今日の必ずトクする一言
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●April 2001
April. 29:古典的自動巻機構のナゾ
April. 22:無線よさようなら、無線LANよこんにちは編
April. 15:底辺級パソコンにも経営者の理念を見る編
April. 8:500万ビジター記念企画あなたも必ずできる簡単Win98極限チューン編
April. 1:500万ビジター記念企画Win98極限チューンのナゾ(MapCache編)


April 29
古典的自動巻機構のナゾ

最近はパソコンネタが多いが、それはWebmatserが雑用に追われていたからだ。時間に余裕があればいろいろなネタが用意できるのだが、忙しいとどうしても手近なネタになってしまう。先日の極限チューンは、CPUが速い割に窓操作が速くないパソコンでの仕事中に開発した代物である。

WebmasterはM$Word95を愛用しているが、使うパソコンによってはWord98やWored2kがプレインストールされている。困るのはそれらのメニュー体系がバージョンアップで脈絡無く変更されることだ。新しいものほど大事なメニューが使用頻度の低いゴミでジャマされていて使いにくい。おそらくワープロのデザインをやっている人間は、さほど文書を大量に発生していないのだろう。あるいは、ワープロという生産物の概念が旬を過ぎつつあるという考え方もできる。仏像や仏教建築に見られるとおり、新しいものが必ずしも良いとは限らないのである。

それは腕時計についても同様だろう。自動巻が出現した時期には、手巻き機構を備えたものが大半であった。それは多くの自動巻が手巻き時計に自動巻機構を付加した構造だったからである。しかし自動巻が最普及した時期のセヰコーファイブからは手巻き機構が消滅していた。当時の生活水準では時計も着たきり雀だったからだろうか。しかし現代の高級自動巻はすべて手巻き機構を備えていて、ある意味では先祖帰りしたとも言える。今のの生活水準では、時計はTPOにあわせてチョイスするので、手巻き機構が必要なのだろう。

またクオーツ時計は、以前こちらに書いたように、時計サイズこそ変わっていないが針は細く短くなっていて、視認性はむしろ悪くなっている。すでに最高級クオーツ時計といえども基地局からGPS精度の時間を貰う携帯電話にはかなわない。腕時計が時報機能に関して携帯電話より優れている点はデザイン性や視認性だけである。しかし、そのメリットを生かすことすら十分に考えられていない。

例えばデザイン性について考えてみると、機械式時計の時代には豆粒のように小さくて愛らしい手巻き時計があった。しかし今はどうだろう。今のクオーツ時計では、小さく愛らしい時計は電池サイズの兼ね合いで作れない。その結果、メーカーの言う個性化の時代とは裏腹に、時計屋に並んでいる時計は類型的でデザインの選択幅は昔より狭いのである。

最近Webmatserが使っている時計はどれも60-70年代のものだ。その一つはキズの心配がない超硬時計で、もう一つはO社の多石時計である。外見がボロボロの多石時計は意外や実用性が優れている。まず文字盤も針もオーバーサイズで視認性が良いし、ネジを巻くとまる2日以上持続する。日差も5秒以内であり防水性も問題ない。さらに自動巻の効率もETA社製を凌ぎ、マジックレバー方式に匹敵する。さてその巻き上げ機構はどうなっているのだろうか。

自動巻の巻き上げ機構としては、一方向にしか力を伝達しない切り替え車を使ったものがある。例えばETA社製ムーブメントや某R社は切り替え車を2個使った両方向巻き上げ
を実現している。一方シテゾン社の普及型は一方向巻き上げである。

他に、回転錘の動きを偏芯カムによって往復運動に変換してラチェット機構で巻き上げるものがある。例えばセヰコーファイブのマジックレバー方式は、伝エ車を挟むマジックレバーの両端がラチェットとして働く優れた方式である。もともとラチェット式は回転錘がどちらに回転しても巻き上げ効果があるが、中でもマジックレバー方式は回転錘の微細な往復運動の多くを巻き上げに使うことができる。

その原型になったものが本日紹介する巻き上げ機構である。この時計のムーブは国産時計の多くと同様にスイスのFM社のコピーである。原型となったと思われるIWCの時計は純正FM社のムーブにラチェット式の巻き上げ機構を組み合わせたもので、この多石時計はムーブだけでなく巻き上げ機構もコピーしたと思われる。というわけで、

グランプリ64の自動巻巻き上げ機構(Real video 100kbytes)

