Version July 1999
July 31July 31
●環境破壊煙幕ディーゼル車のナゾ(パワーロッド編)
街道を流れに沿って走行していると、いきなり車内が”未知との遭遇”のように明るくなった。ミラーを見ると車高が高い車が大型円形フォグが点灯していて眩しい。信号停車した間に観察すると、ヤツのは大型4WD車の改造仕様のようだ。
バンパーにはキラキラ輝く大型アニマルバーが輝き、それは前方に金属の鋭いエッジが露出している凶悪仕様で、こんなのに引っかけられたら歩行者は低速度でも即死だろう。さらに、シュノーケルに無線アンテナ群とフル装備である。
左側車線が開いているので、わざとノロノロ発進してみる。案の定、そいつは車間距離を詰めてきたかと思うと、大型4WDとは思えぬ素早さで車線を変更し、追い越しのために猛然と加速を始めた。”どうぞお先へ”と思った瞬間、Webmasterは意識を失ったかと思った。いや、意識喪失ではなくて、そいつの吐き出した猛烈な黒煙のため、前が見えなくなったのである。
以前からトラックや商用バンなどでモーモーと黒煙の多い車はある。しかし、そやつの黒煙の出具合はハンパじゃあない。一瞬にして景色が真っ暗になるほどだった。右折車がいたら追突するところである。
ここまで書けば想像が付くと思うが、そいつはいわゆるパワーロッドというシロモノを仕込んでいるのだ。パワーロッドには別名ブーコン、スーパーロッド、パワーシャフト等々の俗称がある。正式な名前はブーストコンペンセーターシャフトと言うらしい。
これはターボ付きディーゼル車についているもので、ターボ過給圧に従って燃料を増量するための”こけし”のような棒だ。過給圧によってこのシャフトが動き、シャフトに刻まれた溝の深さで燃料増量を調節する。また有る程度過給圧が上がると急に溝が無くなり増量をカットするようになっている。
そこでシャフトの溝を削って燃料を過濃にしてパワーを稼ぎ、さらに増量カットの角を削ってパワーの頭打ちを抑える。加工は標準のロッドを少し削り込むだけだし、装着もドライバーとスパナしか要さない簡単さである。一部ではかなり常識的な改造となっているようだ。実物がどういうシロモノかはgooあたりでブーコンとかパワーロッドと検索すれば解るだろう。
以前より違法パワーアップ法はいろいろある。燃料の増量や噴射タイミングをいぢるのは常套手段だし、最近の電子制御であれば水温などの各種センサーを抵抗でダマす改造もある。しかし、これらの改造では一貫して黒煙が多めなのに対し、パワーロッドはブースト時にもの凄い黒煙がドバっと出る。まだ新しいのに猛然と黒煙を吐いている車がいたら充分怪しい。
市場では大型4WDの人気は下降気味とのことだが、以前より運転マナー、凶器的アニマルバーと町中フォグ点灯の凶悪3点セットで悪いイメージが、環境破壊煙幕でますます悪くなるのは避けられない。
いかにエンジンのパワーが出るように改造しようとも、排気ガスがきれいな限りにおいて個人の自由ではある。しかし、パワーロッドを仕込んで黒煙が増えたことがエコロジー指向のカアチャンにバレたら血の雨が降るカモ。早いウチに戻した方が良い。
最近、中央付近に縦にシワが寄っている鉄道車両を良く見かける。このシワのデキ方には法則があるようだ。
1.最近の軽量化車両に多い?
Webmasterがこのシワに気付いたのは小学生の事であった。当時は未電化区間が多いためディーゼル車(気動車)が多く走っていたが、鈍行車両より特急車両の屋根に大きなシワが寄っていた。おそらく車両中央の重いエンジンとその振動が響いたのだろう。
しかしながら、日本各地で酷使されてきた103系や183系の末裔の鋼鉄製車両にシワは目立たない。一方、新造されたステンレス車両やアルミ車両ではJRや私鉄に関わらず、中央付近にかなりのシワを見かけるが、無塗装のためシワに景色が反射してよく目立つ。軽量化により車両剛性が低下し外板が薄いのが原因だろうか。
2.ドア枚数の多い通勤用、近郊型車両に多い?
