□Mar. 8:厳しいネットライフのナゾ
□Mar. 1:コピープロテクトCDのジッタのナゾ
□Feb. 22:整備にならない整備書のナゾ
□Feb. 15:パブ記事のチェックポイントのナゾ
□Feb. 8:電力危機対策発発整備のナゾ
□Feb. 1:センチメンタルツーリングのナゾ(原付2種98cc・その3)
□Jan. 25:みかかのコドモの言い訳のナゾ(FOMA再々延期編)
□Jan. 18:マルチレフレクターレンズのしっぽのナゾ
□Jan. 11:新春特別企画春日大社のお告げ2003のナゾ
□Jan. 01:新春特別企画ツメ折れLANケーブル修理法モジュリンネZのナゾ
コンテンツについては本年秋にアーカイブとしてサーバーに置きたいと思っていますが、詳細な日程は未定です。なお、本サイトの休止につきましてのお問い合わせ等には残念ながらお答えできませんので、あらかじめご容赦いただきたいと思います。
報道によりますと米国の最近の姿勢は、古い同盟国からも同意が得られない状態であり、これは政治だけでなく米国のビジネススタイルや拡大指向の哲学自体がかならずしも共感を得られていないことの証左であります。
大型かつエネルギー消費タイプの自動車やコンピューターの販売攻勢に見られるイケイケドンドンスタイルのビジネスモデルは決して長くは続かないと考えております。勃興しつつあるアジアの経済も同じ手法を用いる限り、早晩成長の限界に突き当たることは明白でしょう。米国のビジネススタイルや拡大指向の哲学では、成長の限界に対して答えを示すことは不可能であると考えます。
電脳、車などをみても、テクノロジーはほぼ80%成熟しています。医学を見ても臓器移植、遺伝子治療、クローン動物、ロボット治療などが実現され、今や技術よりは医療経済の限界が見えてきました。インターネットによる知識の平準化の限界も見えてきたと思います。
かつて超音速旅客機の開発における最初は音の壁、次は熱の壁、そしてその次は金(カネ、開発費と経済性)の壁と言われきました。これは米国ではコンコルド級の旅客機は実用化できたにもかかわらず商品としては成立しなかったことが良く示しています。そして、次の壁として出現したのが、”地球リソースの壁”と”ヒトの時空間リソースの壁”です。
地球リソースの壁については特に説明を要しないと思います。ヒトの時空間リソースの壁も深刻であり、限りある余暇と睡眠の時間をありとあらゆる産業が取り合っている状況です。たとえウェアラブルコンピューターが普及しても、そもそもヒトに流し込める情報量には限りがあるのです。
もしその限界を越えれば人間の内的リソース、つまり神経活動物質が枯渇して神経疲労が大きくなり、ついには病気になってしまうのです。つまり人間はリソースに限りがあるWin9X族と同じなのです。図のようにWin9xの肥大化はダイエットのためのユーザーの努力を無効しながら最後には電脳内蔵脂肪の蓄積による睡眠時無呼吸症候群をもたらしたことは記憶に新しいところです。
そのような状況で、われわれはテクノロジーとどのように付き合えばいいのでしょうか。
技術立国で成り立ってきた我が国は、勃興しつつあるアジア諸国に対し、”地球リソースの壁”、そして”ヒトの時空間リソースの壁”に対処する知的財産としての風水テクノロジーを提供することで生き残っていく必要があるのです。それは一言で言えば、”地球とヒトのリソースを消費せずに満足感を実現するテクノロジーを開発してメシを喰う”ということです。
古くから文化に寿命は無いが文明には寿命があると言います。若きwebmasterにはその意味が良く分からなかったのですが、今となって考えてみると、文明と分化の違いは言葉の定義だけでは無いように思えます。
これを現代風に読み替えると、結局は地球リソースやヒトのリソースの消費に依存するソフトウェア/ハードウェア形態には寿命がある、ということでは無いかと思うのです。そして地球とヒトのリソースの払底は現在ピークを迎えようとしています。
というわけで、このサイトが休止した後も皆様が風水テクノロジーの開発を進められ、みなさまと我が国が地球とヒトにやさしい知的財産によって高次元の豊かさを実現されることを祈りたいと思います。
2003年3月9日
www.tomoya.com Webmaster 謹白
∇大量のスパム
皆様と同じように、Webmasterがパソコンで最初にチェックするのは電子メイルである。しかして、そこには連日大量のスパムが待っている。目的のメイルをS、スパムをNとすると、S/N比は-20dBというところだ。つまり、スパムの中から目的のメイルを探し出す感覚である。
スパムの中には”メイルアドレスを売ります”、というのも有る。アドレスを見ると、随分古いコンテンツから抽出した形跡がある。最近はハングルや中国語のスパムが増えているのがアジアの曙の象徴だろうか。
