Jan 31
200000thのアクセスカウンターのナゾ
Jan 30
デジタルカメラで超望遠、超接写のナゾ
Jan 28
変形ヘッドライトのナゾ(上端の欠けたヘッドライト編)
Jan 26
パソコン雑誌の程度のナゾ(TOS/Vマガジン特別企画編)
Jan 23
ディスプレーアダプターのナゾ(その2,雑誌記事のウソ編)
Jan 21
200000th Visitor に記念品贈呈
Jan 19
CD-ROMで風水学的省エネのナゾ(今晩から暖かいお風呂とトイレが楽しめる大発明)
Jan 17
パソコンのベンチマークとキャッシュのナゾ(あなたのキャッシュは本当に働いているか?)
Jan 15
ビデオダビングのナゾ(古いビデオデッキとコピーガードとの関係)
Jan 13
NECの98NXのナゾ(webmaster流チェックポイント)
Jan 10
ジェット特別料金のナゾ
Jan 7
FM/V466Dシリーズのナゾ(風水学的に変造や拡張に抵抗するマザーボード)
Jan 2
謹賀新年とパソコンの伏魔殿のナゾ(パワーマネジメント編)
本日200000番目の方のご訪問があったようで、まことにありがとうございます。
今のところズバリ2名、前後賞2名のかたからメイルがありました。問題は2名づつおられることです。
どうもこのカウンターはいい加減でずいぶん渋い上に、こういうことがあるようです。これはウチのCGIで出しているのではなくて、遠くアメリカのdigit.comのご厚意で使ってますので、カタイことは言えません。
実は前回100000thの時も2名申告がありました。1名が日本で、もう1名はアメリカの方でした。インターネットのどこかに有形、無形のキャッシュが存在するためでしょう、時にリロードするとカウンターが戻る???現象も数多く経験してます。
アクセスログと照合すると、このカウンターはずいぶん数え損ねもあるようです。まあめでたい話なので、こちらのプレゼントはみなさまをがっかりさせることが無いよう太っ腹で行きたいと思いますが、あまり多いと分け前が減るかもしれません。
というわけで、まだ申告がある可能性がありますので、もうしばらく集計に時間をください。
パソコンの話が続いているので少し方向を変えようと思う。そうそう、先日の6x86LとJ-648の相性の問題はTOS/V編集部から連絡が来た。やっぱりジャンパー設定漏れとの事で近日訂正記事が出るとのこと。着眼点が良い記事だけに、ツメの甘さが惜しまれる。
さてホームページのマテリアル採集に、デジタルカメラを使っておられる方は多いと思う。私のは一番しょぼいQV-10である。しかし撮影方法と画像処理にノウハウがあれば、かなりの画質を達成できる。これまでいくつか質問があったのでミソを簡単に紹介しておく。
すでにお気づきと思うが、本ページの画像はどれも極めて小さい。これは回線と環境にローインパクトというWebmasterの方針のためだ。そして良い画像を得る一番のコツは、なるべく目的物をCCD上に大きく投影し、限られた画素数を目一杯使う。それを適宜画像処理後縮小して掲載している。
まず、超望遠の実現方法だが双眼鏡を使う。なるだけ対物レンズ口径が大きく倍率が低い物、つまりヒトミ径の大きい海洋や天体用が適している。しかし、安物双眼鏡でも結構いける。天体望遠鏡については、
も参照して欲しい。
実際にはQV-10のレンズ設定をマクロにして、無限遠にあわせた接眼レンズにくっつけるだけだ。ヒトミ径の小さい双眼鏡では画像がケラレるので、軸をあわせるのが若干ナレがいる。写真はPHSのCSに目一杯寄ったところだ。簡単な方法だがこれで超望遠と等価になる。
この方法で天体も撮影できる。こちらのwebmasterさんが実践されている。人間の目というのは投機的なので、解像度が低くても色数があれば、また色数が少なくても解像度があればきれいに見えるから不思議だ。
さて超接写の方はどうだろうか。これも方法は同じだ。左の写真はルーペをQV-10にひっつけてチップ部品を撮影している。ルーペは視野が広いので軸あわせは簡単だが、フォーカスと照明に工夫がいる。
右の写真は実体顕微鏡に同じ方法を応用してEPROMを撮影した物だ。数百倍になっていると思う。顕微鏡は視野が狭いので軸あわせが大変だ。また照明にもコツがいる。きれいに写すにはかなりの明るさが必要だ。
というわけで超望遠から超接写まで何でもQV10一本で可能である。ボロなカメラではあるが、液晶モニターがついているので、とにかくピントがあえば何でもとれる。ぜひいろいろ試してみて欲しい。
Webmasterはパソコン雑誌と同様に、車の雑誌も年に一度定点観測として買う程度である。従って細かい車種や装備などは全く興味が無いのだが安全装備には目を通している。
ある日の朝刊で目に飛び込んできたのがこちらの車である。どうもヘッドライトの上端が欠けたデザインが神経を逆撫でするのである。
現在のヘッドライトの主流はハロゲンランプ(H4)であろう。部品屋に行っても大半がコレだ。このバルブのハイビーム用フィラメントはバルブの中央に位置するが、ロービーム用フィラメントは少し位置がずれていて、しかも下方への光線は金属板で遮光されている。
都市部では大半の時間はロービームで走ることになる。この場合フィラメントから発した光は反射鏡の上半分に当たってやや下方に向かい路面を照らす。従ってロービームでは反射鏡の上半分しか使われない。配光の大半は反射鏡で決まり、ガラスのパターンは中央の散乱光を散らし、路肩に配光するのに多少役立つだけである。
反射鏡として理想的な形はパラボラ状の円形である。フィラメントは線光源なので反射鏡の直径が大きい方が集光が良い。従って照明無き荒野を疾走するラリーカーのライトは当然みんな大きく丸い。また空力を重視する耐久レースカーも、ライトはやっぱり丸い。
しかし最近の車のデザインの主流は上下に薄い長方形のヘッドライトである。この場合長方形に反射鏡を納めるには、小さな円形反射鏡にするか、あるいは大きな円形反射鏡を半分に切ってその上半分だけを使う。
小さな反射鏡では良い配光が得られないので、大半は後者のタイプになる。この場合ハイビームでは反射鏡の半分しか働かない上に、カットされた反射鏡下面から上方への散乱し暗い上にグレアの多い極めて性能が悪いライトに仕上がる。
以前は反射鏡はプレスのパラボラ鏡であった。最近は反射鏡を細かい平面に分割して、それぞれの角度をコンピューターで計算して配光を決めるマルチリフレクターとか言うのもある。この場合レンズにはパターンが無いのでランプハウス内のマルチリフレクターがキラキラ透視できて見栄えが良い。
いずれにせよ、走行の大半を占めるロービームでは上半分の反射鏡の形が非常に重要である。従って円形ライトの上方をカットすると損する。せっかく配光特性の良い丸形だから下面を削って欲しいのである。法規で光軸の高さは決まっているがまだ余裕がある。
このメーカーのライトのデザインは良く分からない物が多い。以前、
でリンクした写真は削除されており、またテールランプに関する記載も完全に削除されているが、さすがにマズイと思ったのだろう。
この車の後ろのウインカーはバンパー内に埋めてあり極めて視認性が悪い。世間は追突を防ぐために後ろの燈火類は上方にもっていくのに、リアライトが赤いフィニッシャーと一体感を持たせるデザインのため、大事なウインカーが追い出されたのである。ひとつにはセド・グロとデザインを差別化するためかも知れない。
実物の後ろについて走ってみると分かるが、すぐ後ろに止めると当然ウインカー自体がまったく見えない。高級車なのにわざわざ追突を誘う設計が怪しい。
国産に多い薄型長方形のヘッドライトは配光が悪く暗い物が多い。わざわざ暗くしないと合格しない法規も変わったことだし、まともなライトをつけてもらいたいものだ。そうそうフォグについては、
に記載がある。
