Version April 1999
April. 27
●株価の先読みは可能か?(風水学的に店頭市場を見る編)
April. 20
●山本式C級スピーカー解脱法のナゾ(風水学的音質改善編)
April. 15
●山本式枕元仕様静音パソコンの製作
April. 10
●Windows95の安定度のナゾ
April. 5
●修理が難航した石油ファンヒーターのナゾ
April. 1
●山本式圧縮音楽出力変造のナゾ (ハンダ付け練習編)
April 27
●株価の先読みは可能か?(風水学的に店頭市場を見る編)
今回は主体性を持った市場投資のハナシなので、大証券会社におまかせの方には興味が湧かないかもしれない。
このページの逆リンクを辿っていくと、電算機が本職のエンジニアや学生さんのページはともかくマーケット関係のページに突き当たったりする。何を間違ったか相場についてE-mailのお尋ねが来たりする。
確かにWebmasterは家の頭金を市場で稼ぎ出した事があるが、それは情勢が良かったからである。昨今の市場は業績の善し悪しと将来性の有り無しが錯綜しているので素人には判断が難しい時期だ。Webmasterも引退状態である。プロも山の手証券が倒産しノルマ証券も大損を抱え込む位だから、オーバークロックと同じで誰もアテにならず結局自分だけが頼りである。もし身代が(HDDが)クラッシュしても誰も責める事は出来ない。
Webmasterの市場観は徹底した逆張りで、情報源は日経新聞だけだ。四季報は業績だけでなく従業員数、給与に至るまで信頼度が極めて低い。結局事実と言えるものは株価だけである。以前はファミコントレードでチャートを入手していたが、最近はインターネットで一年間のチャートが手に入るので、四季報は年に1冊で十分だ。
株式には店頭市場というのがある。浮動している証券が少ないため市場性が乏しく情報も入らないのでエクスパートの世界である。米国にいたときにはNASDAQという一種の店頭市場での取引を経験したが、世界的な企業の多くがNASDAQに登録している。取引が電算化されているため市場性が高く情報が豊富なので、間接費の高い旧来の市場に上場する必要が全く無いのである。この点に関しては彼我の差は大きい。
素人が店頭市場に手を出すのは難しい。じゃあ素人に店頭市場がまったく役に立たないかというと、そうでは無い。店頭市場の動きは必ず一部、二部の市場の動きに先行する事を応用して高い確度で株価を先読みする風水学的店頭市場観相術を紹介する。今回ビジター120万人突破を記念して、特にナイショでお教えする。
注意:Webmasterは善良なる傍観者であり、その波及効果について一切担保しないし、質問もお受けしない
まず一部で興味有る株をみつけたら、それと全く同じ業種の企業を店頭市場で探してみる。まったく同一の業種でなくても、組になる製品を作っている企業でも良い。店頭市場に無くても、有力企業であれば地方に上場している会社、特に関西、中京地域の企業の波動も参考にする。
最初の例は同じ業種のサロンパス(上段4530)と三度笠薬品(下段4542)だ。
画像はyahoo finaceからのリンクである。三度笠薬品は99年1月には上昇が始まっているが、サロンパスは3月を過ぎたころから変化が現れ、その時差は2ヶ月以上もある。この銘柄を取り上げた理由は、現在Webmasterがひどい肩こりに悩まされているからである。マッサージ椅子を物色中である。
次に日の丸電気硝子(上段5214)と中央無線( 6716)だが、
どうして業種の異なるこの2社が同じ波動を示すのだろうか。それはブラウン管と偏向コイル類が必ず組だからである。この場合の時差は一ヶ月だ。この銘柄を取り上げた理由は、液晶が普及するとブラウン管はどうなるのか興味があるからである。何となく先が見えるような気がする。
次に春日無線( 6765)と八重洲無線(6821)だが、
これも完全に同一業種とは言えないが似た波動を示す。その時差は20日程と短い。重厚長大産業より電子産業は時差が短いのである。この銘柄を取り上げた理由は、Webmasterがアマ無線を愛し、その将来を心配しているからである。これまた何となく先が見えるような気がする。
最後にこれは瓜二つという波動を示そう。昔から切磋琢磨して出し抜き合いパクり合いをしている名古屋パソコンパーツ (上段6913)と金沢パソコンパーツ( 6916)である。最近はお互い比較広告に熱心だ。