をご覧いただきたい。12時のカムは、その下方のフォークが回転錘の偏芯カムとルビー製ベアリングを介して噛み合っている。回転錘の動きはカムを左右に動かし、それから右に延びているラチェット機構が伝え車を時計方向に回転させる。ラチェットが戻る時には、小さな別のラチェットが伝え車が逆転しないように保持している。

この巻き上げ機構では回転錘の回転が小さく逆戻りした時には巻き上げが発生せず、その点ではマジックレバーより効率が劣る。しかしオーバーサイズの回転錘は摺動部に埋め込まれた多数のルビーに支持されて回転するため、巻き上げはスムーズかつ無音である。カムや伝え車の軸や伝エ車の摺動部にもルビーが埋め込まれていて、巻き上げ機構に関しては世界一コストのかかった作りだろう。

皮肉なことに、世に出現した自動巻第一世代の時計は最新自動巻より視認性もゼンマイの持ちも、そして自動巻の効率も優れているのである。いったい腕時計は本当に進歩したのだろうか?しばし考え込むWebmasterであった。

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April 22
 ●無線よさようなら、無線LANよこんにちは編

Webmasterは依然として出力50Wの移動無線局を維持している。時には無線機にカビが生えないように火を入れると、7MHz帯にはちらほらOM(ベテラン)の無線機自慢が聞こえるが、VHFやUHFはまるで火が消えたかのように静かである。無線界の結晶化はオーディオよりも急速であり、まるで朝顔に結ぶ露のようである。しかし結晶化した無線にも魅力的なものがある。残念ながらそれはアマ無線ではなくて無線LANだ。

一方、Webmasterの周辺ではインターネットへの依存がますます高まり、IPアドレスも枯渇している。こういう場合はルーターでIPアドレスを粗製濫造するIPマスカレードが必要だ。しかしパソコンルーターだと常に通電して置かなければならない。できれば小ぶりなハードウェアのルーターが欲しい。

そこで、パラパラと名古屋パソコンパーツのカタログをめくると、無線LANと有線LANにルーターを組み合わせたSOHO用製品があった。WAN側は10BASE-TでCATVやADSLモデムに繋がり、LAN側には10BASE-T4ポートと最大16個の無線LANが繋がるようになっている。そしてマスカレード機能によって一つのIPで複数のパソコンからのインターネット接続が可能になる。一方LAN側ではファイルやプリンタの共有が可能になる、という多機能ぶりである。無線LANに関しては名古屋パソコンパーツ金沢パソコンパーツを出し抜いているようだ。

しかし待てよ。このルーターがCATVやADSLのモデムと10BASE-Tで繋がるということはEthernetにも繋がるハズである。と言うわけで、無線LAN付きルーターと無線LANカードをサンプルしたのである。お代は4万円弱だが、資金は無線機やTNCをオークションで売り払って作った。以前LANカードが1枚数万円もした事を考えれば、さほど高いとは言えない。

システム構成だが、ルーターのWAN側は固定IPか、もしくはDHCPサーバーからIPを割り振って貰う。それをLAN側にローカルアドレス192.168.0.2-18で動的もしくは静的にIPマスカレードする。LAN側にはDHCPサーバーの機能があるので、接続するパソコンのIPを自動的に設定してくれる。ルーターの設定は、有線LAN側からローカルアドレスで見えるWebサーバーで行うが、無線LANのクライアントからも専用ソフトでMACアドレスを指定することによって可能である。

いい加減な設定をするとご近所の有線LAN、無線LANの両方に迷惑をかけてしまう。めずらしくマニュアルを熟読たしたせいか、すんなりと写真のような移動インターネット端末が出現した。カタログによれば見通しで11Mbpsで160m、1Mbpsで550mのレンジだと言う。窓付近にルーターを置いて外を遊弋してみると、カタログデータは正しいようである。一方コンクリート耐力壁が存在する建物内では予想外にレンジが狭く、筋向かいでも1Mbpsに落ちる。そこでルーターを廊下に面して置くと、30m離れた部屋でも使える。無線を使う以上、ルーターの配置に有る程度の配慮は必要なようだ。

もちろん問題もある。見通しのレンジは予想以上に広く、ビル間の窓際であれば500m以上が繋がってしまう。インストール段階ではルーター設定のパスワードがブランク、無線LANのグループ名もデフォート、そして暗号キーもブランクのままなので、きちんと設定すべきだろう。またNetBEUIでファイルやプリンターを共有している場合、LAN側に共有が必要なものを全て納める必要がある。もちろんtcp/IPで共有すればルーターを越えるが、それ相当のセキュリティーが必要になる。