シワは、通勤用、近郊型車両中央のドア上部角、ドア閉鎖の指示灯、行き先掲示板付近に生じる事が多い。ドア枚数が多い事は剛性の低下に繋がり、また応力が集中しやすい部分にシワが寄るようだ。
3.特急型車両にもマレでは無い?
しかしシワはドアの少ない特急型車両にも深く、静かに進行しているようである。ドア枚数が少ないせいかシワと言うより波長が長く外板がうねっている。787系など側壁と屋根の角の塗装が浮いている車両も見かける。
4.新幹線には複雑なシワが寄る?
新幹線の先頭車両に揺動が強いせいか激しくシワが寄っている事がある。あの優美な400系新幹線”つばさ”の先頭ノーズ付近はすでにボコボコで見るに堪えないし、300系のぞみもほっぺた付近がボコボコになっている。
新幹線では、窓付近に複雑なシワも見かける。これは車両が気密性で、トンネルやすれ違いの度に車両が変形するするからだろう。最近の塗装の保守が悪いのか、0系では複雑なシワのため塗装が剥離してサビている車両を多く見かけ、実にあはれである。
さすがに問題になっただろうか、スポット打ち直し、打ち増しなどの修理を受けている新造車両もあるようだ。103系や183系のように、いいかげん引退しているハズの車両がシワもなくガタゴト元気で走っている一方、数年しか経過していない新造車両に大きなシワが寄っているのを見ると複雑な心境になる。
果たしてこれらの車両はあと何年持つのだろうか??
というのがあった。そのWinnerは、www.quakeroats.comで、"Boring and amateurish"、"Someone get me a can of spray paint!"と評されていた。
さっそく行ってみるが、Webmasterには最悪のページとは思えない。米国で”Quaker"という言葉は敬虔、実直、正直、伝統的、虚飾が無い、と言う良いイメージがあるので、食品からレース用オイルに至るまでこの名前を冠した製品がある。WebmasterのページもどちらかというとQuaker調である。
このアワードで叩かれた後もページのデザインに変化が無く、確信犯的に強烈なポリシーを放っており、極めて巧みな戦術とも言える。却って、米国でネットを先導している人間の感性の程度が疑問に思えてくる。
美的感覚には個人差が大きいが、Webmasterがもっとも嫌うのは、アクセスしたとたんに巨大な絵が登場するページや何らかのプラグインを要求するページである。特にMacだとアクセスした途端にメモリー不足や内部エラーで失神してしまうこともあるし、モデムだと時間がかかり回線にやさしく無い。
もちろん、技術やデザインを売り物にする企業がホームページに凝るのは良くわかる。しかし公的なページや、ネット上で多額な現金を操作する金融機関のトップページには自ずと自制が求められるのでは無いか?
