今日の必ずトクする一言
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Version April 1998

April 30
バッテリー慣性ダンパーによるステアリング振動低減法のナゾ
April 28
自動車に多数存在するヘルムホルツ共鳴器のナゾ
April 25
万能5インチフロッピー変換パソコンのナゾ(筆まめの郵便番号変換エンジン的使用法)
April 21
山本式バーチャルサウンドシステムのナゾその2(原理解説編)
April 18
高級ホテルの住み心地のナゾ
April 15
当ページへのビジターのナゾと300000thビジターへ記念事業!
April 12
クルマの防錆対策のナゾ(メーカーの特徴編)
April 9
L2キャッシュ無しインテルの新CPU(セレロン)のナゾ(L2キャッシュの効き目総集編)
April 6
続ハミガキのナゾ(クルマのガラスの油膜を解決する編)
April 3
クルマの防錆塗料のナゾ(ホルツサビチェンジャーを考える編)



April 28
バッテリー慣性ダンパーによるステアリング振動低減法のナゾ

高級車のステアリング感覚にもいろいろあるだろうが、一番高級感を損ねるのはステアリングの振動ではなかろうか。たとえインパネに木目が張ってあっても、ステアリングがアイドリング時にブルブル振動するようでは興ざめである。

FF車(日本的表現)はエンジンと補機、駆動装置がコンパクトにまとまりスペース効率に優れると言う。国産車にはなぜかスペース効率の悪いFF車も多い。FF車にはいくつか宿命的な弱点がある。その一つがステアリング振動だろう。

FF車では横置きエンジンのトルク変動周波数が車体のピッチング周波数に近くなる。アイドリング時には振動しなくても、Dレンジに入れたたり、暖気したり、あるいはエアコンを入れたりすると俄然振動が出始める。走り出すときもトルク変動が微妙にステアリング特性に影響する。

日本のメーカーが得意な対策はエンジンマウントのゴム細工である。マウントを柔らかくし液体を封入してダンパー効果を持たせたり、すぐりを入れて方向性をもたせる。あるいはエンジンの仮想のトルク軸を中心に首を振るようにマウントさせるなどである。

しかしこの方法では振動が減っても、エンジン支持があいまいになって操縦性に問題が出るし、古くなるとガタガタになる。欧州車はマウント類が堅く、振動の遮断よりエンジンの明確な支持による操縦性を重視するようだ。

一方米国車は日本車同様、振動を気にするが、米国車には秘密兵器がある。米国車の丈夫で重いバンパーが車体の端にあるため、車体のピッチング方向の共振周波数が劇的に低下し、アイドリングの共振を減らすことができる。いわゆる慣性ダンパーである。

問題は日本車である。日本人は振動を嫌うが、かといって米国車の重いバンパーをぶら下げるわけには行かない。そこでメーカーが採用しているのがラジエータダンパーだ。

ラジエータは冷却液が入っているので重い。これをやわらかいゴムマウントで車体に吊る。車体の共鳴周波数とラジエータをゴムで吊った共鳴周波数が異なるので、エネルギーが吸収され振動が減る。

Webmasterが乗っていたカローラにもラジエーターダンパーがついていた。インパネなどもトヨタらしく上手に作ってあるし各種対策によって緩和されていたが、やはりステアリング振動が出ていた。

そこでWebmasterが考案したのがバッテリーダンパーである。方法は簡単だ。バッテリーにはプラスティックのサラがあるが、サラの下に金属支持のある部分にゴムを4個置いた。ゴムは5mm厚のインシュレーターを使い、これを2cm四方に切り、サラにボンドで接着した。この上にバッテリーをサラの縁に当たらないように置く。

次にバッテリーと固定枠の間にも同様のゴムを置いた。手で押すと若干バッテリーがたわむ程度に固定枠のネジを締める。重要なのはバッテリー固定枠のネジはダブルナットとし、さらにロックペイントを塗っておくことだろう。

さて効果は劇的だった。バッテリーは重い上に車体端に近いので効果が高い。アイドリング時に観察すると、バッテリーやラジエーターが別の周波数で揺れて振動を吸収しているのがわかる。

カローラはトヨタが一番開発に力を入れる車種であるという。実際トラブルを殆ど経験しなかったが、衝突安全性に不安があったのでオペルのVitaに更新した。Vitaでも同じ方法を試そうと思ったのが、欧州規格のバッテリーは底のでっぱりで固定されているので、まだ改造できずにいる。

Vitaもアイドリングの振動が出るが、その対策は日本車とはずいぶん違う。エンジンのマウントは堅く、振動の遮断よりは駆動の支持を明確にすることを重視しているようだ。ステアリングの振動も、ゴムでなく剛性で緩和する設計のようだ。個人的には剛性感を好むのでこれで良いと思うが、振動の嫌う日本人には向いていないかもしれない。

蛇足

バッテリダンパーを試されるときには、固定ネジをダブルにしてロックペイントをすることを忘れないようにして欲しい。

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April 28
自動車に多数存在するヘルムホルツ共鳴器のナゾ

ヘルムホルツの共鳴器というものがある。例えば球形の物体に一カ所開口部があると、その共鳴周波数fは、

f = ( C x 4√σ ) / (4√π5 x √(2 x V) )

になるそうである。ここで、Cは音速(350m/s at 20C、σは開口部の面積、Vが球の体積なんだそうである。これ−旧制四高物理実験機器より−よりパクッた公式である。これによると、共鳴周波数は開口面積が大きい程高くなり、一方体積が大きいほど低くなる。

一方、球形の物体にパイプが付いていてる場合は、共鳴周波数fは次のようになるそうである。

f = ( C x √(σ/LV) ) / 2π

ここで、Lはパイプの長さである。ただし開口部補正として、パイプの長さに開口半径x1.5を加える。これは、Acoustics FAQからパクッたものである。これによると、パイプが無い場合よりも共鳴周波数を下げる事ができる。

共鳴で一番考えやすいのは、バネにおもりを下げた場合であろう。この場合周波数は、バネ計数のルートに比例し、おもりのルートに反比例する。ヘルムホルツの共鳴器では、パイプにある空気の重さと、球形の空気体積によるバネの組み合わせで周波数が決まることになる。

パイプが細くて長い場合は、パイプを通る空気の抵抗がダンピング要素として加味される。細くて短いパイプと太くて長いパイプは同じ共鳴周波数を持っていてもダンピングが異なることになる。また開口部では共鳴周波数付近で最大の空気の振幅が得られる。

ヘルムホルツの共鳴器は、その共鳴周波数以外の音のエネルギーを吸収する働きがある。ヘルムホルツの共鳴器に関しては、

オーディオアンプとヘルムホルツの共鳴器のナゾ

でも書いたが、スピーカーの低音増強以外に目に付く(耳に付く)代表的なものはクルマのマフラーであろう。排気音のエネルギーを下げるには、低い共鳴周波数のヘルムホルツの共鳴器で高周波成分のエネルギーを吸収し、低い周波数のエネルギーに変えてやれば良い。

上記のパイプが付いている場合の計算式によると、共鳴周波数を下げるにはまずパイプを長くする。開口面積を小さくする。マフラーの太鼓の部分の容量を増やせば良いことになる。しかしながら太鼓の容積はトランクスペースとの妥協で決まるし、開口面積を小さくすると排気抵抗が増えてしまう。

クルマの場合、排気は前方からやってくる。これをマフラーの太鼓に入れ、その出口をマフラー前方から出し、それをUターンさせて後方に出すことが行われる。これにより、グラスウールやバッフル材などの排気抵抗を減らしながら、耳障りな高周波音を押さえ、かつDOSの効いた、いやドスの効いた排気音が得られる。

今アフターマーケットでは、ステンレスの太鼓からぶっとく短いテイルパイプが出ているものがハヤリだが、これは排気抵抗は低いかも知れないが、共鳴周波数が上昇してしまう。このため、高周波ノイズを下げようとすると、太鼓にグラスウールなどを詰める必要が出てくると、トータルでの排圧が上昇することになるので、必ずしも得策では無いかもしれない。

ところで、クルマを見回すとヘルムホルツの共鳴器は多数存在する。まず慣性吸気にヘルムホルツの共鳴器を組み合わせることができる。慣性吸気とは、エンジンの吸入管の長さを長めにとって空気の重みでシリンダーの充填効率を上げる物だ。