ノートパソコンで外を散歩しながらReal AudioやM$ audioを楽しむ体験は実に不思議なものである。しかもそのスピードはPHSなどとは比べものにならないほど早く、表示にも淀みが無い。わずかなCPUクロックのプレミアムに大金を投じるくらいなら、無線LANにその差額を投じる方が能率が良い使い方だろう。特に建物に穴を開けてケーブルを配線する手間とコストを考えれば、十分にペイする。

アマ無線では従事者免許と局免許が必要であり、業務使用が禁じられているにも関わらず電波使用料を取られてしまう。一方、便利で高速な無線LANには免許も電波使用量も必要無い。もちろん、巷では携帯電話やPHSがタダ同然で配られている。電波のコストについて、考えれば考えるほど割り切れないものを感じるWebmasterなのであった。

蛇足

ついに、と言うべきか、やはり、と言うべきか、アマ無線機大手I社のホームページで最も面積を占めているアイテムはアマ無線機でなく無線LANになっていた。やはりネットの時代なのだろう。

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April 15
 ●底辺級パソコンにも経営者の理念を見る編

長年風水変造で世代交代を生き延びてきた486級パソコンにもついに更新の時期が訪れている。今時500MBytes級のHDDでは、どんなにつましく暮らしても満杯になる。残念ながら大手メーカー製486級マシンは特殊マザーなのでマシンごと更新するしかない。環境にやさしくないパソコンの更新だが、ソケット7級、スロット1級の二世代を風水変造でスキップしたので、環境コスト的には十分にペイしたと考えるべきだろう。

調達時期に差があるが、現代の底辺級パソコンとは本体価格5万円前後で、セレロン700MHz程度にi810チップセット、10GB超HDDにサウンドチップ、モデムando/orEthernetカードにキーボードとマウスが附属という出で立ちである。オプションとしてCD-Rを指定するのが今風だろう。どのパソコンもパフォーマンスには大差なく、風水変造や極限チューンによる差の方が大きい。ただしメーカーによってハードの成り立ちは随分異なる

最初のサンプルは

Sept. 15:現代最下級パソコンのナゾ(DVD付き4万円でどうだ!)

の後継機にあたる新興安物本舗S社の製品で、韓国T社のマスプロ製品である。品質的には、キーボードが期待レベルより1マイナス、マウスは1プラス、マザーボード、ケースはニュートラル、CPUファンが2マイナス、電源は1マイナスである。このメーカーのキーボードには随分不良品があったようだが、今回サンプルした3台ではトラブルは無かった。しかしタッチは満足できるものでは無かったが、マウスは期待を越える品質であった。

ただし、サンプルした3台ともCPUファンは到着したときから油切れで、早々に注油の必要があった。電源容量に不安があるものの、基本的にマイクロATXのケースは、マザーボード交換でもう1世代は生き延びることが可能である。廃棄物にペナルティーが課せられる時代ではケースにも最低限の汎用性が必要である。

S社の評判はネット界ではかなりネガティブである。しかし品質はCPUファンを除けばコスト的にニュートラルだと思う。このパソコンを入手したら直ちにCPUファンに油を差し、風水変造によりシステムトレーに並ぶ不必要なアイコンを一掃すれば問題ないと思う。ハードの弱点を知っていれば、おまけのDVDドライブや親切な説明文書のメリットが生きてくる。ただし高品質な製品に慣れた日本人の初心者ユーザーの1台目として勧められるかどうかは疑問だ。この製品は風水改造の後に、常時通電でないクライアントに割り振ることとした。

次のパソコンはプリンターメーカーE社の底辺級パソコンである。日の丸電気と並んで互換機の全てを自製していたE社の実力は気になるところである。デスクトップの価格は最初のS社に比べるとプレミアムが2万円前後だが、キーボードはニュートラル、マウスは1プラス、マザーボードやケースはワンプラスというところで、パーツの品質を考えると十分ペイする価格である。

このパソコンのボーナスポイントは、マザーボードが台湾A社製の汎用品であることだろう。A社のマザーボードの作りは決してトップクラスではなく、もっと作りが堅実なメーカーはある。しかしA社のサイトでは廃番の製品に至るまでBIOSやドライバーのサポートが精力的に続けられていることを考えると、得点は高い。

