今日の必ずトクする一言
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OVersion August 1999

August  31
 ●西暦2000年問題をあざ笑う機械のナゾ
August  28
 ●街を歩けばCDMA-ONEに当たる・その2(EVRCの雑音抑圧効果)
August  23
 ●最近のアクセスログから( May 10 to Jul 22 1999)
August  18
 ●インターネット海戦のデジャブー
August  15
 ●テレビ三次元画像改善回路のナゾ(トラブルを推理する編)
August  10
 ●有害サイト除外ソフトのナゾ
August  6
 ●サポセンとエコの関係のナゾ
August  3
 ●九九式携帯電話夏の陣のナゾ(CDMA-ONE参戦編)


OVersion August 1999


August 31
 ●西暦2000年問題をあざ笑う機械のナゾ

地球が破滅するハズの7月も無事に済んだ。しかし無事に済むかどうか解らないのが西暦2000年(Y2K)問題である。本ページでは,

  ●古いwin95とOFFICEは21世紀の夢をみるか(疑似西暦2000年を試す編)

で一番古いWin95にサービスパック1をあてたwin95aで2000年を試してみたがさしたる問題は無かった。なぜかWin95OSR2ではもっと深刻なバグがあり、Win98ではさらに深刻なバグがあるという。M$の時計は逆行しているか?

マック類も試してみた。アプリケーションをすべて試した訳ではないが、OS自体には問題が無いようだ。意外やDOS/V類もver6の段階でY2K対応は済んでいる。問題は歴代$UN-OSでトラブル多発で大被害である。実際Solaris2.6以下はSPARC/x86とも全滅とはどういうワケだ?単一ハード/ソフトの高価な市販OSでトラブルが頻発するのか不思議だ。今後は$UNの導入には厳しい態度で望むことにする。

WebmasterはY2K担当なので、仕事先の機械全てを調査しなければならない。対応済みの機械には青、対応不能の機械には赤、対応状況不明の機械には黄色いシールを貼る仕事である。医療関係の機械なので、ヘタすると命にかかわる。従ってリストに山とある機械を一つ一つ実地に確認していくことになる。

マイコン内蔵の機械でも、内蔵時計が単に日時を表示し印刷するだけで、演算に使われていない物も多い。しかしどれも一応1999年12月31日の12時59分に設定し、2000年をまたいで誤動作しないかどうかチェックする必要がある。メーカーは対応済みと言っている機械でも、経験からすると試してみないとわからない。

一番不安が残るのは心電図の集合モニターだ。もし誤動作すると即命にかかわる。この機械は比較的新しく、メーカーの情報通り何の問題もなかった。代々私の先輩はメカに強くケチいやsavvyな先生が多かった。おかげでメーカーの言うなりに不必要に複雑で高い機械を買った事が無い。実にエコで地球にやさしい部門なので助かる。

さてリストの最後の心電図FAXに行き着いた。名前と矛盾しているが心電図が感熱紙に記録されるだけで,データがFAXで飛ぶわけではない。メカを良く見ると本来はFAXでデータを飛ばすように設計されていたのだが、国内では法的な問題のせいかFAX機能は無いのである。

説明書が無く設定方法が解らないので深く考えずに動作させてみるが,月日が印刷されない。いろいろボタンをいぢって見ると設定一覧が印刷されたが、日時は”0000年00月00日”であった。つまり、この機械は数年前に購入された時から、一度も日時が設定されなかったのだ。なぜか時間だけは合っている。年、月日がすべて"00"の場合、数字が全く繰り上がらない設計のようだ。

いろいろいぢってみると、日付の設定の仕方が解ってきた。しかしヘタにテストしてトラブルが出るとやっかいだ。テストすべきかどうか迷って医者とナース数名に意見を聞いてみた。

大勢は”今まで何の問題も無く動いてきたから日時を設定する必要はないのでは無いか?使い慣れているので機械が変わると困るという意見だった。私はそういったエコな医者やナースが大好きである。というか、連中はもともと機械の日付や日時は信用していない。記録後直ちに日時と氏名をペンで記入するように教育を受けているせいもあるかも知れない。

Y2K担当としては若干忸怩たるモノがあったが、究極のY2K対策状態のままで合格の青シールを貼ることとした。Y2Kが過ぎてから日時を設定してみることにしよう。というわけで,中には購入した時から既にY2K問題を超越している機械もあったりする。

いずれにせよ、Y2K問題はメーカーの情報だけを鵜呑みにせず,すべて実際に試してみるのが一番である。Y2K騒動の中には社会のインフラに関する重要な案件が多いのは確かであるが、不景気の中で一気に需要創出をねらうセクターも紛れ込んでいるような気がする。また大会社にしてY2K対応がお粗末な会社とは今後お付き合いしない方針である。

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August 28
 ●街を歩けばCDMA-ONEに当たる・その2(EVRCの雑音抑圧効果)

Webmasterの携帯はモトローラのマイクロタックIIから始まった。アナログ端末なので音質が良く、電池が長持ちしないのが唯一の不満だった。暗闇でフリッパーを開くとルビーのように赤く輝くLED表示は非日本的にシュールであった。

次の携帯はKセラのHD-30Kであった。これも見栄えよりも実質を重んじたデジタル端末で、感度や電池の持ちは優れていた。アンテナはモトローラーに似たプラスティック製で、中にヘリカルな電線が埋めてある。アンテナがどの位置にあっても性能が得られる設計だった。

サイズ以外に問題が無いので気に入っていたのだが、友人が”大きい、古い、ダサい”を連発する。エコを重視するWebmasterとしては、技術的なブレークスルーが無いのにホイホイと機種を変えて端末ゴミを乱発するのは地球に優しくないので、雑言に耐えて大事に維持してきた。しかしCDMA-ONE端末も2世代半目に突中し性能も向上してきたので乗り換える事とした。

乗り換え事務は非常にスムーズであった。店員も”ずいぶん長く大事に使ってこられたのですねぇ”というワケで親切であった。端末は”みかか”戦略から距離を置くKセラ製のC102K(写真はリンク)とした。シルバーのPソニック調軽薄短小デザインはもとよりWebmasterの好みでは無いが、先代HD-30Kが全くノートラブルであった事を勘案してこれに落ち着いた。

電池の持ちは150時間という事になっているが、表記通りだったHD-30Kに比べるとかなり短い。深夜に電源が切れる設定にしても3〜4日が限度か。以前の世代は実質一泊二日だったとかで、それよりは改良されているが、カタログ表記は問題になる所だ。移動中の通話切れはほとんど無く、エレベーターなどの電波状況が苦しくなってもかなり粘るが、最後には切れる。

音声はPDCより圧倒的に優れている。有線電話やPHSに比べるとレンジが狭く何となく圧縮を感じるが,フルレートのPDCより優れていると思う。相手が有線電話の場合、遅延は殆ど感じない。相手がハーフレイトのPDCであっても音質が良く遅延も少ないので確実にメリットが感じられる。

ところで、LPC系のCODECの優劣には多くの比較テストがあるが、中には恣意的なデータもあるので注意が必要だ。そもそも”みかか”開発のPSI-CELPハーフレイトはフルレイトのVSELPと音声品質が変わらないと主張していたが、それがウソであることはみんなが知っている。

CDMA-ONEに使われているCODECはEVRC(Enhanced Variable Rate CODEC)の8kbpsというものだ。EVRCの特徴は可変レイトの他に環境ノイズに強い事である。確かに環境のランダムなノイズは殆ど感じられないが、背景のヒトの声や音楽は比較的明瞭に聞こえる。PDCが雑踏などでワンワン位相が回転するような雑音を感じ音楽が割れるのとは随分印象が違う。

そこで簡単な実験をしてみた。CDMA端末にホワイトノイズを入れ、有線電話の受話器からノイズの周波数特性を解析したのが図である。波形は約10秒間(5sec/div)だが、面白いことに最初の3秒間は端末に加えたホワイトノイズがそのまま聞こえる。ところが約3秒後からノイズレベルが急激に低下し、約6秒後からは殆ど聞こえなくなる。

最初の3秒間(上段)にはFFT解析のように300Hzから3KHzにピークを持つ周波数特性が観察される。これはPDC(〜25KHz)より高域が伸びており有線電話の帯域とほぼ等しい。ところが約3秒後(中段)にそのピークは約10dB低下し、さらに3秒後(下段)にはさらに10dB低下し受話器の環境騒音に近いレベルになる。これはEVRCの雑音抑圧性能を良く表している。

EVRCの詳細は不明だが、基本的にLPC系のCODECなので音声の基本周波数と高調波成分を解析し、基本音源周波数とその伝達特性に分離している。つまり、

音声 = 基本波(声帯の音源) x 伝達特性(声道の特性)

