December 29
右ハンドル輸入車のタイヤハウスのナゾ(OPEL-Vitaの場合)
December 27
2万5千円のCyrix6x86MMX変造マシンのナゾ(486DX2のVL-BUSとwebmaster式CPU放熱)
December 24
フォグランプのナゾ
December 22
山本式燃費改善希望装置(PAT PEND)”のナゾ
December 14
世界初”パソコン風水学(PAT PEND)”のナゾ
December 11
パソコンのアクセスランプのナゾ(パソコン前面にNCのランプを付ける方法)
December 9
パソコンのゴミのナゾ(ドライブとオフィス環境を守る方法)
December 2
再度ペンティアム-IIの限界のナゾ
日本が左側通行なので日本車は輸入左ハンドル車に比べ必ず室内が狭い。以前から不思議だったのは、全高が低くキャビンが狭い日本車も輸出先では評判が悪くなかったりする。右ハンドルを左ハンドルにするだけで、室内が広くなるからだ。
左ハンドルではアクセスペダルがタイヤハウスと干渉しないので、これを数センチ前方に追い込むことができる。左前のタイヤハウスはフットレストとして使えるので差し支えない。
しかし右ハンドルだとアクセルペダルと右前のタイヤハウスが干渉する。従ってアクセルペダルを左手前にオフセットしなければならない。キャビンの大きさは結局ペダルから後ろ座席のヒップポイントまでに依存するわけで、その分狭くなる。
日本車では右前にエンジン、左前にミッションがあるが、輸出車を意識した設計かもしれない。問題となるのはペダルスペースだ。アクセルは単にケーブルを引っ張るだけだが、ブレーキはマスターバック(真空倍力装置)とシリンダーが前方に出っ張る。衝突時ブレーキシリンダーが後退するとペダルを押し上げ、脚部をはさんでケガする。エンジンを右に逃がすとそのスペースが作りやすい。
従ってもともと左ハンドルの車を右ハンドルにするとやっかいだ。まずアクセルペダルが右タイヤハウスと干渉するので、左手前に持ってくる。問題はブレーキシリンダーで、右前にエンジンがあるので場所が無い。車によってはブレーキシリンダーが左にあり、機械的なリンクで右側のブレーキペダルとつないであるが、剛性が低くフィーリングが悪くなる。
我が家にやってきたVitaは、マスターバックとシリンダーはカウルパネル上にある。ブレーキペダルを押すとそれはプッシュロッドを上方に押しあげる。マスターバックとシリンダーが、まるで正月のおそなえ餅のようにカウルパネルに乗っている。なかなか良いアイデアだ。左ハンドル車ではこの部にバッテリーがあるが、エンジンルーム左前方に引っ越している。
OPELはずいぶん工夫したようだが、右ハンドルVitaのアクセスペダルは左手前にオフセットしている。オフセット自体は軽自動車と同様だが、幅の広い靴を履くとタイヤハウスにひっかかる。先日Astraを運転したらタイヤハウスとの間がわずかではあるが余裕を感じた。
今日フットレストを作るために、ゴム製の車止めを入手してフロアカーペット下に仕込んだ。これがブレーキペダル下に転がり込むと危険なので床のウレタンコートを切り取ってはめた。
その時右のタイヤハウスを見ると厚いウレタンコーティングに気付いた。厚みは3cmもある。コレを削れば足元が広くなるでは無いか。若干降雨時の遮音が若干悪くなるかもしれないが、まっすぐ脚を伸ばして姿勢が良くなる方がはるかにメリットがある。
そこで即実行である。ウレタンは柔らかいのでカッターナイフで簡単に切り取れる。施行は正味5分ぐらいか。左右の写真を見比べれば施工の具合とペダルスペースの劇的な改善が理解できるだろう。これで全体的に約2cm程度余裕が増加した感じだ。切除した角も落としておく。靴を履いて実際にペダルを押しながら切除範囲を決めると良い。左側にはゴム製タイヤ止めによるフットレストが見える。
同じ方法が他の輸入右ハンドル車に使えるかどうかはわからないが、こういったペダル周りの余裕というのはたった2cm広いだけでえらい違いだ。輸入右ハンドル車でポジションに問題を感じておられるムキは是非このあたりをチェックしてみて欲しい。
事務の女性が何やら騒いでいるので見ると486DX2マシンが立ち上がらなくなっていた。数日前から立ち上げ時にCheck Sumエラーが出ていたが、キーを押すと立ち上がっていたがついに立ち上がらなくなっていたとのこと。
察しの良い方なら原因がわかるであろう。BIOSのバックアップ電池切れの症状だ。乾電池をつないで立ち上げをはかるがダメである。CMOSまわりのハードも本格的に壊れているようだ。
このマシンは三井物産PC-INNのV-SPECという何かとデキの悪い486DX2マシンである。ベビーATサイズのマザーに懐かしいVL-BUSが3本、16bitバス3本、8bitバス1本という構成だ。CPUは486SXのQLFPのパターンのみとZIF(socket3)がついている。このソケットも超マヌケな失敗作ソケットで、リリースレバーが左右つながった門形のため大きな放熱器をつけると着脱不能になる。