シリンダーに吸気による空気の流れが、バルブの急速な閉鎖によって押しとどめられ、出来た圧力の高まりが反射する。この反射波が吸気管を逆行し、他のシリンダーが吸気するときに押し込む力になれば、タダで過給できるわけだ。

これを吸気管パイプだけでやると、脈動は音速で伝わるから非常に長いパイプが必要になる。しかし吸気管同志をサージタンクという太鼓でむすんで共鳴周波数を下げてやり、吸気間隔に一致するように設定すれば過給が可能になる。もっとも過給効果は特定のタイミングが必要だから、広い回転数をカバーするためには、トランペットの用にバルブで切り替える必要が出てくる。

さらに、トヨタなどでは吸気管にタコツボのようにヘルムホルツの共鳴器が2個位ぶらさがっている。これは、吸気管とサージタンクによって発生する吸気音を、別の共鳴周波数を持つタコツボをぶらさげることによってダンピングしているように思える。

ヘルムホルツの共鳴器は、逆に意識しないところでも成立してしまう。例えばエアクリーナーケースと吸気管などもそうだし、エアコンの配管でも発生するので、思わぬノイズ源になることもある。パソコンでも電源からのノイズは、ファンノイズだけではなくケースが形成するヘルムホルツの共鳴器の成分も加わってくる。建築物でも、空調ダクトや、部屋と廊下の配置によっては不愉快な超低周波の脈動が感じられたりすることがある。 そのような目で周囲を見渡すと、すべての空洞とパイプ状工作物が何らかの形でヘルムホルツの共鳴器を形成していることになる。しかし、その共鳴によってお互いのエネルギーを吸収しあい、特定のピークが生じないため、われわれが静かに過ごせるとも考えられる。

蛇足

高級オーディオ試聴室で多数のスピーカーが山と積まれている。この状態では、スピーカー同志がエネルギー、特に低音のf0付近のエネルギーを吸収しあうので、正確な試聴は不可能だということになる。

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April 25
万能5インチフロッピー変換法のナゾ(と筆まめの郵便番号変換エンジン的使用法)

最近雑用係を一つ免除になったので、昨年度できなかった別の雑用にかかっている。そのひとつがデータベースをWin95に引っ越す仕事で、意外とこれが大変だ。

データベースは大和事務機器の漢字データボックスで、OSは絶滅したJDOSでマシンは大和5550号とこれも絶滅している。フロッピーは720kB(2DD)に大容量20MBHDDが乗っている。

Webmasterの大和事務機器と相性はかなり悪い。以前の代理店がナニを聞いても”知りません、出来ません、仕様です、仕様外です、お教えできません”ばかりで閉口した。大半のビジネス客がPC98に流れたのも無理ない。オマケに漢字変換は最低のデキであった。いまだその負の遺産が106キーボードで、その複雑なキーはいまだ良く解らない。

データの出力はSYLKフォーマットしか無く、いっぺんに書き出せる項目は10まで。またデータ量が数十キロバイトに制限されている。理解できないが、おそらく当時のマルチプランの処理能力にあわせたのだろう。

SYLKは機種間アプリ間のデータ交換を目的としたフォーマットなのに、なぜか大和のは他機種との互換性が無い。しょうがないので探すと差込ファイル出力というのがあった。これも出力可能な項目数は10迄だが、データサイズには制限が無い。そこで24項目を3つのファイルに分けて書き出した。

それを2DDフロッピーに移し、5inchFDDの付いたサーバーにつっこむが読んで呉れない。以前の5inchフロッピー万能フォーマット交換装置はPC9800であった。これなら、320kB、360kB(9sectors)、640kB、720kB(9sectors)、1024KB(1024x8sectors)、1024kB(512x15sectors)のすべてが読める。ところがPC9800DAはオクラに入っている。

そこで奇策を使う。取り出した物はコンパック版MS-DOS/Vver5なる珍品。これはコンパックとMSが大和からの断片的資料を元に別個に作り上げたDOS/V互換DOS/Vである。このあたりのMSと大和のDOS/Vに関する駆け引きは結構面白い物がある。

このDOSはおもしろいシカケがいろいろあり、書き出すとキリが無いのでやめとくが、このフロッピーからAT互換機をブートすると5inchフロッピーの320kB、360kB(9sectors)、640kB、720kB(9sectors)、1024KB(1024x8sectors)、1024kB(512x15sectors)のすべてが読める。さらに3.5inchFDDでも色々なフォーマットが読めたりする。このことはさすがの大和のDOS/V部隊も知らないと思う。

そうそう、もうひとつ言わなければならない。大和はPC98の5inch2HDを”イレギュラーで邪悪なフォーマット”と読んでいるが、歴史的にはこちらの方が古い。世界中のフロッピーのコントローラは殆どが邪悪な規格の日の丸電気製互換であり、IBM-PCもそうだ。米国の大和ではFDCをNECコントローラと読んでいた。

Webmasterの5inchFDDはTandy製互換機由来の変色したドライブだが、無事2DD(720kB)を読むことができた。しかしまだ仕事があった。差込用ファイルには色々な制御文字が含まれていたので、Wordpadで一括してカンマに変えテキストファイルに落とす。Wordpadはタブや特殊文字の多くを置換できる。

大和をのろいながらテキストファイルを3つ作り、それぞれを別個にExcellに、カンマで区切ったデータ、として読ませる。改行が余計に入ったがまあよかろう。3つのExcellデータを切り張りし、やっと24項目揃ったまともなデータに戻った。ソートによって空の行を除いて、カンマで区切ったテキストファイル(CSV)を書き出す。

このデータベースの引っ越し先は、アクセスでもなく、カード for Windowsでも、ファイルメーカープロでも無い。特殊データベース筆まめである。筆まめはハガキや封書、タックシールへの位置あわせが天才的にうまい。項目数が多いし、郵便番号まで読み込み時に自動的に7ケタ変換してくれる。今回の引っ越しの目的の一つが郵便番号変換である。

おまけにソートや抽出機能も良く出来ている。ブラウザー連携のみならず、E-mailやFAX出力にも対応と抜かりがない。もちろんテキストファイルのカンマ、空白、タブなどの区切りを指定して読み書きも可能。入力FORMは若干の違和感があるが、一覧表形式も選べるのでさほど問題無い。

Webmasterが思うに、シロウトがデータベースに要求する業務の90%は筆まめでカバーできると思う。実は各種事務、文書管理と会計処理に使っていたが不都合は無かった。データベースと言えども、名前、住所、電話などの基本部分以外のデータ量はたいしたことが無い。

というわけで、本日のデータベース引っ越しは、郵便番号の7ケタ変換を含め2時間で終了した。これで大和の5550号の亡霊ともお別れである。かわいそうに代理店からも修理不能を宣言されたうちの5550号は何度もオシャカになりかけたが、Webmasterの必死の修理と注油で維持してきたが、これで安らかに退役できそうである。

もし7ケタ郵便番号で困っておられる場合は、一度この手のソフトにデータを喰わせると実にうれしそうに7ケタに変換して呉れるので、それを吐き出して使うと良い。Excellなどでも小技で7ケタ変換は可能であるが、変換をしくじった時の手直しは完璧な郵便番号<-->住所変換機能装備の筆まめがはるかに優れている。

蛇足

Webmasterは、郵便番号7ケタ化は電算機の社会にとって、西暦2000年問題に匹敵ほどの重大事件だと思う。けっこうとんでもない負担である。郵便番号7ケタ化に対応できない会社は、西暦2000年にも対応できないと見る。

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April 21
山本式バーチャルサウンドシステムのナゾその2(原理解説と実験手引き編)

さて、山本式バーチャルサウンドシステム(PAT PEND.)を試した方からいくつかレスポンスがあった。

”ものすごく簡単なシカケ(抵抗1本)なのに驚くほど効果がある。おまけに音がわざとらしくない。いったいどういう原理に基づくものか?”というメイルであった。今回はその原理を詳説したい。

R+Lについて

まず、ステレオ右チャンネル信号(R)と左チャンネル信号(L)の加算であるR+Lについて考える。まず歌手が左右のマイクの間にたって歌うと考える。この場合、RとLのマイクに同じ信号が到達するので、それをステレオで再生すると、歌手が左右のスピーカーの間に定位するはずである。モノラルではR+Lを放送すると、そのスピーカーの所に歌手が定位する。