ケースは汎用品でパーツのすべてが吟味されている。この製品もマザー更新により、もう2世代は産業廃棄物にならずに済みそうである。説明の文書は2台目以降のユーザーには十分だし、マザーの情報はA社のサイトで手に入る。個人的には品質の要求が過度な日本人の初心者ユーザーには最低限この程度の品質は必要だと考える。このマシンは十分なエージングの後、常時通電のプリンタサーバー兼クライアントに割り振る予定だ。

最後はAT互換機業界老舗P社である。ここの創業者は業務アプリPで有名なS社を立ち上げたが、その後会社は大手家電メーカーT社に吸収された。その後再度立ち上げたのがこの会社である。一般ユーザーには馴染みが薄いが間違いなく老舗であるP社の底辺級パソコンの品質も気になるところである。

まずキーボードは1プラス、マウスも1プラスである。マザーボードは台湾の一流メーカー製の汎用品であり、製造元のサイトからのサポートも期待できる。CPUファンもi社純正品であり何の心配もない。ケースの作りもワンプラスで、輸送ではずれやすい要所要所は予め固定されている。メーカーがトラブルのツボを熟知していることが偲ばれる。ただし日本語文書は最小限で、マザーのマニュアルは英語版である。最初から素人を相手にせずエクスパートを相手にするのはうまい商売でもある。このマシンは十分なエージングの後に常時通電のファイルサーバーに割り振る予定だ。

実際にE社やP社のパソコンがこの価格でペイするのかどうか、かなり疑問である。しかし新興S社がつまらないトラブルでムダな出費を迫られていることを考えると、最初から堅い作りの方がトータルコストでは有利なのかもしれない。同じi810チップセットを中心に組み上げられていても、自前でPC98互換機を立ち上げたE社と、国産ビジネスパソコンの黎明期を画した創業者のいるP社のパソコンの品質とポリシーにはメーカーと創業者のプライドが色濃く反映しているのである。

なお、この手のパソコンの価格はCD-Rドライブ込みの値段で判断すべきだろう。またソフトウェアまわりのバグのサポートを期待する方がムリというものだ。そもそも機能を欲張りすぎたwindows族のシステムを積む限り、ソフトウェアのトラブルは避けがたい。かといってオマケ満載の大手メーカー製は、最初からリソースが不足して自答的に落ちる状態なので、買って早々に大掃除する必要がある。チョイスに迷うところだ。

いずれにしても、現代のパソコンは初心者にとって、そしてエクスパートにとってもハードルが高い。そして、製品とサポート、それを使いこなすユーザーのスキルを合計したコストは常に一定なのである。

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April 8
 ●あなたも必ずできる簡単Win98極限チューン編

前回のWin98極限チューン廃人級編には多数のメイルをいただいている。風水変造で生き延びた物故パソコンが再度生き延びた、という嬉しいレポートが続いている。ただいろいろなパソコンで処理してみると、AT互換機と周辺機器の多様性を反映して、\windows\systemディレクトリー以下の構成にはかなりの個体差があるようだ。

Win98は勿論、純正ファイルの多くが処理済みWin-MEでもディスプレーやサウンド、モデムなどのドライバーの多くが未処理である。通常のパソコンであればWin-MEでも100個程度のファイルが未処理である。またM$がアップデートとして供給しているWindows AudioやDirectXのファイルは殆どが未処理なので、かなりの効果が期待できる。しかし、Win-MEでは前述の方法で処理がうまく行かない場合もある。

(追加:win-MEでは後述するsysalign.batで暗号強度に障害が出る場合があります。この場合win-ME起動ディスクで立ち上げ後に、\windows\system\unalignにあるバックアップされたファイル群を\windows\systemに、”c:\windows\command\attribute \windows\system\*.* -r -h -s"を実行してファイルのアトリビュートを変更後に書き戻して下さい)

そもそもツールwmalign.batは\windows\systemのファイルは処理できない仕様なので、ファイルを一度他のディレクトリーに書き出す必要があるが、書き出している間はOSとしての働きが不十分になり処理に失敗することがある。

しかし良く考えると、もともとwalign.exeは\windows\systemのファイルを直接処理する能力がある。そのあたりを工夫している間に掲示板からも多くのヒントをいただいた。まことにありがたいことである。三人寄れば文殊の知恵とも言うが、今後はネットで寄れば普賢の知恵とでも言うべきなのだろう。その結果が今回お贈りするのがスクリプトsysalign.batである。スクリプトの提供は、

  ●Y2K自己申告対策スクリプトのナゾ

以来である。今回はDOSプロンプトを開く必要も無い。スクリプトと言うにはおこがましいが、効き目が確実なら短いほうがベターである。エラー処理はやっていないが、経過が見えるので問題なかろう。今回のスクリプトは\windows\systemのファイル処理専用なので、\windowsや他のディレクトリーの処理はwmalign.batを使って欲しい。