意を決して国内にあるスパム発行元の本体に迫っていくと、サーバーとドメインのありかを示す羅針盤はなぜか某巨大電話会社あたりを示すのが不気味である。
どうしてそういうことになるかは、
□July 29:Lモードの羅生門的プライバシー条項のナゾ
あたりに答えがある。つまり、ファーブル昆虫記のジカバチのように、近未来に備えたものなのだろう。契約条項には、電話会社は個人情報を商売に使ったり、他の業者に流すことができるとある。
∇大量のウイルス入りメイル
毎日数件やってくるのが、ウイルス入りメイルである。最近はOutlookのアドレス帳だけでなく、ブラウザーのキャッシュからもアドレスを抽出し、さらに出し主を偽って来るのでタチが悪い。windows_updateも大半がIEとOutlookのセキュリティーホールがらみである。
そもそもアプリ間のオブジェクトのやりとりが仕事であったM$のOLEはActive-Xと名前を変え、そしてオブジェクトのありかが単一マシンからLAN、そしてWANへと広がるにつれ、windows-DNA、ドットNETと概念を拡張してきた。M$が焦っている理由の一つがUNIX+JAVA軍勢への対抗意識だろう。
しかし、タダでさえ自分のパソコンの中身が訳が分からないように複雑化しているのに、オブジェクトがWAN内に分散するとなると、個人ユーザーがセキュリティーを確保することは不可能に近い。現に殆どのユーザーはOutlookやwindows_updateすら管理出来ないのである。そして、個人情報も知らないウチに拡散していく。
WinXPが認証のために個人情報を蒐集することはだれもが知っている。しかしそれだけでは無い。Webmasterが疑っているのはWindows_Media_Playerである。疑問の発端はルーターのフィルタリングからで、Realplayerと違ってWindows_Media_PlayerやNetmeetingではポート設定がなぜかうまくいかない。
RealPlayerにしても多くの情報を蒐集している。例えばエラー時に”詳細”ボタンを押すと発信される項目には、
・ [詳細情報] を選択すると、RealOne Player は表示される Web ページの URL を送信します。
・接続速度 - 帯域幅の不足が問題の原因かどうかを判断するために使用されます。
・製品の名前、種類、およびバージョン - RealOne Player Plus バージョンなど
・OS 名とバージョン (Windows 98 など)
・ディストリビューション コード - RealOnePlayer のダウンロード元を示します。RealOnePlayer の特定機能の潜在的な相違を特定することができます。
・言語環境設定
・RealOnePlayer の言語
・エラー番号
・インストール済みのコンポーネント - システムにインストールされているアドオン ソフトウェアまたはメディアの種類を識別します。
・OS の言語
・CPU - コンピュータの速度。メモリ容量がエラーの原因かどうかを判断するために送信されます。
・RAM - コンピュータのメモリ。メモリ容量がエラーの原因かどうかを判断するために送信されます。
・プライマリ ブラウザとバージョン
・ビデオ カードとドライバのバージョン
・サウンド カードとドライバのバージョン
・DirectDraw のバージョン
がある。WindowsMediaPlayerについては、
Windows Media Player は、ユーザーから個人識別情報を収集しません。 Windows Media Playerを ダウンロードするとき、またはその主要な機能を使用するときに、いかなる個人情報も必要とせず、 また受け入れません。とあるが、よく読むと、
ログの記録は、プレーヤーの情報がストリームメディア サーバーに送信されるときに行われます。 記録されたログを基にして、さまざまな情報がサーバーに通知されることによって、サーバーの サービスが改善されます。情報には通信時間、サーバーと通信しているコンピュータのIP アドス 、プレーヤーのバージョン、プレーヤーの識別 (ID) 番号、日付、プロトコルなどが含まれます。 ほとんどの情報は一意ではなく、またユーザーのコンピュータを追跡できません。 ただしIP アドレスとプレーヤーの ID 番号は例外です。いずれの情報も、通信を識別するために サーバーで使用されます。IP アドレスはWindows Media Server との通信を確立するときに必要で、 通信するときにサーバーに通知されます。 プレーヤー ID はグローバル一意識別子 (GUID) を基にして作成されます。プレーヤー ID は、 Windows Media Player のセットアップ プログラムおよびオペレーティング システムの標準機能 によって生成され、Windows Media Player によってログ記録のために格納されます。 