この二社は株価までほぼ同じで、市場でこれ程の似た企業はめずらしい。波動の時差はわずか3日である。つまり金沢の株価を見れば3日後の名古屋の株価が知れる。お互いに間諜を放っていると思うほどである。両社とも市場のトレンドをつかむのに必死である。
おおむね名古屋がダサい(赤と黄色を多用)パッケージで、金沢がしゃれた(青や緑を多用)パッケージで出し抜くパターンだが、PC100メモリーでは珍しく名古屋が先行して逃げ切った。現在はK6のおかげでCyrix486に次いで第二次アクセラレーター戦争が勃発中である。
この銘柄を取り上げた理由は、高速メモリーが普及するまではパソコンの飛躍的進歩は望めないとするWebmasterの観測にある。ワークステーションに比べx86マシンの性能がクロックに比して伸びない理由のひとつにメモリー性能がある。マルチメディアのために肥大化したWindowsではCPU速度とメモリー速度のギャップはキャッシュではなかなか埋まらない。キャッシュが一番良く効くのは退屈なベンチであり、バンド幅を要するマルチメディアでは効きが悪い。
それまでは、オフィスに大量に存在するソケット7古マシンの部品を差し替えて往生際悪く凌ぐしか無い。スロット1が本ページの予言通り終わってしまった以上、古マザー上のK6にすら勝てないソケット370マシンに新規投資する気にはなれない。Webmasterは高速メモリーの普及は21世紀になってからと見込んでいる。
注意
名古屋/金沢パソコンパーツのように吹き上げ(急騰)た場合は、仕手、目の黒い外人、仕手に提灯をつけた大手が出動している事が多い。連中は値幅取りのために高値圏で大手や個人へハメ込んで撤退する。従って今から出動するには相当なセンスが無いと高値掴みで終わる可能性がある。
連中の習性として、何らかの目安、例えば上場来高値付近で、”新局面”とか言って一段の踏み上げを演出して煽りながら手仕舞いにかかる。従ってこの手法は、むしろすでに所有しているムキが売る時期を占うのに有効だろう。
このように、風水学的店頭市場観相術はネット時代にぴったしなオリジナル技法である。波動の時間的ズレの原因はいろいろ考えられる。まず規模の小さな会社ほど下請けやOEMが多く、原料、部品、試作品の調達を先行させないと商売が続かない。また店頭市場はエクスパートが多いので状況の変化に敏感でそれが株価より早く反映されるからだろう。
このページの論点は銘柄では無くて、その解析方法にある。それらがどうなろうが関知しないし、ご質問も一切お受け出来ない。リンクしたグラフも刻一刻変化して行くので、この手法が正しいかどうかはみなさん自身が目撃する事になる。
April 20
●山本式C級スピーカー解脱法のナゾ(風水学的音質改善編)
最初に断っておくが、今回の話はローエンドオーディオの神髄なので、ハイエンド指向の方は次のリンクで戻っていただきたい。ハイエンド指向なので最初に戻る
最近のパソコンはますますマルチメディア化が進んでおり、パソコンセットで買うと必ずチープなC級スピーカーが付いてくる。しかしそれらの音質は概して芳しくない。かといってまだ使えるモノを捨てるとゴミになり省資源に逆行するだけでなく環境に優しくない。今回はこの手のスピーカーを風水学的に変造し音質解脱させる方法である。
今回のサンプルは数年前のFM/Vのサウンドブラスター16のおまけスピーカー(アンプ内蔵で口径7cm,密閉型)である。アンプ内蔵だがACアダプターが無いのでSB16の内蔵アンプで鳴らしているが、実にチープでラジオ臭い音だ。高音もキンキンする。
測定方法は後述する事にしてまず周波数特性(上段)を見てみよう。ラジオ臭さは300-500Hzの約10dBのピークによるものと考えられる。キンキン響くのは3-4KHzのピークのせいだろう。
300-500Hzのピークはスピーカー自体の特性にキャビネットの特性が加味されたもので有る程度細工できる。小口径スピーカーの3-4KHzのピークを消すのは至難だが、工夫により山谷を減らす事はできる。
周波数特性がスピーカーのすべてではないが、少なくともフラットな方が自然に聞こえる。下段の特性はWebmasterが持てる音響技術の全てと資金約\30を投じて風水学的に解脱させたスピーカーの特性である。300-500Hzのピークは減じて低域に移動したのみならず100-150Hzの特性が5dB改善している。3-4KHzのピークは消えていないが山谷が消えなだらかになっている。
今回のスピーカー特性測定はサウンドブラスター16とロハの信号発生器およびFFTアナライザソフトのWavetoolを用いた。ソフトの入手法と測定の詳細は、