として音声を送る。受けた方は上記のパラメーターから音声を全く新しく作り直すわけである。EVRCはこれらのパラメーターがランダムに変化するのか、あるいは時間が経過しても良く似たパラメーターが続くかどうかの相関を解析し、相関の低いものは除外しているものと推測される。CODECの詳細はこちらにある。

”みかかのこども”は対CDMA-ONE対策として現在ハーフレイトの速度を状態によってフルレイトに切り替えるエンハンスドフルレイトCODEC類(CS-ACELP)を準備中と言う。特許紛争で開発が後れ、2001年以降と言われるW-CDMAの開業までは、何とかしてPDCとPHSでCDMA-ONEに対抗しなければならない。

確かにCDMA-ONEの音質は優れており、電池の持ちも実用的な性能まで改善されている。CDMA-ONE端末の音質を一度でも体験すると二度とPDCには戻れない。W-CDMAの開業までの2年間、”みかかのこども”の状況は厳しいものがある。

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August 23
 ●最近のアクセスログから( May 10 to Jul 22 1999)

久しぶりにログ解析を行った。アクセス数だが、各ページに埋め込まれた小さな画像から442315件と計算される。ネットワークに詳しい方なら、この数字がページビューの数分の一しか無いことがわかるだろう。小さな画像で頻繁に要求されるファイルは、ネットやブラウザーに存在する有形無形のキャッシュのためサーバーに必ずしもリクエストがかからない。

同様な事はdigit.comのカウンターにも言える。これも同じ端末IPのユーザーが何回リロードしても数字はあがらない。しかし、他のIPのユーザーが間に挟まってキャッシュされない場合は数字があがる。今までのデータでは、どちらもほぼ同じ数字で、IPベースを良く反映しているようだ。readmeJはレスポンスが悪いため半分以上ミスしている。

以下のファイルとは、ログ作成のため各ページに埋め込まれた画像ファイルサイズ(約1.6kB)であり、実際の情報量はこれの200倍程度になる。送信データは総量で100GB程度にもおよぶ。

アクセス時間帯

      Number of    
Time  Files Sent
----  ----------
 00        22568
 01        20176
 02        17816
 03        13576
 04         9307
 05         8124
 06         9605
 07        10626
 08        13848
 09        19406
 10        21105
 11        21953
 12        24931
 13        21092
 14        20287
 15        20268
 16        20250
 17        22073
 18        22220
 19        20548
 20        20536
 21        19331
 22        19484
 23        23185
----------------

アクセスのピークは昼休みとPM11以降のテレホーダイ時間帯にある。今回あまり時間帯で差が出なかったのは、トラフィックとサーバーの能力が飽和していたためと、ネットに存在する有形無形のキャッシュのため計数されない可能性が考えられる。アクセスの激しい日には、支線(10BASE-T)のハブのコライジョンランプが点灯していた。

曜日

Days     Sent  
--------------- 
Sunday   45837	
Monday   69618
Tuesday  71600
Wednesda 67034
Thursday 72821
Friday   64171
Saturday 51245
---------------

曜日では火曜日と木曜日にピークがあり、水曜が中休みである。

国別

----------------------------------------------------
Japan                                 368147
US Commercial                           9218
Network                                 3998
US Educational                          1221
United Kingdom                           276
Australia                                243
Germany                                  242
France                                   239
US Organization                          225
Singapore                                204
Canada                                   181
Adv. Proj. Research Ag                   157
Sweden                                   141
Korea, Republic of                       129
US Government                            128
Niue                                     120
Switzerland                              117
Malaysia                                  88
Netherlands                               71
Thailand                                  71
Brazil                                    60
Norway                                    60
Taiwan, Province of Ch                    56
Belgium                                   50
US Military                               49
New Zealand                               47
Hong Kong                                 41
Tonga                                     39
United States of Ameri                    28
Micronesia                                25
Italy                                     23
Indonesia                                 21
China                                     19
Austria                                   17
ac                                        15
Mexico                                    14
Venezuela                                 14
Cocos (Keeling) Island                    13
Finland                                   13
Colombia                                  11
Czech Republic                            11
Denmark                                   11
Iceland                                   10
United Arab Emirates                       9
commissioner                               8
Qatar                                      8
Russian Federation                         8
Argentina                                  7
Spain                                      7
Christmas Island                           6
Estonia                                    5
Chile                                      4
Ireland                                    4
Romania                                    4
Gibraltar                                  3
Greece                                     3
India                                      3
Israel                                     3
Philippines                                3
Portugal                                   3
Saudi Arabia                               3
Slovakia                                   3
South Africa                               3
Turkey                                     3
Bahrain                                    2
Brunei Darussalam                          2
co,jp                                      2
Croatia (Hrvatska)                         2
Ecuador                                    2
Lithuania                                  2
Mauritius                                  2
msofthost                                  2
Uruguay                                    2
Viet Nam                                   2
Azerbaijan                                 1
Bulgaria                                   1
Cambodia                                   1
Ethiopia                                   1
Hungary                                    1
Jamaica                                    1
Kenya                                      1
Kiribati                                   1
localhost                                  1
Luxembourg                                 1
Nicaragua                                  1
Poland                                     1
Tajikistan                                 1
Yemen, Republic of                         1
Zimbabwe                                   1
[unresolved]                           56289
---------------------------------------------
以前は欧米が多かったが、最近は東南アジアが増えておりネットインフラの整備と日本人の進出が伺われる。

米国企業

-----------------------------
com.aol.proxy           506
com.lycos.bos           325
com.mcmail              313
com.ti                  272
com.dec.pa-x            260
com.dec.pa-x.av         205
com.easyresults         193
com.anonymizer          189
com.hp.cns              174
com.interlog.cc         166
com.ibm.us.ny           157
com.microsoft           153
com.sun.pr              146
com.intel.fm            144
com.excite              138
com.digimarc            129
com.mercedes-benz.m     116
com.ibm.us.co           113
com.aol.ipt             111
com.atext               107
com.bigpond             100
com.transmeta            97
com.hp.external          94
com.oracle               92
com.sun                  92
com.coltvox              91
com.mot                  85
com.netcom.ix            85
com.inktomisearch        81
com.nttrd                79
-----------------------------

おなじみの企業が並んでいる。気になるのは匿名化サーバーanonymizerやサーチエンジンが上位に有ることだ。本ページは過去のアクセス約200万(IPベース)のすべてをログしているが、anonymizerがこんなに上位に来たのは初めてだ。

米国アカデミー

--------------------
edu.stan       123
edu.purd        55
edu.ucsf        45
edu.samf        44
edu.yale        43
edu.fsu.        41
edu.yale        33
edu.umn.        30
edu.uc.r        26
edu.vcu.        23
edu.calt        22
edu.uab.        22
edu.full        21
edu.roch        21
edu.nyu.        19
edu.cmu.        16
edu.mnsc        16
edu.wash        16
edu.ever        14
edu.mcre        14
edu.mit         14
edu.ucla        14
edu.umic        14
edu.geor        13
edu.harv        13
edu.umic        13
edu.wisc        13
edu.full        11
edu.newp        11
edu.pdx.        11
--------------------

圧倒的に日本人が多く留学している大学が上位にあるように思う。

日本アカデミー

---------------------------------
jp.ac.nagaokaut             480
jp.ac.jaist                 317
jp.ac.u-tokyo.h.hcc         233
jp.ac.waseda.ppp.toky       223
jp.ac.u-aizu                213
jp.ac.kyushu-u.hosp         196
jp.ac.waseda.mn             189
jp.ac.tohoku.mech           173
jp.ac.keio.sfc              163
jp.ac.tsukuba.esys.ac       158
jp.ac.osaka-u.es.ics        157
jp.ac.niigata-u.eng         155
jp.ac.ritsumei              155
jp.ac.osaka-u.eng.che       154
jp.ac.u-tokyo.iis           143
jp.ac.shimane-med           134
jp.ac.u-tokai.cc            132
jp.ac.u-tokyo.c             132
jp.ac.u-tokyo.t             128
jp.ac.shibaura-it.sic       123
jp.ac.kyushu-u.mech         122
jp.ac.ims                   121
jp.ac.kobe-u.eedept         120
jp.ac.iwate-pu              118
jp.ac.meiji.mind            117
jp.ac.dendai.cck            114
jp.ac.titech.chem           114
jp.ac.u-tokyo.ecc           112
jp.ac.u-tokyo.t.chem        109
-----------------------------------
規模の大きな大学が上位にあるのは当たり前だが、規模が小さくても電算化の進んだ大学を上位に見かける。