キャッシュは256KBで、メモリーは30pinSIMM4枚と72pinSIMM2枚の混成と過渡的な構成である。スロットにはVL-BUSのマルチI/Oカードと#9GXE(S3-928)とかなり上等なビデオカードがささっていた。
この機械はとても印象深い。というのはダメなマザーはどんなにしてもダメだという良い例だからである。BIOSはAMIなので設定項目は多いのだが、メモリーアクセスが追い込めないのである。かといってクロックを変造するとマルチI/Oが動かなくなる。結局256kBの二次キャッシュ付きなのに、二次キャッシュの無いPS/Vやコンパックプロリネアより遅いという不可解なマシンであった。
このマザーがダメな原因は推測だがVL-BUS周りの設計がマズかったのであろう。CPU周りの配線パターンがVL-BUSまで直接伸びている。従って3本中2本に差したVL-BUS規格カードがCPU回路の負荷となって波形がなまってしまい、メモリアクセスのタイミングが厳しくなったと思われる。SIMMソケットが30pinと72pin混成というのも配線が長くなる原因だろう。
今マザーをまじまじと見ると簡単に原因がわかるのだが、以前はこれに気づかなかった。今思えばカード類をCPU寄りに差せば良かったのかもしれない。ただこの手のイモな回路パターンは例えボードを差さなくても盲腸のようにCPUの足を引っ張るものである。
VL-BUSは何かと問題のある規格だったので消滅した。規格では33MHzでVL-BUSは3本までとなっていたが実際にはビデオカード1本用だった。上等だった#9GXE(S928)もVL-BUS規格では使いようが無く、単なるISA規格のS3-928ビデオカードが未だ稼働中であるのと好対照である。雑誌に踊らされずにバス規格の将来を見抜く力が必要であるという良い教訓だ。
VL-BUSの前にもOPTiローカルバスなどがあった。ローカルとはCPU周辺という意味だが結局規格自体がローカルで終わった訳である。なるほどOPTiローカルバスなどは一本しか装備してなかったのに、VL-BUSを3本も欲張る構成はそもそも無理だったのだ。
この観点でみると現在主流のマザーボードにも問題点が見えてくる。すでに書いたようにスロット1はL2キャッシュとチップの距離が長いことから先が見えている。メモリーもSIMMとDIMM混成のマザーがあるが、高速化のためにはどちらかに揃えたほうが安定するだろう。AGPバスの将来も前科があるだけに予断を許さない。
業務用が動かないと困るので、とりあえず”ばーちゃる耳鼻科”のサーバー(PS/V)を転用し、その間に近代化変造した。幸いケースは汎用の大型デスクトップ型で計5個のドライブベイがあり電源も余裕があるようなので流用する。
3万円変造AT互換機のナゾ(486DX-2マシンをCyrix6x86L-166+GPマシンに変造する)
で書いたマシンが安定しているので同じ手を使うことにした。マザーはちょっと贅沢してSiS5598のASUSのSP97V(\12500)にした。前回のJ-648(SiS5596)より一世代新しくUSBとUltraDMA33をサポートしている。
CPUは店で一番安かったCyrix6x86MMX-PR166(60MHzx2.5、市価\12500)とこれまた少し贅沢した。メモリーのEdo32MBは64MB積んでいるマシンからはぎ取り、HDDはコナーの500MBのままである。
今回はケースを流用したのでその分パーツに贅沢??したが、結果的にはムダだった。ところで以前福岡ではバルクのビデオカードが入手しにくい、と書いたがウソだった。最近出来たAという店には驚くほどDOS/V関係の部品があり、店もやたら広い。ただし店員のサポート能力は不明である。
で、マザーは簡単にケースに収まった。SiS5598はノースブリッジとサウスブリッジ、それにVGAにマルチI/Oまで含んでたったの1チップなので、ケース内はひろびろとしている。ただし周波数切り替えジャンパーの位置が操作しにくいところにある。
当初環境に優しい静かなマシンを目指して背の低い大型放熱器を使用した。このくらいのサイズがあれば温度は50度以下である。問題は固定方法である。まずCPUの背中と放熱器の当たり具合を見て、凸凹があれば修正しておく。マザーボードのほかの部品と当たらないように位置あわせをしておく。
放熱器を裏返してその上にCPUも裏返して置き、CPUと放熱器の当たる面以外はテープで目張りをしておく。それぞれの接触面にシリコーングリースを一度塗り、それをヘラである程度取り除いておいてから密着させる。目張りのテープを取り除いて、エポキシ粘土(2材の粘土を練るやつ)をCPUの4隅にごくごく少量盛る。接着するというよりは4隅に低い位置あわせの堤防を作る感じ。
シリコーングリースに比べ熱伝導性シートの類は性能(熱抵抗)が落ちる。そもそもCPUとヒートシンクが完全な平滑面で密着するならシリコーングリースなどは不要だ。しかしデコボコがあって接着面積が減るのでデコボコをシリコーングリースで埋める。グリースは均一で薄いほど良く、密着すればかなりの力で張り付くハズ。ヒートシンクが泳ぎ回るようなら密着性が悪いかシリコーングリースの着けすぎだ。