さてスクリプトの処理内容だが、

1.\windows\system\unalignディレクトリーを作る。
2.\windows\systemにあるEXE,DLL,CPLファイルを.unalignディレクトリーにバックアップする
3.\windows\system\winali.iniをwinali.bakとしてバックアップする。
4.処理すべきEXE,DLL,CPLファイルのリストwinali.iniを新しく作る。
5.winalign処理後、不適合ファイル、winali.iniを書き戻す。
6.処理の結果winali~1.txtを表示する。

というものだ。早速処理を始めよう。その前に、エクスプローラーの表示、フォルダオプション、表示ですべてのファイルを表示にチェックし、現在のフォルダ設定使用のボタンを押しておく。Win-MEの場合はツール、フォルダオプソン、表示で、保護されたオペレーションシステムファイルを表示しないのチェックをはずし、現在のフォルダ設定使用のボタンを押しておく。これをしないと、一部分のファイルしか処理されないので注意して欲しい。

手順1

まずsysalign.batファイルを右クリック、リンクの保存で\windows\commandを指定してダウンロードする。

sysalign.bat

(2694bytes (C) by www.tomoya.com ver.Nov.24,2001 不適合ファイル書き戻し含)
このファイルは出所を示すcopyright文字列を保存する限り、再配布や変造はご自由です。

なお、サーバーとブラウザーの関係により、ダウンロード時に改行が飛んでしまう場合がある。その場合はsysalign.binとして明示的にバイナリーモードでダウンロードし、拡張子のbinをbatに変更して欲しい。それもうまく行かない場合はsysalign.htmlを表示し、表示のすべてをWordpadにペーストし、\windows\command\sysalign.batとしてtextモードでセーブして欲しい。それでも動かない時は、文頭の”@echo off”の”@”を取り除くと動く場合があるそうである。

手順2

wmalign.bat由来のレジストリーwmakeys.reg(291bytes,(C) by windows magazine USA)をクリックしてインストールしておき、2度ほど再起動してコンパネのアプリ登録で組み込まれていることを確認する。

手順3

SAFEモードで再起動し、スタート、ファイル名を指定して実行でsysalign.batと記入してOKを押す。処理内容の説明があって逐一確認を求めるので、リターンを押して欲しい。ファイルをバックアップする段階で使用中のファイルがコピーできないエラーが出るときは、"F"を乱打して切り抜ける。処理後にデフラグを実行することは言うまでも無い。

もし何らかの不都合がある場合は.\unalignディレクトリーからファイルを書き戻す。なおwinalign処理でIE5.5やOutlookで表示が遅くなるトラブルが報告されている。コンパネ、アプリの追加パネルでのIEの修理もしくはコンポーネント再インストールでIEとOutlookを明示的にチェックして入れ直すと直る。

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重要な追加

M$はwinalign処理で問題が発生するファイルを同定していて、\windows\system\winalx.iniに記載している。その内容とその後のWebmasterの調査によると、問題のあるファイルとその理由は以下の通りである。

actpmnt.ocx	?
adunpack.exe	?
bpcrot.dll	?
dscvr.dll	M$ wallet liblary(日付バグ)
dssbase.dll	IE repair verification tool liblary(チェックサムバグ)	
dsssig.exe	IE repair verification tool liblary(チェックサムバグ)	
jcb.dll		M$ wallet library(日付バグ)
mfc42.dll	M$ visual C run time library(ヒープのバグ?)
msvcrt.dll	M$ visual C run time library(ヒープのバグ?)
msvcirt.dll	M$ visual C run time library(ヒープのバグ?)
navw32.exe	Norton Anti Virus for windows(バグ)
rsabase.dll	M$ cryptographic provider(チェックサムバグ)
Rsaenh.dll	M$ cryptographic provider(チェックサムバグ)		
psbase.dll	protected storage cryptographic provider(チェックサムバグ)	
pstores.exe	protected storage cryptographic provider(チェックサムバグ)	
riched20.dll	rich text edit (VB component)(バグ)
regwizc.dll	M$ registration wizard (leaks personal information to M$)(メモリーヒープのバグ?)

追加 (掲示板のwaさんの情報から、IE5.5 Sp2以降
       暗号強度がゼロになるトラブル対策情報

rsasig.dll	M$ cryptographic provider
pstorec.dll	protected storage cryptographic provider
pstorerc.dll	protected storage cryptographic provider
advpack.exe	?