日本企業

-------------------------------
jp.co.nec.gate           4723  
jp.co.hitachi            3494   
jp.co.sony               2859  
jp.co.melco              2464  
jp.co.ibm.yamato         1506
jp.co.fujitsu            1205
jp.co.mei                 982
jp.co.sanyo               969
jp.co.toshiba             940
jp.co.sharp               937
jp.co.dnp                 547
jp.co.fujixerox           526
jp.co.ntt.noc             500
jp.co.ricoh.notes         480
jp.co.canon.in            473
jp.co.chuden              446
jp.co.tepco               445
jp.co.fujitsu.proxy       430
jp.co.nttdata             419
jp.co.dec-j               410
jp.co.ntt.isl             397
jp.co.casio               388
jp.co.komatsu             382
jp.co.advantest           377
jp.co.ctc-g               358
jp.co.mei.kme             329
jp.co.jri                 326
jp.co.denso               322
jp.co.nttcom              322
jp.co.pioneer             317
jp.co.tel                 305
jp.co.jvc-victor          296
jp.co.kajima              294
jp.co.epson               291
jp.co.nikon               287
jp.co.shimadzu            282
jp.co.kdd                 255
jp.co.mot                 250
jp.co.takenaka            249
jp.co.tfive               245
jp.co.oki                 241
jp.co.nttdocomo.is        240
jp.co.mgcs                239
jp.co.teac.ix             234
jp.co.meidensha           232
jp.co.sii                 232
jp.co.tohoku-epco         231
jp.co.furukawa            228
jp.co.toto                220
jp.co.mazda               216
jp.co.ascii.uz            213
-------------------------------
以前と同様にNECが第一位だった。NTTがドメイン分割のせいかやや後退している。基本的に電気産業が上位にあるが、電話、建築、自動車、陶器や出版社などの他業種もかなり散見される。

日本GOV

---------------------------
jp.go.miti         370
jp.go.mhw          290
jp.go.hosp         287
jp.go.riken        211
jp.go.nasda.tk     176
jp.go.mpt          163
jp.go.jpo-miti     131
jp.go.motnet       119
jp.go.etl          102
jp.go.ncc           95
jp.go.admix         92
jp.go.crl           87
jp.go.kantei        86
jp.go.kishou        86
jp.go.nih           78
jp.go.enri          76
jp.go.jaeri.to      71
jp.go.nrim          68
jp.go.jnc           64
jp.go.nirim         63
jp.go.pwri          61
jp.go.affrc.cc      57
jp.go.affrc.nr      57
jp.go.shugiin       56
jp.go.maff          54
jp.go.nal           53
jp.go.ncvc          53
jp.go.sta           53
jp.go.jst.toky      50
jp.go.moc.kt        49
jp.go.gsi-mc        41
jp.go.hud           38
jp.go.jhd           38
jp.go.aist          37
jp.go.epa           34
jp.go.ipa           32
jp.go.moj           32
jp.go.jaeri.na      30
jp.go.jaeri.ta      29
jp.go.kenken        29
jp.go.hsba          27
jp.go.somucho       25
jp.go.onh           24
jp.go.riken.br      24
jp.go.moc.hs        23
jp.go.nils          23
jp.go.affrc.cg      22
jp.go.epc.uite      21
jp.go.jra           21
jp.go.mmaj          21
-------------------------

中にはkanteiやshugiinなどがあり、毎日巡回されているようだ。ヘタな事は書けない。

プロバイダー

----------------------------------------------------------------
jp.ad.odn.ppp      22351
jp.ne.infoweb.pp   21763
jp.ne.teleway       9139
jp.or.plala.ap      5298
jp.or.din           5108
jp.ne.kcom          4691
jp.or.asahi-net     4143
jp.ne.tiki          2494
jp.ne.nttpc.m       2316
jp.ne.dion          2307
jp.ne.3web.osk      1988
jp.ne.seikyou       1785
jp.or.interq        1777
jp.ad.mesh.kng      1605
jp.ne.justnet.pp    1577
jp.or.mbn.tokyo     1486
jp.ne.dti           1483
jp.ne.3web.tky      1477
jp.ne.catv.tokyu    1405
jp.ne.airnet        1247
jp.ne.mtci          1208
jp.or.fsinet        1204
jp.ad.mesh.tk1      1199
jp.ne.infobee       1080
jp.ne.cds           1038
jp.ne.so-net        1014
jp.ne.alpha-net      990
jp.ne.seafolk        981
jp.ne.dti.matsud     976
jp.ne.highway.to     911
jp.ne.ttcn.ppp       896
jp.ne.thn            895
jp.ne.hi-ho          878
------------------------------------

odnがトップだが、これは”みかか”の不公平な商売の疑い濃厚である。プロバイダーの序列は毎回かなりの変動する。特に多くの老舗のプロバイダーが通信会社とM&Aしていて、なじみの名前が消えている。

すべてのドメインの上位50位

----------------------------------------------------------------
jp.ad.odn.ppp       22351
jp.ne.infoweb.ppp   21763
jp.ne.teleway        9139
jp.or.plala.ap       5298
jp.or.din            5108
jp.co.nec.gate       4723
jp.ne.kcom           4691
jp.or.asahi-net      4143
jp.co.hitachi        3494
jp.co.sony           2859
jp.ne.tiki           2494
jp.co.melco          2464
jp.ne.nttpc.m        2316
jp.ne.dion           2307
jp.ac.kyushu-u.me    2103
jp.ne.3web.osk       1988
jp.ne.seikyou        1785
jp.or.interq         1777
jp.ad.mesh.kng       1605
jp.ne.justnet.ppp    1577
jp.co.ibm.yamato     1506
jp.or.mbn.tokyo      1486
jp.ne.dti            1483
jp.ne.3web.tky       1477
jp.ne.catv.tokyu-    1405
jp.ne.airnet         1247
jp.ne.mtci           1208
jp.co.fujitsu        1205
jp.or.fsinet         1204
jp.ad.mesh.tk1       1199
jp.ne.infobee        1080
jp.ne.cds            1038
jp.ne.so-net         1014
jp.ne.alpha-net       990
jp.co.mei             982
jp.ne.seafolk         981
jp.ne.dti.matsudo     976
jp.co.sanyo           969
jp.ad.mesh.tk2        952
jp.co.toshiba         940
jp.co.sharp           937
jp.ne.highway.tok     911
jp.ne.ttcn.ppp        896
jp.ne.thn             895
jp.ne.hi-ho           878
jp.ne.wbs             876
jp.ad.mesh.osk        819
jp.ne.zaq             812
jp.ne.biwa            811
jp.ne.odn             792
--------------------------------

ついに、アクセス上位をプロバイダーが占める。これはインターネットがアカデミーや電算機産業主体から脱却したことを示している。つまりインターネットが一般的なメディアとして定着しつつある事を示す。何かNews23のキャスターがネットについて”便所の落書き”とか言っていたが、既存のメディア貴族の地位は危うい。

おわりに

アクセスを解析すると、めまぐるしいインターネットの変化が見えて来る。上位の企業やプロバイダーでは高い確率でPROXYが使用されているし、インターネットには有形、無形のキャッシュが存在する。

このため、古典的なアクセス解析ではキャッシュのため上位のアクセスドメインはかなりかなり過小評価されていると思う。それでも上位にきたドメインは活発なネット活動をしていることは確かだ。また上記のアクセス数とページビュー数の間には、さらに差がある。

もうひとつはanonymizerが上位にある問題だ。個人的にこの利用を否定するわけでは無いが、多くの掲示板のトラブルやいたずらにanonymizerが関係している。事実Webmasterも掲示板でのanonymizer経由のいたずらを経験した。しかし例えanonymizerを介しても不思議とIPは知れてしまうのである。そのテクを詳しく書くわけには行かないが、200万IPのデータベースが効くことだけは確かだ。

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August 18
 ●インターネット海戦のデジャブー

この話はデジャブーにつき、特定の事件とは関係ありません。

インターネット海域を遊弋する旗艦空母赤芝の司令室では楽観的な空気が漂っていた。艦長は上機嫌である。

”わが三次元攻撃装置を装備せるアリーナ88号機をもってすれば、敵など鎧袖一触のもとに殲滅せしむべし。”

渉外将校はつぶやいた。

”数ヶ月前のアッキー1号機と2号機の散発的接触にあっては簡単に撃退せり。我が渉外の威力に敵は二度と現わるあたわず。敵の網状通信装置および現実音波装置にあっては開発進捗しつつあるも、艦長への報告の要を認めず。”

渉外将校は艦長に報告した。

”NIFTYアイランドフォーラムに、敵航空機を多数認む。”

”本艦が敵機動部隊の攻撃を受ける可能性は無いか?”