シリコーングリースには熱伝導性の良いセラミックの粉が大量に混ぜてある。CPUにも使われているセラミックは熱伝導性が良い。一部にモリブデングリースが良いと言うヒトがいるが、これは高温に耐え減摩作用があるが熱伝導は劣る。熱伝導性シートの類もセラミック等の熱伝導性コンパウンドを含んでいるが、厚みがあるので性能が劣る。昨今熱伝導シートが汎用されるのは生産の手間のためだろう。
現在はフェザークーラー(\1200)を使用している。見るからに安っぽい作りで板も薄く頼りないが性能は悪くなく、故障しやすい安物ファン付きより遙かに良い。通常の放熱器に比べサイズの割に表面積が大きく空気のヌケの良い設計で、上の放熱器と大差無い。
ただし通風に注意する必要がある。そこで、今回は前面パネル下面に通風口を作り、前面パネルのキーやボタン類はすべて取り去り、さらにドライブベイのCD-ROMとフロッピードライブを後退させてパネル面との間にスキマを作った。また金属ケースもCPU前面の金属フタやLED支持をとっぱらい、前面からCPUとフェザークーラーが直視できるようにした。これでOKである。
今回はHDDは流用なので簡単に仕上がったがそれからが良くない。6x86MMXは60MHzx2.5の仕様なのだがビタ一文クロックアップが効かないである。66MHzx2.5や75MHzx2.5を狙っていたが、それどころか60MHzx2.5自体を安定させるのに苦労した。BIOSのメモリアクセスの設定項目も前回のJetboard製J-648より少なく、何となく不満足な結果になった。放熱が悪いのかと思ってファン付き放熱器に変えてみたが、まったく変化ない。売り物のリニアーバーストモードも不安定なので使っていない。
それだけでは無い。まずバスマスターDMAのモード0、1でディスクアクセスが不安定になる。HDDが古いせいもあるだろうが、BIOSへウソのレポートをしている。結局PIOモード3で安定したので実害は無い。その後HDDは3.2GBを手当した。
しかしオンボードの画像が良くないのは大問題だ。鮮明さが良くないだけでなく、隣りの回路からノイズを引いているようで、画像にニジミや歪みが出ている。トータルの性能は前回のマザーより劣ると言わざるを得ない。もっとも実用にはまったく問題がないが。
1024x768x256色での性能を計ってみた。相変わらず浮動小数点は芳しくないが、整数演算はまずまずである。総じてP55Cの200MHzと233MHzの中間程度である。今回の近代化変造資金が3万円以下なのでこの程度で納得しなければならない。
今回のマザーはASUSなので期待していたが、おそらくBIOSとCyrixとの相性が今一つ練れていないのだろう。今後のBIOSのupdateに期待したい。画質もVGA周りのノイズ対策が甘いようで、これも近日中にチップ周辺にパスコンを追加してみる予定だ。結局\9980のJ-648の方が遙かに上等であり、マザーボードには出来不出来がはっきり存在するということを再度実感させられた。
現時点で安く仕上げるにはJ-648と6x86Lの組み合わせ(\17500)の方が勧められる。Gigabyte586MSも安いらしいがまだ試していない。極端に安い6x86Lは在庫限りなので手当される方は急がれたが良い。
今回の変造では落とし穴があった。シリアルマウスを認識しないのである。モデムからも返事がない。実は古いマザーのシリアルケーブルのピン番号(アサイン)がSP-97Vと異なっていた。SP-97V附属のシリアルケーブルにすると動作した。
フロッピーやIDEの逆差しはよく話題になるところだが、このようにシリアルコネクターはマザーによってピンアサインが異なるので注意が必要だ。
今日は先月逝去した父の法事のため、300kmほどドライブした。大半は高速なので直進性が良いVitaのおかげで比較的ラクなのだが、高速を降りてからが疲れる。
ありていに言えば老化現象なのであろう、市中を夜間運転するとえらく疲れる。しかしまてよ。高速はあんまり疲れないのに、なぜ市中はこんなに疲れるのであろう。先日知り合いの眼科医に眼底を見て貰ったが、ごくごく軽い乱視がある以外は眼底も視力も屈折率も正常であるという。
いろいろ考えをめぐらしていると、ひとつ原因に思い当たる。最近夜間運転するとグレア(ぎらつき)が気になる。老化以外に原因がないか、よくよく観察して見るとフォグランプを着けっぱなしの車がやたら多いことに気が付いた。これもグレアの原因の一つのようだ。
どういう回路になっているか知らないが、クラウンなどグリルの両側にやたらまぶしいフォグが着けっぱなしの車が多い。またエアダム付近にもフォグをつけている車が多い。この手はBMWなどに多い。
対向車もどれもフォグをつけているし、バックミラーもみんなフォグを着けている。この国の常識が変わったのだろうか?、おかげで前も後ろもグレアばかりだ。雨の日などは視界最悪である。
極端に光量の高い光源が視野にあるため、視野全体がノイズっぽくなるので疲れるのだ。電波にたとえると、まるでC/N比の悪いノイズっぽい電波が一本あるために、帯域中のノイズフロアが上がってちゃんとした信号まで混変調してワサワサジュルジュルと聞こえるかのようだ。視野のガラスのゴミや水滴までみんな混変調である。