を読んで欲しい。原理的にはパソコンで発生させたホワイトノイズをスピーカーで再生し、それをマイクで拾ってFFT解析する。道具としては入出力が同時にできる全二重サウンドカードがついたパソコンとマイクのみだ。最近はインターネット電話のせいで市場にあるパソコンの殆どに全二重サウンドカードとマイクが付いているので投資はゼロである。
早速風水学的変造を開始しよう。スピーカーをバラしてみるとユニットの品質はまずまずである。ポールキャップ径はさほど大きく無いが、エッジがウレタン製で、ストロークが結構あるようだ。スピーカーの値踏みについては、
●続々々々オーディオのナゾ (電流帰還アンプの実践編その3とスピーカー値踏み編)
を参照して欲しい。まず低域の向上と300-500Hzのピークを消すことにしよう。低いピークを消すために吸音材を入れるが、通常のガラス綿や合繊綿は効果が薄く、密度のあるウレタンスポンジが効果的だ。今回は梱包材の廃材を用いたが、古い座布団のパンヤでも良い。Webmasterが小学生の時に作ったスピーカーには布団から綿を無断拝借した記憶がある。
低域はキャビネットを変形バスレフにすることで向上させる。本格的なバスレフにはポートがあり、ここで共振して位相が反転した低音を出力する。このキャビネットは容積が小さくポートを置くスペースなど無いので穴だけのバスレフとする。
どうして穴だけでバスレフになるかは述べないが、詳しくは
を参照して欲しい。この場合キャビネット自体が共鳴腔となり、穴がコーン紙の働きをする。共鳴によって音の位相が遅れて反転し、穴から出た低音がスピーカーから出た低音と強調しあう訳だ。スピーカーの共振ピークはバスレフ穴の共振で高さを減じやや低域に引っ張られる。スピーカーの共振とポートの共振周波数が離れすぎずうまく繋がることと、ある程度ポートに制動を効かせる事がバスレフの奥義だ。
世の中にはバスレフ否定派も多くおられるがWebmasterは必ずしも否定派では無い。このようなプアなスピーカーでは低域の能率が良くなり歪みが低下するのでトータルでメリットがあると考える。そもそもスピーカーは精密なトランスジューサーには程遠いシロモノであり楽器と考えるベキだろう。共鳴自体を否定すると人間の声もバイオリンも成り立たない。
Webmasterの経験によると、バスレフ穴の面積はスピーカー面積の約1/15位で、穴の位置はスピーカーの端からスピーカーの直径よりやや離れた場所が良い。穴の形は円形より不整形の方がピーク分散と制動のために効果的である。
バスレフ穴としてはスピーカー表面から一番遠い後面の銘板を剥いだスキマ(約5平方cm)を使う。隠し細工としてコーン紙の中心部の丸い紙(ポールキャップ)に針で穴を5つほど開ける。これは、磁気ポール前の狭い空間の空気のヌケを改善しコンプライアンスを向上する細工だ。
重要なのはバスレフ穴以外の穴を徹底的に塞ぐことである。特にスピーカーの至近距離にある穴は良くない。このスピーカーではエッジとキャビネットの間にスキマがあったのでボンドでユニットを接着した。パンチングメタルの固定穴もボンドで塞いだ。スイッチとボリュームの穴はしょうがないのでそのままである。
さて中音だがユニットの前に不織紙があり、これとコーン紙との空間が共鳴腔として働き2.5KHz付近に谷を作っていると考えられるので不織紙を取り除く。パンチングメタルを除去すると1KHz付近の谷を無くせるが実用性のためにそのままとした。
さて風水学的にC級からB級に解脱したスピーカーを試聴してみよう。 図のようにwinAMPのグライコを細工して(全体のレベルを少し下げるのが飽和しないミソ)ほぼフラットな特性にしてMP3を再生してみる。スピーカーは45度外側を向けて配置する。目をつぶって視聴するとラジオ臭さは完全に消えミニコンポクラスの音のように感じる。にわかにこの小さなスピーカーで再生しているとは信じられない程だ。良質なスーパーウーハーを組み合わせると(ペイしないが)マニアを騙せるかも知れない。
以上の変造のテクニックは別にパソコン用スピーカーだけに限らず、ラジカセやカーオーディオにも応用可能である。このような些細な変造でまったく余計なエネルギーを消費せず100Hz付近で5dBもの低域を向上させる事ができるのである。これが風水学的スピーカー解脱法の神髄である。スピーカーとは実に奥が深いものだ。