先日大阪に出張していた。新大阪で新幹線を待っている間に本屋でパソコン雑誌を立ち読みしていた。丁度2月1日付のTOS/Vマガジンがあった。先日パラパラと立ち読みしているだけでも数箇所の間違いがあったが、今日見つけが間違いはデカイ。TOS/Vマガジンは定点観測として年に一回しか買わないが、今回は腰が抜けてつい買ってしまった。
問題の記事は
コストパフォーマンス抜群、ケチケチ作る自作マシン(P160)
だ。安く作るためにCPUはCyrixの6x86L-PR166+、マザーボードはJ-MarkのJ648だという。何だ、私が
3万円変造AT互換機のナゾ(486DX-2マシンをCyrix6x86L-166+GPマシンに変造する)
のと同じ組み合わせではないか。まるで私のページをパクったのかと思ったがあとがイケナイ。Cyrixはこのマザーボードでは動かないとある。ウソばっかりである。じゃあ、今これを書いている私のマシンはマボロシか? 記事に、
”フロッピーを読もうとするとDISK I/O Errorが出てしまう。(中略)実は6x86LはI/O周りで安定しない部分があり、マザーボードによってはこのような症状が出ることがあるらしいのだ。(ママ)”
とある。こちらでも書いたとおり、私もこれにひっかかった。しかし丁寧にマザーボードのマニュアルを読むと、CPUの設定表に”インテル以外のCPU"というジャンパーがあり、これを設定する必要がある。
ただこのジャンパーはCPU付近でなく2次キャッシュ付近にあるので、私も最初は見落とした。このジャンパーがある理由は定かでないが、FDDのI/Oでひっかかる所を見るとFDDアクセスタイミングに関係するもののようだ。
初期のIBM-PCについてきたFDDはゴムベルトドライブで、ドラムにストロボ模様が印刷してあった。IBMの純正マニュアルにもストロボ模様があり、必要に応じてこれをコピーしてドラムに貼るのである。そうして蛍光燈に近づけてストロボが停止するようにDCサーボモーターを調節する。
脱線した。IBM-PCの初期設計ではFDDのアクセスタイミングがクロックとCPUに依存していた。従ってクロックや処理速度、I/Oのタイミングが異なるCPUを使うとFDDのトラブルを起こすことがあった。最新マザーでもFDDとKeyboard用に依然として専用のクロックを要求する場合が多い。このジャンパーでそのタイミングを補正するのであろう。
パソコン雑誌の記事の信頼度はおおむね70%位と考えてよい。記事は編集員かライターが書くわけだが、おおむね編集員が書いた記事は注意が必要だ。他に正業があってそれで十分稼げる位優秀な人が寄稿したものは程度が高いように思う。
このTOS/Vマガジンも創刊時から記事の程度は玉石混交であった。初期には不慣れもあろうし、パソコンの世界は流動的なので将来予想が当たらないのも仕方が無い。しかしマザーボードを組むときには最低マニュアルを(設定表位は)読んでから記事を買いて欲しいものだ。米国ならメーカーからスーされかねない。
今回の記事は、不況と金融恐慌下のサラリーマンや予算の乏しい学生などがマシンを組むには着眼点が良い記事だと思う。ハイエンド機器の紹介記事よりも遙かに親身に書かれており、熱心に読まれると思う。それだけにツメで間違ったのが残念である。限られた予算で組むには、ハイエンドの新品を買うより知識と経験、それと哲学が必要になるからである。
パソコン雑誌にナイーブな向きは雑誌を100%信用しないように注意して欲しい。雑誌から間違った情報を仕入れれば大切なシステムを再起不能にクラッシュさせ、大枚と大事なデータを失うことは容易である。データばかりかHDD自体がハード的に壊れることもある。
シロウトの編集員が企てるオーバークロッキング記事も注意が必要だ。私もオーバークロッキングをやらないわけでは無いが目的がまったく違う。私の場合はマシンのマージンが何%位あるかを見るためだ。
従って特に無人で動かすサーバーではCPUは20%位、ディスクアクセスは30%以上マージンを残す設定にしている。クライアントとしての使用で十分安定している設定より、クロックやメモリーウェイトを一段落とす事もある。それがCyrix6x86LとJ-648で組んだ”ばーちゃる耳鼻科”のWindows95サーバーが、毎日2万ファイル以上配信しても落ちない理由だ。私が”安定している”と言う場合は、1ヶ月はほったらかしでも落ちない、という意味である。
以前、
でwebmasterのビデオカード(IBM用語ではディスプレーアダプター)に対する考え方やタダで画質を改良する方法について書いた。その後もビデオカードの動向について注視しているが、最近のTOS/Vマガジンの記事を立ち読みしたところ、あまりにもビデオカードの記事に間違いや誤解が多い。多くはそもそも動作原理を理解していないことにあると思われる。
そんなウソに右往左往しないようにいくつか問題点をあげてみよう。
その1,RAMDAC内蔵と外付けでは、外付けの方が画質が良いか?
これは以前はその通りであったが、今は必ずしもそうでは無い。それには理由が二つある。
まず以前のDAC内蔵アクセラレーターはCL5434等の普及品に限られていた。従って内蔵DACはハイエンドビデオカードの外付けDACより安物だった。しかし最新ハイエンドアクセラレーターには良質のDACが内蔵されているので、内蔵DACが必ずしも画像が悪いとは言えない。
もうひとつの理由は配線である。古典的ハイエンドビデオカードでは、カード前方(つまり端子に遠い側)にVRAMが並び、中央にアクセラレーター、後方の端子付近にDAC、カード接点付近にI/Oがあった。この場合DACが端子に近く配置されるため端子までの配線が短く画質劣化が小さい。 現在では、ビデオカード自体が小型化し、DAC内蔵アクセラレーターチップを端子付近に配置して配線を短くしている。また配線パターンに工夫し良質のEMIフィルター(ノイズフィルター)がついているので画質劣化が少なくなった。
その2,RAMDACのドットクロックは高い方が良いか?
RAMDACのドットクロックは高い方がより波形の良い映像信号が得られ画質が良くなる可能性があるが、それもビデオカードの設計次第である。たとえば一番頻度の高い1024x768x64k色でリフレッシュレイト75Hzの画像信号は、
1024x768x74= 58982400=59MHz
にもなる。隣り合う白いドットがひっつかずに表示するには最低59MHzの周波数成分が必要である。ドットをくっきり投影するには、映像信号が方形波に近くなくてはならない。物理の法則によると方形波は多くのサイン波を合成したものと等価であり、その高調波成分はGHz領域まで及ぶ。
しかし100MHz付近にはテレビやFMラジオなどの放送が集中しているので、これに干渉しないように映像信号の100MHzを越える周波数成分をフィルターを使ってカットする。このため、フィルターの性能が画質に影響してくる。
特に画面解像度が1280x1024になると画像の周波数は98MHzとなり、フィルターの影響はさらに大きい。図はTDKのRGBフィルター用チップ型emiフィルターの周波数特性である。(http://www.tdk.co.jp/tjbab01/bab09000.htm へのリンクで100MHz以上をカットする様子が見えるであろう)
従ってドットクロックの高いRAMDACは良い画像を実現する一つの因子に過ぎない。他にもカードの配線、フィルターの性能、さらにはVGAコネクターやCRTケーブルの出来不出来など影響の大きい多くの因子がある。従って、同じアクセラレーターチップを同じドライバーソフトで使ってもカードによって画質が異なる。
ドットクロックと直接関係するのは解像度とリフレッシュレイトであり、いくらRAMDACが上等でもアクセラレーターとVRAMがボロだったらだめである。
その3,CRTケーブルに入れるフィルターは、外界からのノイズを防ぐためであるか?