私の見るところ、純正でグリルの脇についているフォグは配光特性が押さえ気味で光量も本来のフォグほどない。おそらくメーカーはこのような乱用されることを知っていてやや配光や光量を抑えているように思う(あくまでも推測だが)。つまり確信犯ではなかろうか。
それでもロービームのヘッドランプより上方に散光するので迷惑なのだ。もちろん交通が少なく照明の悪い道で使う分にはいいのだが、実はそういうところで役立つほどの性能は無いようで、ひたすら迷惑なグレアを発生する以外何の役にもたたないシロモノのである。
特にひどいのは、車高長の4WDの殺人アニマルバーに鎮座ましました強力フォグである。こいつを市中で点灯されると迷惑この上もない。アメリカならショットガンで撃たれるかも。それから外車のリアフォグつけっぱなしというのも迷惑である。
ふつうこういった車は追い越させてかわすことにしている。先を急グヒトが多いようで簡単に先に行ってくれるのだが、問題はかわしてもかわしても、次から次に同じような車が現れることである。世も末である。
そろそろ対策しないと、PL法に触れるかも。その危険性を知ってて放置していたとすると、米国なら懲罰的判決を喰らう可能性がある。アニマルバーと同じで、灯火類をはじめ車両の細部にやたらうるさいくせに、肝心のフォグつけっぱなしが放置されているし、免許更新教習でも指導されないのがナゾである。
町の中ではフォグを消しましょう。みんな迷惑しています。
パソコン風水学は各方面で反響が大きかったようだ。家相など迷信だと言う人もいるが、空調が無く自然換気に頼らざるを得なかった時代には納得できる点もある。例えばトイレや風呂の換気や台所の食品の持ちなどは、方角や配置の影響は大きい。
さてシンプルとエコロジーをモットーとするwebmasterは昨今の炭酸ガス排出増加に心を痛めている。すこしでも炭酸ガスを減らすべく研究を進めている。とくに燃費改善は焦眉の急である。
webmasterは燃費改善に多方面からのアプローチをトライしている。まずタイヤに関しては
の通り、空気圧を2.3に上げている。多くのアプローチのうちこれが一番効果があるように思う。
ただしステアリング系の剛性の低い車の場合は、タイヤのまっすぐ走ろうとする力(セルフアライニングトルク)とステアリング操作の相性が悪い。ステアリングを少し切っても車はまっすぐ走ろうとする。もう少しステアリングを切ると急に曲がり出す。
サスの設計が悪い場合、空気圧を上げると当然細かい凹凸を拾うようになる上に、大きな凹凸にはサスがドタバタ踊ってフロアパネルがペナペナとなることがある。サスが渋滞路に合わせてチューンされているのだろう。
もうひとつのアプローチが、
に見るような、エアコンの効率アップである。有力車メーカーは電気や水素、ハイブリッドなどの開発を進めているが、鬼門はエアコンである。いかな高度な省エネシステムを備えた車も、炎天下の渋滞路でエアコンを動かすと全ての努力が挫折してしまう。
最後の試みが点火系である。点火系の改良に関してはFast and Firstに詳しい。世の中には似た人がいるもんだと思うが、webmasterも以前RX-7を所有していたときは点火系をいじって楽しんでいた。
ロータリーエンジンは圧縮比が高い上に燃焼室が移動し、さらに点火プラグと燃焼室が離れている。動作温度も高くて点火には高い性能が要求される。このためケタリング式(ポイント式)ではあるが各燃焼室あたり2個のプラグを有していた。
ディストリビューターが複雑な構造なので、セミトラ式点火に変えてモノマグプラグコードを使用していた。そのときおまじないに付けていたのが紹介する小物である。
実はこれに似たような燃費改善装置はUFOなんとかといって市販されていた。とあるところでその内容を見たwebmasterはその改良品を自作したのである。その製品の数倍の効果を見込んでいる。
ただし燃費を数字に現れるほど改善する事ほど難しい事はない。M菱が総力を上げて改善したガソリン直噴装置でも渋滞路での改善は10%前後にすぎないし、Tヨタのハイブリッドカーといえども炎天下の渋滞路では殆ど改善がない、と言う。
上等な油を入れるとはっきりメカノイズが減る。点火装置を改造するとふけ上がりやアクセル操作の追随性がはっきり改善する。しかし、燃費の数字に現れる程の改善はなかなか出てこない。
しかしながら今回製作する燃費改善装置はその動作が目にはっきりと見えるのがミソである。もし数字に表れるほどの改善が得られなくても、見るだけで動作が確認できるので努力が報われるかも。
まず材料であるが廃材を使用するのが本ページのモットーである。いかに炭酸ガス排出を減らす装置といえども、それを製作するためにより多くのエネルギーを消費したのではトータルでムダというのがwebmasterの考えである。使い捨てカメラはこれ以外にもガイガーカウンターや点火タイミングライトなど工作の材料になるらしい。