最近はMP3という便利なモノができたおかげで、手持ちのCDの音楽をパソコンに仕込んでおける。大事なお気に入りのCDに限って妙に力が入って落としたりしてキズをつけることがあるが、もうこれで安心だ。
というわけで、今回はフトンに入ったまま森高を聞きながらネットサーフィンするという極楽環境のための山本式枕元静音パソコンを紹介する。そのまま寝込んでしまってもHDDがスタンバイすればソヨとも音がしないパソコンである。使用した静音化テクはすべてこのページに登場したもので各所でパクられているものだが、今回はそのシネルギー効果を狙ってパソコン風水学本舗の意地を発揮したい。しかもコストは限りなくロハに近い。
衆目の一致するところ、パソコンの最大限の騒音源は電源である。最初にAT互換機電源ファンのナゾで紹介したように、ファンの排出口の板金を曲げる。実際には殆ど直角にまで曲げて良い。
これで4dBほど改善する。しかし静かな枕元では依然ファンの音が耳障りだ。そこで大胆にも電源ファンを12Vから5Vに繋ぎ変える。まずファンのプラス側の電線を切り、後の写真で出てくる自動車用の圧着接続子?で5Vのラインにつなぐ。線の太さが違うので、ファンの方は3回電線をくぐらして接続の信頼性を確保する。
さて、電圧を5Vに低下させたことによるファン風量低下は、徹底した風水学的通気性変造によって補う。パソコン静音化計画のナゾで示したように軸流ファンは圧力差に弱く、たった0.5mmH2Oの圧力差で風量が半減してしまう。さらに通気性という点では市販の電源やケースは殆どが失格であり変造が必要だ。
まず電源だが、ケース内の開口部面積が不足しているものが多い。これは写真のようにグリルを曲げて開口面積を倍増する。パソコンの吸気はパネル下部から行うのが風水学的に吉である。このためパソコンの冷却ファンのナゾで紹介したように、前面パネル下部をニッパーでばっさり切ってしまう。この部分は正面から見えないが、メーカー製パソコンでは必ず大きな孔が開けられている。静音化の隠し味として、前面パネル裏の気流を妨げない位置にスポンジが仕込んである。
これらの変造により、電源のファンから5Vにもかかわらず風量が感じられる。静かになると今度はCPUファンの音が聞こえて来る。これもパソコンの冷却ファンのナゾで紹介したように電源コネクターの赤と黄色を入れ替えて5Vにする。当然出力側も入れ替えておかねばならない。
今回はK6-300(100x3,\7980)をコア2.0Vの75x4.5で駆動している。クロックアップはもとよりWebmasterの趣味で無いが、今回のK6が2.4Vで400MHz以上で動作するマージンを省電力の方に生かす。マザーはねばるSocket7マザーボード(ASUS SP-97V)のナゾで取り上げたSP-97Vで、コア電源のジャンパーを全部とっぱらうと2.04Vとなる。消費電力は15W前後でヒートシンクは室温に保たれる。
さてファン騒音が消失するとハードディスクの回転音とシーク音が気になる。そこでパソコン静音化計画のナゾで紹介した究極のノイズインシュレーション変造を発動しよう。
裁縫道具屋に行って25mmx150mmのマジックテープ(@\125)を入手する。テープは幅を半分に切り、写真のようにHDDの金属面長編の端にネジの頭をクリアするように貼る。そしてHDDを5インチベイの底かケースの底に固定する。マジックテープの固定は非常に強力な上にケースとの間の振動の遮断は完璧だ。この写真には青い圧着接続子も写っている。
今回は通風による冷却を念頭に置いてケースの底に置いた。電源ケーブルの長さが不足するので、変造ファンのコネクターを使用したが、コネクターが奥まで差さっていて確実に接続されている事を確認して欲しい。コネクターのトラブルは結構多いので要注意である。HDDのどっちを上にするかは議論が分かれる所だが問題になったことは聞かない。
そうそう、サウンドカードにも山本式スーパースロットスタビライザー変造を加えて置かないと片手落ちというものだろう。これで出来上がりである。パソコンはもはやオーディオ機器といって良いほど静音化された。
環境のS/N比が改善すると、音楽の音量も小さくて済み、身の回りの省資源と環境改善が良い循環の方向へ向かう。これで未だかつて無かったレベルの枕元静音パソコンライフをエンジョイして欲しい。
先日某BBSで話題になったのがWin95の安定度だが、すこぶる評判が悪いようである。 このホームページは表と裏をあわせて一日約4000人(端末IPベース)、数万ファイル、データ量にして約500メガバイト以上配信しているが、今までの115万人のアクセスのうち1/3以上はWin95マシンで配信して来た。その経験からすると、不安定OSもハサミも使い方による。