TOS/Vマガジンはそう言っているようが、以上を読めば真っ赤なウソであることがわかるだろう。CRTケーブルから発生するノイズが他の機器に干渉しないように入れるのである。
現状では画質に一番の影響があるのはビデオカードの配線とノイズフィルター類だ。しかしよっぽどのエクスパートで無いとビデオカードの配線をいじる事は難しい。
従ってもしビデオカードの画質に満足できず、周りにテレビやラジオ、計測器が無い場合はまずCRTケーブルのフィルターをはずすのが良い。カッターで簡単にはずすことが出来る。
さらにはんだ付けに自信のある向きは写真のようにビデオカードのフィルターをショートしてみると良い。この改造は大型CRTで高解像度を常用している場合には必須とも言える。
English version
--------------------------------------------- In the present report, the special way to improve the video quality without spending even a penny is detailed. For improving the video quality, the best way is to short the EMI filter chip, which is placed very close to the VGA connector, as far as there are no sever video interference to TV set, as shown in the figure. Another nice way is to remove the ferrite filter core which is attached to the VGA cable. If you are using the very high resolution video card, these are a must fix. --------------------------------------------最初に戻る
100000th Visitorをお迎えしたのは昨年の9月でした。前回と同じように、200000th Visitor にもささやかならが記念品を用意しております。
200000th visitorをお当てになった方は、カウンターの画像とともにこちらまでメイルをお願いします。画像はカウンター付近のみで結構です。いままでのペースで行けば、X-dayはあと10日以内と推測されます。
なお、このページのカウンターの字体は毎回ランダムに変化します。また間に他のvisitorが挟まらない限り、何回リロードしてもカウンターが上がらないシカケになっています。
従って199999で待っていてリロードをかけると200001になるので、かなり200000thを恣意的に当てるのは難しいと思います。
webmasterは年に一度程度、DOS/V関係、インターネット関係、UNIX関係の雑誌を定点観測として買うことにしている。しかしインターネットの進歩により雑誌のありがたみは急減している。情報もドライバー類もすべてネット上で手に入るし、主要DOS/Vショップの在庫も値段もネットでわかる。
普通のユーザーはOSの組み替えなどしないし、よほど支障の無い限りドライバーを変えないと思うが、危ないのが雑誌のおまけCD-ROMの体験版ソフトをうっかりインストールしてしまうことである。タダより高いものは無い。
Win95のインストールシールドを介する物は、おおむねアンインストールできるが、それでもディレクトリーやレジストリーのエントリーにゴミを残す。ただ単にディレクトリーを作ってそこで完結するものは良いが、OSにいろいろなゴミを残すと掃除がやっかいだ。掃除をしてくれるユーティリティーもあるが、最初から変なものを持ち込まないのが一番である。
システムの書き換えはポリシーエディターで制限できるが、かえって面倒になる。従って、webmasterは期限のあるような体験版は原則的に手を触れないことにしている。また、クライアントの\windows以下のディレクトリーは、SyquestのWebでロハで手に入るEZbackupを使ってZIPに落としている。EZbackupはWin95が使用中のシステムファイルを含めて複製が取れるので、ハードディスクの入れ替えなどでも便利だ。
それでも次第に廃CD-ROMが溜まってくる。CD-ROMはポリカーボネートでできている。これは人類が到達した最高の樹脂の一つで、耐衝撃性や耐寒耐熱性,耐候性、耐薬品に優れ、光学的にも申し分無い。
ライトカバーや携帯電話、ゾウが踏んでも壊れない筆箱にも使われている最高級樹脂なのに、廃CD-ROMの使い道が無い。今まで一番効果があったのは、ヒモで庭につっておくとノラネコが来ないというものだった。
webmasterは研究を続けた結果、廃CD-ROMでのトイレと風呂の風水学的省エネを達成することに成功したので報告する。
最初は風水学の風の部分にあたる換気ダンパーである。風水学的にもトイレには換気扇が必要である。しかし冬は外から寒気が侵入してきて寒い。トイレには電気ヒーターが付いているが暖まる前に用が済んでしまうので役に立たない。そこで工夫である。
、 写真をみて欲しい。真ん中のアナはアルミ蒸着テープで塞ぐと質感を統一できる。上部にアナを水平に2個、換気孔の方にも2個あけ、ステンレスワイヤー縛ってちょうつがいを作っている。ファンを動作すると右図のように開く。
通常家の中ではどこかしら扉を開け閉めする度に、各部屋の暖気が順序良くトイレに流れていって換気されるスグレものである。いうなればCPUの多段パイプラインに相当するものだ。また外気の動きでも換気される。ただし、ガスを使う部屋には用心が必要なことを一言注意しておく。
次のものは最初は風水学の水の部分にあたるもので、自分で言うのもナンだが世界的大発明の山本式風呂保温装置である。
日本のエネルギー事情を大変革する巨大発明(大笑)で、それによるエネルギー節約量はおそらく数字で統計に現れると思う(ほんとうか?)。さらに、洗濯用石鹸の量も約2/3に低減できる。しかも材料費はロハだ(これは確かだ)。
PATモノだが、あまりにも安価で簡単にできてしまうのでPATを取る意味がない。この発明を利用されるのは自由だが、引用には注意して欲しい。
見れば一目瞭然でネタはわかると思う。通常の外釜式のガス湯沸かしだと上下に2つ孔がある。湯沸かし時には下の孔から水が入って、暖められ上昇して上の孔から出てくる。それは良い。
しかしいったん火を消すと、上の孔から暖かい水が入って冷やされ下降し、下の孔から冷たい水になって出てくる。ガス釜は理想的な熱交換機なので、驚くほど能率良く冷えてしまう。
そこで工夫である。CD-ROMに細いヒモをつけて上の孔の前に密着するようにぶら下げる。これがお湯の冷却路を閉鎖する。ちょうどいい具合に風呂オケのゴム栓の止め具があるのでそのなるべく根元に結ぶ。当然CD-ROMの中央の孔はアルミ蒸着テープで塞ぐと質感が出ていい。CD-ROMはわずかに水より重いので、丁度良い位にぶら下がって上の孔を塞いでくれる。
CD-ROM(JUST-NETには申し訳ないが)を密着させるには、ヒモは前に付けた方が良い。塞ぐ力が不足する場合は10円玉を貼るのも良いだろう。孔の出具合にもよるが、ヒモの根元をなるべく風呂の壁側に持っていって、CD-ROMが心持ち孔を塞ぐ方向にわずかに力がかかるように調節するのがミソである。
そのあたりは10円がいいのか、5円がいいのか、はたまた1円がいいのか、密着が悪い場合はCD-ROMか孔に何か貼るなど、家族で工夫をしてみるのも楽しいカモ。
そして、追い炊きをした場合は、お湯の力でCD-ROMが押されてスキマが開いてジャマしない。火を消すと再度フタをしてくれる。この効果はフェノミナルなもので翌日までお湯が温かい。
この残り湯で洗濯すれば汚れもよく落ちて、石鹸の量も2/3で済むので奥さんにも喜んでもらえるし家計も助かる。ナンでいままで気が付かなかったか?と思うだろう。
市場には写真のごとくバイメタルや形状記憶合金を使って同じ動作をする製品もあるが、いずれも追い炊き時に反応が鈍く、お湯に対して若干の抵抗があり、釜の掃除がやりにくく誤動作の危険がゼロでは無い。CD-ROMは軽いので殆ど抵抗が無く、また部品が無いので故障しようが無いし、なにより廃物なのでロハだ。
なにげないシロモノだが、webmasterの数年来の研究が結実?している。金属だと重くて追い炊き時に開かない。通常の樹脂だとお湯に耐えられず変形してしまうし、水より軽いので具合が悪い。自然に孔を塞ぐが、お湯の流出を妨げないという構造は極めて高度なエンジニアリング?を要する。その点、ポリカーボネートの廃CD-ROMは理想的な素材であった。
ただし重大な注意がある。ゴム栓の鎖があるとジャマして、追い炊き時にCD-ROMが開きにくくなったり密着が悪くなる可能性があるので、この際ゴム栓には止め具の地位を譲ってもらうのがベストである。PL法のからみで(なにが??)、この点は大書して置く。
これで、遅く帰ってきたお父さんも、風水学的に暖かいトイレと風呂に入れて日本中大助かりだ。廃CD-ROMはお宝なのだ。
自分でパソコンを組むと、それがどの程度の性能か知りたくなる。当然何らかのBENCHMARKソフトを走らせるわけで、不祥webmasterも同じである。しかしwebmasterの場合はBENCHにはあまり深入りしない。それはBENCHは実世界のアプリ処理速度を必ずしも反映しないからだ。