プレーヤー ID はストリーム サーバーと通信するときに、接続を一意に識別するために使われます。 プレーヤー ID には個人識別情報は含まれません。Windows Media Player 7 ではプレーヤー ID を 無効にすることができます。インターネットを介してストリーム メディアを受信すると、そのストリームを 配布しているサーバーに対して、Windows Media Player から一意の識別子が送信されます。 この一意の識別子は、サーバーが通信中のコンピュータを識別しストリーム メディアを受信している 他のコンピュータと区別するために使用されます。管理者はサーバーに保存されたログを確認するときに、 同じプレーヤーの複数のセッションのログ情報を関連付けることができます。 ”という様子である。一意で無いと書いてありながら結局は一意なのである。どのみち我々は丸ハダカなのである。
ところで、M$は膨大な個人情報を何に使うのだろうか。おそらく電脳産業はこれらの情報を上手に使う方法を知らない。もし知っていれば、IT不況なんて無いはずだ。
その手の情報が必要なのはメディア、流通産業、そしてアングラ産業であって、そちらへ情報が漏れていく引力はブラックホールのように強いと考える。
∇知らないメイルマガジン
頼んだ覚えが無いメイルマガジンがやってくる。いや、形態はメイルマガジンだが実質はスパムである。単にアドレスを盗用したイタズラだけでなく、会社ぐるみでアドレスを流用しているシステムがある。webmasterは、信用に不安がある相手にはそれぞれ異なるメイルアドレスを使用しているので、流用の様子が見えるのである。
依頼していないから、購読を止める方法も解らない。管理人に連絡すると、対応は丁寧なので、ちゃんとした会社組織のようである。これも出所を辿っていくと、特定のサーバー、特定のドメイン発行会社に向かっていき、これまた最終的に羅針盤は某巨大電話会社のあたりを示すのが不気味である。
∇知らない買い物
過去に何回かあったのが頼んだ覚えが無い買い物である。これは立派な犯罪である。幸いなことに、いずれも常識的な業者だったので確認の段階でキャンセルできたが、顛末についてはしかるべき処置をとった。
最近では、頼んだ覚えのないADSLモデムが送られてきた、というニュースもあった。例によって、ピカリの類のインセンティブ産業の仕業と思われるが、今後もこの手の事件は絶えないと思われる。
∇複数のストーカー
ハードやソフトにバグが付き物のように、本サイトには常駐ストーカーの方々がおられる。彼らの仕事は種々の掲示板への書き込みだが、意外に本家の掲示板にはあまりお越しにならない。以前おっかけてみたら東京の特殊映像機器メーカーからと判明したことがある。学生、特に関西方面の方々もおられるが、会社員ほど粘着気質ではない。
一時は”http://www.anonymizer.com/”からのイタズラが相次いだ。しかし、この手のシカケを使っても非常に高い率でIPはバレてしまう。以前から方法に付いてお問い合わせがあったが、本サイトの閉鎖も近いことなのでヒントを書いておくことにする。
基本はアクセスログである。コンテンツが他人のサーバーにあっても、手元にログを残す方法はある。本サイトのシカケをご存じの方は多いだろう。掲示板の書き込みのページの前に玄関のページを用意するほうが良い。つまり、書き込みに至るまでになるべく多くの足跡を残すように仕込むのである。
さて、anonymizer経由のアクセスがあったら、その前後のログから玄関と書き込みページを通った端末IPをすべて蒐集する。この操作を1か月分繰り返すと、anonymierと相関の高い端末IPが浅瀬のように浮き出て来る。
理由は簡単である。この手のanonymizerは反応が遅いので、書き込み前にナマIPでのアクセスがかけることが多い。さらに、イタズラを書き込むとその後にやはりナマIPで確認のアクセスをかけてしまうのが人情である。さらに、ストーカーは実行前に何回かリハーサルを繰り返して足跡を残すことも多い。
そういった作業を1日10000ページ以上のログをもとに繰り返すと、大数の法則で上位数名が網にかかってくる。アクセスが多いからバレないと思いきや、逆にチャンスレイトとの差がわずかであっても有意差をもってストーカーの性癖が浮かんでくるから不思議である。もちろん、時空間リソースが厳しいWebmaseterは最近はそう手の作業はやっていないが、もし悩んでいる方がおられたら、参考にして欲しい。
∇ありがたいメイル
神話に出てくるパンドラの箱の希望の精のように、常にありがたい手紙、間違いを教えてくださるメイルもやってくる。時にはトピックを書く以上の勉強になることがある。それがあるために、ここまでやって来れたのだと考えている。
過去の歴史を見ても、かなりのアクセス数があったページが突然消失することがある。Webmasterにはその理由が理解できる気がするのである。