渉外将校が答える。

”わが三次元防御装置により艦の防御は鉄壁にして何人といえども赤芝に近づくあたわず。たとひ敵の攻撃ありても赤子の手をひねるが如く撃退すべし。敵主力機動部隊にあっては逃亡したるに違ひなし。”

艦長は満を持して指令した。

"NIFTYアイランドを急襲せよ”

艦長は報告を待っていた。攻撃隊長より報告。

”敵フォーラム設備を殲滅するも航空機を認めず。再攻撃の要を認む”

艦長は陸上攻撃の兵装をもって再攻撃の準備を指令した。

”ところで索敵は?敵の主力機動部隊はいずれか。”

情報将校が答える。

”索敵は大本営より派遣された渉外将校の管轄ですので、自分には権限がありません。”

そこに渉外将校が駆け込んできた。

”発進の遅れし策敵機リブレット4号機より報告。NIFTYアイランド北西海上に敵主力機動艦隊および多数の艦載機を発見。”

”なんだと?何で今まで報告しなかったのだ。敵機動部隊は遁走したと言ったではないか?急ぎ艦隊攻撃へ兵装転換せよ!”

艦上は兵装転換のため大混乱を来していた。兵器は山積みで放置されてた。さらにアリーナ88号機の始動不良のため発進準備が遅れていた。アリーナ88号機はオクタン価がたった0.1オクタン違っていても始動しないのである。

その時である。艦橋を大きな振動が襲った。

”どうした”

”敵襲!!ダイアモンド急降下爆撃機の爆弾がエレベーター付近に命中!!火災発生!!”

”なに?三次元防御装置はどうした。?迎撃機はどうした。”

”敵機の空間周波数がわずかに0.1MHz規格ハズレであり九九式時間基準補償装置が検知不能のため三次元攻撃装置と三次元防御装置が作動せず。九八式であれば検知可能であったと思われます。甲板上のアリーナ88号機はすべて炎上し使用不能!!”

”バカモン!!!僚艦はどうなっておる?”

”僚艦も優勢なる敵の攻撃を受けつつあり。空母ビデオが敵空母旭日艦載機の攻撃により轟沈、空母空調が敵空母共同艦載機の攻撃により機関停止、空母テレビが敵空母日経艦載機の攻撃により大火災であります。”

”なんと。”

そのときである。艦全体が大きく振動し、すべての灯火が消えた。

”どうした?どこだ?”

”敵空母週間旭日の特殊大型爆弾が甲板中央に命中、格納庫を破壊し現在大火災発生!!誘爆多数のため消火不能、機関停止、水圧停止,電気停止、傾斜急増。各部署注水急ぐもトリム不能!!。”

”むむ,なんということだ。戦艦四菱、戦艦松島を呼べ!!”

”四菱、松島は独断戦線離脱しつつあり、援護は期待かなわず。機動部隊は全滅で使用できるのは戦艦文殊と戦艦普賢だけです。このままでは危険です。艦を放棄して戦艦文殊にお移りください。”

かくて、三次元技術の粋を集めた旗艦空母赤芝は次第に傾斜を増し,海中に没したのであった。

つづき

”むうう、なんたるザマだ。”

すでに艦隊勢力は半減していた。しかも重要な航空機のすべてを喪失していた。さらに中立各国より戦線布告が続いた。四面楚歌である。

”なんと,これまでの恩を忘れたか!!これより戦艦文殊、戦艦普賢の四六サンチ砲をもって、敵機動部隊に艦隊決戦を挑む。艦隊の興廃この一戦にあり総員奮励努力せよ。”

”制空権の無い今となっては無謀です!!!!”

”かまわん。たとひ玉砕しようとも後には引けぬ,道連れにしてくれるわ”

主砲発令所より報告が入った。

”敵主力空母旭日,戦艦富士II世を測距儀に補足せり。距離北西約20海里!!”

”よし、1番、2番、3番主砲,連射用意、、、、ゥテー”

轟音が戦艦文殊を包む。方位盤より報告。

”1番、2番、3番ともわずかに遠着!!第2撃にて交差見込む!!”

そのときである。戦艦文殊、戦艦普賢は突如成層圏で炸裂した白い光の球に包まれた。

”なんだ、これは”

”敵超弩級戦艦代々木の特殊兵器、三式BS弾と思われ。。。。。。。”

艦隊が存在した海域は静まり返っていた。そこにはわずかに浮遊物が漂うだけで、艦隊の姿は消えていた。

つづく

この話はデジャブーであり、特定の出来事とは関係ありません。

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August 15
 ●テレビ三次元画像改善装置のナゾ

例の某メーカーとのトラブルのアクセス数は鰻登りだ。週間Dイヤモンド誌(7/10)の18ページにも掲載され,ついにネット以外にも知れ渡ってしまった。合掌である。

この問題の事実関係はともかく、技術的には非常に興味深い問題が多く含まれている。それは、簡易S-VHS再生機能と三次元画像改善装置の相性の問題である。

三次元画像改善装置というと大層だが、テレビの画面(frame)を二次元と考え、それを経時的にめくっていく時間軸の次元を加えると三次元になるしかけ。決して画像に奥行きがあるわけでは無いが、三次元ビデオという名称自体メーカーが勘違いを期待しているフシもある。

三次元画像改善装置は主に三次元Y/C分離回路と三次元デジタルノイズ除去回路(DNR)からなる。ところでY/C分離回路とは何か。残念ながらネットを検索しても,カタログスペック以上の解説はあまり無い。

カラー放送の規格(NTSC)は白黒放送との互換性を前提に考えられている。NTSCの映像信号はAM変調の輝度信号(グレー)と,それより4.5MHz上のFM変調の音声信号からなり、これは白黒放送とほぼ同じ。本来輝度信号は映像信号に対して左右対称のハズだが、帯域節約のため下側がかなり削られている。

で、色信号は輝度信号より3.58MHz上にある。色信号の載せ方は非常に巧妙で、水平走査線ごと色信号の位相は反転してある。またframe毎にも位相が反転してある。このためカラー放送を白黒テレビで見た場合、色信号による輝度信号の変化は上下の走査線の輝度が逆に変化するので打ち消される。また色信号はframe毎に逆に変化するので、輝度の変化は時間的にも打ち消されて見えない。

Y/C分離

さてカラーテレビで映像信号から輝度信号(Y)と色信号(C)を分離する回路がY/C分離回路である。図を見ると,Cは映像信号より3.58MHz以上に分布する。従って古いセットでは、水晶フィルターを使って3.58MHzより上の信号を取り出していた。しかし図で解るとおりYが混入し色が濁る。

そこで次にライン相関を使う方法が考えられた。ライン相関とは、上下に隣り合う走査線の信号が非常に似ていることを意味する。走査線L1,L2の信号は,

L1 = Y1 + C1
L2 = Y2 - C2

人間の目は輝度の変化には敏感だが色の変化には鈍感だ。これは輝度を感じるロッド細胞に比して色を感じるコーン細胞の数が少なく感度も低いことによる。従って色信号の周波数帯域は輝度信号よりかなり低いのでC1とC2は殆ど等しい。また走査線一本程度では輝度信号Y1とY2も殆ど等しい。従って

L1 + L2 = 2Y
L1 - L2 = 2C

というわけで、YとCが分離できる。具体的には水平走査線一本分の遅延回路を通して加算、減算すれが良いことになる。これがライン相関を使ったY/C分離回路だ。

しかし、である。たとえば銀行マンがよく着る縦の細かいストライプの入ったワイシャツを撮すと虹のようなノイズが入る。これがクロスカラーだ。もしコントラストの高い縦のストライプが画面に斜めに入ると,Y1とY2に時間差が生じるので、CにYが混入しクロスカラーになる。

これを防ぐには走査線を三本使えば良い。

(L1 - L2) - (L2 - L3)= (Y1 + C) - (Y2 - C) - (Y2 - C) + (Y3 + C)
=(Y1 - Y2) - (Y2 - Y3) + 4C

斜めに横切るストライプの影響はY1-Y2とY2-Y3で類似するので相殺され、より純度の高いCが得られる。このように、信号に対してある時間差(1H,水平走査線一本の時間)をもって減算する回路は、1Hに相当する周波数の倍数の周波数成分が欠けて櫛の歯のような周波数特性を持ったフィルタ回路と等価になるので、この回路の事を櫛の歯フィルター(コウムフィルター)と呼ぶ。