まずBENCHソフトのサイズは、おおむね数100kB程度ではなかろうか。昨今のハイエンドのマザーにはL2キャッシュが512KB以上乗っているから、演算はほとんどがキャッシュの上で行われる。もしソフトの主要部分が数10KBだったらそれはCPU基板上のL1キャッシュに乗ってしまう。
キャッシュの上だけで完結する世界は非常に魅力的である。まったくメインメモリーにも、ディスクにもアクセスしないバラ色の世界である。
多くのBENCHは演算に要する時間で能力を計算するため、実世界アプリでは使用頻度が低いが処理に時間のかかる演算を多用する傾向がある。CPUの進歩では、使用頻度はともかく、時間のかかる演算を高速化するために全力が傾けられている。このためBENCHでは実際以上に数字が良くなる。
しかも、BENCHのコードサイズが小さいのでキャッシュ上に乗る。キャッシュ上のコードに対してはCPUの高速化のカギである、パイプラインもスーパースカラーも分岐予測も完璧に動作する。分岐先の処理まで同じキャッシュに乗っているから学習が早い。たとえスーパースカラーがはずれてout of order処理が発生しても、すべてキャッシュ上でCPUデザイナーが予期した通り動く。
インテルがペンティアムIIで外部クロックと内部クロックのジレンマに陥ったのも、実世界アプリを使わずに毎日自分で作ったi-COMPばかり眺めていた?からではないか、とwebmasterは勘ぐっている。インテルは内外クロックの差を高速のL2キャッシュで埋められると思ったようだが、それが間違いであることは後述する。
というのは、そもそもキャッシュには限定的な効果しか無いからだ。実世界のクライアントOSであるWin95でもシステムは数メガバイトに達する。VXD(仮想ドライバー)はメモリーに居座る可能性が高いが、DLLは利用状況に応じてダイナミックにメモリーにロード、アンロードされる。Win95のOSは数100KB程度のDLLの固まりで、キャッシュの内容はしょっちゅう書き換えられている。
実世界のアプリを見てみよう。Netscapeの類はコードサイズが数メガバイトに達する。またhtml用キャッシュも数メガバイトありはしないか。大きなページでshockwaveやJAVA、Active-Xのたぐいが動いたらさらに数メガバイト食うだろう。JPEGはたとえ100KBでも展開されれば何倍にもなる。これまたキャッシュには乗り切れない。
さてディスクキャッシュはどうだろう。近代OSでは余ったメモリーは優先的にディスクキャッシュに割り振られる。アプリがメモリーを喰い出すと、ディスクキャッシュは設定最小サイズまで減らされ, さらにメモリーが入用になれば、ロードされているが最近使用されていないオブジェクトがHDDに吐き出される。
よくメモリーをたくさん積んだのにディスクアクセスが生じてけしからん、と言う人がいる。たとえメモリーが余っていても、OSは目いっぱいディスク内容をメモリー上に乗せておこうとするわけだから必ずディスクアクセスは生じる。さらにメモリーが不足したらどうだろう。メモリーがページングされ、細切れにしてHDDにかき出される。仮想記憶である。
さてマルチメディアはどうか。CDクオリティーの音声ファイル(WAV)は毎秒100KB以上だ。また動画ファイルならAVIでもMPEGでも毎秒約300KBから600KB食っている。もちろんこれらを解凍して表示するのには何倍ものメモリーを要する。ということは毎秒キャッシュはクリアされることになる。
以上に書いたことにはさらにウラがある。DMAである。DMAの代表的なものはHDDのアクセスであろう。他にもサウンドブラスターや高速ネットワークカード類もそうである。バスマスターと書いてあるものもすべてDMAである。
DMAではデータはCPUを経由しない。たとえばバスマスターのSCSIカードなら、バスマスターがバスを乗っ取ってHDDの内容をメモリー上に転送する。バスマスター方式のSCSIが人気があるのは、ディスクのデータをメモリーに転送する間CPUはメインメモリーにはアクセスできないが、キャッシュ上のコードは同時に処理ができる。
ここまでは良い。しかしCPUが知らぬ間にメモリーが書き換わると困ったことが起こる。キャッシュの不整合である。CPUから見たみたキャッシュ上の内容と、キャッシュに反映されべきメモリーのデータが異なる可能性が出てくる。したがってバスマスターでデータが転送される度にキャッシュの内容はクリアされる。
本来はキャッシュの内容すべてをクリアする必要は無いが、どの部分をクリアすべきかを判断するのにもヒマがかかるので、全部クリアしてロードしなおす方が処理が単純になる。
というわけで、上記のWindows95のOSも、Netscapeも、htmlも、shockwaveも、JAVAも、Acrive-Xも、JPEGも、ディスクキャッシュも、WAV、AVIも、MPEGも、ネットワークも、それ自体がキャッシュからあふれるし、バスマスターのディスクアクセスがある度に再度キャッシュはクリアされてしまう。
その点、まだUNIXサーバーやNetwareサーバーの方が、実質的に動いているコードサイズが小さいと思われる。処理もファイルの読み書きが中心になる。普通のユーザーがWin95に期待するロードは、さっぱりアクセスされない下手なサーバーよりはるかに重い、とも言える。
つまり、われわれが普通にWin95でマルチメディアを再生し、MS-OFFICEでグラフを切り張りし、ネットサーフできれいなページを楽しんでいる状態のパソコンの負荷は、ミナトミライ21程度の狭い土地(メモリー)の上で、頭が三つ(JAVAとShockwaveとActive-X)あるキングギドラ(IE)とゴジラ(モジラ)とモスラ(MSオフィスラ)のような超ド級メガバイト食い大怪獣が大暴れしている状態で、ハナからキロバイトオーダーのキャッシュなんかで太刀打ちできない。
キャッシュがクリアされればメモリーからバーストでフィルする。またCPUから見て必要なデータがキャッシュに無ければ、単にメモリーへ読みに行くよりも余計なサイクルがかかる。キャッシュにヒットするかどうかを判断する時間もまんまロスになるので、ミスヒットにはペナルティーが大きいわけである。
メインメモリーのアクセス速度は周波数換算では20MHz程度に過ぎない。66MHzの外部クロックの2/3は待っている時間だ。外部クロック100MHzなら3/4は待っている。それにミスヒットのペナルティーが加わるとアクセス速度は周波数換算で10MHzちょっとになる。10MHzちょっとのアクセス速度は80286を積んだ初期のPC9800程度である。
そういったわけで、キャッシュには限界があるわけだ。そして多くのBENCHはそっくりキャッシュ上のみのバラ色の世界の能力を示すに過ぎないのである。しかし実世界の超弩級OSとアプリではキャッシュはミスヒットしまくり、クリアされまくりなのである。
もちろんCPU上のL1キャッシュの効果は高い。ただし、L1キャッシュの量を16KBから64KBに増やしてもミスヒットが1/4になるわけではない。
L2キャッシュが256KBでも512KBでも実世界のアプリで実行速度に大差が無いのは、ミスヒットしまくりだからだ。多少キャッシュが大きくミスヒットの可能性が減っても、逆にヒットしたかどうかの判断やキャッシュをフィルするのに時間がかかるので、結局相殺されてしまう。
したがってペンティアムIIが300MHzであろうが、400MHzであろうが、キャッシュは常にカラでメインメモリーに読みに行くことになる。FPDRAMがEDOやSDRAMになっても依然としてアクセス速度が遅く、外部クロックや内部クロックとの差が開くばかりだ。結局メインメモリーとHDDのアクセス速度が改善しないと、CPU空回りがつづく。
そんなことを言ってもウソだと言うひとがいるかもしれない。あなたのパソコンのL2キャッシュが本当にヒットしているか実証する簡単なテストがある。しかもそれはあなたが毎日使っている実世界アプリに無限に近く、大量のファイルの読み書き、演算、I/O、画像処理、仮想モードと実モードの往復、DLLのロードアンロード、仮想記憶の実行などのテストが行え、しかもロハでWindows95に付いてくる純正BENCHMARKである。
まず普通にWindows95を立ち上げ、電源ONからユーザー認証までの時間を計って欲しい。SCSIやCD-ROMがつながっているとおおむね70sec近くかかると思う。
次にBIOSで、L2キャッシュをDISABLEにして再度時間を計って欲しい。何秒かかっただろうか?ひょっとして1秒位しか違わなくはないか?????それが、Windows95の実世界処理に限りなく近いキャッシュの効果である。
同様に、あなたの常用する超弩級アプリ(OFFICEとかNetscape)でL2キャッシュ有無で処理能力を比べてみよう。残念ながら通常は2%位、良くても10%程度の差しかなかろう。そもそもL2キャッシュの効果はその程度であり、通常90%以上はミスヒットしている事になる。
それではL1キャッシュのみDISABLEにしてみよう。認証まで約3倍を要するだろう。これはCPUがメインメモリーの速度(20MHz)に引きずられた結果で当然である。CPUのプリフェッチ、パイプラインやスカラー、分岐予想などが有効に働くためには、実行コードの前後が必要だ。L1キャッシュにはそれが載っているから重要なのである。
次にL1キャッシュをDISABLE、L2キャッシュをENABLEにしてみよう。本当ならL2キャッシュがL1キャッシュが無い分を補って少し早くなるはずである。残念ながらやっぱり3倍かかる。本当にL2キャッシュは効いているのだろうか???