そもそもWin95は、DOSやWin3.1、WFWなどからの移行を念頭に置いたOSだ。ハードやソフトの互換性のため、32bitOSとしては土台に甘い所があるのは事実である。たとえばDOS互換のためにOSはアプリにハードウェアの直接制御を許してしまうし、16bitアプリではメモリーの保護も不十分で、リソースにも限りがある。
そのかわり古いハードやソフトが使えるし、リソースも軽くてすむ。他のマルチタスクOSが石造りの家だとすると、Win95は戸を開けっ放しにして蚊帳をつっている昔の夏の日本家屋のようなモノだ。その二階にIE4やOFFICEのような重い環境を乗せ、リソースを浪費し、ありとあらゆる機能を要求する事自体がそもそも著しくバランスを欠いていている。日本家屋なら倒壊するところだ。
Win95マシンを職場で抱えてきてトラブルに泣いている貴兄のためにWin95安定化策を考えてみよう。とにかくOSを軽くしてやることが大事である。この話では人柱族やオーバークロック族は対象外なので、くれぐれもお間違いの無いように。
まずWin95に限らないが、ハード、ソフトは風水学的に次のように分類される。
人柱期 ハイリスク、ローリターン。
ハイエンド期 ハイリスク、メディアムリターン
普及期 ローリスク、ハイリターン
黄昏期 ローリスク、ローリタン
物故期
また製品はその品質によって
優良品
並品
イカモノ
粗悪品
に分けられる。この分類によれば、Win95のOSR2(Win97?)以降でIE4を積んだモノは本来普及期で無ければならないのに、人柱期のままビジネスに投入されて来た粗悪品と考えるベキであろう。ユーザー全体がベータテスター扱いなのである。IE4で不安定になったOSの上に不安定なOFFICE97が加わるとビジネスが崩壊するのも無理が無い。そこで方策である。
1.まずIE4は絶対に消す。
思うにIE4は本来OSが他のアプリに配分すべき限りあるリソースを自分自身で食いつぶして落ちるように思う。そもそもOSとシェルはアプリの裏方で地道に働くべきもので、それがリソースを喰ってアプリが落ちるのは本末転倒だ。例えていうと、エンジンルームのサイズが過大で後部座席の無くなってしまったセダンのようなモノだ。それにあなたの財産の様子を逐一リッチモンドまでチクっている可能性もあり、主権の侵害である。
メーカー品でOSR2以降がプリロードされている場合はコントロールパネルのアプリ削除で一思いに消してしまう。どれを消すかなど聞いてくるから二度と迷いの無いようにとどめを差すことが重要だ。IE4インストール用のcabも後顧の憂いを絶つために全部始末しよう。
これでディスクスペースにもずいぶん余裕が出てくる。そもそも葬式のような黒い重苦しい画面はコントラスト過大で目にやさしくなく、風水学的に凶だ。もとの青空に戻るだけで鬱病の予防になる。
デスクトップは北西に位置したパソコンの主が南方を睥睨する空間である。黒は玄武でそもそも主人の背面の色であり、表に出てくるべきで無い。なおWebmasterが開いたパソコン風水学的によれば、青いアイコンはデスクトップの左へ、赤いアイコンは上面へ、黄色いアイコンは右へ配列すると吉とも言うが、これには全く何の根拠も無い。特にアクティブデスクトップは主の主権を犯すものであり、そもそも情報の取捨選択は主が自己で選択して能動的に行うのがスジである。
メーカーのパソコンだと、IE4を消すとひょっこりIE3.02が顔を出す。これも問題あるが被害が軽いしM$からダウンロードする時に意地悪されないように残して置こう。なに、IE4で無いと正しく表示されないサイトがある??そんなサイトは見ても何のトクも無いから忘れよう。Netscapeも最新バージョンには粗悪品が多いが、まだOS自体に及ぼす影響が少ないのでマシかも。E-mailもOutlookExpressが同時に消滅して家内安全だ。メイルやニュースでフクロにされずに済む。
2.OFFICE97はOFFICE95に戻す
これもざっくり消してOFFICE95に戻そう。OFFICE97はイルカやイカがいちいち邪魔して生産性が低下するイカモノだし不安定だ。Excelのグラフに若干未練が残るが、いつ死ぬかわからないアプリを捨てるだけで神経症の予防になる。なにより、作業の途中で安心してトイレに行けるというモノだ。Word95のファイルだとWordpadで読めるから一太郎ユーザーにも便利である。なに、まだ不安定?しかも動作がのろい?なら、