巷ではコピープロテクト付きのCD(CCCD)の音質について議論が盛んである。その論調は、”音が悪い”と言うことらしい。プロテクトについてはいろいろな意見があるが、正当なお客がノイズっぽい音楽を聞かされるのはフェアじゃ無い、という意見には説得力がある。
情けないのはCCCDがどうノイジーなのか、それを証明しようとする人が見られないことである。オーディオの世界は魑魅魍魎と神話が跋扈するネバーネバーランドなのだが、あれほどアナログアンプ製作にカルト的能力を示すオーディオフィルが、デジタルという呪文のもとに力を失なうのかが理解できない。過去このサイトで、どうしたら定性的に解析できるかを事細かに提示しているのに、である。
というわけで、今回、CCCDの音質がどのように悪いのか、その原因をサーボ系に発生するジッタを介して目でそして耳でわかるように提示しようと言うのである。おそらくこのような試みはwww.tomoya.comとしては最後になると思うので、結果を見てからの論議はみなさまにお任せしたい。
さて、解析方法を解説する。この部分は興味が無い方は読み飛ばしていただいてかまわない。その結果は誰の目と耳にも明らかだからだ。
以前と同じように、解析する波形、お聴かせする信号はTE(トラックエラー)信号を積分し可聴域成分としたものである。平たく言うと、SB16に直接つっこんだものである。TE信号は最も電源系への影響が大きいトラックサーボを制御しており、TE信号が増加はRF信号のジッタの増加に直結する。
TE信号はそもそもピットの両側を挟んでいる2つのレーザーの差信号である。これの積分値がプラスかマイナスかによって、ビームがトラックの内側にズレているのか、外側にズレているかがわかる。これによりピックアップのサーボを制御し、またその直流成分はピックアップ全体が乗っているソリ(スレッド)のサーボを制御する。
ただし、その1つのビームはピットの主信号(RF)より位相が進んでおり、もう一つは位相が遅れている。これは、TE信号の位相をRF信号の位相と比較することにより、ビームがトラックを内外どちらの方向にいくつスキップしたかを検知することで高速サーチを可能とするためである。このため、TE信号はほぼRF信号の微分信号になっている。
これを積分して可聴域成分としたものは、パルスカウント検波やデルタシグマ復調と同じように、ピットの辺縁形状変化の時間あたりの密度分布の変動を示す。つまり、TE信号にはトラックエラーによるジッタと回転角速度の変動によるジッタの両方が混入するのである。もちろんRF信号を解析しても良いのだが、TEはRFよりも出力が大きく低インピーダンスで安定していること、また負荷が加わることによりデコードに発生しうる影響を避けるためである。
-------------------------------------------------------------------------
に書いた通りである。1KHz以下の成分は主にCDの偏芯やフレの影響を受ける。また6kHz以上は、ピット1個1個の形状や辺縁のばらつきに関係する。そして、最も人間の耳に敏感な1kHzから6KHzの領域に発生するジッタは、駆動モーターのコギングやベアリングなどの付帯ノイズに起因するジッタと考えられる。
とすると、この成分だけのジッタ成分が大きいことは、CCCDには1回転あたり数回何らかのピット形状もしくはタイミングのムラがあるということである。以前、webmasterは十字カット入CDが発生するジッタ揺動成分について、
音楽CDの音質とジッタの関係のナゾその6(緑に塗ったりカットしたり編)
で示している。今回CCCDで増加したジッタ成分は十字カットとほぼ同じ周波数領域であることが見えるだろうか。手元のいくつかのCCCDを試したところ、殆ど同じ結果が得られた。なお、今回のCDプレーヤーには山本式メカニカルダンパー変造山本式の変造がなされている。なお十字カットとC1、C2エラーの関係については、
音楽CDの音質とジッタの関係のナゾその8(ジッタ量とエラー訂正頻度)
で示している。これらの結果から、CCCDはCDの目次や索引(TOC)に細工するだけでなく、絶えず訂正される程度のエラーが発生していて、それによるサーボ系を介しての音質への影響が聴力の一番敏感な領域に当たることが見えてくる。
以前からCCCDでは数秒ごとにバースト上のデータエラーが発生すると言われているが、どうやらそれ以外にもコンスタントに通常の音楽CDより大きなジッタを発生しているようだ。これが故意にそうなのか、それともプロテクトを仕込む環境が通常の音楽CDの製作する環境よりプアなせいなのかは解らない。
ところで、わざわざお金を出して買った十字カット相当のCCCDが上等なCDプレーヤー+ハイエンドスピーカーでどのように聞こえるかは興味が湧くところである。ジッタのレベル差から考えると、音質的には何気なく焼いたCD-Rより若干悪い程度ではなかろうか。