L2キャッシュは確かに働いている。キャッシュのコントローラーは、次に何が読まれるかを投機的に先読み策を巡らすのだが、読み込むコードのサイズが大きすぎ、さらに頻繁に入れ替わり、おまけにしょっちゅうクリアされるため効果が薄いのである。ぜひ自分で試してショックを受けて欲しい。
386DXの互換CPUとして一世を風靡したCyrix486DLCのキャッシュはたった1KBしかなかったが、その効果にびっくりした記憶がある。しかし486SX25MHz(二次キャッシュ無し)を80486DX2-66Mhzに換装したときに、マイクロニクスマザーからSRAMを256KB剥ぎ取って乗せたものの効果が無くてがっかりした経験がある。以来webmasterはL2キャッシュの効果に注目している。
以前、2万5千円のCyrix6x86MMX変造マシンのナゾ(486DX2のVL-BUSとwebmaster式CPU放熱)に書いたとおり、L2キャッシュがあるにも関わらずL2キャッシュの無いマシンより遅いマシンも少なくない。L2キャッシュの無いノートパソコンが存在するのは省電力以外にも十分な理由がある。
こういった目でBENCHとL2キャッシュの関係を見ると面白い。L2キャッシュでBENCHは劇的に良くなるが、ワードや一太郎、エクセルの処理はあまり早くならない。つまり、キャッシュは実世界アプリよりBENCHに(特にi-COMPに)一番良く効くのだ。
だから、512KBパイプラインバーストSRAMを採用!!!と大書してあっても、それはミスヒットの埋め合わせが若干早いという程度と理解しておくべきであろう。
注意!
購入していないビデオテープをコピーしてはいけません
このページも最近は内容がパソコンに寄っているようで申し訳ない。どうしても仕事が忙しいと仕事に使う機械をネタにしてしまう。そこで、本日は家庭サービスのためのとっておきのネタである。
このページを実に注意深く読んでおられるとわかるのだが、
March 3,1997 (Mon.)
続古いビデオの故障のナゾ
March 1,1997 (Sat.)
古いビデオの故障のナゾ
で古いビデオをロハで調子を良くする方法を書いた。かなりの数の方からメイルをいただいた一編であった。その記載に控えめにコメントされているのが古いビデオデッキでのみ可能なビデオダビングである。このページの記載は簡潔をモットーとしているが、読まれる方のレベルに応じて相応のトクが発生するようになっている??
買ってきたビデオがうまくダビングできないことがある。症状はさまざまだ。画像の明るさが周期的に変化したり、絵が流れて同期がとれないもの、しばらく動くが停止してしまうもの、録画ボタンを受け付けない物、録画を始めたとたんにテープを吐き出すまうものなどである。これがコピーガードだ。
これらのしかけは同期信号にある。要点しか述べないが、テレビは1秒30フレームで500本ほど走査線がある。実際には最初の1/60秒に約250本走査して次の1/60に残りの250本を前の走査線の間に走査するインターレース方式である。
NTSC信号をオシロスコープで見ると映像信号が見えてくる。よく見ると長方形に見える輝度の信号と、その前後に下方へデコボコがある。長方形を作る250個の山形の信号が水平走査の信号で、その上に輝度信号と色相色差信号が乗っている。テレビに写るのは輝度と色信号だけで、同期信号で絵が流れないように画像を同期させる。
よく見ると、同期信号と輝度信号のにはすきまがある。ここに文字放送やクローズドキャプションやインターネットなど、いろいろな信号を乗せることができる。ここに余計な信号を乗せてダビングをじゃまするのがコピーガードだ。
数年前のビデオデッキから画像にAGCがかかるようになっている。これはどんなテープでもある程度の揃った輝度にするためである。そのための輝度の指標をこの同期信号と輝度信号の間の平坦部で決める。従って周期的にこの部分にニセの情報を載せると、ビデオデッキはだまされて周期的に輝度が変化して鑑賞に耐えなくなる。
これがマクロビジョン方式と呼ばれる方法である。他にも各種あるが、アナログ式コピーガードの原理はほぼ同じである。その後コピーガードはますます進化している。最近ではビデオだけでなくDVDや衛星放送にまでアナログ式のみならずデジタル式も各種使われている。
さて勉強はこれまでである。ウチにある古いVHSビデオは米国から持ち帰った1985年頃のエマーソンブランドで三菱のOEMだが、なぜかこのマクロビジョン方式のコピーガードの影響を全く受けない。理由はこのビデオには輝度信号のAGC回路が無いからである。
それだけでは無い。先日パーフェクTVで有料で”ミッションインパシブル”をやっていたので視聴時間をずらすために録画しようとした。そうしたら我が家の比較的新しい三菱ビデオはテープを吐き出した。衛星からの電波にアナログだかデジタルだかコピーガードが入っており、ビデオの回路がそれを関知してハナから拒絶した。
そこで年代物のエマーソンをつないでみると何の問題もない。この古ビデオにはソフィスティケイトされたデジタル回路が無いのだ。ムリもない、このビデオが生まれたころにはコピーガードは存在しなかったのだ。しかし最新のビデオデッキは、ありとあらゆるコピーガードにわざわざ引っかかるように作られている。法的な問題を回避するためであろう。
もちろん、ちまたにはこういう信号のところだけマスクするシロモノが売られているが、法的に問題がある。しかし、古ビデオがコピーガードを受け付けないのは何の法的な問題も無いわけだ。
今後はデジタル式のコピーガードが各種出現するであろう。デジタルなら輝度信号にいかなプロテクトを混ぜることも可能だが、そもそもそれに引っかかるビデオが無くては意味がない。従って今後のビデオ機器はますますわざわざ各種コピーガードに引っかかりやすく作られるから、デジタル式にひっかからない古ビデオはますます貴重になってくる。
というわけで、もし古ビデオがあったら捨てるのを待って欲しい。古ビデオはお宝なのだ。今日の一言の古いビデオ対策を見てロハで修理してみて欲しい。ひょっとして、奥さんのあなたを見る目が変わるカモ。
仕事場に出版の経理用のデスクトップ型98NX(DS20C)がやって来た。機種も次のような案配で決めた。
Webmaster”25万位で17インチモニター付きはありますかね?”
業者”ありますよ。メーカーはどこにしましょう。”
Webmaster”IBMとF通以外でペンティアムMMXならどこでもいいです。どこのメーカーのモニターが上等ですか?”