要するに最初からヘッダー情報に矛盾があるバグの一種である。これらのファイルがあればは自動的に書き戻すようにスクリプトを変更している。詳細は以下を参照いただきたい。

M$バグレポート(チェックサム不正)
M$バグレポート(日付不正)など

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このように山本式極限チューンによりwin98では劇的な、そしてWin-MEでもかなりの高速化が実現できる。Win-98にこの処理が可能となった今、Win-MEの存在価値は殆ど無いとも言える。

もちろん、Webmasterは極限チューンに起因する一切の責任は担保しない。あくまでも自己責任がとれるユーザーのみが至福のパソコンライフを満喫できるのである。

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April 1
 ●Win98極限チューンのナゾ(MapCache編)

さらなるボトルネック

Webmasterへ届くメールの大半が山本式風水変造に関するものである。多くは旧型機やノートで性能が改善したというものだが、最近の高速パソコンやwin-NT、Win-2000でも効果を感じるとのことである。

仕事場には486級マシンの更新として800MHz超級マシンがやってくるが、安定性は非常に悪い。486+Win95+OFFICE95だと二週間は放っておいても落ちないが、新しいパソコンはまず2,3日で落ちる。しかも安物よりオマケソフト満載の大手メーカー製のほうが安定性が悪い。そこで仕方なく風水変造を加えると、なるほど高速機でも風水変造による速度と安定性の向上は実感できる。

風水変造はリソース削減に加えてフォントに関するCPUとディスクアクセスの負荷を削減するものである。窓操作時時には多数のイベントが発生し、CPUのキャッシュ、メモリー、ディスクキャッシュに存在するデータ/コードのローカリティーが悪化し、高速機でもがっくり遅くなる。500MHz超のマシンでは窓操作のレスポンスがCPU速度に関わらず大同小異なのは、時空間的に非同期に発生するイベント処理に関してCPU以外のボトルネックが存在するからである。

コードの流れ

例えばブラウザーのコードはディスクキャッシュ(実メモリー)経由で論理メモリー空間にマップされた物理メモリーに読み込まれて実行される。この場合、実行中のコードはディスクキャッシュ(実メモリー)と、物理メモリー空間(実メモリー+スワップファイル)の両方に存在することになる。またアクセスされたコンテンツはブラウザーのキャッシュ(ファイル)にディスクキャッシュ(実メモリー)経由で遅延書き出しされる。実メモリーが不足してページ違反が発生すれば、使用頻度の低いコードから順にページ(4kbytes)単位で実メモリーからスワップファイルにディスクキャッシュ(実メモリー)経由で遅延書き出しされる。

デバイスドライバーが一体(モノリシック)にコンパイルされるOSと違って、win9Xでは機能拡張やバグフィックスがDLLの入れ替えで実現できる。しかしシステムサービスでは雑多なDLLを非同期に読み込む必要があるため、メモリーの多くを優先的にディスクキャッシュに割り振る必要がある。そしてメモリーが不足すると、ディスクキャッシュのサイズは発生するページ違反の頻度に応じて減らされる。

このようにWin-9Xではディスクキャッシュが頻用されるためメモリーの負担が重い。さらにコードがディスクキャッシュ(実メモリー)と物理メモリー(実メモリー+スワップファイル)に二重に存在することになり効率が悪い。そこでディスクキャッシュに読み込んだ実行ファイルのコードをそのまま物理メモリー空間の一部に割り振る(マップ)ことを可能にするシカケがWin98に実装されたMapCacheである。

メモリーを多量に積めばMapCacheは要らない???そうでは無い。まずメモリーを多量に積んでもその多くはディスクキャッシュに割り振られてしまう。さらにMapCacheではディスクキャッシュ上にマップされたコードを物理メモリー空間(実メモリー+スワップ)に移す必要が無い。一方物理メモリー空間(実メモリー+スワップ)にコードが存在すれば、ディスクキャッシュのコードはクリアして、他のファイルの読み書きに使うことができる。つまりMapCacheによりメモリ効率が改善するだけでなく、ファイル関係の無駄なトラフィックが減るのである。

マップキャッシュの振る舞い

Win9Xのディスクキャッシュ(VCACHE)はWin3.Xのsmartdriveに由来するため、メモリー上のイメージはセクターサイズ512bytesを意識している。そこでコードを仮想記憶が処理しやすいように予め4kbytes単位に整列させるソフトが標準実装のwinalign.dllである。しかしそのフロントエンドwalign.exeはリソースキットに含まれるwinalign.exeと異なり、\windows\systemに含まれ、かつwinali.iniに予め登録されたファイルしか処理できない。