Webmasterにはサ行やパーカッションがわずかに濁ったようにも感じられたが、それとてもともとのソースが汚いだけなのかも知れない。おそらく電源に余裕のないポータブルCDやCDラジカセの音をヘッドホンで聴けば、敏感な人に解る程度の差だろう。ジッタの差を自分の耳で確かめたい方は、
を試して欲しい。これらの録音はCD盤以外は全く同じ条件で引き続いて作成されたものである。注意深く観察すると、どの周波数領域に差が出てくるかが解ると思う。
残念ながら、Webmasterにはこのような解析を今後も続けていく時空間的な余裕が無い。サーボ系のノイズに関しては解析方法は簡単だから、今後は日本の優秀なオーディオフィルがさらに優れた解析をされることを祈っている。
Webmasterはバイクを購入する時にメーカーの整備書も一緒に購入することにしている。というのは、以前は整備書はバイクと一緒でないとなかなか売ってくれなかったのである。今はオークションで旧車の整備書も手に入るから便利だが、素人にも整備可能で人気のあるモンキーやセロー、クラブマンなどの単気筒バイクの整備書は結構な値になっている。
もちろん整備書は確実に役には立つのだが、往々にして無理な整備法が書いてある。中には全メーカー揃いも揃って無理な方法が書いてあることもある。
図はそんな部分の一例だ。詳しい人には蛇足だが、バイクのフロントダンパーの主要部品で、上からシートパイプ、インナーチューブ、ボトムケースである。シートパイプをヤマハはシリンダコンプリート、スズキは単にシリンダと呼ぶらしい。
構造としてはボトムケースにインナーチューブを入れ、シートパイプを上から差し込んで、ボトムケースの下の穴(→)からソケットボルトでシートパイプを固定する。オイルを満たすとシートパイプ上端のピストンと下端の穴からオイルが出入りしてダンパーとして働くことになっている。ここではバネやブッシュ、オイルロックピースとシール類は省いてある。
整備書によると分解するにはダンパーをブリッジからはずし、インナーチューブのフタ(フォークボルト)をはずしてオイルとバネを抜き、次にボトムケースを万力に固定してソケットボルトをゆるめることになっている。
しかしソケットボルトにはロック剤が塗布してあるから、中のシートパイプが一緒に空回りしてなかなか取れないのである。それに万力で固定するとミクロン単位で加工されているボトムケースが歪んだりキズが付くこともある。
そこの所をホンダの整備書には、”ボルトが空回りする時はバネとフォークボルトを再度組み付けてから緩める”と書いてある。それなら、やはりソケットボルトはダンパーを分解する前に緩めておくベき(緩めるが抜かない)ではなかろうか。
ヤマハやスズキではT字型の特殊工具(SST)を上から差し込んでシートパイプを固定してボルトを緩めろとあるが、どちらも素人が調達できる工具では無いし、ホンダにもレーサー以外には特殊工具が設定されていない。左右のボトムケースがスタビライザーで結合されている場合は、ダンパーをブリッジからはずす前にソケットボルトを緩めた方が簡単だろう。
車でも、サスペンション周りにはわざわざ難しい方法が指示されていることがある。以前、
□April 30:サスペンション脱着のナゾ
にも書いたのだが、前輪ストラットのダンパー軸をアッパーマウントに固定しているナットもサスペンションを分解する前に緩めておいた方が簡単である(緩めるが抜かない)。整備書にはストラットを車体からはずし、スプリングコンプレッサーをかけた後にアッパースプリングシートを固定するSSTを使って緩めろと書いてある。インパクトレンチを使うにしてもバネで部品が飛んだりしてやっかいである。
整備書にはおそらく雛形があって、新しい車もそれに準じて書かれるように思える。そして、その雛形はおそらく新車の組立手順を参考にしている様子なので、必ずしも整備に最適な手順とは一致しないのである。従って、整備書を信じて分解すると、途中で入手不可のSSTにぶつかって進退窮まる可能性が高い。人気車であれば、インターネットで整備法の検索をかける方が早いかも知れない。
メーカーによっても記載に差がある。ホンダの整備書は一見親切に見えるが肝心な説明が抜けていることがある。例えばヘッド分解図にかなり昔に追加されたはずのOリングが抜けている整備書(CD50系)がある。意外なことに最近のスズキの整備書はとても親切にできていて解りやすい。一方、カワサキの旧車の場合はひたすら記憶と熟練に頼るしかないようである。
読者からのメイルによると、
□May 27:当世電脳パブ記事のナゾ(2001年5月27日)
が剽窃されているのではないか、とのことである。コチラ(2001年8月10日)らしいのだが、似ているようでもあるし似ていないようでもある。一種の職人芸とでも呼ぶべき範疇であろうか。それほどこの業界の問題は根深いということだろう。