まずフラッシュ付き使い捨てカメラをバラす。内部に高電圧が残っている可能性があるので注意して欲しい。フラッシュ用電圧が充電されると点灯するネオン管を使用する。あとは電線だけである。
ネオン管に電線をハンダ付けする。一本は30cm位の長さでもう一本は5cm程度とする。ネオン管の根本はよく絶縁してシュリンクチューブで被覆した上ですきまにアロンアルファを流し込んで固めておく。おおむね電気のシロウトかプロかの区別はこう言った細かい処理に現れるので注意が必要だ。もっとも配線がショートしようが何も起こらないのだが。
さて車のプラグコードがデスビから出て並んでいる所にコレを付ける。まず長い電線をプラグコードに3回ほど巻き付ける。また次のコードにも3回くらい巻き付ける。そうやってすべて3回ずつ巻き付けたら、電線の端を短い電線とねじってつなげる。つまりネオン管と電線で閉じた輪のような回路を作るわけだ。
露出した電線はビニールテープで被覆し、またネオン管の根本も同時にビニールテープで被覆する。見栄えの良い細工が重要である。さてエンジンを始動しよう。ネクタイや工具がベルトに巻き込まれないように注意して欲しい。
夜見ると写真のようにかなり明るくネオン管が点灯するのがわかるだろう。明るさが足らないときは、電線をより多くまきつけて結合を強くしてみよう。QV-10の液晶にもはっきり映る程度だ。
ネオン管が点灯するには最低約70Vの電圧と数ミリアンペアの電流を要する。プラグコード周辺には数千ボルトの電界が生じており、プラグコード間に数ミリアンペアの電流が誘導されるのが目で理解できるであろう。ネオン管の明るさは相互に誘導しあっている電流の強さに比例している。
で原理であるがwebmasterが調べた所によると次のようである。一つのシリンダーの点火時にこの小物で他のプラグコードにも数千ボルトの電圧が惹起される。それによって点火時期では無いシリンダーでもプラグ付近でコロナ放電もしくは無声放電が起こる。
この放電によりプラグ付近の気体はわずかに電離しオゾンなどを形成する。一度電離すると点火の本番の時に放電しやすくなるし、電離した気体は着火しやすい、という原理である。例えば雷の稲妻は目に見える放電が飛ぶ前に実は小さな放電が起きて付近の空気が電離していて、そこに本番の稲妻が飛ぶと言う。また一回雷が落ちると、再度同じ所に落ちる可能性がある。
以前kurikoma islandのwebmasterが書いていたが、蛍光灯のグロー放電管には微量の放射性物質が使用されている。これが発生する放射線が気体をわずかに電離させるので、放電が始まりやすくなっている。
実は期せずして同様の現象が起きているエンジンもある。ビンテージカーのエンジンではプラグコードが束ねられていて金属管に納められていてが、同様な効果があると思われる。また最新のダイレクトデジタル点火では制御を簡単にするために複数のプラグを同時放電させているものがあるらしいが、これも同様の効果があるはずだ。
ただし、これがどの程度燃費に効くかというと、エンジンのツキが良くなったかなあという程度で数字に表れることは無かろう。しかし闇夜でみると赤く光るネオン管の光は幻想的であり、なんとなく効いている気にさせる効果が高い。それが山本式燃費改善希望装置の名前の由縁であり、ほのかな希望の明かりがハッピーなエネルギーであなたを満たしてくれるかも。
最後にWarningだが、エンジンルームを覗くときにはネクタイや洋服の端が出ているとベルトに巻き込まれる可能性があるので注意が必要だ。
パソコン雑誌は年に1冊位しか買わないwebmasterであるが、最近の混迷を深めるパソコン界の様子を覗くために立ち読みに行った。相変わらずカタログ雑誌の氾濫であり得る物は少ない。
本屋でパラパラと雑誌をめくっていると、マザーボードの写真が多数載っているが、どこかで見た風景だと思ったら、住宅雑誌と似ていることに気付いた。そこでwebmasterは世界で初めて、”パソコン風水学(PAT PEND)”の奥義を悟ったのであった。
風水学の代表的な物は家相学であろう。それによると、家の設置は山を背後に控え、川を東に、海を南に、道路を西に持つのが吉らしい。
それをパソコンに当てはめると、前後(南北)は逆に考えた方が良いと思う。パソコンの支配者は北に位置し南面するからである。つまり後面の入出力が南、前面パネルが北にあたる。西の道路は電源ラインと考えるとピッタシである。
次に家相だが、土地の高い現在で建て売りや規格型プレハブを見ると、だいたいコストと実用性と家相の妥協点は決まってくる。
まず出入り口は南向きがベストだ。またリビングや子供部屋は当然日当たりの良い南東(巽)に大きく張り出して取る。台所は東が良いが東北も多い。実は東北は鬼門に当たる。
風水を科学的に解釈すると、東北(鬼門)は寒暖の差が激しく空調や換気に難があるという。しかし現代では空調や換気扇が完備しているから、夕日よりは朝日の当たる台所が良いに決まっている。また鬼門の張り欠けは相続に関係すると言われる。
南西(裏鬼門)は西日が当たるので出入口や窓が無いのが良いとされている。また逆に北西(乾)は亭主がデンと居座って張り出しているのが良く、また倉庫類はこの方角が良いとされる。