業者”それは断然NECです。”
というわけだ。おまけソフトてんこ盛りのValueStarの型番を知ったのはずいぶん後の事だった。
業務パッケージのインストールと指導だけをお願いして、ネットワークは私がつなぐと話していた。メルコの98NX対応ネットワークカードが到着したので、中を開けることにした。手元に雑誌(私はほとんどパソコン雑誌を買わない)もカタログも無いので闇鍋のようなものだ。
まず電気を入れてみると3.2GBのHDDの8割はおまけソフトで占められていた。一番重視した画質は良好である。デバドラをみるとPS/2ポートに(!)マークが付いている。試しに消去しても電源を入れると再び出現した。
印象的だったのは音が静かな事だ。電源のファンの音もHDDの音も殆どしないのが印象的である。負荷でファン回転数が変わるのだろうか。
左右には薄型スピーカーが付いている。”左は開きません”と張ってあるので、なおさら開けたくなる。上から見えるプラスティックのツメを上に押すと、下のちょうつがいを支点に前に開く。通気口はここでなく側面にある。裏に磁石のでっぱりがあるが、防磁になっているようだ。ここに起動ディスクとWin95のCD-ROMがはまるようになっていれば満点だったのだが。
スピーカーは音がビビッていたのでグリルをはずしてみた。スピーカーコーンは、往年のヤマハナチュラルサウンドスピーカーを思い出させる厚手の発泡スチロール製で、表面がコーティングされている。エッジは無く四隅がスポンジゴムで止めてある。理論通りにまったく低音が出てない。
フタは後ろのネジ2本ではずれる。ケースの作りは古いPC98より薄手であるがノイズ対策と振動対策は入念だ。電源の上には金具はないがHDDが置けそうだ。
マザーはオールインワンでライザーに差さっている。プラスティックハンドルがあり、ネジを一個はずしてハンドルを引くとマザーが抜ける。間違いなくPS/2のキーボードとマウスコネクターがあるが、厚い鉄板でわざわざ隠してある。
マザーはインテルの最新チップセットにしてはライザーコネクター付近にやたら部品が多いが、その理由は後述する。パッチの配線は見あたらず、わざわざ日本製と書いてある。CPU周辺にはスイッチング電源のフェライトコアとケミコンが多数ある。導熱テープ付き放熱器がsocket7のツメに金具で止まっている。ファンはFUJI製でゆっくり回っているがサスペンドで止まるようだ。
P55C-CPUをはぐってみた。周波数は書いてないが裏にSL27J/2.8 FV80503200 L7331866-0335とある。CPU周辺には電圧と倍率設定用と思われるジャンパーがあり、思わずCyrixをつっこみたい衝動にかられたがやめておいた。CyrixやK6をつっこんだらBIOSが何と言うかは見ものである。
チップセットはインテル、ビデオはCirrusLogic、音源はYAMAHAである。クロックも変えられるようだが75MHzが可能かどうかは不明。マザーのライザーコネクター付近には小さなロジックやチップ部品が多く、ケミコン類もかなり多い。すべての部品名がシルク印刷されているのが余計にビジーな感じさせる。
さてライザーを見てみる。電源、PCI、FDD、HDDのコネクターはライザー上に存在しライザーの働きが大きい。ある意味では工業パソコンのようにライザーにマザーが差さっているとも考えられる。
PCIスロット3つのうち一つにはモデムカードが差さっている。ロックウェル56kのチップセットとアナログ回路のつくりは丁寧だ。モデム着信によって電源を入れたりサスペンドを解除するシカケのためと思われるコネクター配線があるのでこれを抜くとトラブルが起こるようだ。写真でもわかるとおり、最下段にはISAスロットのパターンがあるがコネクターは実装されていない。
次第にライザーコネクター付近に部品が多い理由が分かってきた。まず全般的にケミコンが多いのは電源がライザーコネクター経由で供給される事に対するノイズ対策であろう。後端のコネクターのみコンタクトが大きく、これが電源であろうか。
コネクター付近に多いロジックやチップ部品は、ノースブリッジとPCIスロット間の配線が長くなることに対するドライバーか、あるいはインピーダンス整合か、はたまたノイズ対策ではなかろうかと邪推している。
通常のマザーであれば、適当な所にFDD,HDDコネクターを設置できるし、ノースブリッジとPCIが至近距離にある上にPCIスロット間にもチップ部品を置くことができる。一方PCIスロットをはじめ、FDDやHDDの配線まですべてをライザーコネクターに集中される設計は、メンテは楽だが電気的には不利と思われる。
ごく簡単にbenchをとってみた。例えばwindsock3.1(1024x768x256色)の結果は、
3万円変造AT互換機のナゾ(486DX-2マシンをCyrix6x86L-166+GPマシンに変造する)
の結果と比べると、CPUはほぼ同等、グラフィックはSiS5396より遅い。
ディスクアクセスは早いが、HDDが3.2GBと1.2GBとのドライブの世代差によるものだろう。メモリーアクセスはCyrixの方が早い。近未来パソコン98NX(MMX200MHz)の実力は場末で格安で集めてきた\7858のCyrix6.86Lと\9800のマザーと大同小異かすこし劣るということ。
特筆すべきは省電力機能であろう。BIOSにはDOZEやSTANBYモードの設定は無いが、実際にはDOZEモードもあるかもしれない。マニュアルではサスペンド、レジューム、スリープの名称が混乱していて、前面スイッチはサスペンドではなくスリープボタンと呼ぶ。
標準では20分でサスペンドに入る。仕様ではスタンバイ時4Wとあるが、これは通常のBIOSスタンバイモードでは無く電源OFF状態を指すらしく紛らわしい。個人的にはサスペンド時のトラブルを数多く経験しているし、27Wも電力を消費していることからサスペンドつけっぱなしだとトータルで省電力にはなるかどうか疑問だ。
標準消費電力47W(HDDは含まないがCPUファン1W程度は含まれるようだ)とサスペンドの差約20WはP55C(200MHz)の消費電力に近いから、サスペンド時にもCPU以外はかなり電力を消費している事になる。
さらにペンティアムII(233MHz)モデルは標準62W、サスペンド30w以下でペンティアムIIが32W近く、P55Cより12Wも余計に消費している。32Wという数字はインテル公式ページにある数字とまったく一致するので信用して良いだろう。この消費電力はAlpha21164(300MHz)の30Wを超えている。
さらにペンティアムII(266MHz)では66Wと4Wも消費電力が大きい。内部クロック差33MHz(14%)が4W(12%)に相当するので、標準とサスペンドの差は大半がCPU(とファン)が喰っていることになる。さらにP55Cよりサスペンド時にも3W以上余計に喰っている。
かねがね思っていることだが、P55C(200MHz)よりたった10%早いだけのペンティアムII(233MHz)が60%(サスペンドの差を入れると75%)も余計に電力を喰っている事実は問題だ。その程度の性能向上で節約されるエネルギーより、ペンティアムIIが浪費するエネルギーの方が遙かに大きいのではなかろうか。
こちらに書いたように、どうせ今のペンティアムIIもマザーも外部クロック100MHzには耐えられないので、寿命はあと半年ぐらいだろうか。一方socket7の方は古マザーでももう少し遊べそうである。
さてメルコのネットワークカードをつっこんでみた。電源を入れるとAMDのドライバーが自動答的に組み込まれた。けっこう上等な設計と思ったのもつかの間、終了時にハングして電気が切れない。この手の仕様では電源プラグを抜くしかない。再度電源を入れるとデバドラ情報上は問題なくインストールされた。これがMSの言うプラグアンドプレイだろうか。Webmasterは電源プラグアンドプレイ(PAT.PEND)と呼ぶことにする。
ネットワークにつなぐがなぜか応答無い。標準ではNetBEUIプロトコールを追加する必要があった。これでネットワークにつながって印刷が可能になり、ひとまずインストールは完了であった。
総じて、98NXは確かにAT互換機であることに間違いない。その先進性、精度、安定度、静音設計、省電力設計、マザーやケースの仕上げなどは、さすがにAT互換機とPC9800そしてINTELとWindowsの細部まで知り尽くしたNECの製品であり、ACERにも劣るFM/Vあたりとは品質の次元がまったく異なるマシンだ。
ただし名目上AT互換機ともPC9800とも違う機械と強弁するため、マザーボードの構成やUSBキーボードなどが特殊になっている。このためAT互換機のメリット(つまりパーツやマザー交換)はかなり乏しいとも言える。つまり、製品としては良くできているが、汎用性に乏しいのだ。
NLXマザーも、生産性とメンテ以外のデメリットは少なくないので主流になるとは思えない。いままでのLPXとかWD仕様と同じ運命をたどるのではないか?省電力設定がしっかりしたATXのマザーを退けて98NXを強いて選ぶ理由は安定度とおまけソフト以外に乏しい。
唯一NLXをポピュラーにする方法は、NECがNLXマザーを大量に外販する事だ。ことマザーに関してはNECは良い物が作れると思う。なんせ、CPU、チップセット、マザー、BIOSに至るまですべて自製してきたのは世界でNECしか無いからである。
それでは、このセットをパソコン風水学(PAT PEND)で占って見よう。
大事なCPUは鬼門の位置にあるが、通風や冷却にはベストなのでよしとする。ATXでCPUを電源付近に持っていったのに、再度LNXマザーではATの位置に戻しているのは、冷却に一番適しているし、もはやPCIスロットにも当たらないからだろう。
一言で言えば、ATXではカードに当たるためにCPUが引っ越した。しかしバカでかいペンティアムIIのためにHDDやAT電源が苦しくなった。HDDを前面パネルに逃がすと、配線が長くなる上にケースの前後が長くなる。横に逃がすケースの幅が増える。このようにATXとペンティアムIIの組み合わせは、ケースを何かと大きくするので、省資源と省スペースをモットーとするwebmasterのポリシーに反する。
そこNLXでは発想を転換して、CPUではなくPCIを逃がしたとも言える。フルタワーではCPUに当たって差せないフルサイズカードが、小型薄型ライザー式デスクトップには簡単に収まったことがあった。さらにメンテとケーブル削減を狙ってIBMのPS/2をパクり一括コネクター構造にした。
しかし、この構造では西側にはすべてのラインが並んでしまうので基盤の設計が苦しくなる。多層にして逃げるが、信号や電源ラインが長くなり対策部品が増える。
風水的にはすべて西側に開けているので、商売が繁盛するが出費がかさむ。また西から南西におそらくノイズ対策部品が多いのは、血管や神経に差し障りを示す。
つまり、このマザーを風水学的に占うと、”販売は順調だが利潤が薄い上に、信号や電源系統のトラブルに見まわれる相”のようだが、当たるか?
Webmasterの予想は、PC98騒動が一段落した世代の98NXは、ありふれたDOS/V機の構成(おそらくコネクター類が整理された次期ATX仕様)になる、というものだがどうだろう?