さて、広告クライアントからお金をとりながら業務としてネット界で情報を提供している出版社がある。問題なのは、記事なのかパブ記事と呼ばれる企画広告なのか、区別を曖昧にしているサイトがあることだ。
古くから新聞や雑誌の広告に関してはそれなりの取り決めがある。また独占禁止法や種々の公正競争規約にもいろいろな規定がある。慣習によるものもあるが、それらをまとめるとおおむね次のようである。
1)企画広告は記事と区別するために広告、PR、提供、広告企画などとはっきり記載する。記載の四辺に(PR)とか(広告)と記載する。
2)記載の責任部署を明らかにする。たとえば製作:○○広告部、とか、問い合わせ先:○○メーカーなどと明記する。
いくつかのサイトをチェックしてみよう。最初に何かと記事の校正が甘いZ社であるが、広告掲載規定が明記されていて、ネットと雑誌に同様の基準が適用されているようである。予想に反して規定の遵守はまずまずというところである。
次にA社だが、長らく出版をやっているわりにPRの表示や責任部署の記載が無いことがある。なかでも多いパターンは、”メーカー開発者に聞く”といったインタビューものである。サイトではPRでは無くpick upという表現が見られる。
一番気になるのはI社であろう。ここは雑誌もサイトもかなり甘く、パブ記事でありながらPRの表示が無いものや責任部署がはっきりしないものが見られる。ときに記事の体裁に酷似したパブ記事も見られる。
図はそんなパブ記事の1例である。ここのサイトにはレビューというカテゴリーがあり、また署名コラムもある。これは一見署名入りのコラムに思えるのだが、実は完全な企画広告であることは末尾に小さく[PR]と書かれていることで明らかである。
なかなかの職人芸と思わせるのは、文頭のロゴがコラムのロゴに酷似していることだ。しかし”レビュー目次”と書いてしまったことは職人芸からはみでている。製品の画面は貼り付けだが、それも”撮影の都合で実際の色調と異なっています ”とあるのは正確さを欠く。
もちろん広告の一部がレビューなのであって全体がレビューでは無い、とか、”街頭インタビュー”とあるのは広告の一部であって実際のインタビューでは無い、とか、言いワケができないこともない。しかし、面白いコラムを書くことで定評のあるライターも、膨大な時間とカネをかけて高度な製品を開発したメーカーも、たった一回のマズい広告によって信用を落とすこともあり得る。
パブ記事の中でも責任がはっきりしないものが、アンケート企画やモニター企画だ。また相乗り企画とでも言うべきか、同じカテゴリーで複数のメーカーの製品について比較したパブ記事があるが、純粋な比較記事に似ていて紛らわしい。良く見るとライター名が書いてなかったりするのが見分けるポイントである。
時局は不景気のピークを迎えているようで、どのサイトも広告の出稿が減っている。そこで単に広告が来るのを待っているのではなく、企画広告を造注することになる。担当者も苦労しているようで、パブ記事も不景気と反比例してますます手が込んだ職人芸になっているので、読者も注意が必要である。
遅れ馳せながら紅葉電力は電力節約キャンペーンを開始したらしい。発電所の検査の影響で、冬季電力の余裕はあまり無いと言う。にもかかわらず急にキャンペーンをはじめた理由は、クリスマス電飾があふれる首都圏に対する各方面からの反発によるらしい。このまま検査が長引けば、今年の夏は電力不足の可能性もある。
ところで、Webmsterは以前より電力自立を目指して発発(発動発電機)のコストを試算している。Webmasterのところの発発は古いモデルで、かなり以前にリサイクルショップから現状で仕入れたものである。
この発発は数奇な運命をたどったようで、購入時にはマジックで”イカ焼き屋”と書かれていた。この業界では胴元が商売に必要な機器類をリース(搾取)しているようである。そう言えばニューヨークの街角のホットドッグ屋も、ショバと機器類はしかるべき筋がコントロールしておられるようである。人間の習慣はどこでも似通ったものだ。
この発発はその後は塗装業界にお邪魔していたようである。といっても定格出力はたったの550Wなので、コンプレッサーではなく照明を担当していたのだろう。筐体には外壁塗装用の弾性レジンがこびりついていた。
写真はメンテと外装を塗りなおしたときのものだ。この発発で興味深いのは、エンジンがサイドバルブ方式であることで、そのルーツは間違い無くE300である。外装にはアルミが多用されており、歴代の発発の中では最もデラックスである。
サイドバルブ方式ではクランクシャフトと同じ高さのカムシャフトがバルブを上向きに駆動する。バルブの開口部とシリンダは通路で結ばれている。混合気は下方からバルブを抜け、次に水平にシリンダーに向かうが、そのデッドスペースのため圧縮比が充分に上げられない。