3.USBやAGP、多数のボードを使わないならWin95のOSR1+に戻す
これは究極の方法だが良く効く。まずすっぴんのWin95(4.00.95)を乗せてみよう。まるでDOSかと思うほどコンパクトでサクサク動くだろう。問題となるレジストリーのサイズも1メガちょっとしか無い。それにサービスパック1を当ててOSR1仕様(Win96?4.00.95a)にし、さらにM$にあるアップデート(ifsmgup2.exe、imedpupd.exe、krnlupd.exe、mspwupd2.exe、spoolupd.exe、Tcpipupd.exe、winfupd.exe)を当てよう。
経験によればこのバージョンが一番安定している。この状態だと、例に49日目のバグに当たるまで落ちないことを保証する。実際Webmasterの所のサーバーもプリントサーバーもこのバージョンで、まず一月位ほったらかしでも大丈夫だ。
問題になるのはIDEインタフェースである。これはWin95標準のPIOのドライバーか、あるいはチップセットメーカーが供給しているドライバーをPIOモードで使うのがDMA分裂症の予防になる。
なに、ベンチで少々アクセスが遅い???それは機を見て山を見ざるが如しである。OS自体が数メガバイト分軽くなるので、速度的には十分埋め合わせられる。現代の高速CPUといえどもL2キャッシュはたかが数百キロバイトしか無い。しかも日本版Winには英語版に無い日本語フォント、IME、変換辞書のオーバーヘッドがあり、メモリーやHDDの速度に限りがある以上これは高速CPUをもってしても埋まらない。そもそも日々の業務に不可欠な日本語処理を含んだベンチを見たことがあります?米国由来のベンチばっかりじゃあどうしようも無いのである。
バスマスター???UMA-33???忘れましょう、そんなイカモノは。UMA-66???トンデモ無い。もしディスク周りの性能が不足するなら、IDEのバスマスターなんか信用せずにハードディスクを更新するか、あるいはいっそSCSI仕様にしてしまおう。音楽CDの吸い出しやCD-R焼きにも、余計なシステムプロセスが少ないOSR1+の方が安心だ。
え、OSR1に戻すのは絶対にイヤだ??常に前進あるのみ??今時OSR1のままでは恥ずかしくて掲示板に投稿できない??その場合はBIOSでUSBをDISABLEにしよう。これだけでかなり安定度が違う。
4.Windows省電力設定は標準に、BIOS設定はUserDefineにする
省電力設定(APM仕様)には迷いが多く、チップセットやBIOSによってサポートに差がある。マザーボードの説明書にも雑誌にも本にも、”無効にしておく”としか書いてなく、詳しく説明したものは皆無である。
Webmasterの経験によると、BIOSのPower Management設定はUserDefineにし、クライアントならDOZEを10min、サーバーやMP3圧縮マシン、CD-R焼きマシンならDOZEもDISABLEにする。HDDoffは10minあたりにし、STANBYとSUSPENDはDISABLEが良い。DOZEだとCPUのクロックが低下するだけで、拡張ボード類が不意にリセットされることはない。
Win95だが、OSR1ならコンパネの省電力設定は”高度(Win95がAPM-APIで管理する)”でなく”標準(チップセットが管理する)”の方が安定する。OSR2以降はOSR1より設定画面が退化しており、いったいちゃんと動いているか誰も知らないと思うしWebmasterも知らない。もしOSR2で安定性を求めるなら、BIOSの省電力設定はDISABLEにした方が良いかも。なに、ACPI???グッドラック。
こうしてみると、いかにIE4がWin95にとって分不相応に過大なシェルであるかが明白だ。これを除去するだけでかなり安定し、明日からは枕を高くして眠れるというモノだ。さて次回は安定したハード設定を考えてみたい。
それは殆ど絶望的な戦いとなっていた。戦線は膠着状態で補給は伸び切り、Webmasterは疲弊していた。しかし、Webmasterはついに敵の防御網の綻びを発見したのだ。これは、
に出てくる老婆心.VXDや一般保護者義務違反ウィザードのハナシではない。石油ファンヒーターの修理のハナシである。ところで、Win98に小さな親切.DLL”と”大きなお世話.DLLのたぐいが実在しているとは知らなんだ。