商売の世界では損をしながら倉が建つ、という言葉があるらしい。”いやー儲かりませんので損ばかりっす”。これを地で行くのが航空の世界である。
10月7日の日経朝刊によると、客から現在航空運賃と別に徴収しているジェット特別料金(\750)が廃止されるらしい。私は長らくジェット特別料金は、ジェット機だから余計に燃料を消費するのかと思った。
しかしこの料金は、空港周辺の騒音対策に使われる空港整備特別会計の特別着陸料相当額として国に納付される。つまり、騒音を発生する飛行機を利用することに対する税金である。
いい話だと思ってよく聞くと無くなった代わりに運賃に組み込まれて\950円値上がりするという。\750でなく\950になり、\200値上がりになるのは、”収益率に対する実勢運賃収入を考慮した金額(紙面のママ)”とのことである。つまり、実勢料金が平均約20%割り引かれていることになる。何れにしても、国の税収が変化するわけではない。
それに対する航空会社のコメントが、”運賃の割引制度が一般化しているため航空会社はそれでもカバーできない恐れがあると嘆く(ママ)”。とあるが、次の計算をみれば笑止である。
平成6および7年度の空港整備特別会計はこちらで閲覧することができる。
それによると、飛行機が空港を利用する度に支払う空港使用料は、諸外国に比べ高いことで有名であるが、平成6年の2,064億円から平成8年には2,142億円に増加している。増加率は3.78%である。
一方、騒音対策に充当される特別着陸料は、平成6年の486億円から平成7年には489億円に増加し、その増加率は0.6%である。本来ならほぼ比例するハズの空港使用料と特別着陸料の増加率が比例してない。
これには理由がある。飛行機がは炭素樹脂やチタンなどで軽量化される一方、ターボジェットエンジンは能率が向上し低騒音になった。古いターボジェットに比べ、ターボファンは大きなファンで発生する空気流が推力を発生し、これが中心のタービン排気の乱気流を取り囲むので騒音が低い。また空港が沖合に延長されるなどの地理的な改善も含まれる。
詳細には触れないが、特別着陸料は環境騒音実測値から算出する加重等価平均騒音レベルなどを勘案して決定されるので、飛行機や空港が近代化すると逆に安くなる。
従って、客からジェット特別料金を徴収しておきながら、じつは国に支払う特別着陸料はさほど増えてないので、その差額は航空会社がネコババしているわけだ。本来はそれに見合う分だけジェット特別料金を引き下げるべきであるし、引き下げても税収額には関係ないのである。
留保額の計算は簡単だ。特別着陸料が空港使用料と同様に平成6年から7年に3.78%増加するとすると約504億円になるはずのところ、489億円しか支払っていないわけだから差額15億円がネコババ分になる。
単年度で15億円だから、いままでネコババした金額は相当額になるはずだが、これを税収として徴収する法的制度が無い。料金制度が変わって、いままでネコババした金額はどこに行くのだろう??算出に用いた数字はMOF発表なので、信憑性が高いと思われる。
万万が一この算出が事実なら日経の記事はまったくの茶番ということになる。損をしながら倉が建つ、というのはこういうことを言うのだと思う。これが事実かどうかはこちらをみればわかるであろう。
スジの通らない金額ではあるが、しかし昨今の不良債権や簿外債務に比べるとかすんでしまう。
金喰いとして有名な長大橋や海底トンネルに10年以上に亘って支出された金額は、それぞれ数千億円である。某証券会社の簿外債務(もっと多いと言われているが)は長大橋予算の半分にもなるし、破綻銀行の不良債権額だと長大橋が何個も出来てしまう。その金額は橋にもトンネルにもならず何に化けたのであろうか。
仕事場にはデータベース、編集、個人用と多くのFM/V466Dシリーズが働いている。当初のスペックは486DX2-66Mhz、二次キャッシュ128kb、HDD500MB(conner)、8MB,SB-16+倍速CD-ROM、Cirrus-LogicGD-5434オンボード1MB、15インチモニターで、これに一太郎等のソフトを満載して17万だった。買った理由はズバリ安かったからである。
当時F通は事実上FMRシリーズやTownシリーズを廃番にしてシェアを取りに行った。急いだためか、このマシンにはF通製の部品は殆ど無い。マザーボードはライザー上にISA,VL-BUS,PCI-BUSスロットを持つ、妙に欲張ったACERのP2(LPX規格)である。
まずドライブベイが少ない。同様のマザーボードを使用したCannon、Okki、そしてACER本家のデスクトップモデルのパネルには3インチFDDが縦に、5インチベイ2個が上下に顔を出している。そして中にも3.5インチHDDが1ないし2個入る。
ところがFM/Vは前面に3.5インチFDDと5インチベイが一つづつ、内部に3.5インチHDDが一個縦に入るダケで故意にドライブベイを減らした様子が見える。内部事情(他機種への遠慮?)であろうか。いかにスペース効率が不徹底かというと、内部HDD外側に1台、さらに電源の下にもう一台HDDが入るほどである。
来たときはWin3.1であったが、どれもこちらに書いたようにWin95にアップグレードして平和に動いていた。しかしやたら遅い。メモリアクセスを見ると大量にウェイトが入っている。これはALISというユーティリティーでかなり改善することが出来た。
ところがこの機械は一切の拡張を拒否する。こちらにあるように、まずS3のビデオカードやAdaptecのSCSIカードは全滅。なのにこれを障害を若干緩和するBIOS更新はなぜか有料(\7000)で、更新ファイルはWWWに提供されていない。あのIBMやDECでさえWWWにBIOS更新ファイルを置いている。
さらに変なことは、これより古いP1マザーボードや、より新しいP3マザーボードのBIOS更新ファイルは世界中のACERのWWWで入手出来るが、なぜかP2用はアフリカやヨーロッパのACER-WWWに出向いても無い。かわいそうにデキの悪いP2は親のACERの歴史からも抹殺されたのである。
無理矢理適当なBIOSを焼き込むと、こちらに書いたように二度と立ち上がらなくなったので、もう一台のFM/Vを使って焼き直したのである。
マザーボードを見ると一応40MHzや50Mhzのクロック設定はあるのだが、ALISでウェイトを入れてライザー上のジャンパーを適宜動かしても1分と持たない。50MHzはおろか40MHzにも耐えられないシロモノだった。
この機械の改造情報はこちらに詳しいが、どうしてこのマザーボードが拡張に抵抗するかの一端が判明した。これを世界初”パソコン風水学(PAT PEND)”のナゾおよび2万5千円のCyrix6x86MMX変造マシンのナゾ(486DX2のVL-BUSマシンとwebmaster式放熱)と併せて読破していただければ、今後ダメなマザーボードが店頭で見抜けるようになれるカモ。
このマザーボードは風水学的に特殊な仕上がりになっている。まずCPUまわりの配線が直接ライザーのスロットに向かって伸びている。ライザーのスロットはVL-BUS類似で、ライザーボード上ではスロットから配線が殆どそのまま長々とVL-BUSスロットに向かっている。
その後配線はVL-BUSスロットの逆面からALiチップに再度長々と向かっている。どうもこのチップがVL-BUS信号をPCIやISAにブリッジするシロモノらしい。このチップからがPCIとISAに向かって再々度長々と向かっている。手元に466Dシリーズがあればよくわかると思うが、これではVL-BUSと長々と引っ張ったCPU周りの配線のためCPUが高速で動けないのも当然であろう。
まだナゾがある。ライザー上にはチップバージョン選択(1435/1445)のジャンパーがある。チップには1445と印刷されているのでジャンパーを1445にするとビタ一文動かない。またウェイト選択のジャンパーもあるが、これも動作がシルク印刷通りでは無い。というわけでこのライザーは問題山積のようである。
マザーボード上の配線パターンは極めてクリチカルで、たかが33MHzでも既に大問題である。手元のマザーボードがあれば良くわかる思うが、CPUやチップセットからは大量の配線がメモリーやスロットに向かっているが、その曲がり具合は微妙だ。チップセットは通常4角なので、直線的なスロットに配線すると必ず長さが不揃いになるのでタイミングが狂う。
電気は電線上を光速で伝わると思われがちだが、1nsにたった数センチしか進まない。時定数が存在すれば必ず遅れる。それどころか、電線の上に定在波が立っていて、向こう側が電圧の節に当たっていたら永遠に電圧は伝わらない。
この伝で左側のペンティアムIIのマザーを再度見てみる。スロット1から出た配線は440LXノースブリッジチップに向かっているが、物理的距離をならすために配線が微妙にうねっている。
スロットの逆側には多量のケミコンがあるが、ペンティアムIIの電源ラインが長い事に起因するノイズ対策であろう。信号ラインもスロット1コネクターを介するために実質的にかなり長くなっている。