以前、
●通信カラオケ装置でインターネット(タイトーメディアボックス)
●今回の東京定点観測
で、パソコン以外のブラウザーでホームページがどう見えるか調べた事があった。最近ではブラウザー機能を持つテレビや電話機なども登場しているが、その殆どでJAVA、JAVAscript、Shockwaveなどのプラグインは使えない。それどころかフレーム分割やテーブル、アニメーションgifなどもうまく表示できないものがある。
にも関わらず、公的なトップページにそれらを多用しているところがある。やはり公的なページはスキルや回線幅に限りがあるネットワーク弱者にこそやさしく作るべきではないだろうか。もちろん、トップページから凝ったページに分岐があるのはかまわない。また日本語が表示できないブラウザーでも最低限の情報が見えることが望ましい。
以下、トップページのサイズ、画像の数やサイズ、フォントの選択、アニメーションgif、フレーム、アプレット、スクリプト、プラグイン有無、連絡先メイルアドレスの有無などを根拠に、★(困った)から☆(まずまず)、☆☆(好み)に分けてみよう。
サイズは6.5kb、一番大きな絵も34kbと小さく、ビジュアルなわりにコンパクト。キッズルームあり。
・☆ www.jinji.admix.go.jp/top.htm
ビジネスライクであるが厳めしさはない端正なデザイン。
至ってシンプルだが、連絡メイルアドレスが無い。
ここにリンクすると報告しないければいけないようだが、逆リンクを検索した方が良いのでは無かろうか。
ここはダントツである。まずフレームがある。絵が52kbもある。さらにJAVAscriptとShockwaveを要求し、さらにShockwaveはサウンド機能が必要。
服務器中心がお休みで、紛争地域に近い在外邦人はかなり不安かも。
ビジネスライクでややいかめしい。アニメーションgifあり。リンクを張るとご連絡が必要なようである。
極めてシンプルで好ましいが、子供の絵あたりが欲しいところ。
子供の絵がとてもかわいらしい。アニメーションgifがややビジー。
絵がきれい。大きめのアニメーションgifあり。
mapのgifが45kbとやや大きい。英字フォントは”Osaka"か?全体にカタくビジーな感じ。
ここもmapのgif、JAVAscriptに加え特大アニメーションgifありビジー。
フレームあり、フォントの色使いでドラエモンの絵が生きていない。
センスが良い。
テーブル使いとフォントがビジー。
メタリック調。アニメーションgifあり。
マークがぐぐっと迫ってくるアニメーションgifあり。
英語が読めないと日本語ページにたどり着けないシカケだが、長官の文章はさすが。
印象としてはmhwの絵にmolのセンスが加わればステキだと思った。面白いことに、自制の効いた良いデザインのページに限ってメイルアドレスのアニメーションgifに凝った様子があり、ページを作った人の気苦労が忖度される。
July 20
●メタ音声圧縮フォーマットMS-AUDIOののナゾ・その2(推理は正しかったか?編)
●メタ音声圧縮フォーマットMS-AUDIOのナゾ(圧縮原理を推理する編)
で、WAV、MP3とMS-AUDIOのASFフォーマットを比較した。MSの戦略兵器ASFはMP3より定位と高域の周波数特性が優れるが、パーカッションなどのトランジェント成分の表現力に劣ると書いた。有り体に言うと、ハイハットがトタン板をたたいたように聞こえた。
RealAudioとASFとの比較でも同じ事が言える。そもそも同じ帯域では、高域特性を稼いだ分だけ、どこかで情報を間引かなければならない。Webmasterは、ASFでは時間分解能を間引いて高域を確保していて、それがパーカションが平板に聞こえる原因ではないか?と推理した。
MSの戦略兵器であるMS-AUDIOについては、多くのパソコン雑誌やWWWが取り上げているが、まともな解析が行われているものは少ない。この国のオーディオの行く末が危惧される。
そこで、今回は帯域を28Kbpsに下げて解析してみた。サンプルはザ・森高の”臭いモノにフタをしろ、もっと臭いモノヴァージョン”で、上段は帯域が18KHzの8秒間の解析で,手法は前回と同一だ。