で問題はトイレと風呂だが、南の玄関と正反対の北側に張り出しておくのが良いとされている。本来は南東に離して置くのが良いのだが、リソースが限られる現代では貴重な南東はリビングに当てるのが順当だろう。そのかわり張り出しとして周囲と玄関からの通風を確保する。土地が高い現代では張り出させずに換気扇で補うのが妥協であろうか。
これをパソコンとマザーボードに適応すると家相と良く一致している。典型的なATマザーボードを例に考えてみよう。マザーボードは北を上に表示してある。
まず南正面に入出力ケーブル類が繋がるのが吉である。また大事なビデオボードは特等席の南東に大きく張り出し、そこからモニターにビデオが出力されるのがが順当であろう。
家にとっても鬼門である東北はATマザーボードではCPUが居座るところであり、空調と換気が重要であることが一致している。ここに張りや欠けが無いのは相続に有利だと言われる。つまりここにCPUを置くと、互換CPUなどの相続に恵まれる(若干こじつけか)。
さて西日の当たる南東はパソコンでも灼熱熱風騒音地獄の電源ユニットのある所で、近寄りたく無い部分であろう。
逆に北西の張り出しや倉庫類は、富や知識の集積を示すドライブ類になぞらえるのが順当であろう。トイレに当たるのはフロッピーか。このように、パソコンには風水学が良く似合う。
実はAT互換機のマザーボード配置は試行錯誤の歴史である。IBM-PCやIBM-ATで一番場所を取ったのはCPUではなくDRAMであった。このためISAスロットのパネル寄りには多数のDRAMソケットが並んでいた。CPUはISAスロットの脇のキーボードコネクター付近にあり、あとの広大な領域はCPUの周辺ICと低密度のロジックICが広々と並んでいた。
それがAT互換機の進歩と共に、特に発熱がひどくなったi80486あたりからISAスロット前方にCPUやSIMMソケットが位置するようになった。I/O回路はキーボードコネクター付近に集約され、北西(つまりパネル右側)にはキャッシュが並ぶ。巨大化したCPUと放熱器やファンがバベルの塔を築いて拡張カードと当たるという欠点さえ無ければ風水学から言っても良好な配置であったと言える。
その点ATXマザーボードはCPUの位置に関してはオリジナルIBM-PCやATの配置に先祖帰りしたとも言える。いずれも一番フレッシュな外気が当たりにくく裏鬼門に当たる灼熱熱風騒音地獄の電源ユニット付近にCPUが位置するのは風水学から言ってもあまり良い配置とは言えない。
つまりCPUと放熱ファンがバベルの塔のごとくハタ迷惑にもそびえ立ち、エコロジーを忘れ電力をガブ飲みして熱を周囲に発散させなければ、蜜と乳に満ちたカナンの土地を追い出され流浪の旅(ペンティアム-IIのドーターカードの事)に出されずに済んだのであった。かえすがえす残念である。
私の考え方によればCPUの配置はATマザーボードのように拡張スロット前方で良かったと思う。ただしCPUは基板裏に配置して熱を金属ケースに逃がせば放熱も拡張カードとの干渉も解決したと思う。ATXの配置は電源付近にスペースを取り電源やHDDの場所が苦しくなることから考えが足らない配置だと思う。 以前、
でも指摘した通りペンティアム-IIの典型的マザーボードの部品配置には風水学的に問題が多い。写真では上が北にしてある。
裏鬼門に巨大な張り出し(ペンティアム-II)を作るのは問題であるし、灼熱熱風騒音地獄の電源付近に台所やゴミ箱、タン壺(スロット1周囲の電源ケミコンやレギュレーターのこと)が多数配置されているのも問題である。また、鬼門の方向にCPUが無いのは、相続に難があると言えるかも知れない。
成書によりペンティアム-IIのマザーボード配置に風水学を適応すると、
パソコンのアクセスランプにはいろいろな考え方がある。鉄腕アトムなどのアニメで育った私は基本的に機械の動作を示すランプ類がピコピコ点滅するのはきらいでは無い。従って私の無線小屋ではパソコンをはじめモデム類、パケット通信のTNCや無線機のスケルチのランプがピコピコしている。特にパケット無線の転送中などは賑やかであった。
もちろん目障りなランプは上からテープを貼るか配線を殺すだけの事だ。何かとハード、ソフトの設定が厄介なモデムやTNCやNC(ネットワークカード)などはランプがあるとトラブルが解決し易いし、トラフィックの混み具合も解る。個人的に内蔵モデムはランプ類が無いのとノイズマージンが低いので嫌いなことは、
Windows95でインターネットEthernet、Dial-up他のコツ集大成(3/24)
に書いた。これと対局の考え方に立つのがアップルであろう。古くからのマックユーザーである私は、マックプラスの時代にはアクセスランプが無くても良いと思った。マックプラスは内蔵ファンが無く完全に無騒音なので、FDDのアクセス音は聞こえるしオートイジェクトなので不要とも言える。
しかしその後の、特にPowerマックでランプ類が無いのは非常にハラが立つ。バグで良くハングするが、動いているのどうかがアクセスランプ類が無いので解らない。画面にSCSIのアクセスを表示するユーティリティーもあるが、これを入れるとかなり処理速度が低下するようだ。