しかしメリットもある。シリンダヘッドにバルブ機構が無いのでエンジンがコンパクトに仕上がる。このEB550はその後インド仕様では定格660Wに増力され、さらにはガソリン始動で灯油運転という経済的なモデルまで派生し、その末裔はいまだ国内で発売中である。
発発の出力はユーザーが贅沢になるにつれ増加し、最新インバーターモデルでは1600Wになっている。この位の出力だとエアコンが駆動できるところがミソらしい。制御も電子キャブ+インバーターになっていて、負荷が軽いときは低回転で燃料を節約するようになっている。
EB550の定格は550W(60Hz)で、ガソリン2.8Lにより5.2時間発電可能だから、1KwHあたりの電気代は96円と商用電力の28円とは比べ物にならないほど高い。最新型のOHCエンジンとインバーターを搭載したEU16iやEU28isでも60円前後なので、ガソリン発発による電力自立はコスト的に難しい。
ディーゼル発発だと30円前後のコストと経済的だが、それは定格出力時の話である。燃費が安いディーゼル発発にはインバーター制御の製品が殆ど無いので、負荷が軽くても3600rpm(60Hz)を維持するために無駄な燃費を食ってしまう。さらにエアクリーナーやオイルのメンテ間隔が短くて煩雑だし、騒音や排気ガスも問題になる。
というわけで、最新の発発であっても常用には無理がある。かといって太陽電池に頼るのでは発動機メーカーはメシの食い上げである。そこのところを考えてか、ホンダが実験中なのが家庭用コジェネシステムである。
このシステムは、耕運機用の垂直型OHVエンジンをガスで駆動し、小型多極発電機で家庭に電力(1KWH)を供給しながら廃熱(3kwH)を暖房やお湯の供給に使うシステムであり、エネルギー効率85%を実現するという。
発電は家庭用電力の全てを賄うのではなく、インバーターが商用電力の位相にあわせて補助することでピーク契約を下げることを目的としている。このインバーターは汎用発発の並列運転のシカケを応用したもので、小型多極発電機はバイクやハイブリット自動車で使われているシカケである。
小型エンジンでは発電効率が20%と低めであるが、廃熱を回収できるからさほど問題にならない。さらに駆動抵抗を減らすためにオイル温度を制御するなど芸が細かい。メンテ間隔を6000時間、寿命を20000時間とするためにオイル量を増やし、長寿命の点火プラグを使っている。廃熱の回収にはCVCC以来の省エネ排気ガス対策の技術が応用されている。
残念ながら、このシステムはモニター中なので入手することはできない。それに寒冷地向けのシステムのようで、九州では熱量が過剰になる。効率を上げるには吸収熱冷凍機との組み合わせが必要になるが、それだとコスト割れだろう。どうやら暖房より冷房の負荷が高い九州には太陽電池の方が向いているようだ。それにソニータイマーほどではないがホンダタイマーの存在もうわさされている。
というわけで、原始的な発発では電力自立は困難であるが、高度な家庭用コジェネと太陽電池があれば日本のかなりの地域で電力の自立も不可能では無い。今回の電力会社の行動を見ていると、本当に電気を節約して欲しいのか、あるいは本当は無駄に使って欲しいのかわからない。
もし電力危機のために企業がいったんコジェネを導入すると、従来と同じ額の契約は二度と戻ってこないだろう。さらには燃料電池の実用化も視野に入っている。最近では風力発電の能力もあなどれないし、コジェネの普及も不可避である。とすると、日本の著しく高い電力コストが本当はいったい何に使われているのかも議論となるところだろう。
南国と言えども寒い日々が続いている。WebmasterのNumber.1スクーターの座を競っているのが変造ライブDio(68cc)とこのV100(98cc)で、ツーリング感覚も甲乙つけがたい(丙丁つけがたい)。以下は低次元な話なので、高級バイクをご使用の方は読み飛ばしていただきたい。
何より変造ライブDioは68ccへのボアアップを初めとして、エンジン、足廻りそして点火廻りに手を入れたので、かわいい存在なのである。一方のV100もボロいモノに手入れしたただけに劣らずかわいい。
ライブDioを見ると、ホンダのエンジニアリングが徹底していることが良くわかる。バラしていくとネジ一つとして無駄なものが無い。吸気系も車体左側のエアクリーナーから真っ直ぐエンジンに向かって伸び、排気もエンジンから車体右側を後ろに真っ直ぐに伸びている。
車体はスペースフレームなのでメンテがやりやすく、重整備にもエンジンを降ろす必要が無い。点火プラグのメンテも専用の扉があって簡単である。システムとしては見事な設計である。
一方のV100はメンテに向いていない。エアクリーナーとキャブは車体左側の狭い所からエンジンに潜り込み、マフラーもエアクリーナーと同側で窮屈である。車体もメットイン付近がモノコック構造になっていてプラグ点検がやりにくいし、重整備にはエンジンを降ろす必要がある。