今回のサンプルはファンヒーターである。性能も使い勝手も、また灯油の補給も容易なので我が家で主役の座にあったファンヒーターの造反である。故障は非常にやっかいで、点火時に数回に一回失火し、トロ火で時に失火する。時に、というのが一番修理では難しい。エラーコードによるとフレームセンサーが失火を検知し、マイコンが非常停止シークエンスを起動したようである。
しかし、ネット界屈指のファンヒーター評論家としてはこれを完治せしめなければならない。まず説明書に従ってフィルター類と内部のほこりをすべてキレイにした。サブタンクのゴミも掃除した。これで直ったかと思ったが、まだ時々失火する。灯油にシリコン分でも混じっているのかと思ったが、不調なのはこれ一台だけだ。
前蓋を開けてみる。見たところどこも悪くない。”時々”という故障で多いのはコネクターの接触不良である。すべてのコネクターを確認すると、フレーム(炎)センサーのコネクターが緩く思われた。コンタクトを引き出しバネを強くして戻す。テストは上々である。
しかし、しばらく良かったがまた時々失火する。次に疑ったのは燃料ポンプである。燃料ポンプの配線が短かくコネクターにストレスがかかっているように見えたので、配線の取り回しを変えた。燃料ポンプに付いているパワートランジスターのコネクターも磨いた。テスト結果は上々である。
と、まだ時々失火する。これは燃料ポンプにゴミが入っているのでは無いか?そこで燃料ポンプをバラす。ポンプはプランジャー式で、マイコンが電磁石の通電パルス回数を制御している。しかしポンプにも銅配管にもゴミは無い。すべての締め付けトルクに注意して組み上げる。テスト結果は上々である。
と、まだ失火する。次に疑ったのは銅の配管である。これにエアが噛んで失火するのでは無いか?あるいは締め付け不良でエアが入るのでは無いか?銅パイプのフレアを磨きダブルスパナで注意深く締め付ける。テスト結果は上々である。
と、まだ失火する。ここにいたってメカの問題では無いか?と思えて来た。(写真は今回の製品とは異なります)マイコンは灯油供給量に見合うようにFGサーボ式燃焼ファンを制御する。見ると燃焼ファンからバーナーに供給するエルボーにガタがある。これだ、これに違い無い。テスト結果も上々である。
と、また失火するでは無いか。ここで燃焼ファンを疑う。ベアリングが渋くなってトロ火で供給空気量が足らないのでは無いか?というわけで、燃焼ファンをばらし注油する。組み上げるときにFGセンサーがバラけたのでちょっと慌てたが、テスト結果も上々である。
と、またまた失火するでは無いか。そうだ、フレームセンサー自体が不良なのでは無いか?というわけでバーナーをバラす。フレームセンサーは分厚い酸化物で覆われていた。これを紙やすりで磨き上げ、バーナーの保炎リングに深くはいるようにわずかに曲げた。絶縁碍子にヒビが入っていないかも目視とテスターで調べた。テスト結果も上々である。
と、またまたまた失火する。ここに至ってついにWebmasterはすべてを完全にバラしてみる事にした。工場で組まれる時と同じように、すべての嵌合、ネジの締め具合を一つ一つ吟味しながら組んで行く。と、バーナーを取り巻いている保炎リングのネジが緩んでわずかに浮いている。丁寧に組み上げ、テスト結果も上々である。
で、ついに故障は直ったようだ。失火の原因はこうである。送風用ファンからの風がバーナー支持台と保炎リングのわずかなすきまから入り込み、フレームセンサーが失火と判断してマイコンが燃料を遮断していたのである。毎回バラす度に直っていたのは、振動で保炎リングが沈み込み、使っているうちにまた振動で浮いてスキマが空いて失火するのを繰り返していたたのだろう。
何度もバラしてみた感想であるが、正直な所メカトロ製品としては値段の割に極めて良く出来ていると思った。車の燃料噴射にも似て日本的にマイコンが細かい所まで制御している。故障自体は実にしょうも無い原因だった。”何回修理しても直らない車”というのもあるが、それもこのようなしょうも無いが見つかりにくい故障によるものだろう。
Webmasterの元にやってきた機械類は、”修理が絶対にペイしない”と判断されない限り廃棄されることは無い。難航していたファンヒーターの修理もなんとかカタがついたので、ボロボロになっていたファンヒーター評論家のプライドはかろうじて保たれたのであった。
と、しばらくするとまた失火している。ファンヒーターとの戦いは続きそうである。
April 1
●山本式圧縮音楽出力変造のナゾ (ハンダ付け練習編)