アップルにすれば”由らしむべし、知らしむべからず”という高付加価値愚民政策が企業理念だが、それがB級マック種パソコン医局員ばかりを製造する原因になっていると思う。
そこで以前7100AVにアクセスランプを付ける事を画策した。SCSIドライブにはアクセスランプのコネクターが有ったが、アクセス音が大きいQuantum製だったので、CD-ROMドライブにランプを付ける事にした。
そこで松下寿倍速SCSI仕様CD-ROMドライブをバラした。通常CD-DOMドライブにアクセスランプが無い事はマレなので、バラしていけばいつか出会えると思っていたが、驚いたことに松下寿のドライブにはLEDの駆動回路すら実装されてなかったの。さすが松下寿である。コスト管理が徹底している。
次に触手が伸びたのがネットワークカード(NC)である。NCではよっぽど安物(メルコなど)を除くと通常ランプが付いているが、後面なので見にくい。以前サーバーだけマシンを前後逆に置いたり、鏡を置いたりしたが何となく気分が悪い。
というわけで前置きが長いが、サーバーの前面にNCのアクセスランプを付けている。サンプルはCANNONのInnovaのタワーケースである。この機械のマザーボードは何かと評判の悪いACER製であるが、ケース自体はドライブベイにフタ付きでしかも通風が良く開閉も容易なので気に入っている。
方法は簡単だ。NCのRX/TXランプにパラに電線をハンダ付けする。引っ張っても抜けないようにカードの適当な孔を通して電線の先を剥いておく。余った前面のランプ(ここでは真ん中)のマザーに繋がっているコネクターを抜いて電線を差し、テープで固定するだけである。写真でケースの底辺を這っているのがNCとその電線である。
これで前面から見ると、サーバーがまじめに仕事しているかどうかが解って好ましい。NCカードのLEDを抜かずにパラに配線したので真ん中のランプは若干暗めであるが、邪魔にならない程度で丁度良い。
凝り性の人は、RX/TXを2色LEDにしたり、リンクを緑色、コライジョンを黄色にすると楽しいかも。私の無線用TNCは電源と受信を緑、送信とコネクトを赤、スタンバイを黄色にして有るが、以前別の局を訪問したらスタンバイが赤でコネクトが黄色になっていて、いろんな考えがある物だと感心したのを思い出す。基本的にEthernetのX25と無線用AX25はプロトコールの原理は同じである。
各社、マシンの差別化に鎬を削っているが、まだまだ工夫すべき点は多い。同じ技術ばかりに走らないで視点を変える事も重要である。MSが、INTELがそうするからと言って大企業が我先に全世界的に右往左往するのはオイルショック時のトイレットペーパー買いだめを彷彿とさせる。
電力を大量に消費してファンをブイブイ言わせて炭酸ガスをより多く発生することのみがテクノロジーでは無いと思うのである。CPU性能向上による生産性の向上は余計な炭酸ガスの発生で帳消しだ。
パソコンも長年電気を入れっぱなしにすると驚くほどのゴミが着く。しかしゴミの付き方にケースの出来不出来がかなり反映されていると言って良い。
オリジナルIBM-PCやATのケースはパネルと一緒に前に抜ける構造になっている。はめてもネジ孔が合わない精度の低い物だった。ATもPCもFDDは右に寄っており、通気孔は左前にあった。当時のATのプレーナーボード(IBMの方言)はかなり大きく、デスクトップケース自体もミドルタワーぐらいあった。
基板中に手直しの汚いジャンパーが飛び、メモリーは亀の子配線でかなり驚いた物である。後のPS2でもジャンパーが多かったが、あまりIBMは頓着しないようである。空気は主にパネル左前の通気孔から入り、CPUを冷やした後電源から吐き出されるようになっていた。
いまやマニア御用達のタワーケースも意外に歴史は浅く、386の中期でPS2の発売の頃に登場した。それまでは左右の詰まったデスクトップが主流で右端に3段、電源付近に1-2段の5インチベイがあった。
脱線した。パソコンでもコンパックやHP、NECなどはかなり換気に工夫があり、内部にも導風板があったりする。これに比して汎用ケースは空気のヌケの悪い物が多い。タワーであればパネル下方、デスクトップであれば左前方の空気取り入れ孔が不足していることが多い。国産でもF通などの工夫の足らないメーカーもある。
従って汎用ケースの場合は最初に空気孔を増やす細工が必要だ。細工が面倒なら電源に一番遠い後面スロットの孔を開けておくのも効果的だ。汎用ケースでは連続使用1,2年でファンや電源がダメになり、マザーボードのニッカド電池が塩を吹く事が多いが、プアな品質に加えケース内の空気のヌケが悪いのも原因かもしれない。
吸気孔が少ないケースではドライブベイ付近から空気を吸いゴミが溜まる。残念ながらドライブベイにフタがあるケースはあまり流通していない。ケース内にゴミが溜まってもさほど問題無いが、フロッピーやCD-ROM、MOなどは故障の原因だ。