まずRealAudioでは、4KHz以上がバッサリ切られていて、ハナが詰まったラジオのような音質になっている。定位も揺れるが音楽の表現自体は自然だ。最新のG2でエンコードすると、図よりもう少し高域が伸びる。
一方ASFでは周波数帯域は比較的良好だが、金属的な音質で、まるでシンセのように聞こえる。定位もRealAudioより揺れている。自然だがハナが詰まったようなRealAudioと不自然で金属的なASFとどちらが良いかは議論が分かれるが、WebmasterはRealAudioの方が好ましいと思った。
下段には上段の最初と2番目のピーク付近を拡大している。フルスケールは4KHzで時間軸は2.7倍になっていいる。RealAudioでは、横棒のように見える持続的な周波数成分のギザギザやかすれ具合が良く保たれていて、これは時間軸方向の分解能が良好である事を示している。
一方ASFは横棒のギザギザやかすれ具合が単調で変化に乏しい。さらにWAVでモヤモヤと見える領域にスキマが開いていて、とぎれている部分もある。これはASFの時間分解能がWAVやRealAudioより低いためで、これがトランジェントが平板に聞こえる原因だろう。
このページでは携帯電話に使われるLPC(線形予想符号化)について何度か書いている。LPCではヒトの声をディジタルフィルターにかけて声帯の基本周波数を抽出し、声道によるフィルター特性を解析する。つまり、
声 = 声帯(音源) x 声道の周波数特性
と考え、それぞれの情報をバラバラに送る。例えればPCMをFM音源に変換しているようなものだ。ヒトはそれほど素早くしゃべれないので、特性の変化は1秒間に20-30回も送れば十分である。
LPCでは、送られてきた情報からまったく新しく声を合成する。従って帯域が低くても比較的広い周波数帯域が実現できるが、帯域を欲張ると変化の割合を示す時間分解能が制限される。
LPCの音質がどこか金属的なのは、同一の波形が連続するからだろう。LPCではトランジェント成分をどう補償するかがミソである。またLPCが本来苦手とする時空間的にランダムな環境雑音や拍手、歓声などをどう自然に表現するかがもう一つのミソになる。
さてASFはどの程度の時間分解能をもつのだろうか。音声用のLPCは30-50msecの分解能と思われるが、ASFは20ないし30msec程度ではなかろうか?RealAudioやMP3では10ないし20msec程度と予想している。
確かにASF128kbpsはMP3-128kbpsにほぼ匹敵するが、周波数帯域の確保のしわ寄せが音楽の表現力の低下に繋がっている。ASFの低い帯域では音質が不自然で定位も揺れ、ライブ録音での拍手歓声などの時間空間的にランダムな成分が大きく変化している。
結論として、MS-AUDIOの圧縮特性には抜本的な手直しが必要だと思われる。
July 15
●飛行機に発見された年輪のナゾ・その2 (パッチの貼り方編)
で飛行機に観察される年輪を紹介した。その後,特に古くなった旅客機ばかり目が行くようになったが、年輪の入り方は実に趣深い。
飛行機の年輪は、ひとつは与圧、減圧の繰り返しによるモノ、もうひとつはタービュランスや着陸の荷重によるモノ、他には塩分などのによる腐食によるモノなどがあるようだ。
ジャンボには,ボーイング社の長い航空機製造のノウハウが発揮されているのか、機体に荷重によるシワはあまり観察されない。これは米軍の爆撃機や給油機の殆どの主翼より前の機体の外板にシワが認められるのと対照的である。
一方、ドア周りには非常に多くの年輪が観察され,その殆どは与圧の繰り返しによる金属疲労に対する補強である。
与圧されている機体は気圧の下がる上空で膨らむ。しかし10トン以上の荷重がかかるドアを支持する枠は丈夫で膨らまない。膨らむ機体と膨らまないドア枠の間に当然ムリが生じる。
応力はドアの長辺より角に働きやすい。従ってドアの後上部の角(右上)にダブラーと呼ばれるパッチが当てられている。また前上部の角(左上)にはトリプラーとしてパッチが二重に当たっている。