R-Lについて

次にR-Lという成分について考えてみる。もし歌手がまったく反響のない無響室で、左右のマイクの中央で歌っていたとしたどうだろう。歌手から左右のマイクへの伝達特性が同一であれば、左右のマイクの信号は同一なので、R-Lもゼロである。

しかし残響のある部屋での演奏ではどうだろう。右マイクより右側からの反射、左マイクより左側の残響が存在する。この場合、R-Lは、右側マイク周辺の環境音から左マイク周辺の環境音の差分、あるいは右から左への勾配を記録していることになる。従ってR-Lは右マイクより右側、L-Rは左マイクより左側の残響を主に代表する。

これがいったいどういう音かは、是非実験して見て欲しい。方法は簡単だ。オーディオアンプの左右スピーカー端子のマイナスに繋がっている線をはずし、互いにねじって見て欲しい。この場合、右スピーカーからR-L、左スピーカーからL-Rが聞こえてくる。

どんな音に聞こえるだろうか。まずボーカル効いてみるとボーカルは殆ど聞こえずに反響音と伴奏しか聞こえないだろう。このままでも、簡易ボイスチェンジャー(古い言葉だが)としてカラオケに使える。

また周波数成分にも注目して欲しい。バスやドラムの類は殆ど聞こえない。ボーカルも低い音はほぼ完全に抜けていて、ボーカルの高いサシスセソの成分と反響音が主であることがわかる。

ヒトにはR-Lがどのように聞こえるか

次にヒトの問題である。まずRとLから同じ音がしている場合、ヒトは歌手が正面に居ると感じる。もしヒトにR-Lを聞かせるとどうだろうか。歌手はヒトの右真横のはるか遠くに定位する。なぜであろうか。

これに関してはWebmasterは20年ほど調べているのだが、文献的にも明確な答えは無い。現時点でのWebmasterの考えを述べる。ヒトの聴覚は当然ヒトの音声にチューンされている。ヒトの音声エネルギーの大半が300Hzから3.5KHz付近に集中しており、電話のその帯域しか伝えていないし、モデムもFAXもその帯域で仕事をしている。

なかでも会話で明瞭度に重要なのは1KHz付近で、その波長は約30cmになる。仮に音が右真横遠方から到達すると、右耳に比べ左耳は約15cm遠いので、左には右と逆位相で到達する。このため、ヒトはR-L信号を右180度の範囲のなかで右真横に定位することになる。

従って、ヒトにR-Lの音を聞かせると、その音は右真横から来るように感じる訳である。

山本式VSS for PCの設定は?

Webmasterの個人的な好みとしては

右のスピーカーには R-(L/3)
左のスピーカーには L-(R/3)

が一番自然であった。サラウンド効果を高めるには抵抗の値を高くして、右をR-Lに近づければ良いが、あまり3D効果を強調しすぎるとクラシックなどには不向きである。とにかくナチュラルに聞こえる設定が、長い長いパソコンライフでは一番重要だ。この設定を展開すると、次のようになる。

右のスピーカーには R-(L/3) = 2/3*R + 1/3*(R-L)

つまり、通常のステレオに約50%の差信号を混ぜたと同じと考えて良い。


DSPサラウンドシステムとどう違うか?

WebmasterはいくつかDSPを用いたサラウンドシステムを試聴したが、残念ながらかなり点数が低い。試聴したのは、ガキ向けシステムコンポだったのが原因かもしれないが、不自然な感じが残る。

Webmasterには、携帯電話が電波状況が悪い時に観察される音声や環境音の周期性のワブル、ワウ成分が感じられるのである。しかし、これも解析してみたところDSPで感じられる不自然さと、携帯電話での不自然とは実はまったく同じ処理と要因で起きていることがわかった。

携帯電話で使われているLPCによるCODECはこちらに詳説しているが、基本的に声を、音源と声道の伝達特性の積として考える。まだDSPに関しては、聴取する音は、音源とそのコンサート会場の伝達特性の積としてあらわされる。つまり

携帯電話では     音声 = 音源 x 声道の伝達特性
DSPサラウンドでは   音 = 音源 x コンサートホールの伝達特性

となるわけだ。もちろん乗算は時間および周波数成分のコンボリューションである。また、それを実現するDSPの処理もまったく同一である。Webmasterが同じような不自然な印象を得たのは無理からぬ事であった。おそらく残響音は音源に比してトランジェントな変化が大きい上にS/Nが低くなるため、不自然な聴取感になるのだと思う。現状では耳の肥えた層には、受け入れがたい仕上がりである。

SDSシステム(SRSシステム)とはどう違うのか?

SDSシステム(SRSシステム)の事はカタログでは散見していたが、FM/VについてきたCrystalsoundのサウンドチップにSDS機能が乗っていた。試聴してみると設定によるが比較的自然な感じがする。いろいろな資料を参考にすると、アナログ的に次のような処理のようである。

右のスピーカー = Ko*R + K1*(R+L) + K2*(R-L)*高音強調

なーーんだという感じではあるが、これを特許にする所がエライとも言える。ここでK1はセンターゲイン、K2はスペースゲインと称している。ミソは、R-Lには高音強調が加わっていることだ。これは次の原理によるらしい。

音が前方から来る場合は、耳たぶと耳の穴によって音声周波数(300Hz-3KHz)が強調される。一方、音が真横から来る場合は、フラットに近い周波数特性になる。前から来た音を横から来た音に見せかけるためには、音声周波数より高い周波数を持ち上げる必要がある、という。

Webmasterは、これは不要だと思う。そもそもR-Lの差信号には前述のとごとく音声周波数成分はあまり含まれておらず、そもそも高い成分しか含まれていないので、そうした処理は不要だ。同様に、サラウンド成分と本来拮抗する左右同位相のR+Lを信号に加える必要は全く無いというのが、Webmasterの意見である。

というか、やはりこれをビジネスにするところが一番エライと言える。処理が簡単で安上がりで、なにより自然に聞こえるところがミソなのだろう。しかし抵抗一本で実現できるVSS for PCの方が高度なエンジニアリングだと確信?している。

結論

と書いていたら、子守の時間がやってきたので結論である。もしあなたが、音声の何らかの処理に関わっている場合は、是非VSS for PCを試して、音声処理の難しさとすばらしさをしばし考えてみて欲しい。

もし試すモチベーションすら無い場合ようなら、音声処理以外の仕事を探した方が良いかも。

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April 18
高級ホテルの住み心地のナゾ

貧乏なwebmasterも何らかのきっかけで高級ホテルに迷い込む事がある。長らく赤貧に甘んじていると、なかなかホテル住まいがくつろげない。

もう10年ほど前になるが、マンハッタンに3年ほど住んでいた。ショウビズには便利であったが、閉口したのは日本からのビジターのアテンドであった。

NYでは、JFK空港に迎えに行くのも命がけである。観光案内でエンパイヤステイトビルに上ること十数回に及んだ。

しかし、裕福な親戚や(遠い遠い知り合いからのツテの)知り合いから、"NYで最上級のホテルとレストランとミュージカルとオペラとジャズの手配を頼む”と頼まれればそうせざるを得ないし、あぶないNYでは同行することになる。そういうわけで、NYの主要なホテルやレストランのアコモデーションを知ることが出来た。

基本的には、日本の高級ホテルも米国系ホテルチェーンの影響が強い。NYには、大手の系列ではあるが、欧州風の小さくてcozyなホテルがあるのだが、その手のサービスはあまり日本には伝わっていない。むしろ、老舗の温泉旅館に存在するサービスが近いかもしれない。

で、おそれ多くもPとかTとか日本の高級ホテルに宿泊するが、実に居心地が悪い。webmasterが重視するのはトイレだが、殆どの高級ホテルにはシャワートイレが無い。逆にWホテル系の安ホテルにはあったりする。

欧州人は肉とパンを食するせいか、トイレでの生産物が堅めだ。対する農耕民族のは柔らかい。従って農耕民族には3.5インチドライブベイ仕様のトイレットペーパーは幅が狭い。農耕民族には5インチドライブベイ仕様の幅が必要だ。おまけに枕が変わるとWebmasterのイリタブルコロンが安定しない。もっとも西洋人も日本のシャワートイレを持って帰りたがる所を見ると、連中にも便利に違いない。

しょうがないので、皮膚が敏感なWebmasterはたびたび風呂に入るが、西洋風バスは水位が低くて肩が冷える。西洋人はバスソープを入れた風呂に入って、さっとシャワーにかかってローブを羽織るようだが、敏感肌のwebmasterには残った石鹸分が気になる。