M$はWin98に含まれるコードの多くが予めwinalign処理していると称しているが、Webmasterの調べたところ\windows以下に1000個以上存在するファイルの内、数百個が未処理である。それはwin95由来のコード、社外品のソフトやデバイス由来のコードが含まれているからである。

さてMapCacheの動作だが、以上の説明ではなかなかイメージがわかないだろう。そこで絵をみて欲しい。これはwinalign処理したマシンでのメモリー挙動である。OSが実行ファイルに割り振られた(アロケートされた)はwindows起動時に実メモリー(64MB)とスワップファイル(約40MB)の合計約100MBである。

ここでブラウザーとオフィスアプリ各種を起動してみる。通常はページ違反に応じてスワップファイルサイズが増加するが、同時にキャッシュからマップされたページ(マップキャッシュ)も増加し、アロケートされたメモリーの一部として働いている。そのサイズは最大1.8kpages x 4Kbytes = 7.2MBである。

これに応じてディスクキャッシュのサイズも減っている。つまりディスクキャッシュ上のコードが物理メモリー空間の一部にマップされたためである。Win98ではファイル読み書きのパフォーマンス維持のために、ディスクキャッシュの40%程度までをマップキャッシュに割り振るようだ。一見少なく見える7.2MBは最も最近使われたコードで満たされているのでローカリティーが高く、その効果はあなどれない。

さらに手当たり次第アプリを実行すると、一旦増えたマップキャッシュが一転して減少し始める。これは実メモリーを増やして空きを作るためにディスクキャッシュのトータルサイズ(=真のディスクキャッシュ+マップキャッシュ)が減少するためである。しかしアプリの起動の度に現れるページ違反のピークはすぐ減少して低いレベルを保っており、システムのレスポンスは保たれている。スワップに過敏なユーザーもいるようだが、現代のOSでは一時的なページ違反は問題ないとされている。

実技編

この処理はWin-NTやWin-2000のシステムファイルには無用である。また処理は32bitの実行ファイルのみに有効である。この処理はワープロやブラウザーのような多数のDLLファイルのロード/アンロードと一時ファイルの生成を伴う巨大なアプリに有効で、小さなアプリは効果が低いが、もしそれが参照回数が多いものは有効である。

細工の前にはシステムのバックアップを取る。ワクチンソフトは処理をウイルス感染と勘違いするので止めておく。もちろんワクチンソフト自体をwinalign処理してはいけない。またプロテクトや暗号化されたアプリ、チェックサムやCRCを計算するアプリも処理してはいけない。自己解凍するEXEファイルやパッチを当てる場合に問題になることがある。

walignの詳しいFAQは、今回のネタ元であるWinmag.comにある。またOFFICE-97では若干のコツが必要なので良く読んで欲しい。いろいろ脅かしているが、原則的にwinalign.dllは処理するとマズいファイルは自動的にハネるのでさほどの心配は無い。ただし、処理に失敗しても泣き言やメール爆弾をWebmasterに送りつけないこと。Webmasterはこの件に関しての問い合わせには一切お答えしない。

1.初級

まず上の説明が良く解らない場合、コマンドラインでwalignを実行するだけである。これだとシステムとM$-OFFICEのほんの一部のファイルが処理されるだけで安全である。あとの事は忘れよう。

2.中級編

まずツール(wwalign.bat)を入手する。基本的にwmalign.batは標準のwalign.exeをダマして、winalign.exeと同じ機能を実現するバッチである。(追加:wmalign.batは現在入手できなくなっている。このスクリプトにはWinmagが著作権を設定していないので、当分こちらに置いておくことにする)

wmalign.zipをダウンロードして、\windows\commandに解凍すると3つのファイルが出てくる。まずwmakeys.regはOFFICE-95,-97がインストールされているようにダマすレジストリーだが、これらがインストールされている場合は不要。これをクリックしてレジストリーに組み込んで二度ほど再起動しておく。次がwmread.txtで注意書きである。そしてwmalign.batが本尊である。

元々walign.exeは\windows\systemに含まれ、\windows\system\winali.iniに指定されたファイルを処理する能力しか無い。そこでwmalin.batはファイルのリストからwinali.iniを作成し、オリジナルのwiali.iniをバックアップするとともにファイルを\windows\systemに転送する。そしてwalign.exeを実行して処理を加え、処理済ファイルを元のディレクトリーに書き戻す。同時にwinali.iniを復元する。またオリジナルのファイルは.\unalinなるディレクトリを作りバックアップする。処理に失敗した場合はここからファイルを書き戻す。