トリプラーの上部には鋲が見える事から、内部にも何らかの補強材が当てられているのだろう。他の機種でも、前側の角だけにダブラーが当たっている事が多い。理由は定かでは無いが、ヒンジに非常に重いドアの荷重がかかるのだろうか。
ドア中央上部には縦に走るダブラーと鋲が見られる。これは2階建てというジャンボの複雑な機体構造によるモノらしい。ドア直上に二階の床があり、これが膨らむ機体を左右に拘束する。さらに付近の2階にもドアがある。このためこの付近に複雑な応力が加わるのだろう。このダブラーはかなり板厚で、鋲の数からして内部にも厚い補強材があるようだ。
ところで、Webmasterはこのような補強材を見てもさほど悪い気はしない。古い機材をブリテンによって丁寧に補修して使うのは風水の理にかなっている。特にジャンボは初飛行してから長い年月がたった機種であり、それなりの補修の跡がある方が当たり前で、無い方が怖い。
気になるのは国際線専用機種の国内線への流用だ。国際線専用機種は飛行時間の割に離着陸回数が少なくタービュランスの少ない高空を飛行する時間が長いので、与圧の繰り返しによる機体疲労も少なく脚に対する負荷も軽い。
このため国際線専用機種には写真のような補強が見られない事がある。かなり使いこんだ国際線専用機種を国内線に投入すると、ストレスで急速に疲労が進むのではなかろうか。
パッセンジャーにとっては座席のピッチにゆとりのある国際線機種は評判が良いようであるが、Webmasterはあまり良い気がしない。
July 10
●修理が難航した石油ファンヒーターのナゾ・その2 (原因究明編)
に書いたのは随分昔のように思えるが、今回はその後日談である。
実は着火直後やトロ火での失火は、頻度こそ減ったが時々発生していた。度重なる失火のためWebmasterの技術に対する信用がガタ落ちとなった。
と、この失火現象がもう一台のCロナのファンヒーターにも伝染したのである。症状もまったく同じである。さては石油か電源ラインを介してマイコンに伝染する新しいウイルスでもあるのだろうか?さらにもう一台のSンヨーのファンヒーターも何となく調子が悪くなってきた。
ここまで書けば、察しの良い方は気付くであろう。原因は灯油の品質だった。家人に聞くと、いつもなら行きつけのガソリンスタンドで調達するのだが、寒波来襲中にあいにく灯油を切らした時に家の前を通りかかった知らない業者から買ったという。領収書もなかったようだ。
そこで、不良灯油の影響を受けなかったDイニチに不良灯油を消費させ、Cロナには由来の確かな灯油を供給すると、次第に失火の頻度が減ってきたところで福岡は梅雨の季節となった。本当に完治したかは来シーズンにならないと解らない。
以前より、ディーゼル車に灯油や航空機用ジェット燃料を不法使用する話しは多い。灯油は軽油より道路建設に充当される軽油取引税の分だけ安い。その差額はリットル当たり32円10銭にもなる。このため灯油や航空機燃料にはクマリンという標識物質が1ppmの濃度で加えてある。
クマリンは血液の凝固を防止するので、心臓や血管の手術を受けた人が長期的に服用している。またネズミ退治にも使われる。クマリンをネズミが食べると眼底出血や内出血を起こす。このためネズミは視力が低下して明るい所に出てきて退治されるというシカケだ。
クマリンは蛍光を発するので、比較的簡単に検出できる。しかし以前NHKの特集番組でやっていたのだが、クマリンを活性炭で除去して流通している不良軽油があるそうだ。さらに最近では、灯油でも航空燃料でも無い出所不明の第三の油が出回っていると言う。今回の油はそれだったのだろうか。
他にも、油にシリコンが微量に含まれているとフレームロッドが誤動作して失火する。シリコンと言えば、ごく普通に売られているハンドクリームのAトリックスを始め、化粧品やシャンプー、床のワックス、カーワックスなどにも大量に含まれている。従って給油作業中に手についたシリコンが混入した可能性も否定できない。
いずれにしても、今回の失火騒ぎでファンヒーターをばらすこと10回以上にも及び、すこし食傷気味である。しかし来シーズンは大丈夫だろうか?再度Webmasterの信用は失墜するのであろうか?来シーズンが気がかりである。