そこで空調を入れると、これがやたらと乾燥する。ホテルは、部屋が乾燥した方がカビ無くて掃除が簡単だからそうするのだろうが、長年アジアモンスーン地域に先祖を持つWebmasterは、ハナやノドがパリパリになり風邪を引いたりする。仕方がないので、バスにお湯を張って寝ることになる。

しかしベッドが鬼門である。ベッドは極めて堅くメイキングされている。ベッドメイキングされていればソファーや家具と同様で、客を呼んでも失礼にならないとする独特な西洋の美学の産物だが、日本のルーズフィットの布団とは対局にある。

Webmasterは毛布をいったん完全に剥いでゆるゆるにしないと肩が凝る。実は西洋人にもFUTONがNYあたりでは昨今人気らしい。連中も実はゆるゆるの方が良いのだと思う。

友人にホテルぎらいがいた。どうも彼はベッドメイキングをゆるめてはいけないと思っていたらしく、肩が凝って仕方がないと言っていた。結構ありそうなハナシかも。

だいたい、登山中の寝袋でもないのに、高級ホテルまで来てなんで袋の中で寝なくてはいけないのか?。しかし、完全に毛布を引き出して寝ると、寝癖の悪いWebmasterの場合、朝にはシーツがどっかに行って毛布に直接抱きついている。高級ホテルと言えども、毛布を毎日洗っているかどうかは不明であり、前日どんな人が使用したかと想像するだけで気分が悪くなる。シーツが袋になっている方が安心して休めると思うが。

というわけで、Webmasterはホテル住まいが大の苦手である。シャワートイレ、テレビ、ステレオ、パソコン、インターネット、こたつにFUTON完備のわび住まいが一番済み心地が良い。

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April 15
当ページへのビジターのナゾと300000thビジターへ記念事業!

おかげさまで、もうすぐこのページのアクセスが300000thビジターをお迎えします。今までのアクセスに深く御礼申し上げます。

さて、4月下旬と予想されるXdayに向けてWebmasterもプレゼントを用意している。当ページのカウンターは米国www.digit.comからの無料借用のため、多くの数え損ないがある。100000thのときも、200000thの時も複数の方が番号を当てられるなど、Webmasterの呼ぶインターネットのデジャブーという現象が観察された。また、リロードをかけると、数字が減る現象も観察されている。

と言うわけで今回は番号ぴったしの方に、Webmasterの用意した景品を分割することとしたので、どうかご承諾をいただきたい。ぴったしの方は、カウンター付近の画像をお送りいただければ幸いである。

それでは平成9年11月からのアクセス解析をお伝えしたい。アクセス情報はこちらにあるが、読み方には注意が必要である。アクセス情報でのファイルというのは、今日の一言なら特定のサーバーからhigaball.gifを1個引くことになっている。つまり、ファイル1個とあっても、実質的にはファイル数個分を代表している。解析の結果、このindexファイルと、数え損ないのあるアクセスカウンターとは増分が殆ど一致することがわかった。そこで、indexファイル数はほぼビジター数と考えて差し支えない。

国別


Country          index files      %

-----------------------------------------

Japan            132709         79.45
[unresolved]      24117         14.44
US Commercial      4801          2.87
Network            2856          1.71
US Educational      661          0.4
Adv. Proj. Res      166          0.1
Sweden              159          0.1
Canada              153          0.09
Germany             143          0.09
United Kingdom      120          0.07
US Government       104          0.06
US Military          94          0.06
US Organization      91          0.05
Netherlands          79          0.05
Australia            65          0.04
USA                  57          0.03
New Zealand          55          0.03
France               41          0.02
Korea, Republic of   39          0.02
Denmark              35          0.02
Malaysia             34          0.02
Thailand             33          0.02
Taiwan,              32          0.02
Finland              31          0.02
Russian Federation   25          0.01
Brazil               23          0.01
Iceland              19          0.01
Gibraltar            18          0.01
Poland               18          0.01
Singapore            17          0.01
Spain                17          0.01
Italy                16          0.01
Mexico               16          0.01
Estonia              14          0.01
Norway               14          0.01
Belgium              13          0.01
Indonesia            13          0.01
Bahrain              11          0.01
Greece                9          0.01
Portugal              9          0.01
Argentina             8          0
Hungary               8          0
Austria               7          0
Czech Republic        6          0
Hong Kong             6          0
China                 5          0
Israel                5          0
Switzerland           5          0
Yugoslavia            5          0
Ireland               4          0
Oman                  4          0
South Africa          4          0
?                     4          0
Costa Rica            3          0
India                 3          0
Turkey                3          0
Andorra               2          0
Dominican Republic    2          0
Jordan                2          0
Pakistan              2          0
Romania               2          0
Bolivia               1          0
Chile                 1          0
Colombia              1          0
Cyprus                1          0
Ethiopia              1          0
Guyana                1          0
International         1          0
msofthost             1          0
Philippines           1          0
Slovakia              1          0
Slovenia              1          0