これでめでたしか?そうでは無い。たとえば紺の背景の中央に白い四角がある画面では四角の上辺でCが激変するのでライン相関が崩れ、YにC成分が多量に混入してしまう。結局,四角の上辺に規則正しくCが黒い点として並ぶ。これがドット妨害で、大画面での静止画ほどボロが目立つ。

え、もっと多数の走査線を使えば良い?そうすると輝度のライン相関も減ってきてYも大きく変化するのでうまく行かない。そこで、動画ではコマ(frame)同志の相関が高い性質(frame相関)を利用するのが三次元処理である。NTSCではframeごとにCが反転しているので、2つのframeの映像信号を加算減算すれば、それぞれYとCが得られる事になる。これが三次元Y/C分離である。具体的には映像信号をA/D変換してframe毎にメモリー(フレームバッファー)に落とし、frame間でデジタル演算すれば良い。

三次元DNR

せっかく映像をデジタル化したのだから、同時にライン相関を用いてノイズ処理も行える。たとえばN枚のframeを加算平均すればノイズは1/√nになる。色信号、輝度信号それぞれにフィルターをかけたり、飛び抜けた値をクリップしたりする。あるいはJPEGと同様に離散コサイン変換を行い高い空間周波数成分を間引く(ザラザラを取る)など、いかような処理も可能だ。これが三次元デジタルノイズ除去(DNR)である。

三次元DNRというのは何ら特定のノイズ除去の手法を意味しない。複数のframeをライン相関を利用してデジタル処理でノイズ除去する手法のすべてを意味するので、メーカーによって具体的な手法は異なる。同様な手法で画像の輪郭強調とかガンマ変換(暗い部分の表現を改善し白い部分が飛ぶのを抑える処理)とかも可能になる。

三次元画像改善処理は万能か

三次元画像改善,実に結構である。しかし三次元画像改善がうまく働くにはいくつかの前提が必要である。まず画像が安定していてframe間の相関が高い必要がある。ワカメのようになったテープを再生すると映像信号にジッタが乗り、画像までワカメになる。有り体に言うと画面の左端がワカメになり、また縦に画像が揺れる。この状態ではframe相関が崩れる事になる。

もしワカメ画像を三次元処理するとワカメにワカメを足してますますワカメになるだけだ。従って同期信号のジッタを取り除いてframeの時空間的なズレを補正するタイムベースコレクター(TBC)が必要になるが、これとて完全では無い。ノイズがひどいときや特殊な画像効果に対して却って画像に悪さをする事もある。

また動きの激しい画面は、frame毎に信号が激変するので、三次元処理でボケやノイズを発生する。従ってframe毎の信号の相関を計算し、動きが激しい場合は三次元処理の程度や範囲を加減したりキャンセルする動き補償が必要になる。

もう一つはA/D変換の問題だが、映像信号レベルが正規でない事はよくある話で、白黒が寄っていたりクリップして歪んでいたり同期が不安定だったりするとA/D変換でデータを取りこぼし、ちゃんとしたframe情報がメモリーに落ちない。写真はNTSCの標準白黒波形(5steps)で、下向き水平同期の後がカラーバースト、続いて真っ黒を示すペデスタルレベル、そして階段状なのが黒から真っ白までの輝度レベルを表す。水平同期の底がシンクチップ、真っ白がピークホワイトである。

世にあるNTSC準拠と称する信号を出力する機器のなかには上記の信号とは似ても似つかないような信号を出しているものがあり、それを受けるAV機器の許容度も様々である。手元のH社のプロ用機器は、A社のパソコンのNTSCを受け付けないが、別のベータカムは受け付ける。家庭用ビデオはどれも問題なく受け付ける。

怪しい信号を三次元処理したら、ノイズにノイズをすり込みますますノイズになる上に、前後のframeも一蓮托生で引きずり込むのでノイズの連続となる。つまり三次元画像改善処理には最低限の映像品質が必要であり、宣伝のように”昔録ったビデオもくっきり美しく楽しめます”と言うのは録画の程度による。ダビングを繰り返して画質が極めて悪いテープだと昔のビデオの方がよっぽどマシなこともある。これはデジタルトラッキングでも同様だ。

トラブルを推理する(この項以下の信頼性はありません)

以上の知識を元に、以下は今回のトラブルの原因をWebmasterが本ページの掲示板でのsasabe氏との議論を下敷きに推理してみよう。該当の機種は簡易S-VHS再生機能と三次元Y/C分離、三次元DNR,TBCが乗っていたようである。ヘッドや高周波アンプ,筐体などは純粋S-VHSの上位機種と共通であると思われる(訂正:ヘッドや高周波アンプの特性はVHS仕様であり、S-VHS仕様では無いようです。会社のWWWでは三次元DNRはあるが三次元Y/C、TBCがあるとは書いてありません。TBCが無い三次元処理に問題が多いのは前述の通りです)。

S-VHSデッキでは受信した放送波からY/C分離を行い、Yは白信号(ピークホワイト)7.0±0.1MHz,同期信号(シンクチップ)5.4±0.1MHz,周波数偏移1.6MHzのFM信号に変換されてテープに記録される。一方Cは約0.6MHzの低域信号に変換され記録される。音声はテープの別のトラックへ、またHiFi音声は低域の色信号と高域の輝度信号の間付近に記録される。

再生時はYとCを合成したNTSCコンポジット信号としてテレビに送られる。テレビにS端子があればYとCは合成されずに別個に送られる。そうするとテレビで再度Y/C分離を行わないため画質が優れる。もちろんS-VHSの搬送周波数が高く周波数偏移がVHSの周波数偏移(1.0MHz)より広い事も画質に差がある理由である。

録画したS-VHSデッキと再生したデッキの信号の設定が異なることはあり得る。雑誌が良くやる比較試験でわかるように,同じテープを再生してもデッキによって輝度や色がバラバラなのが普通である。これはNTSCやビデオへの信号の基準値にメーカーや機種によってバラツキがあるからだ。さらに輝度信号のホワイトピークやシンクチップのレベルも、同期、ペデスタル、AGC処理や画面の構成(白が多いとか黒が多いとか)によって微妙にズレる。アナログ処理だと少々のバラツキは同期さえ取れていればボロが出にくいが、デジタル処理だと結果が目立ってしまう。

S-VHSの輝度信号の帯域はVHSより幅広いので、S-VHS簡易再生ではS-VHS相当の輝度信号をVHS相当の輝度信号へ変換する必要がある。この時点でのレベル処理に問題があると信号がクリップしたり歪んでしまう。このような信号にA/D変換と三次元処理を加えると、三次元処理が裏目に出てますますひどいノイズを発生し連続的に画質が低下してしまう。以上はあくまでも推理に過ぎない事を明言しておく。

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追加(7/9)

この項を書いた後に、メーカーの書面(2/5)が公表されました。それを下敷きに再考します。

文面には、

"原因は,送付いただいたテープのFM周波数搬送波周波数が5.6MHzになっておりまして、これは”S-VHSビデオカセットシステム規格5.4+-0.1MHz(5.3〜5.5MHz)に対して規格はずれだったことによるものでした。S-VHS簡易再生機はFM搬送波周波数が規格に入っていれば何ら問題はありませんが、基本回路がVHS仕様のため、FM搬送波が高いほうにずれるとドロップアウトが出やすい状況”

とあります。該当のデッキはヘッド->プリアンプの周波数特性が基本的にVHS(FM変調輝度信号の周波数変移が3.4MHzから4.4MHz)の設計のため、S-VHS(FM変調輝度信号の周波数変移が5.4MHzから7.0MHz)の高域側の周波数特性が苦しく、わずか0.1MHz程度の搬送波周波数のズレでドロップアウトが多発していたと推察されます。通常映像信号にドロップアウトがあった場合、ドロップ補完回路で検知され、ドロップアウトしたラインがそれ以前のラインで置換されて補完されるようです。

文面から推察すると、周波数特性の問題でドロップアウトが多く発生していたにも関わらず、どの程度ドロップアウトすると補完が発生するかの設定が適切で無いためうまく補完されず、ドロップアウトを含んだ信号がその後の回路に伝えられ持続的なノイズを発生していたと推測されます。

それに対する対策ですが、文面では

”ご指摘のようにA-F88は従来モデルに対してお預かりしたテープのようにFM搬送波周波数が高い方にずれているテープを使用した場合、ドロップアウト検出の感度に差がありましたので、ドロップアウト検出回路と関連するビデオ回路の一部を変更して従来モデルと同等に処置させていただきました”

とあります。メーカーはユーザーの指摘に対して”ご指摘のように”と、A-F88がFM搬送波周波数のズレに対する許容度が従来モデルと差があることを認めています。これがこの騒動の技術的な結論でしょう。