に書いたようにWebmasterはマンハッタンに3年ほど住んでいた。今だとどうしてもドクターの他はエンジニアとの付き合いばかりだが、当時は金融関係からアーチストまでいろいろな人種のいろいろな業種の人と知り合う事ができた。
というわけで、土日は郊外のお家へお呼ばれしたりするが、毎回驚いたのは台所の豪華さで,ありとあらゆる調理器具が並んでいる。しかし台所に占める皿のスペースが日本の台所に比べ格段に少ない。
考えてみると、日本の皿の種類の多さは世界的にも異常と言える程である。形だけでなく深さがまちまちであり、数の割にスペースを喰うモノが多い。一方米国のかなり裕福な家でも皿の種類はさほど無いので、何百枚とあっても重ね合わせると大したスペースを取らないのである。もちろん、見栄えの良い物は目立つ所に飾ってあるが。
で、日本人の奥様方が三人集うと必ず出てくるのが舶来高級ちゃわんの話だ。今はどうか知らないが、当時日本で異様に高いちゃわん類が信じられない安価で手に入ったのである。日本の百貨店のNY店の商売もちゃわん類と毛皮と宝石類が大半を占めるとも言う。
Webmasterも頼まれて知り合いや親戚に何セットか発送したことがあるし、知り合いにはちゃわんやアンティーク類で商売をしているヒトもいた。個人が少量の品を輸送と通関の費用をかけてポツポツ送るだけで十分メシが食える、という事実が日本の複雑な流通の現状を示している。
またブランドのちゃわんにもいろいろな等級があり、高級ブランドの等級がやや劣るアウトレット物などは、普段の生活に使っても惜しくない値段であった。実際良質のボーンチャイナはかなり割れにくい。
おちゃわんの話が沸騰しているときに、ある商社マンの発言が波紋を投げかけ,一瞬にして静寂が訪れた。彼は以前、”日本では身長より長いスキーを売るのは、欧米人用のモデルをそのまま売りつけるための方策だ、と発言して物議を醸した人物である。彼が言うには、”欧州の高級品と言っても皿自体は日本で作ってたりして。。。。”
殺気だった奥さん方が問いつめる。その商社マンがボソボソ言うには、高級舶来ちゃわんの中には、皿自体が極東のとある小国で生産されているというウワサがあると言う。ボーンチャイナの原料となるコナは輸入して、その極東の小国で精密に焼き上げる。それが半完成品として輸出され絵付けされて世界中に出回るというウワサがある。。。。とか。
奥様方は、”それはどの銘柄か?”と聞くが、商社マンはさすがにそれまでは明かさなかったが、かなり有名な銘柄もある、とだけ言った。なにより極東の小国製は品質が安定して手頃なのが理由だとか。また安い物は、本当に原産地で作られているかどうかも解らない,とも言う。
一時殺気だった奥様方も”結局デザインよねえ、デザイン!!”とか言って一応は納得したようである。
Webmasterもこの話のウラを取ろうとかなり各方面で努力したが、未だこの話が本当かどうかは解らない。ただし以前英国のYorkで取材した時には、その付近で作られているハズの高級ちゃわん類の全てがそこで生産されているワケでは無い、という事は確認している。
July 1
●九九式マッサージ椅子の傾向と対策と風水学的格付解析
1.規制産業は買わない。
2.規制産業に連なるインセンティブ産業は買わない。
3.CEOの顔が見えない会社は買わない。
4.グローバルな独自技術の無い会社は買わない。
そして
5.ホームページに無用にデカい絵やプラグインのある会社は買わない。
を基本スタンスとしている。とくに5.は企業統治能力の良い指標だ。四季報の業績などは眺める程度で、日本格付研究所や日本格付投資情報センター、東商工リサーチ、Moody's kk、Standard and Poor'sでウラも取りたい。
ただし日本の格付機関の場合”債務履行に当面問題はない”あたりは”来月は解らない”と読む。コメントも”余裕の無さが感じられる”は”かなり悪い”、”注意深く見守っていく必要があろう”は、”油断ならない”と読まなければならない。これらは倒産後にコメントを読み返すとヒントが理解されている高等修辞法の逸品ぞろいだ。