日本が一番多く、継ぎにUSAが圧倒的だが、Sweden、Canada、Netherland、Finlandなど北の国が多い。冬がながいからだろうか。

ドメイン

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jp.ac.kyushu-u.med      3679            2.2
jp.or.bekkoame          2987            1.79
jp.or.plala.ap          2922            1.75
jp.co.nec.gate          2272            1.36
jp.ad.odn.ppp           1741            1.04
jp.ne.3web.tky          1628            0.97
jp.or.asahi-net         1439            0.86
jp.co.hitachi           1378            0.83
jp.ne.3web.osk          1272            0.76
jp.or.highway           1065            0.64
jp.or.mirai             1007            0.6
jp.co.ntt.noc           993             0.59
jp.or.msn               958             0.57
jp.or.egg.tnis.yokohama 867             0.52
jp.or.infosphere        864             0.52
jp.ne.justnet.ppp       862             0.52
jp.ne.kcom              824             0.49
jp.co.melco             815             0.49
jp.ne.seikyou           797             0.48
jp.co.toshiba           793             0.47
jp.co.sharp             776             0.46
jp.ad.mesh.osk          762             0.46
jp.co.ihi               734             0.44
jp.or.fsinet            734             0.44
com.alexa               730             0.44
jp.co.mei               665             0.4
jp.or.iij4u.p049        621             0.37
jp.ac.kyushu-u.hosp     609             0.36
jp.ac.kurume-nct.me     570             0.34
jp.or.rifnet            569             0.34
jp.ne.airnet            566             0.34
jp.ne.cds               557             0.33
jp.or.so-net            547             0.33
jp.or.infoaomori        535             0.32
com.aol.proxy           520             0.31
jp.kanagawa.fujisawa.cit519             0.31
com.microsoft           502             0.3
jp.ad.mesh.aic          474             0.28
jp.co.sony              471             0.28
jp.or.din               453             0.27
jp.go.etl               441             0.26
jp.co.nttdata           440             0.26
jp.ne.goo               436             0.26
jp.or.snowman           434             0.26
jp.ad.mesh.tk2          429             0.26
jp.ne.highway           426             0.26
jp.ne.urban.ymg         418             0.25
jp.or.net117            401             0.24
jp.ac.niigata-u.dent    377             0.23
jp.or.mbn.tokyo         376             0.23
jp.or.mbn.matsuyama     373             0.22
jp.co.nikon             353             0.21
jp.or.iijnet.po         344             0.21
jp.ne.sannet.kiryu      339             0.2
jp.or.rim.st            333             0.2
jp.ne.dti               330             0.2
jp.ac.kumamoto-u.mech   329             0.2
jp.co.kis               327             0.2
jp.ac.osakafu-u.fw      324             0.19
jp.ac.kyushu-u          317             0.19
jp.ad.mesh.kng          315             0.19
jp.co.fujitsu           306             0.18
jp.co.mew               303             0.18
jp.or.inforyoma         301             0.18
jp.or.aix               295             0.18
jp.ac.shimane-med       291             0.17
jp.or.mbn.sapporo       288             0.17
jp.ne.dti.tokyo-ap3     287             0.17
jp.or.mwnet             286             0.17
jp.or.inet-osaka        283             0.17
jp.ne.dti.yokohama3     280             0.17
jp.or.k-isit            278             0.17
jp.ac.gunma-u.tech      275             0.16
jp.co.dec-j             275             0.16
jp.ne.itjit             275             0.16
jp.ac.aist-nara         273             0.16
jp.or.kyoto-inet        272             0.16
jp.ac.okayama-u.achem   270             0.16
jp.ad.mesh.tk1          270             0.16
jp.or.kumagaya          268             0.16
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jp.or.xaxon-net.osaka   256             0.15
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jp.or.mmtr              236             0.14
jp.ad.mesh.hyg          235             0.14
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jp.co.nttcom            228             0.14
jp.ac.kyushu-u.nams     226             0.14
jp.ad.mesh.chb          221             0.13
jp.ac.kyoto-u.kuamp     219             0.13
jp.ad.mesh.stm          218             0.13
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jp.ne.dti.kawasaki      209             0.13
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jp.or.netwave           208             0.12
jp.ac.jaist             207             0.12
jp.ne.gol.tokyo         206             0.12
jp.ad.tokyonet          205             0.12
com.netcom.ix           204             0.12
net.hinet               202             0.12
jp.or.interbroad        200             0.12
jp.co.casio             198             0.12
jp.co.oki               198             0.12
jp.co.kodai-ht          197             0.12
jp.ne.ocn.tokyo         197             0.12
jp.co.fujixerox         196             0.12
jp.ne.dti.tokyo-ap6     195             0.12
com.sun.pr              193             0.12
jp.or.iij4u             193             0.12
jp.or.interq            192             0.11
jp.or.mediawars         191             0.11
jp.or.try-net           191             0.11
jp.or.alles.tsu         190             0.11
jp.co.softclub          189             0.11
jp.ne.jan               189             0.11
jp.or.mbn.funabashi     189             0.11
jp.co.sii               188             0.11
jp.ac.metro-u.comp      186             0.11
jp.ne.enjoy             184             0.11
jp.ne.sannet.sakai      183             0.11
jp.ac.yamanashi.esd     181             0.11
jp.or.zzz               178             0.11
jp.co.comlink           177             0.11
jp.co.cresco            176             0.11
jp.co.denso             176             0.11
jp.co.hitachi-sk        175             0.1
jp.ne.dti.tokyo-ap5     175             0.1
jp.co.namco             174             0.1
jp.ac.kyushu-u.aees     171             0.1
jp.co.otsuka-shokai     171             0.1
jp.co.memorex           169             0.1
jp.co.mazda             168             0.1
jp.co.ctc-g             167             0.1
jp.or.egg.tnis.tokyo3   167             0.1
jp.co.sysmex            166             0.1
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jp.ne.koua              164             0.1
jp.go.bunka             163             0.1
jp.ne.hi-ho             163             0.1
jp.or.raidway           162             0.1
jp.ad.mesh.hkd          160             0.1
jp.ac.hokudai.cc        159             0.1
jp.ad.mesh.oky          159             0.1
jp.ac.marianna-u        158             0.09
jp.co.kajima            158             0.09
jp.ac.tmd.med           157             0.09
jp.co.yokogawa          157             0.09
jp.co.dir               156             0.09
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jp.or.interlink         152             0.09
jp.or.ktarn.dp          152             0.09
jp.or.butaman           149             0.09
jp.or.jomon             148             0.09
jp.or.egg.tnis.hirosima 147             0.09
jp.or.t-cnet            147             0.09
jp.or.alpha-net         146             0.09
jp.co.aiwa              145             0.09
jp.co.ibm.yamato        145             0.09
jp.or.niji              145             0.09
net.ibm.jp.kw           145             0.09
jp.ne.dti.nishinomiya   144             0.09
jp.ac.akashi.m          143             0.09
jp.ne.angel             143             0.09
jp.co.anritsu           142             0.09
jp.co.samsung           142             0.09
jp.co.uniden            142             0.09
jp.or.alpha-web         141             0.08
jp.or.marinet           141             0.08
jp.co.honda.rd          140             0.08
jp.ne.ocn.hiroshima     140             0.08
com.dec.pa-x            139             0.08
jp.or.sun-inet          139             0.08
net.nisiq               139             0.08
jp.ne.j-net             138             0.08
jp.or.alles.telecom     138             0.08
jp.or.alles.yokohama    138             0.08
jp.ad.intergate         136             0.08
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jp.or.imasy             136             0.08
jp.co.ntt.mbc.mbd       135             0.08
jp.ne.orange            134             0.08
jp.or.iij4u.p064        134             0.08
jp.or.rim.t3            134             0.08
jp.ac.kurume-nct.ee     133             0.08
jp.ac.kyushu-u.chem-eng 133             0.08
jp.co.kdd               132             0.08
jp.or.netspace          132             0.08
jp.or.aif               131             0.08
jp.co.mki               130             0.08
jp.ne.dti.kitakyusyu    130             0.08
jp.or.egg.tnis.nagoya   130             0.08
jp.co.nichimen          129             0.08
jp.ac.kyoto-u.kais      128             0.08
jp.ne.spnet             128             0.08
jp.or.egg.tnis.kyoto    128             0.08
jp.or.gunmanet          128             0.08
jp.or.tcp-ip.ngy        128             0.08
jp.ac.kanazawa-u.m      127             0.08
jp.co.ibw               127             0.08
jp.co.nikkeibp          126             0.08
jp.ne.snet              126             0.08
jp.or.mbn.kokubunji     126             0.08
jp.co.meidensha         125             0.07
jp.or.dokidoki          125             0.07
jp.ac.gunma-u.la        124             0.07
jp.co.ntt.navi          123             0.07
jp.ne.dti.fukuoka       122             0.07
edu.harvard.eecs        121             0.07
jp.ac.nagaokaut         121             0.07
jp.co.fjb               121             0.07
jp.or.wombat            121             0.07
jp.or.cc-net            120             0.07
jp.or.rim.na            119             0.07
jp.ne.ocn.osaka         118             0.07
jp.or.kcn               118             0.07
jp.ac.hal.osaka         117             0.07
jp.ac.maebashi-it       117             0.07
jp.co.c-creators        117             0.07
jp.ne.ryukyu            115             0.07
jp.ne.tiki              115             0.07
jp.or.netlaputa.kw      115             0.07
jp.co.cds               114             0.07
jp.or.mbn.fukuoka       114             0.07
jp.or.rim.yk            114             0.07
jp.or.nsknet.kanazawa   113             0.07
jp.or.people            113             0.07
jp.ac.hiroshima-u.ipc   112             0.07
jp.co.fdk               112             0.07
jp.ne.mnet              112             0.07
jp.ne.ocn.fukuoka       112             0.07
jp.or.egg.tnis.tokyo2   112             0.07
jp.or.j-plaza           112             0.07
com.sybase              111             0.07
jp.co.fukuda            111             0.07
jp.co.sys-com           111             0.07
jp.co.toyokanetsu       111             0.07
jp.co.shimadzu          109             0.07
jp.or.plala             109             0.07
jp.or.win               108             0.06
jp.co.advantest         106             0.06
jp.co.core              106             0.06
jp.co.nel               106             0.06
jp.co.pioneer           106             0.06
jp.or.rim.kt            106             0.06
jp.ac.tut.tutms.avian   105             0.06
net.nisiq.kag-usr1      105             0.06
jp.co.justsystem.fukinet104             0.06
jp.co.sanyo             104             0.06
...nu.bsk.materials.matc103             0.06
jp.or.netlaputa.ic      103             0.06
jp.ac.nagaoka-ct.in     102             0.06
jp.co.ksd               101             0.06
jp.co.melcoinc          101             0.06
jp.or.respo             101             0.06
jp.ac.yamaguchi-u.med.c 100             0.06
jp.co.datt              100             0.06
jp.co.toppan            100             0.06
jp.ne.dti.kawagoe       100             0.06
jp.or.hokkai            100             0.06
jp.or.parabox           100             0.06

企業に関しては、平成11月から5ヶ月間に100回以上のVisitを抽出した。100回と言うと、土日をのぞいて殆ど毎日アクセスがあった勘定になる。

インターネットの普及に伴って、ドメイン上位は主にppp接続のプロバイダー群だ。infowebが首位なのは意外であったが、FM/Vの売れ行きと関係があるのだろうか?