対策としてビデオ回路の高域側の周波数特性を改善すると共に、ドロップ補完回路の検知閾値を変更する改修がなされたと推察されます。つまりA-F88はテープの周波数のバラツキに対する許容度が従来モデルより低かったため、従来モデル並の許容度にするためにハードウェアを改修したと言うことでしょう。もちろん、ビデオの実物を見たわけではありませんので、この項の解釈はすべては推理にすぎません。

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さらに追加(7/24)

ビデオの改修の内容がビデオ問題のホームページに追加されましたので、検討してみましょう。あくまでもA氏の記載ではありますが、

”従来の機種に比べより多くテープ上の信号を取り込むよう設計しており......当該テープは規格外の搬送波周波数であったのに加え、ノイズ信号量が通常よりかなり多い状態であったために,画面にノイズとして発現する事が判明しました......規格外の当該テープを再生した場合でも、白いノイズを抑えることができる用に回路を追加して処置”

となっており、2/5の説明と異なります。2/5の説明では、

”基本回路がVHS仕様のため、FM搬送波が高いほうにずれるとドロップアウトが出やすい状況.....従来モデルに対してドロップアウトの検出差があり....従来モデルと同等に処置”

になっています。ドロップアウトというのは磁性体の塗りムラ,ゴミ,キズ,ヘッドタッチ不良、ヘッド磨耗,アンプの周波数特性不良や感度不足などでFM変調輝度信号が復調に十分な強度が無い状態をさします。そこでドロップアウト検知と補完がなされる事になります。

しかるに、今回はより多くの映像信号を取り込む設計のうえノイズ発生量が通常よりかなり多い状態と書かれています。より多くの映像信号を取り込む設計という意味が不明ですが、解釈として、

1.FM変調輝度信号を取り込む周波数範囲がより広い。
2.FM変調輝度信号を取り込む感度がより高い
3.三次元DNR回路において、より多くのフレーム情報を処理に含める

の三通りが考えられます。ビデオの輝度信号はFM変調です。車の走行中にテレビを見るとわかるのですが、電波状況でAM変調の画像の輝度が電波状況に応じて刻一刻変化しますね。しかしテレビ音声(FM変調)の音量や音質は、よほど電波が弱くならないかぎり変わりません。

ビデオ再生ではヒモ(テープ)を使う限り信号強度の変動が避けられません。輝度をFM変調にすると解像度自体はAM変調より不利ですが、テープの出力レベルが少々変動しても輝度に影響無く復調できます。ドロップアウトというのは、何らかの原因で信号の強さが十分でなくFM復調が途切れる状態です。

もし従来モデルや他社モデルより本モデルがより多くの映像信号を取り込む設計だったら少々の規格ハズレのテープに対してもドロップアウトが減るはずで、2/5の説明に書かれていた,

回路がVHS仕様のためFM搬送波が高いほうにずれるとドロップアウトが出やすい状況

と話が合いません。また改修方法も,2/5の説明では,

”ドロップアウト検出回路と関連するビデオ回路の一部を変更”

なのが、

”規格外の当該テープでも,、、、、特別に回路を追加”

と違います。変更なら周波数特性やレベルを改善するために部品定数や設定をいぢったと考えられますが、追加となれば元々無かった回路を追加した事になります。どのような回路を追加したのでしょうか???わざわざより多く拾った映像信号を今度は逆にフィルターで削る回路でしょうか?

いずれにしても、メーカーが親切にも一ユーザーの要求に応じて回路を追加したのは、改修の必要性を認めたからでしょう。原因と改修についても巧みに核心的な答えは書かれていないので、実物を見るしか無いように思います。いずれにしても、

メーカーの説明に一貫性が無い

事は確かです。実はWebmasterは同型機を調査しましたが、安普請な設計でメカと基板を分離するとドラムモーターのローターとステーターまでが泣き別れする構造には驚きました。プリアンプ内蔵ドラムにはスリップリングを介してDC9Vがかかっているようです。インピーダンスローラーも無く、メカ自体にはあまりコストはかかっていないようです。

しかし三次元DNRの効果は確かにあります。画質の良いテープではノイズを抑える効果ははっきりせず、逆に肌のキメや細い髪の毛がベタっとした印象になります。また小雨のように細かい模様が時間と共に大きく変化する画像ではディテールが飛ぶ(小雨が消えてしまう)のは三次元DNRの原理上仕方が無いことでしょう。やはり三次元DNRのON-OFFスイッチがパネルに存在する理由でもあります。

三次元DNRが威力を発揮するのは画質が中位のテープで、暗い部分や赤色部のザワついたカラーノイズに対してかなり効果的です。画質が極めて悪いテープではノイズ低減と動き検出が干渉するので、感受性の高いヒトには違和感があるかも知れません。最も効果的なソースは画質が中位のコンサートで,暗い背景のザワついたノイズが取れて人物がくっきり浮かび上がります。アリーナという名前はコレだな、と思いました。

詰まるところ、このビデオは廉価版ビデオにムリして載せた三次元DNRがその全てであり、メーカーがそこにリソースを集中した形跡があります。反面そのシワよせがいくつかの部分に現れてたのでしょう。

試しに、手持ちのS-VHSテープ2本で簡易S-VHS再生を試みました。標準速では専用機よりは幾分ドロップアウトが多いかとも思う程度で、話題のノイズにはお目にかかれませんでした。

三倍速でもOK????アレ??

S社のSVO-260で記録したテープの白色部分が多い画像で垂直同期が不安定なりました。画像が上下に重なります。どうも輝度が高くプリエンファシス(あらかじめ特性の下がる帯域を強調しておく処置)が効いた画像で再生が不安定になるようです。なぜか高級テレビがダメで、安物テレビではOKでした。

しかしA氏の記載した症状とは違います。別に搬送波周波数は関係なくて、ピークホワイトのレベルの問題でしょうか?今回のモデルは九九式と記載されていたので、あるいは対策済みモデルなのかもしれません。

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さらにさらに追加(7/27)

さらに、メーカー側の1月22日付け説明が公開されました。

この説明では、

”..ご指摘の白いノイズを確認しました。これはテープの傷等で発生する物で、一般的にはノイズ補正回路で除去しておりますが、送付いただいたテープはA-F88の補正値を越える部分があり、補正しきれず白いノイズが発生したものでした。”

とあります。メーカーの言うノイズとはドロップアウトを指し、ノイズ補正回路とはドロップアウト補完回路のように読めますが、はっきりしません。その後問題になっている輝度搬送周波数の0.1MHzズレに関してはまったく触れられていません。

対策として、

”セットのノイズ補正回路を送付いただいたテープに合わせた回路にして、ノイズの発生を抑えるようにさせていただきました。”

というわけで、依然として搬送周波数の話しは出てこずに、ノイズ補正回路の話しで終始しています。この時点でメーカーが搬送周波数に言及していないのは、気付いてなかった、気付いていたが重要と思わなかった。気付いて重要と思ったが説明がめんどくさいので言及しなかったのいずれかでしょう。あるいは搬送周波数の問題は単なるサシミノツマなのかも知れません。

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さらにさらにさらに追加(宴のあとバージョン)

その後AKKY氏のページにビデオの解析が登場しましたが、現在は見えません。解析にはいろいろのバージョンがあるようですが、本家もミラーも現状では失われています。そこでWebmasterがビデオ改修に関してネットで収集した情報を簡潔に述べます。

まず、

”ご指摘のようにA-F88は従来モデルに対してお預かりしたテープのようにFM搬送波周波数が高い方にずれているテープを使用した場合、ドロップアウト検出の感度に差がありましたので、ドロップアウト検出回路と関連するビデオ回路の一部を変更して従来モデルと同等に処置させていただきました”

ですが、これは映像信号レベルが低下した場合に検波画像処理用IC内蔵のドロップアウト補完回路兼ライン相関ノイズフィルタ回路が誤動作するのを防ぐ処置をさすようです。

具体的には検波画像処理用ICの外付けフィルタ回路に、S-VHS簡易再生時に限って減衰を減らし映像信号レベルを確保するトランジスタ回路を追加したようです。もともと無調整のICにレベル変更回路を追加したために、回路の設計、動作、実装ともかなりアクロバティックとなったようです。この改修はその後の設計変更には反映されていないので、あるいはトラブル対策のトライアルのひとつに過ぎなかったのかも知れません。

もうひとつの、

”従来の機種に比べより多くテープ上の信号を取り込むよう設計しており......当該テープは規格外の搬送波周波数であったのに加え、ノイズ信号量が通常よりかなり多い状態であったために,画面にノイズとして発現する事が判明しました......規格外の当該テープを再生した場合でも、白いノイズを抑えることができる用に回路を追加して処置”