そこで考えたのが山本式エアフィルターである。みかけは写真のようにケースにティッシュの上端をセロテープで貼るだけである。ディスクベイを使うときはティッシュを上にめくり、終わったらまたかけておく。通風のために後面のスロットのフタを多数空けている場合には、こちらにもフィルターを仕込んでおこう。
これは以前5インチMOがゴミで次々に不良になって修理代に苦労した時に考案した方法で、MOドライブ前面に医療用マスクを垂らすという対策後は故障が皆無になった。ところでMOをSONYへ修理に送った所、宅急便業者が落としてメカを壊してくれたおかげで保険で新品になって戻ってきた。高価なドライブを送るときはかならず保険をかけることをオススメする。
こうして置くだけで数日で驚く程ティッシュが汚れるのがわかる。ティッシュが破れ易いのが欠点だが、その場合は不織紙製のクイックルワイパーやオムツライナーが通気性と密着性が良くオススメである。オフィスの騒音源パソコンが空気清浄機に変身し環境にもオフィスの人々の健康にもやさしく騒音も軽減し、しかもコストはタダという理想的なシカケである。
どうしてもデザイン的に耐えられないという人は、薄手のきれいなハンカチかスカーフでも掛けてやれば、パソコンもアートと化しオフィスも華やぐかも。
体裁が問題ではあるが、こうしておくと2,3年立ってもFDDやMOのトラブルが皆無でドライブ内部も新品のようにきれいである。換気に工夫せずにファンをやたら増設するのは騒音と炭酸ガス排出を増やすだけで地球に優しくない。ドライブの故障に泣くサーバーがあったら、換気の改善と山本式フィルターをぜひ試して欲しい。
以前パソコンを大量購入してから約3年がたつ。もちろん必要に応じてP54Cクラスのパソコンも補充してきたが、あくまでも必要に迫られてである。個人的にはパソコンの能力が実務レベルで5倍以上向上しない限り買い換えない方針である。とすると、そろそろ潮時だろうか。
3年間の沈黙を破ってパソコン雑誌を読むと相変わらず進歩が無いに驚いてしまう。とにかくスペックとベンチマーク重視であり、使い勝手が全く考えられてない。エコロジーを重視する私としては、騒音レベルと消費電力がベンチに無いのは手落ちであると思う。
またビデオカードも相変わらずスピードばかり重視しているが、画質はどうなのか?。3Dゲームでグリグリ動くのも重要だろうが、大半のマシンでは画質が大事な視力(つまりあなたのなけなしの資本)を守る上で大事だ。これも同一モニターでパターンを表示して線解像度を見ればいいのに、これをやっている記事は皆無である。ロハで画質を改善する方法は、
に書いた。画質と関係する問題であるが、ノイズも重要である。特にノートパソコンなどはノイズ源が移動するわけでいろいろな機器に障害を与える可能性がある。評価法としてはスペアナは当たり前でAMラジオを使えば簡単に評価できる。大手のパソコンはどれもインテルかASUSのマザーボードばかりで性能は大同小異だが、こういった工夫はいくらでもできるハズである。
いつものように脱線した。雑誌を読むとペンティアム-IIはP55Cと比べてさほど優位では無いようだ。例えば大手メーカーのペンティアム-II(266MHz)とP55C(233MHz)を比べると性能差は10-20%にすぎない。これではクロック当たりでは殆ど同じになってしまう。
ペンティアム-IIではL2キャッシュがドーターカードに引っ越すことでCPUとL1、L2キャッシュ間のアクセスを最適化している。ハナシとしては理想的のようだが、キャッシュの効果には原理上の限界があることには変わりが無い。
キャッシュは小さすぎると役に立たないし、大きすぎると検索にヒマがかかってしまう。おまけにしょっちゅう不整合を防ぐためにクリアされる。いくらキャッシュを最適化してもCPUとメインメモリーの速度に大差がある限りキャッシュの効果には限界があるのだ。
しかもドーターカードではL2キャッシュとメモリーの距離が長い配置となる。最悪の場合、電気は1nsにたった数センチしか進まないので電線が長いのは致命的なのだ。数百メガという周波数だと、メンテのために基板にゲタを履かせただけで動かなくなる事が多い。
この配線の長さが物理的なカタチとして現れているのはスロット1周辺のケミコンの数で、最新の440LXのマザーボードASUSP2L97-S(上)ではデカップリング用の大きめのケミコンが合計10個ほどあるが、これらはソケット7の普及品マザーボードでは殆ど無かったシロモノである。
理由としては電源ラインやグラウンドの電線が長いために電圧降下が発生し、ノイズ対策として多数のケミコンをぶち込んだものと思われる。つまりスロット1の形態では電線が長くなるのが避けられないと思われる。
電気回路の常識として、多数のデカップリングコンデンサーをぶち込まないと安定しない回路は概してイモである。しかも周波数が高くなり電力消費が増えるほど設計の悪さがますます露呈していく。まだ電源はコンデンサーなどで対策できるからいいが、信号線にはコンデンサーを入れるワケにもいかない。
というわけで、山本説によるとスロット1の高速化はソケット7に決定的な優位を示す前に物理的に限界を迎えるというものである。さて山本説は当たるであろうか?????