本業と同じドメインからのアクセスは2%だが、患者さんへの説明や学生の教育などのイントラネット的使われ方や、病院内からのアクセスが多い割には少ない。

企業は、NEC、hitachi、NTT、Melco、toshiba、sharp、mei、microsoft.com、sony、nttdata、と、なぜかfujitsuが少ない以外はハイテク企業が並んでいる。proxyなどの企業内ネットワーク構成によるのだろう。このあたりからアカデミーのドメインも並んでいる。

他におもしろいところでは、ゲーム会社、車会社やgovernment関係だ。bunka.go.jp(ぶんかちょう)、etl.go.jp、goo.ne.jpなどがある。

番外だが、sta.go.jp(かがくぎじゅつちょう68)、 mhw.go.jp(こうせいしょう51)、 jpo-miti.go.jp(とっきょ45)、pwri.go.jp(30) 、pnc.go.jp(どうねん30)、nasda.go.jp(26)、hud.go.jp(じゅうとこうだん23)、 kantei.go.jp(かんてい18)、mpt.go.jp(ゆうびん17)、shugiin.go.jp(しゅうぎいん17)とかある。

shugiinなるドメインがあるとは知らなかった。Webmasterは知らない間にずいぶん危ないハシをわたっているのかも。

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April 12
クルマの防錆対策のナゾ(メーカーの特徴編)

最近の車はどれも比較的錆びにくくなった。これは、車体の錆びやすい部分に亜鉛鋼板を多量に使うようになったからである。またパーカライジング、電着塗装、上塗り、そして水の進入を防ぐゴム製品(ウェザーストリップ等)も大きく進歩した。しかし、依然として防錆対策にはメーカー間にバラツキがある。

Tヨタ

さすがTヨタである。といっても80年代半ばまでサビサビだった。しかし北米で凍結防止剤による穴あきが多発し、訴訟問題になったころから俄然良くなり出りトップである。

ここの対策は細かい。まず亜鉛鋼板を多用する。塗装はマイカ塗装などには凝るわりに防錆塗装の塗りは薄いが、効果的に塗る。あくまでもコスト無視はしない

しかし水や音が進入しそうなところは、パラノイアのように徹底的に塞いである。ドア周りのゴムなどは、形状や水の流れ、遮音性など徹底的に対策されている。

しかし不思議である。これほどコストをかけずに優れた防錆対策が出来るのに、どうして大人4人がまともに座れるセダンや、つい欲しくなるデザインの車(ロードスターのような)が作れないか、である。

N産

ここの車を見るとメマイがしてくる。特に新しいローレルなどは現代の浦島太郎と言える。その病根は深い。

ここの車はかつてサビサビであったし今も車体後半がサビサビである。防錆対策の基本は押さえているがツメが甘い。

車のサビで命を落とすこともある。車体後半がサビてマフラー付近に孔があく。走行中運転席の窓をわずかに開けエアコンを内気循環にすると、室内が陰圧となり、孔から室内に排ガスが逆流し、パッセンジャーが死亡や重傷を負ったと報道されている。同じ事はどのメーカーの車でも起こり得るが、特定のモデルに多発したとのことである。

元P社系の古いのSカイライン(6-7th)やPルサー、Lーレルのトランク、リアフェンダー、前後エプロン、バンパーステーなどを見て欲しい。サビサビである。

いや、サビ無くても基本設計からしてあぶない。Webmasterには理解出来ないのだが、このメーカーには一時期、後バンパー裏の板金の、排気を引き込み易い低い所に換気孔をあけた車がある。一応逆流防止のゴム弁があるが、古くなるとどうなるかわからない。

何でもこの付近の陰圧が高いとかであるが、走行中に運転席の窓をわずかにあけた場合の陰圧ははるかに大きい。もしエアコンが外気導入になっていないと、車体後半のサビ孔や換気孔から排気を引き込む。このメーカーの古い車に乗っておられる方は、サビや換気孔をチェックした方が良い。

M菱

軽量設計と極薄塗装を特徴とするここの車も、以前はサビがひどかった。とくにGランなどは、前フェンダーにアナが空いてない車を探す方が難しかった。

しかし初代シグマやミラージュあたりから激変した。徹底的に水、ドロが板金の袋部に入らないように対策された。さらに、板金内を積極的に通気するように設計されている。

このメーカーのおもしろいのは、板金の継ぎ方や曲げ方が他メーカーと異なっている。例えば、後ろフェンダーの板金だが、通常は鉄板がL型に曲げたままである。このメーカーは折り返して、ドロが貯まらないようにしてある。

しかし驚く点もある。ここの車体はモデル間共用が多く、高級セダンとスポーティー車が同じ車体だったりする。またデザインがサイバー風ミリタリー調なのがWebmasterの好みとあわない。初代ミラージュの品の良さはどこにいったのだろう。

Mツダ

ここも軽量設計と極薄塗装で、サビがひどかった。改善されたのは、赤いコスモのころからである。

ここの車体設計はおもしろい。初代RX-7やファミリアなどの中身を見る機会があったが、車体部品のコストのかけかたにムラがある。

例えばサスなら、リンケージやアームは上等なのにブッシュがボロだったりする。防錆対策も、対チッピング塗装がえらく念入りだと思ったら、ドアガラスのウェザーストリップがボロでドアに水が入っていたりする。

しかし、ロードスターとRX-7があるので許すことにしよう。

Hンダ

基本的に、一番鉄板も塗装も薄く、表面処理も悪く錆びやすいのがここだと思う。最近は品質が良くなってきたが、裏から錆びたり、塗装がポロっとはげたり、どこからともなく雨漏りの赤水が流れてきたりするのが愛嬌である。

しかし、エンジンが良く回るので許すことにしよう。すべてに楽観的な作りで、雨の少ないカルフォルニアあたりが良く似合う。

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April 9
L2キャッシュ無しインテルの新CPU(セレロン)のナゾ(L2キャッシュの効き目総集編)

米国の報道を見ると、インテルの新CPUセレロンの性能は雑誌の期待以下であるとか。またこのページのL2に関する記載も各方面で物議を醸し出しているようだ。セレロンについて、ここでWebmasterの考えを書いておきたい。L2キャッシュについては、下記を参照して欲しい。

パソコンのベンチマークとキャッシュのナゾ(あなたのキャッシュは本当に働いているか?)
パソコンBENCHMARKとL2キャッシュ有無の関係のナゾ(本邦初、Webmaster渾身総集編)
パソコンBENCHMARKとL2キャッシュ有無の関係のナゾ(CPUのキャッシュ依存性グラフのおまけ編)
L2キャッシュ有効でベンチマークが遅くなるCPUのナゾ(6x86MXとP55Cの違いを探る編)
CPUメモリー転送能力のナゾ最終編(Pentium-2,P55C, K6,CyrixMMXを同クロックで比べる編)

内容をまとめれば、次の点に落ち着く。

1.L2キャッシュはベンチマークに効き、最近の肥大化したOSやアプリ、データには効かない。

L2キャッシュの有無は、サイズの小さいベンチマーク(Dhrystone,やHDBENCHやWinsockなど)には関係しない。主要ルーチンがL1キャッシュに収まるからである。

ベンチの主要ループのサイズが64kBから256kB程度の場合にL2キャッシュの効果がもっとも顕著に現れる。P55Cの場合20ないし30%程度の効果である。典型的なベンチはSuperPAIである。

ベンチの主要ループのサイズが512kBを越えたり、データがメガバイトの場合はL2キャッシュの効果は低い。WWWブラウザーでマルチメディアを多用したページを見たり、オフィスソフトで大きな絵を切り張りしたりする場合、L2キャッシュの効果は10%程度に過ぎない。典型的なベンチはインテルメディアベンチである。

またL2キャッシュの効果はCPUによっても異なる。6x86MXではベンチの主要ループサイズが125kBから256kBの間でかなり(30-40%)L2キャッシュが効く。一方P55Cでは残念ながらL2キャッシュの効果は全般に低い。K6はその中間にある。

さらに多くの雑誌が採用しているZDnet系(特にCPUMARK32)ベンチは妥当性が低いと思う。

キャッシュの効きは、そもそもアプリのコードやデータのローカリティー(局所性)に依存している。時間的に見れば現在実行されているコードの前後のコードやデータは再使用される可能性が高い(時間的局所性)。典型的な例はループ演算である。また現在使用されているデータの前後アドレスのデータが再使用される可能性も高い(空間的局所性)。