使用法だが、DOS窓を開き、プロンプトで目的のEXE、DLLファイルがあるディレクトリーに移動(cd)し、バッチを実行するだけである。例えばNetscape4.7なら、


cd C:\Progra~1\Netscape\Commun~1\Program
wmalign *.exe
wmalign *.dll

である。処理の結果は、同じディレクトリーに作られるWMAlign.txtに記載される。またエクスプローラーでファイルを右クリックして”クイックビュー”起動し(無ければWin98CD-ROMからインストールする)、”イメージオプションヘッダー”の”セクションの配列”と”ファイルの整列”が00001000(HEX)になっていれば処理済みである。

この処理でNetscapeやM$OFFICEなどの立ち上げ時間が高速化される。うまくいったらプラグインやJAVAのDLLも処理してみよう。もしトラブルが起こったら.\unaliから復元すれば良い。なお処理によりファイルのフラグメンテーションを起こすので、処理後にデフラグをかけておく。

3.廃人級(山本式極限チューン)

ここまではWinmagの説明通りであるし、ご存じの方も多いと思う。しかしすでに\windows以下には未処理のファイルが多く存在することを書いた。ここから一歩踏み出すのが廃人級の極限チューンである。またEXE、DLL以外に見逃されやすいCPLファイルも処理に加える。

あなたは極限チューンされたマシンを見たことがあるだろうか。それはパスワードを入力したとたんに起動音が鳴るマシンであり、上の図を採取したマシンがそれある。おそらくあなたレスポンスの変化に顎を落とすことだろう。今やobsoleteになりつつあるWin98だが、エクスパートならWin-2000への移行前にWin9X冥土の土産として極限のレスポンスを目撃しておくことをお勧めする。ただし初心者避けのため説明は故意に省いてある。

廃人級では主要アプリに加え、\windows以下のEXEやDLL、CPLの全てを処理する。ただしwalign.exeの仕様のため、そのままでは\windows\systemのファイルは処理できないので、細工が必要である。またDOSモードの無いWin-MEの場合、Win95OSR2以降のDOS起動フロッピーが入用である。

手始めとして、\windowsにあるEXEとDLLを処理しよう。これは中級編と同じようにDOSプロンプトで\windowsに移動して実行するだけである。結構\windowsにも処理が必要なファイルが残っているものである。

注意!

April. 8のトピックで、\windows\systemにあるファイルの処理に関してもっとやさしい方法(sysalign.bat)を紹介しています。また処理後書き戻しが必要なファイルの情報もあります。

次に\windows\systemのファイルだが、使用中のファイルをなるべく減らすためにSAFEモードで立ち上げる。DOS窓を開き(警告は無視)、プロンプトで\windows\systemのEXE、DLL、CPLファイルのアトリビュートを-r-h-sとし、適当なディレクトリー(例えば\DLLS)にmoveする。moveの際に、使用中なので移動できないという警告が出るが(F)を乱打して切り抜ける。使用中のファイルの大半は既に処理済みなので無視して良い。\DLLSのファイルを処理後、そのままSAFEモードを終了し、直ちにDOSモードで再起動する。\windows\systemのファイルのアトリビュートを-r-h-sにし、\DLLSのファイルを\windows\systemにmoveする。処理後はデフラグをかけておく

すると、起動から終了までの全ての動作が未経験レスポンスの領域に踏み込むことになる。この高速化はメモリーを追加しても達成できないレスポンスであり、ディスクアクセスの音までが変わる。これにリソース削減とフォント変造からなる山本式風水変造を加えたものが山本式極限チューンだが、現在のところこれを越えるチューンは無かろう。そこいらからパクってきたレジストリーチューンFAQがむなしくなるほどの効果である。

今までWebmasterはCPUが200MHz以下のマシンにはWin98を入れないようにしてきた。そういうマシンは既にUSBやAGP無しで十分生きてきたからである。しかしこの極限チューンが実現した今ではそうとも言えなくなってきた。古いマシンでも数ギガのHDDの容量と64MB以上のメモリーが確保できれば、十分極限チューンの対象となり得るのである。

注意:

この内容はエイプリルフールではありません。本ページはチューンに関わる一切の責任を担保しません。もしあなたのマシンが風水変造で既に十分なレスポンスが得られている場合は極限チューンはお勧めしません。

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