最近の話題はS◎NYの音楽やゲームソフトのネット配信をにらんだリストラだろう。その目的にはいろいろ議論があるが、Webmasterは知的所有権とりわけ著作権に関するセキュリティー堅めの体制と見る。このページではかなり良いタイミングでシグナルを発してきたと思う。水と安全はタダと思われている我が国ではなかなか理解されにくいリストラだろう。
20世紀も終わりに近づきパソコンはますますマルチメディア指向になっている。巷ではサウンドカードの品定めや各種エンコーダーが話題となっている。残念ながら汎用性にすぐれたAT互換機はマルチメディアな操作にはちと使いにくい。騒音やノイズだけでなく、使い勝手の問題だ。
以前はAVアンプというオーディオ製品で信号の流れをカチャカチャ制御していた。最近はパソコンがその役割を果たしつつある。しかし入出力端子がすべて大きなケースの後ろにあるので操作しにくい。特に音楽をサウンドカードから出力する時の使い勝手が悪い。
以前、
●山本式バーチャルサウンドシステム(PAT PEND.)のナゾ
で紹介した小物は、3D効果だけでなく通常のスピーカーやスーパーウーハーをサウンドカードのピン出力につなぐアダプターの働きも持っていた。問題はヘッドホンである。自分一人でMP3ファイルを聞きたいとき、いままでのシステムではスピーカーと差し替えるためにパソコンの後ろに潜らなければいけない。
今回の山本式圧縮音楽出力変造はその対策である。まず写真を見て欲しい。パソコンの3.5インチベイの蓋にヘッドホン用端子が2つと、スピーカーのON/OFFスイッチが並んでいる。左側のヘッドホン端子は、
で紹介した立体音響用だ。ソースによってオリジナルと立体音響を選んで楽しむことができる。
さて変造だが、今回のサンプルは古いサウンドブラスター16で、アンプ出力がジャンパーを経て後面のスピーカー端子に繋がれている。このジャンパーから信号を貰い、スイッチを経由してスピーカー端子に戻してやるだけだ。これでスイッチ操作でスピーカーのON/OFFができる。
さてアンプ出力から中央のヘッドホン端子にも分配する。この端子からスピーカーに繋ぐことも可能だ。立体音響の端子の左右のホット側は中央の端子と並列に繋ぐが、左右のコールド、つまり接地の端子からは25オーム(1/4W)の抵抗を通じて中央の端子の接地に繋ぐ。これにより、この端子からは
R' = R - 1/3L
L' = L - 1/3R
が出力される。これは、山本式スーパーバイノーラルコンペンセーターとまったく同じシカケだ。抵抗値は使うヘッドホンによって変わるが、おおむね20から50オームあたりに最適値がある。試聴して音場が左右に広がるが、中央のボーカルが中抜けしない程度が良い。
部品はヘッドホン端子2個、6Pスイッチ一個、抵抗一個である。ジャンパーに差すコネクターと電線は、壊れたパソコンモニターのジャンクからニッパーで切り取った。手持ちのスイッチにレトロな銘板が付いていたので、今回はレタリングもレトロに揃えた。
簡単な工作だが、初心者はパネルにスピーカー端子を出すだけでも良いと思う。ヘッドホンを使うときにスピーカーと差し替えればよい。またサウンドカードにジャンパーが無い場合は、後面のスピーカー端子からパネルに持ってくるだけでも良い。あまりに簡単な変造なので、配線図は?という質問は無しにして欲しい。
こうしてみると、そこいらのパソコンのサウンド周りがマヌケに見えてくる。まだまだパソコンは家電製品としては未熟だ。次々に新型CPUを漁ってクロックアップ変造するエントロピー増大的物欲煩悩に身をまかせるのも面白いことは確かであるが、たまにはハンダこてを握ってエントロピー減少へ向かって簡単な工作をするのも良い。
音楽CDを聞く場合はかなりスーパーバイノーラルコンペンセーターを効かせても良い。しかしMP3の再生では定位が揺れたり左右非同期のノイズが増えるので、あまり効かせないほうが自然に聞こえる。今回の25オームは常用を念頭に置いた設定である。
立体音響端子でMP3をじっくり聞くと、MP3の得手不得手が見えてくる。エンコーダーにもよるが、ライブ演奏でのパーカッションの反響音などは特に不得手で、エンコーダーの品質が正直に現れて面白い。25オームの設定で常用していると一瞬ヘッドホンを使っているのを忘れるほどパースペクティブの広がった自然な音場が得られるので、病みつきになることを保証する。
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