ローカリティーを損なう代表的なものは判断付き分岐である。従ってCPUはコードを先読みして、判断付き分岐をあらかじめ解析し、処理が渋滞しないように対策するわけだ。6x86MXは、この処理がP55CやPentium-IIより上手である。

従って、多くの格子点を用いた流体や構造解析などは同じようなデータと演算の繰り返しなのでローカリティーが高い。一方、WWWブラウザーでそこいら中に、文字、画像、動画、音楽など雑多な情報が含まれている上に、JAVAなどのインタープリター、ショックウェーブなどのプラグイン、MIDI再生などが非同期して動作する状態が一番時間的ローカリティーを損なう

さらにブラウザーは単体でメガバイト級であり、JAVAやプラグイン類もメガバイト、キャッシュもメガバイト、データもメガバイトと、サイズ面からみても極端に空間的ローカリティーの低い動作環境となる。

こういう場合、L2のキャッシュの効果が低いのは避けがたい。

2.PENTIUM-IIのメモリーアクセスはSocket7互換CPU群と比べ早くない。

これは同一クロックのメモリー転送速度解析を見て貰うとわかる。まだL2キャッシュが効くサイズのメモリーアクセスでは高クロックが効いているが、L2をミスヒットするサイズでは遅い。

従ってアプリやコードサイズが大きいとPentium-2の威力が低下する。Pentium-IIの300MHzが、オフィスアプリで実クロック200MHz程度の6x86MX-266に負けたりする理由である。

3.高バスクロックによる性能向上は、L2キャッシュの速度向上が主な原因とは言えない。

多くの雑誌やサイトで、Socket7の高バスクロックでの性能向上はL2キャッシュの速度向上が主な原因であるとするが、必ずしも正しくない。

例によって、サイズが中途半端なベンチマークに関してはそうであるが、肥大化したOSやアプリ、データーの実用速度に関しては、メインメモリーやバスアクセスを主としたノースブリッジの処理速度向上によるものと言える。

従って、現状の66MHz前提のチップセットを83MHzで動かせば当然性能は上がる。しかし最初から100MHzを前提のチップセットは、100MHzでは追加ウェイトが仕込まれる可能性がある。その場合は期待したほど性能は向上しないのではないか。

4.Pentium-IIでは高バスクロックによる性能向上は殆ど無い、とは言えない。

これも中途半端なサイズのベンチマークでは、さほど差が無いが、メモリーアクセスやバスアクセスが改善すれば肥大化したOSやアプリ、データでは差が出てくるハズである。

すでに述べたように、Pentium-IIはクロック当たりではメモリーアクセスは決して早くない。従って高バスクロックにしないと、早晩CPUアーキテクチャーのボロが露見すると考える。

5.スロット1は高バスクロックに不向きで、電源ラインの設計もプアである。

まずPentium-IIの内部写真を見て欲しい。中央の石はキャッシュのブリッジであり、左右のはL2キャッシュである。CPUと残りの2個のL2キャッシュはウラにある。

スロット1の接点は小さく20A近い電流を伝えられないため、電源ラインを多数の接点に分割する苦しい設計だ。このため、CPUの動作変化やサスペンド前後の負荷変動で電圧が安定しないので、スロット周辺に高性能ケミコンを10個ほど乱立させる必要がある。

さらに接点が2次元配置のSocket7のPGAに対して、接点が一次元に配列するスロット1では、配線が長くしかも不等長になる。電源は多層基盤や高性能ケミコンでごまかすとしても、信号ラインの不等長は解決しない。とすると一番長い配線にタイミングをあわせる必要がある。

電気の伝わる速度は、太い配線では光速の90%、通常の配線パターンでは60%、昨今の細いパターンではもっと遅い。いまメモリーアクセスで問題になる1nsだと最悪電気は数センチしか進まない。この問題は今後ますます重大になるだろう。

5.バスマスターHDDインターフェースは、データ転送の度にL2キャッシュをクリアしてしまう。

負荷の重いサーバーをマルチタスクで動作させる場合は、IDEよりSCSIバスマスターが有利と言われる。これはバスマスターSCSIカードがメインメモリーにアクセスしている間、CPUはメインメモリーにはアクセスできないものの、キャッシュ上のコードやデータは処理できるからである。

しかし、バスマスターがメモリーをどう書き換えたかがわからないので、キャッシュ不整合を防ぐためにキャッシュはクリアされてしまう。バスの監視能力が高ければ、どこが書き変わったかを知ることが出来るが、処理に時間がかかる上にいっそすべてクリアしたほうが確実である。

ワークステーションならともかく、PCクラスではなけなしのl2キャッシュの内容はバスマスター転送の度にクリアされてしまう。

6.L2キャッシュの効果に関しては、欧米のデータは日本版では当てはまらない。

L2キャッシュは、小さなアプリでは効果があるのは事実だ。しかし日本語処理の場合、たとえノートパッドに短文を書くにしても、メガバイト級の日本語フォントとIME、日本語辞書(おそらくディスクキャッシュとしてメインメモリー上)の負荷がかかる事を忘れてはいないか?

日本語処理のオーバーヘッドは、殆どの実用アプリにかかってくる。それをみんな忘れている。つまり、日本語版OSは最初から欧米のOSより数メガバイト分が悪いのである。

結論

最近のWin95自体とアプリ、マルチメディアデータは、インテルがi-COMPなどで想定したサイズを遥かに越えて肥大している。普通のユーザーがソフトウェアMIDIを聞きながら、ショックウェーブやJAVA、動画や画像を含んだページをブラウンジングしたり、大きなデータの切り張りを伴うオフィスアプリを使う負荷は、コードの時間的、空間的なローカリティーが極めて低く、インテルが想定した負荷を遥かに越えている。

Webmasterは個人的意見としては、L2キャッシュ512kBは欧米版win95初期の最適量であって、最近の日本語版メガトンアプリでは1MB以上、あるいは2MB程度が必要ではないかと考える。あるいは、そのほうが外部クロックを無理矢理100MHzにするよりあるいは効果的かもしれない。

L2キャッシュの効果の目安は、すべてのユーザーがもっともイライラする作業で明らかになる。すなわち、リアルモードとネイティブモードの変化や多量のコードのロード、アンロード、ハードウェアやキャッシュの初期化など、動的に多くの状態を経て起動するwindows95の起動時間は、L2キャッシュの有無で殆ど変わらない。ぜひ試してみて欲しい。

セルロンをどう考えるか

これらのデータを基に考えてみると、インテルはセルロンで自己撞着に陥っていると言える。インテルは、pentium-IIが巨大OSや巨大実用アプリではクロックの割に早くないし、L2キャッシュの効果も低下する事も良く自覚している。

現状のPentium-IIのメモリー転送能力は、L2キャッシュ有効時、無効時のどちらも同クロックでのSocket7互換CPU群に比べ高くなく、またコア能力も高くない。高クロックで稼いでいるに過ぎないのである。

世の中にはL2キャッシュの無いノートパソコンが多く存在し(消費電力の問題もあるが)、そしてインテルはセレロンをCPUオンボードL2キャッシュ無しで出てきた(実際にはL2キャッシュはマザーボード上にあるらしい)。インテルとしては、実用のオフィスアプリはCPUオンボードL2キャッシュ無しでも大差無いので、これで行けると思ったのだろう。

ところが、Pentium-IIの能力を宣伝するために使用してきた、高速L2キャッシュが効きやすいコードサイズの小さなベンチマーク群ではセレロンは20-30%位遅い。ベンチマークの限界を知らない(あるいは知っていても言わない)ライターからボロクソに言われているだろうが、騒いでいる連中もベンチマークに対する認識が甘いと言うべきであろう。

そもそも、L2キャッシュはあくまで便法なので、ミスヒットが多いアプリでは効果に限界がある。良くL2キャッシュの無いノートパソコンのオーナーが、実用には全く問題が無いのに、ベンチマークを走らせるとがっかりして買い換えたくなるらしいが、上記の事を知れば少し心が安まると思う。

Webmasterがセレロンを指名して買うことは無いと思うが、かといってセレロンが通常の実用アプリに耐えられないほど遅くは無いと思う。実アプリなら、266MHzで平均してP55C-200MHz以上の性能はあると思う。が、セレロン専用マザーを新調してまで採用するCPUとは思えない。

もしあなたが、現在のマシンの性能に不満が無い場合は、下手なベンチマークなどは走らせないほうが良い。

TRUST YOUR FEEING! MAY THE FORCE BE WITH YOU.