は、ヘッドアンプから検波画像処理ICに至る部分にアンプが1段が追加された事をさすようです。もともと基板にはアンプのパターンが存在しますが実装されておらず、ジャンパで入出力がショートされていたようです。追加アンプはS-VHS簡易再生で不足するFM変調映像信号を増幅するすると共に10MHzを越える高い周波数成分をカットする設定のようです。

ノイズが本当にテープに起因するのか、あるいはセット内部の三次元回路等のノイズ、あるいはセット外部のノイズも拾っていたのかは解りません。しかしこの改修がその後に設計変更後に反映された事から、重要な回路にもかかわらずコストダウンのため省略されていたようです。

この機種では内部部品(ワッシャ、ヘッドクリーナー)の脱落も報告されています。その後該当機種は廃番となり、同様の基板を使用する後継機種では筐体がプラスティックから金属に変更されているようです。おそらく筐体の強度やシールド特性にも問題があったのでしょう。

技術的に見れば、該当機種はメーカーが、

”ご指摘のようにA-F88は従来モデルに対してお預かりしたテープのようにFM搬送波周波数が高い方にずれているテープを使用した場合、ドロップアウト検出の感度に差がありましたので、ドロップアウト検出回路と関連するビデオ回路の一部を変更して従来モデルと同等に処置させていただきました”

と言ったとおりで、改修の一部はその後設計変更に反映されただけの話のようです。

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Webmasterは,メジャーな経済雑誌にトラブルが乗る前にどうして解決されなかったかが不思議であった。よく考えると、このトラブルは,暴言問題と技術問題のまったく異なる2つの要素を含んでいる。暴言問題はメーカーのマネジメントの問題である。しかし技術の不具合はメーカーのレゾンデートルに関わる。

今回のユーザーはレベルが高く、同型セットを2台購入しているので個体差や調整不良は考え難い。そもそもメーカーがハードウェアを改修したのは、上記の文章のように映像信号のバラツキに対する当該デッキの許容度に問題があること認めたからで, そうで無ければ門前払いしているハズだ。今後はハードウェア改修したビデオが”証拠物件”としてユーザーの手元に残っている事実が極めて重要になる。

さらに宣伝で”昔録ったビデオもくっきり美しく楽しめます”と歌っている事は、昔の録画品質が悪いテープも許容して画像を良くします、とユーザーが解釈して購入するのもムリは無い。ところが実際には信号周波数のバラツキに対する許容度が従来モデルや他社製品より劣る状態だった。

三次元画像改善技術はビデオのみならずDVDやMPEGを始め、ありとあらゆる動画処理の急所になりつつある。三次元処理をお家芸としていち早く実用化し推進してきた会社にとって内外の技術的ダメージは予想以上というのがwebmasterの推理である。もしメーカーがユーザーを訴えたりしたら内部のエンジニアの道義的ダメージは遙かに大きいかも知れない。

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August 10
 ●有害サイト除外ソフトのナゾ

以前より”www.tomoya.comがみかかの店頭端末からアクセスできない”という情報をいただいている。Webmasterも複数の地方の複数の店舗でcyber patrolなるソフトによってアクセスが除外される事を確認している。

さて、cyber patrolがどのような定義で有害サイトと判断しているかというと、

”1つのサイトで、100個のメッセージ中に4個以上下記に該当する事例が含まている場合を制限の対象とします。簡単にアクセスできるページで、下記のカテゴリに該当するような画像やテキストを含んでいる場合は、このページを提供しているサイトも制限の対象と考えます。”

”暴力、冒涜、部分的なヌードと芸術、全裸、性的行為、下品な描写、耐えられない、悪魔崇拝、カルト、麻薬とドラッグカルチャー、闘争的、過激派、性教育、賭け事、違法行為、アルコール、たばこ、仕事の生産性低下を招くおそれのあるスポーツ、レジャー、レクリエーション関連のサイト。(画像またはテキスト,項目のみ抜粋)”

地球にやさしいテクノロジーを追求するwww.tomoya.comがどうして除外されるかというと、本文が存在するbekkoameドメイン全てが除外されているからである。有料ソフトにしては杜撰な仕様だ。これではbekkoame(ホームページ数19000超)の数多くの優良なサイトもすべて除外されてしまう。

さてアクセス数が上位の成人向けコンテンツを含んでいると思われるサイトをreadmejから拾い、除外検索ページで調べると(○は除外され、Xはノーチェック)、


風俗嬢の........ X
気の強い女 .......X
秘密の図書....... ○
札幌ナイト倶  ..... X
NAO'S..........○
 Pink Trash.......X
理紗のうえっと..... ○

と半分以下しか除外されていない。上記のサイトは昨日や今日始まったばかりでは無いので、杜撰と言えるだろう。さらに問題なのは、上記の基準によると除外されるハズの酒、たばこ、ギャンブルのサイトが、

目本タバコ               X

ヨントリー               X
キリソ                   X
ナサヒ                   X

競馬 www.jra.go.jp      X
競艇 www.kyotei.or.jp   X
競輪 www.keirin.go.jp   ○
オートwww.autorace.or.jp X

という具合で殆ど除外されていない事だ。これまた杜撰と言えるだろう。成人向けのサイトと酒,たばこ,ギャンブルのどちらが問題なのかは議論が分かれる所だろうが、定義に反して扱いが平等でないことは事実である。

Webmasterはこの手のソフトの存在価値を認めているが、今回のソフトのように多くの成人向けアクセストップクラスのページや酒やタバコやギャンブルのサイトを除外していないのに、非常に多数の善良なページを含むプロバイダー全体を除外する手法には疑問がある。このように杜撰なソフトを全国一律で使うとしたら法的にも十分な注意が必要かもしれない。

おまけ

というわけで、該当ソフトは本研究所ソフト/ハード風水格付において、

格付  B- ソフト履行の確実性に乏しく、懸念される要素がある。

と判定されたのである。

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August 6
 ●サポセンとエコの関係のナゾ

Webmasterの巡回コースに抱腹絶倒!サポートセンターの秘密というのがある。またネットでは某メーカーとのトラブルが話題になっている。お手紙で気付いたのだが会社のPROXYで本ページが蹴られるケースがけっこう有るらしい。内容が気に入らないのかとも思ったが、どうもbekko全体が蹴られる設定のようである。

さて、意外に思われるかも知れないが、Webmasterは最近パソコン関係のサポートセンターに電話したことが殆ど無い。去年電話したのは、ネットワークプリンターをNetBEUIで使う時にパスワードを設定できるかを聞いた、ただの1回だけである。答えはややヒマがかかったが、”できない”だった。

実はもう一回、MルコにMOドライブのDIP設定(ターミネーターのon/off)を聞こうと電話したのがbusyで繋がらなかった。実にありがちである。WWWでFAXでも受け付けているとのことなので、FAXで問い合わせた所、程なく解答があり解決した。

どうしてWebmasterはサポセンに電話しないのか?それは、

1.過去にひどい目にあって懲りた。

詳しくて親切なサポセンに遭うと即座に問題が解決するが、そうでない場合に時間のロスが大きい。特に、専門技術も無いのに配置転換でいやいややっているサポセンに当たった場合、両者の時空間的ダメージが大きく気の毒である。そもそも未完成ハード/ソフトてんこ盛りで市場に投入されるパソコンに対して完璧なサポートは難しかろうと思う。少なくともWebmasterには務まらない。

最近のパソコンは汎用部品の集まりなので、直接部品メーカーのWWWで情報を入手する方が早いのだが、依然として対応の遅れているメーカーもある。MOのDIP設定などはドライブメーカー(O社)がWWWに上げておけば済むハズで、そうしないのは怠慢なだけでなく地球資源のムダである。HDDのDIP設定などは公開されているので、さしたる法的問題が生じるとは思えない。

保険として、BIOSと書き換えソフトを含む立ち上げフロッピーとマザーの設定のコピーを筐体に張り付けている。ドライブやカードにはDIPの設定をマジックで直に書いている。また相性問題やマニュアルやソフトの散逸を考え同じものを2つづつ買う方法もあるだろう。

2.サポセンと関わりあいが必要となるような風水学的に凶なハード/ソフトは買わない。

サポセンに問い合わせる状況に至ったのは、Webmasterのハード/ソフトを風水学的に見極める修行が足らなかった、と考えるようになった。つまりサポセンはJAFのようなもので関わり合いにならずに済むのがベスト。そうなってしまったのは、Webmasterのメーカーのポリシーや信頼度、製品の信頼度、性能、コスト、初物、バチモンなどに対する風水学的な見極めが足らなかった、と言うことで深く反省することにしている。

