、有名な安物テスターDT-830Bには4Aと10Aの電流レンジがあるので焼損の可能性があるが、テスターリードの銅線が激細なので、リードが先に焼けて本体を救うという特殊保護回路になっているせいなのか、まだ焼いていない。
まず虎の子のEM-300である。
500mAヒューズに透明シュリンクチューブを被せてマイナス端子と配線の間に仕込む。マイナス端子には5A専用端子から太い抵抗線がつながっているが、これは少々の電流オーバーでは焼損しない。ヒューズの足は50年近く不良在庫だった真空管アンプ整流用ダイオードの丈夫な足を使っている。ダイオードの足はチップへの熱伝導を減らすために鉄製なのである
ヒューズの足のハンダ付けは手早くする必要がある。ゆっくり熱しているとヒューズ内部の線まで溶けてしまうからだ。内部回路とのハンダ付けの熱はダイオードの足のおかげでヒューズ側の半田付けには加わりにくいようである。仕込んだ後に精度チェックしたが、この手のヒューズでは目に見えるような誤差は生じないようである。
次はSP-6Dである。
内部には、接触不良知らずの高品質回転スイッチと、美しい抵抗が立体配線で配置されている。SP-6Dでは個別の巻線抵抗となっているが、これより前のSP-6では底部に複数の巻線抵抗のための絶縁バーが配置されていた。
ヒューズの配置はマイナス端子と内部配線の間である。これまたヒューズは精度には影響ないようだ。
次が、ラジオシャックのマイクロンタ(Micronta22-212)である。
スイッチ基板の4個のネジをはずし、基盤を貫通してマイナス端子へ繋がる黒い配線を基盤上面からリルートして使用する。マイナス端子がネジ止め固定なのではずして半田付けできる。筐体が小さいがヒューズの収まりはまずまずである。
これまたヒューズは精度にはあまり関係しないようである。
これで、YX351Trを含め、手持ちのアナログテスター4台では、今後はあの内部抵抗が焼ける芳しい香りを味わうことな無いだろう。それはテスターにとっては安心だろうが、あの悪魔的に芳しいテスター焼損の香りを二度と嗅げなくなるのも寂しいという、アンビバレンツな気分でもある。
実際、街で2スト車を発見すると、追跡して2ストオイルの匂いを嗅いでみたくなる気分と同じであろうか。かつて2ストオイルの匂いを嗅ぎたくてリード100を入手したことがあった。
□多走行リード100リストアのナゾ(その3)
しかし、期待に反して排気対策の触媒のために匂いや煙が殆ど無かったことを思い出したのである。
2)自動車納税証明書
3)24ヶ月適期点検記録簿
5)自動車検査票(自動車審査証紙1400円と自動車検査登録印紙¥500。前回より100円高くなったのは電子車検証のためか)
6)自動車重量税納付書(エコカーの本則の¥15000)
□太古テスターSP-6Dの完全修理のナゾ(ヤキモチが怖い編)
□不良在庫に救われたラジオシャックテスターのナゾ
□多走行リード100リストアのナゾ(その2)
□多走行リード100リストアのナゾ