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April 6
続ハミガキのナゾ(クルマのガラスの油膜を解決する編)

Webmasterはいろいろなハミガキを試すのが好きである。最近のお気に入りは、S社のフロライドジェルという製品だ。透明な青いきれいハミガキで、味、ニオイ、泡立ち具合などがちょうど好みにぴったしである。フッ素(モノフルオロリン酸Na)もたっぷり入っている。以前の好みは、

フッ素入り歯磨きのナゾ

にも書いた、フッカNaを900ppmも含んだ、P社のキャナリーナ900PWというシロモノだった。これは後味にクセがあるので、味の良いアクアフレッシュと半分に混ぜて使っていた。

これは虫歯を防ぐ作用が強力で、2ヶ月も使っていると好物のアイスクリームもしみなくなった。噂によれば、フッカNaはモノフルオロリン酸Naより虫歯を防ぐ作用がかなり強力とのことである。

というわけで、出張に行くとホテルには歯ブラシと小さなハミガキが置いてある。かなりマズイ料理にも耐えられるWebmasterだが、ハミガキだけは自分の好きな物を使いたい。

ハミガキの格も、ホテルの格と比例している。T国ホテルやPレスホテルだとハミガキもブランド品だし、クシもベッコウ調プラスティックだ。安いホテルでは、あまり聞かないメイクのものが多いが、このハミガキにもすばらしい使い道がある。

クルマのガラスには、いろいろな油膜が付く。ワックスに含まれるシリコンやフッ素分がこびり付いたガラスには、洗剤(クリンビューの類)はあまり効かない。ワイパーがびびっていたり、拭き残しがひどくなった場合にはハミガキが効果的である。

渋滞路だったら、ワイパーの払拭範囲の上端境目付近に、少量ハミガキをなすくり着ける。これが雨水で少しずつ溶けて、少しずつワイパーに払拭され、自動的に油膜を取ってくれる。高速を走る時は、逆に下端になすくり付けておくと良い。

ハミガキに含まれる研磨剤は最高グレードの水酸化アルミニウムやリン酸カルシウムなので、ガラスにはまったく傷が付かないし人畜無害である。おまけに、使っているとさわやかな香りすら漂ってくる。

あるいは、コップで水に溶いて、ウインドウォッシャー液に入れておくのも効果的だ。量はかなり薄目(1リットルに2g位)で十分で、完全に溶解しないとウォッシャー液のタンクの下の方にたまってくる。

これを多用すると、晴れた日にフロントガラス周辺が何となく粉っぽくなるが、それが油膜の付着を防止するとともに、タオルで粉をふき取ると簡単に油膜が除去できピカピカになる。

ついでに、ホテルの歯ブラシにハミガキをつけてバッチやモールを磨くとピカピカになるが、あまり頻繁にやるとメッキがとれてしまうかも知れない。

他には、汚れがこびりついたパソコンモニターや黄ばんだパソコンなども、歯磨きを薄く溶いたもので拭けば、ウソのようにきれいになるし、香りもさわやかである。

そうそう、上記のハミガキは普通の薬局でなく歯科病院の売店でしか入手できない。世の中のツネとして、良い物は簡単に入手できない。

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April 3
クルマの防錆塗料のナゾ(ホルツサビチェンジャーを考える編)

クルマも長く使っているとサビてくる。Webmasterが長年リサーチしている事柄の一つがクルマの錆びである。これについては、

車のサビのナゾ
March 3,1997 (Mon.)

にも、リサーチの一端を書いたことがある。今回はサビ止め塗料について考えてみたい。

昔からサビ止めといえば、鉛丹入りの赤い塗料や、シャーシブラックと呼ばれる黒い塗料が多く使われてきた。他にもアスファルトやゴムなどの対石はね(対チッピング)性塗料や、チキソトロピー(普段はゲル状なのに、例えば石はねで傷がつくと塗料が流動して傷を塞ぐ性質)を持った塗料が現れてきた。

しかしこれらの塗料は、基本的に鉄が空気中に露出しないようにするのが主な働きに過ぎない。従って素地にサビがついたまま塗っても無力である。紙ヤスリやブラシでサビを落として塗らないとすぐはがれてくる。

もう少しマシなのが亜鉛含有塗料であろう。亜鉛は鉄よりイオン化傾向が強い。従って亜鉛は電子を残してどんどんイオンになる。残った電子が鉄に供給させると鉄はイオン化できなくなり錆びないのである。トタン板や亜鉛鋼板がサビにくいのと同じ理由である。

しかしながら、これもある程度サビを落として塗らないと効果が低い。そこでもっと良い物がないかと思って見つけたのが、ホルツのサビチェンジャーという防錆塗料だ。どこのDIYやクルマ用品店にもここ10年ぐらい売っている。

ある程度の浮いた錆さえ落とせば、この水性塗料は錆面に直接塗ることができる。塗ると不思議なことに、赤錆がみるみる赤紫黒色に変色し、そのまま塗料とともに固まってしまう。

Webmasterはいつもこれを常備している。サビたところはもちろん、サビそうな所には、水で3倍くらい薄めてあらかじめ塗っておくとサビを防いでくれるので、クルマ、自転車から家庭の金属製品すべてに使える。

さて、ここで終わったらただの情報に過ぎず、わざわざこのページを読まれる意味が無い。実はWebmasterはこの塗料の組成と歴史をここ10年位地道に調べて来た。この製品には多くの特許が関係するらしく、その組成や原理に関する情報は極めて少ない。Webmasterが調べた範囲であるので、あるいは間違いがあるかもしれないので、その場合はぜひご教示頂きたい。

この塗装の発端は、北海油田の海上基地の防錆塗料に端を発するらしい。海上に浮かんだ石油リグは鉄のかたまりである。天候の悪い北海で海水を浴びるのでサビサビである。普通の防錆塗料を塗るが、塗る端から錆びてくる。

そこで、赤サビを固定化する方法が考えられた。赤サビを本当の黒サビに替えるには、水酸化ナトリウム下で加熱する方法があるが、それは不可能だ。すべてをステンレスで作ると強度が不足するし高くなる。銅を含んでいてある程度以上錆びないという特殊な防錆鋼板があるが、環境が過酷なのでこれでもサビてくる。

亜鉛を張り付けたり電気を流したりして、鉄を陰電位に保って防錆する方法もあるが、水中に没している部分には有効でも、空気中に露出している部分には効果が低い。

そこで発明されたのが、この塗料である。サビを落とさず、そのまま重ね塗りできてサビを防ぐ、という常識はずれの塗料であった。

分厚い企業秘密のカベを越えてWebmasterが収集した情報によると、その塗料には蓚酸やチオグリコール類などの水溶性還元剤が配合されているらしい。これが赤サビを溶かし、水性エポキシ樹脂塗料で固定する。赤サビを黒サビに変えるとも言われているが、正確では無い。

この還元剤は万年筆のインク消しのA液に含まれている。インク消しにはA液とB液がある。ブルーブラックインクにはまずA液で、ブルーブラックインクの酸化固定された鉄を還元し、次に家庭用ハイターと同じ次亜塩素酸ナトリウムを含んだB液で漂白する。

まだある。クルマ用品店に行くと、ホイールや塗装の鉄片を溶かして取る、というケミカルがある。これの主成分がやはり蓚酸やチオグリコール類である。原理は同様で、鉄を還元し水溶性にして流すのである。鉄が還元されて、みるみる赤紫色になって溶けていくのが見える。

さて、その還元剤を含んだ塗料基材にも工夫がある。一液式水性エポキシ樹脂と呼ばれる最高級水性塗料で、水に濡れた材質にそのまま塗装が可能である。水性なので、その中に還元剤を溶かし込むことができる。かくして誕生したのが、還元性一液式水性エポキシ樹脂防錆塗料、ホルツのサビチェンジャーというわけである。(注意:別の情報ソースによれば、成分はタンニン、アルコール、水性ラテックスエマルジョンというものがあります)

使い方としては、いかに錆面に直接塗って良いとあっても、浮いた錆はブラシで落とす必要がある。あとは塗るだけだ。サビ防止には、水に薄めて塗っておくだけでも良い。サビ易い環境では繰り返して塗る必要がある。いったん乾けば上塗りも可能。クルマのフェンダーの内側の折り返し部分などはサビの名所だが、これを年に二回も塗っておけばサビと無縁である。

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