特にメーカーの体質は一朝一夕にして変わらないので、メーカーの選択を誤ったりすると末代までの恥と自覚している。もちろん、交差点での出会い頭の事故のように、期せずして写真のようなジャンクが多数やって来る事も避けがたい。この場合は、そのメーカーとはパソコン一世代(約3年)はお付き合いしないようにしている。次に、

3.バグに当たるような風水学的に凶な使い方をしない

という考え方もあり得る。これはハード/ソフトのリソースの風水学的分散ということだ。具体的には、パソコンのドライブや拡張スロットがすべて埋まっている、あるいはハードディスクが埋まっていてパソコン風水学で言うところの“パソコン気”(空気、電気、磁気、熱気、データ、ノイズに加え、やる気、根気、納気(期)も含む)の流れがよどむ使い方は風水学的に凶と考える。人間だって物置には住めないし、カビも生えるというものだ。

もしそういう状態なら、パソコンを2台用意してネットワークで結びリソースを分散すべきだろう。$500でパソコンが組める現在、スロットが埋まるようなユーザーだとサブパソコンを1台組むジャンクぐらいあるハズだ。ネット界を見ても、

   ●B級マック種パソコン医局員のナゾ

で言うところのA級や特A級ユーザーは、必ず死守すべき服務マシンとハード/ソフトお試し各戸マシンとを別に用意している。あるいは、そこの配慮でパソコンのスキルが知れるとも言える。

Webmasterはかねてからの主張通り、スロット1のCPUはなるべく避け、高速メモリーが収束する21世紀まではコロコロマザーを変えずにリソースを節約している。節約したリソースは他のクリエイティブで地球に優しい方向に生かしたいものである。最近のイントルを見れば、スロット1を風水に反してゴリ押しした結果が目に見えるであろう。

つまり、サポセンにお世話にならずに済む心がけはエコロジーや風水とも矛盾しないのである。蓋し、パソコン風水の道は険しく遠い。

おまけ

webmasterの場合、家電品や車で機能に関係しない不具合(仕上げ不良とかキズとか)は気にしないか、あるいは自分で治す。しかし家電品の中でもビデオは非常にデリケートなのでパソコンの故障よりは格段にタチが悪い。隣のパソコンから部品を拝借、というワケに行かない。

ビデオの故障は著作物がからむので子供や奥様にとっては大事件だ。Webmasterの所へは夜に近所の奥様が中耳炎の子供もしくはビデオを抱えて来られる事がある。ビデオ故障の多くが異物(おもちゃ)だが、子供でもビデオの重要性と故障による不利益をたちまち理解するので二度とやらないようだ。

ビデオはメーカーによって故障率に歴然とした差があるので、メーカーを選ぶのが一番である。当然新製品は絶対に買うモノでなく、すこし前の良く売れた中の上クラスの処分品を選ぶ。そもそも綿ボコリのする家庭にはデリケートすぎる機械なので3年でも文句は言えず、5年もてば上々だろう。

メーカー名??書くとメーカーの渉外係からこわい電話がかかってくるかもしれないので、あくまでも印象である。通常Webmastserと相性の悪いM下製がまずまず。7年目に電源が飛んだが、内部に超音波加湿器からのカルシウムが沈着していたので納得して修理を断念した。他には少々の不具合があったが3台のM菱製が長く居座っている。続いてH社とV社、次に光のS社あたりか。白物のS社とAVのS社と渉外係が怖い某T社は経験が無いということにしたい。。。。。

ビデオに関しては、

   ●続続古いビデオの故障のナゾ (ベルト編)
   ●ビデオダビングのナゾ (古いビデオデッキとコピーガードとの関係)
   ●ビデオテープのナゾ
   ●続古いビデオの故障のナゾ (ヘッド編)
   ●古いビデオの故障のナゾ (アイドラ編)

も役にたつかも知れない。いずれにせよ、もしサポセンに頼む場合は、

”初めて買ったXX装置は貴社の製品でした(往年の名機の型番)。それ以来○年間ずっと貴社の製品なら間違いが無いと思って満足して使ってきました。しかし今回のトラブルにはたいへん困っています。。。残念でたまりません。。。。”

というセリフが効き目があるように思う(いや冗談じゃなくて本心?からです)

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August 3
 ●九九式携帯電話夏の陣のナゾ(CDMA-ONE参戦編)

本ページの逆リンクを辿っていくと、電算機だけでなく電話関係のページに繋がったりする。携帯電話やPHSの将来予想については、

   ●世紀末のPHS事情を占う

に書いた通りに推移しているとのお手紙をいただく。しかして、この文章の最後の部分はやけに物騒だ。最近参戦したCDMA-ONEによって加入者数がどう変化したかは、社団法人電気通信事業者協会にデータがある。これから直近の五月末を増減を計算すると、

   累積加入者数          4月末      5月末      増減
------------------------------------------------------------
みかかのこども           10,735,000 10,826,000   0.85%
みかかのこども北海道        970,000    982,000   1.24%
みかかのこども東北        1,440,000  1,458,000   1.25%
みかかのこども東海        2,593,000  2,649,000   2.16%
みかかのこども北陸          556,000    559,000   0.54%
みかかのこども関西        3,600,000  3,651,000   1.42%
みかかのこども中国        1,248,000  1,273,000   2.00%
みかかのこども四国          854,000    861,000   0.82%
みかかのこども九州        2,366,000  2,404,000   1.61%
みかかのこども小計       24,362,000 24,663,000   1.24%

関東異動                  2,085,000  2,150,000   3.12%
東海異動                  1,238,000  1,224,000  -1.13%
日本異動通信小計          3,323,000  3,374,000   1.53%

関西細胞電話              2,054,000  2,088,000   1.66%
九州細胞電話              1,073,000  1,090,000   1.58%
中国細胞電話                575,000    591,000   2.78%
東北細胞電話                524,000    547,000   4.39%
北海道細胞電話              424,000    439,000   3.54%
北陸細胞電話                311,000    317,000   1.93%
四国細胞電話                247,000    256,000   3.64%
沖縄細胞電話                215,000    220,000   2.33%
細胞グループ小計          5,423,000  5,548,000   2.30%

東京デジ電話              1,754,000  1,842,000   5.02%
関西デジ電話              1,038,000  1,073,000   3.37%
東海デジ電話              1,321,000  1,369,000   3.63%
デジ電話グループ小計      4,113,000  4,284,000   4.16%

ピー細胞東京              1,280,000  1,298,000   1.41%
ピー細胞関西                846,000    861,000   1.77%
ピー細胞東海                794,000    798,000   0.50%
ピーカーグループ小計      2,920,000  2,957,000   1.27%

デジピー九州                702,000    716,000   1.99%
デジピー中国                466,000    472,000   1.29%
デジピー東北                579,000    579,000   0.00%
デジピー北海道              217,000    220,000   1.38%
デジピー北陸                189,000    197,000   4.23%
デジピー四国                165,000    167,000   1.21%
デジピーグループ小計      2,318,000  2,351,000   1.42%

------------------------------------------------------------
合 計                    42,459,000 43,177,000   1.69%


となっている。他には月刊テレコミュニケーションにもデータがある。数字はやや古いが、端末の人気などが解る。

さて加入者数にはすでに波乱のきざしが現れている。シェア変動にぶつけて突如NY上場計画が飛び出し、証券分割で取引が沸騰するなど取り口が仕手株的なのが気になるが、PHS、PDC、W-CDMA、接続料、そして年金会計などは大丈夫だろうか?

どうでも良いおまけ

このページでは上記のようにtableタグを使っていない。その理由は、

1.Webmasterがテーブルタグの使い方を良く知らない??
2.テーブルタグを多用するとサイズが大きくなりトラフィックにやさしくない?

で、正解は1が90%、2が10%くらいか。主にエディターで書いているのでテーブルを組むのがつらいし、この方が表示がコンパクトで早いと思う。問題はExcelからカットアンドペーストでテキスト属性として貼ると、タブや数字の行がずれてしまう事だ。

方法としてはExcelの出力時にプリンタブル(*.prn)を指定して一旦書き出したファイルから切り張りすると良い。上記もそれである。これだとテーブルから他のソフトへの切り貼りもしやすい。日本人は罫線が大好きでワープロの必須機能だが、海外の連中は罫線をあまり使わない。ワープロソフトも罫線がらみのバグが多いように思う。

なおブラウザー上でフォントによる表示のずれを防ぐには、<pre></pre>(本当は半角)で囲むと良い。え、www.tomoya.comのソースのタグの使い方はズルばっかだって?バレましたか。

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