440LXチップから配線はSDRAMに向かっているが、これまた配線長を調節するために微妙にうねっている。さらにノースブリッジからはPCIスロット手前のサウスブリッジチップ?に長々と配線が伸びている。長さにして20cmはあろうか。
サウスブリッジまで外部クロック速度とすると、ちと配線が長すぎるように思う。このPCIとスロット1とDIMMがそれぞれ直交する配線では外部クロック100MHzは難しいように思う。
右側のありきたりの安物socket7のマザーでは、CPUと二次キャッシュ、チップセット、SIMMがコンパクトにまとまっている。これらの写真はサイズの縮尺があわせてあるので、直接配線長の差がわかると思う。
それではペンティアムIIを風水学的に有利だと根拠無くwebmasterが妄想するAT規格サイズで実現するとどうだろうか。
AT規格のマザーボードがgigabyteに存在する。若干440LXとDIMMの距離が開いているようだが、ノースブリッジとサウスブリッジがかなり接近していると思う。風水学的にはこのDIMMと電源コネクターやリチウムを入れ替えるとベストになるように思うがナゼかそうなっていない。
webmasterの邪推はこうだ。その配置だと電源コネクターとスロット1との配線が開いてしまい、電源まわりのノイズ対策が不足するからではなかろうか。また電源からの配線が長くなり線が足らないし、PCIカードとDIMMが当たってしまう。
ペンティアムIIのマザーボードはどれもナゼか電源コネクターとスロット1が極めて近接しており、その周辺に十数個のも最高級グレードのケミコン(帯が金色で高周波数でのノイズ吸収力が優れているシロモノ)が配置されているのが常である。DIMMとの距離を犠牲にしてまで電源コネクターを割り込ませなければならない何らかの事情があるのだろう。
このようにペンティアムIIだと、どうしてもマザーボードにスロット1とDIMMがうまくおさまらない。どちらもやたら長い線状構造なので、四角なチップ類との納まりがどうしても悪いのだ。そもそもスロット1の形態はCPU進化と全く逆行している。
互換CPUのナゾ(Cyrixに見る互換CPUの生きる道)に写真があるが、8086や8088は通常のロジックICと同じムカデ型のDIPである。またM68000などは史上最大な巨大ムカデであった。これが80286で4方に密な足が出るフラットパッケージFPに進化する。しかしこれでも足の数には限りがあるし、チップダイからの距離が長くなる。従って80386のころからピンが下方に複数列出るピングリッドアレイPGAに進化しているわけだ。
これがスロット1では退化している。ピンの密度が上げられないのでスロット自体が長く、また信号ラインが長くなって、マザーボード上でも場所をとる風水学的に凶な形態だ。パソコン風水学恐るべしである。
あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願い致します。都合により、今後の更新のペースが低下する予定ですが、どうかお許し願いたい。
さて当サーバーの借り物カウンター(digit.com)によると今まで176000名のビジターをお迎えした。100000名をお迎えしたのが8月末なので、約4ヶ月間に76000名、毎日平均約630名の方に来ていただいたことになる。
実は当サーバーはメインサーバーがWin95のMSパーソナルwebサーバー、サブがUNIX(SPARC)、ログ専門サーバーがマッキントッシュ630、個人サーバー(http:www.tomoya.com)がbekkoame(UNIX)という複雑な構成になっている。
理由は、流通するすべてのアーキテクチャーでwebサーバーを構築の勉強をしたい、という個人的な贅沢?である。それと天の邪鬼で人と同じサーバー構築では気が済まないのである。当サーバーほどのアクセス数でWin95のwebサーバーに使っているサイトはマレだと思う。
ログサーバー上の日、時間、曜日、国、ドメイン、ファイル別アクセスレポートはこちらで公開しているが、この解釈には注意がいる。UNIX上でログ解析をするスクリプトを書くのが面倒なので、マック上のアクセス解析ソフト(webstat)をずっと使っているからである。
まずホームページがアクセスされると、titleball.gifをマックサーバーに引きに行く。今日の一言関係ならhigaball.gif、ばーちゃる耳鼻科関係はvball.gifという具合である。
このログとdigit.comの借り物カウンターを照合した結果、毎日約630名のビジターが一名あたり10ないし30個ファイルを参照されていて、多い日には一日1万ファイルを越えるようだ。
ところで、誰もが参照する他のサーバーはどうだろうか。著名なAsahi.comの記事によると、1997年に12億ヒット、2億5千万ページだそうだ。とすると一日330万ファイル、70万ページにもなる。とすると当サーバーのアクセスは概略Asahi.comの0.3%程度ということで、マズマズであろうか。
ところが恥ずかしいことに、正月前後にばーちゃる耳鼻科のメインサーバーが落ちていた。これはDパソコンの省電力機能とWin95のAPMIの連携がうまくいってなかったためであった。
実は最近までWin95のメインサーバーはIBMのPS/V-2405改(486DX2-66MHz、32MB、500MBHDD、S805)というプアな機械で数百万ファイルを配送してきた。
ところが、こちらに書いたとおり仕事場の出版部門のPC-inV-specが死んでしまった。そこでPS/Vを貸し出したのである。その間webサーバーはCanonのInnova(Pentium133MHz)に一端引っ越し、PC-inVspecのマザーボードとCPUを更新後に再度引っ越しした。通常webサーバーが引っ越すことはマレと思うが、ウチではしょっちゅうである。以前はPC9821BSだったこともある。
今はOKだと思うが、Cyrixを積んだwebサーバー機は別のIPでエージング中である。従って掲示板とページ内検索は動作していない。
でPS/Vに乗っていた500MBHDDをそのまま流用して、適宜Win95に手を加えたのだがWin95には省電力機能(アドバンスドパワーマネジメントインターフェイスAPMI)が組み込まれていなかった。無理もない、このHDDが住んでいたPS/Vが生まれた時にはエネルギースターもCRTのスタンバイやoff機能もなかった。
一応Cyrixで組み上げてBIOSでもパワーマネジメント(PM)を設定したが、Win95のAPMIがインストールされて無いので、そのままサスペンドモードに入って反応しなくなった。最初は原因がわからなかった。BIOSでPMをオフにすればよかったのだが、地球環境と炭酸ガスを考えてついENABLEにしてしまった。実はAPMIとCRTのスタンバイ機能は独立しているのだが、CRTのスタンバイが動くのでAPMIも組み込まれているものと思いこんでいたのだ。
APMIがインストールされているとコンパネにパワーマネジメントという電池のアイコンがある。APMIのインストールは結構やっかいだ。
方法はこうだ。まずBIOSでPMをENABLEにする。もしOSのPM機構を使うか?という項目があればYesにする。そしてWin95のsetupで修復setupを選び、インストールするコンポーネントを標準でなくカスタムを選ぶ。このときシステム構成のメニューがあるので、APMIインストールを指定する。
Win95が立ち上がったらコンパネのシステムのデバドラでシステムディバイス、アドバンスドパワーマネジメントの設定でチェックをつける。再起動してコンパネで電池のアイコンが出現し、その設定で詳細を選ぶと初めてBIOSと連携する。
これでサスペンドモードに入ってもパソコンアクティビティーで目を覚ますようになる。ただしサーバーの場合はBIOSのHDDのパワーダウンとDoze設定のみENABLEにし、スタンバイとサスペンドはDISABLEにしておくほうが良いようだ。
ノートパソコンでは最初からうまく設定されていることが多いが、無印DOS/V機では正しく設定されていないパソコンが多く、無駄な炭酸ガスを発生しているようである。それは同じCPUの同じチップセットの同じBIOSメーカーでも、マザーボードによってPMの設定方法や項目が全く異なるからである。
さらにノートパソコンでは、モデムやネットワークカードの電気がサスペンドでoffになるため復帰時にイニシャライズされうまく動作しない事も多い。この場合は炭酸ガスを少々発生するが、サスペンドでもモデムやネットワークカードの電源を落とさないように設定する。
このPMの設定とPnPのIRQの配分などは雑誌にも本にも解説が少なく、パソコンの伏魔殿と呼んで良いだろう。
MSがPC98でこの部分を統合することを目指しているようだが、マザーボードによっては独自にCPUの電圧やファンを制御するモノがあるようで、なかなか伏魔殿が解消されそうにない。