風水学的格付解析によると、状況が悪いほどコメントが他人行儀で冗長な傾向がある。これは、文章が他人行儀で長いほどヒントの隠匿や責任分散がし易く問題が生じた時にシッポを掴まれにくい、とする抜きがたい職業的なクセが露呈したモノで、作者の経歴まで偲ばれるのである。
さて、本ページに埋め込まれたシグナルをジッタを除去しながらうまく同期復調できた方の中には一財産を作ったムキもあると思うので、その使い道として九九式マッサージ椅子の傾向と対策をお届けする。絶滅の近いスロットCPUにカネを投じるなら、マッサージ椅子にでも投資して体をいたわった方が良いかも。
マッサージ椅子というと年寄り向きの高価なメカと思われがちであるが、最近のはデザインも性能も格段に進歩し,価格も安くなっている。Webmatserの周辺で”マッサージ椅子???あのジジくさいヤツ??”といぶかるムキも、ちょっと座らせるとそのまま爆睡もしくは記憶喪失であった。
マッサージ椅子の基本ワザとして,
1.タタキ,左右のモミ玉が交互に叩く。
2.モミ,左右のモミ玉が左右に動く。
3.背筋伸ばし,左右のモミ玉が上下に動く。
がある。これらの合わせワザとして、
4.モミ上げ、モミ下げ,上の2と3の合わせ。
5.タタキ背筋伸ばし,上の1と3の合わせ。
がある。おまかせコースというのは予めワザと順番が決まっており、おおむね,
背筋伸ばし --> モミ --> タタキ --> 背筋伸ばし
の順になるが、細部にはメーカーの哲学が強く現れる。各メーカーの傾向と対策とお勧め機種を挙げてみよう。写真は各メーカーからのリンクである。
M下電工
何かとWebmasterとは相性の悪いM下だが、電池や電球,ビデオと並んで電工のマッサージ椅子はスグレモノだ。優美なデザインに似合わずマッサージはかなり強力で若年向きだ。おそらく電工のヒトは肩こりが激しいのだろう。
マッサージは背筋伸ばしを重視しているが、基本ワザと合わせワザ以外に特に秘密兵器は無い。しかしコースの設定が絶妙で爆睡間違いなしである。
アーバンには6種類あり高いモデルは電動リクライニングや心拍センサーが付く。しかし基本構造やマッサージ具合は殆ど同じなので高いモデルを選ぶ必要は無い。予算に余裕があれば、高いモデルを買うよりフットマッサージャー(市価\15k〜20k)に回した方が良い。
ズバリお勧めはEP750(市価\130k〜)だ。ただしマッサージがやや強すぎるので、体と機械の間に薄い肌布団か毛布を入れると良い。
F医療器
ここのは、一言で言えば”ジジイ殺し”の秘密兵器のオンパレードである。例えばモミ,タタキ、背筋伸ばしが複合した秘密兵器さざなみ,なぎさ、なみうちとかは思わず昇天モノである。
反面デザインはヤボったく、マッサージも若者にはインパクトが不足する。自動コースも必殺単一ワザが主でややもの足らない。値段もやや高価なので高齢者に向いている。おすすめは究極肩0X-2950あたりか。
Sンヨー
普及品に強いSンヨーにしてはかなりの力作と見た。もみ玉が片側2個計4個あり、これによるモミと背筋伸ばしの合わせワザの秘密兵器”Zもみ背筋のばし"は強力で快適だ。
しかし4個のもみ玉は自由度に制限があるためか、たたきのインパクトが弱いように思った。コースはM下電工に似て良く研究されているが、ワザの遷移がややぎこちない。アーバンとのチョイスに迷う製品である。お勧めはHEC-771か。
Fァミリー(株)
ここの製品も4個もみ玉があり、Sンヨーと似て強力だ。特にもみと背筋伸ばしとの複合ワザは意識が遠のくほど気持ちが良い。
タタキも強力でおまかせコースも良く出来ている。おすすめはFAS-022あたりか。
ムロン
デザインはしゃれているが、マッサージの具合はかなりソフトである。
どれといって得意なワザも無いが不得意なワザも無く,可も不可もウリも無い椅子だ。特に他社には標準装備の脚のせ台の電動マッサージが無いのは減点対象だろう。中心機種はHM-500あたりか。
マッサージ椅子の値段は、販売店によってかなり差がある。量販店と言えども健康器具は専門のテナントが仕切っている事が多く、場合によっては交渉によって大きな値引きが期待できる。担当者の名前とオファーを記録しておき、すこし間を開けて再度交渉するのがミソだ。大陽黒点数の増加に感謝しつつマッサージ椅子でストレスを解消するのも悪くない。