その代わり、CCISと呼ばれる分離給油システムは念入りに設計されており、3系統のオイルラインから吸気ポートと両側のメインベアリングに給油されている。そのせいか、同じクラスのリード100よりV100の方がメインベアリングの耐久性が優れるようである。
V100のデザインは10年前のものである。高級感はライバルのリード100に完全に負けているが、元気の良いエンジンのおかげで軽快なバイクに仕上がっている。みかけが質素なトキコのディスクブレーキも十分な性能を発揮する。
ある初冬の暖かい日に、タイヤを新調したV100をツーリングに連れ出すことにした。小ぶりの車体に98ccのエンジンを押し込んだせいか、アイドリングではハンドルが大排気量の2ストオフローダーみたいに震えている。走行中もハンドルにかなりの微振動が伝わってくるので、低い速度でも十分な速度感が感じられる。
バイクとは多分にバーチャルなツーリング感覚を楽しむ乗り物である。大脳が感じるツーリング感覚は、景色や風、路面からの振動、そしてバイクの鼓動や騒音が大脳のニューロン上に作り出すバーチャルな感覚にすぎないのである。
とすると、振動が大きい方が低速度でもより大きなツーリング感覚を発生するから安全であるとも言える。最近の若者が250ccクラスの単気筒の爆音バイクをターゲットとしているのも当然かも知れない。もちろん騒音は周囲の迷惑なので避けるべきであるが、エンジンの振動は周囲の迷惑にならないから、ライダーに積極的に伝わるほうが良いという考え方も成り立つ。
長距離を高速走行するには振動の少ないマルチシリンダーのバイクが向いているが、その手のバイクで十分なツーリング感覚を発生させるためにはかなり高い速度が必要となる。とすると、現在の劣悪な交通事情のなかでWebmasterのしょぼい腕では容易に危険な領域に達してしまうのである。
さて、V100は福岡の新たな不良債権となりつつある香椎人工島を経て志賀島に向かっている。海の中道では強い浜風に翻弄されるが、98ccのエンジンは車に煽られない程度の出力を発揮し、またWebmasterのアドレナリンも車で走る場合より多く分泌され消費されるのである。
景色の良い志賀島の周回路を気持ちよく巡って行く。無段階変速のために広い速度域で充分なトルクが保たれるから、ライダーはギアチェンジを完全に忘れて、ライン取りだけに専念すれば良い。小径のタイヤも昔より格段にグリップが良くなっていて、低速度に留まる限りは安全である。
最後にスタンドで給油してみると、ツーリングで消費されたガソリンは2リッター少々にすぎなかった。親切に対応してくれるスタンドのおねえさんにポケットを探って小銭を払うバツの悪さ妙になつかしいものである。
そうこうするうちに、Webmasterにスーパーカブ(C50)を引き取ってくれないか、とのご相談である。4万キロを経たカブはかなりの整備を要するが、それはそれで新車では味わえない整備感覚が楽しめる。おそらく整備感覚もツーリング感覚と同じように大脳のニューロン上だけに存在するバーチャルなものなのだろう。
しょせんは人間の満足感というものはバーチャルなものである。そして同じマグニチュードの満足感を実現するためには、より地球リソースへのインパクトが小さいほうが地球にやさしい。整備を済ましたカブで暖かくなる春先の田舎道にツーリングに出かけけるというバーチャルな喜びを予期しただけで楽しめるWebmasterなのである。
ニュースリリースによると、 2002年秋に投入予定だったFOMA端末3機種の発売は再三延期されて2003年1月以降になるそうである。不思議なことに3機種ともに引き延ばし式のアンテナが無い。エリアが厳しい状況のなかで、内蔵式アンテナの特等席にはカメラが鎮座している。
ところでWebmasterの興味を引いたのは、そのニュースリリースだ。いわく、
”みかかのコドモは、2002年12月10日に発表させていただきましたFФMA新モデル「N205○」「F205○」「P2102○V」の3機種につ いて、現在販売開始に向け、お客様にご利用いただくための最終調整を行っており、2003年1月以降、準備の整った端末から販売を開始する予定です。 なお、販売開始日が確定しましたら、速やかにお知らせいたします。”
”本日も○X航空をご利用いただき、ありがとうございます。
○X時○X分出発の○X航空○X便○X行きは、使用いたします機材の到着が遅れましたことにより、お客様の機内へのご案内が遅れております。現在出発に向けて最終準備を行っておりますが、お客様を機内にご案内する時刻は○○時XX分になる見込みでございます。なお、本日はご利用いただけますドアが前方1箇所となっておりますので、座席番号XXX以降のお客様からご案内申し上げる予定でございます。
お急ぎのところ誠に申し訳有りませんが、今しばらくお待ちいただくようにお願い申し上げます。本日も○X航空をご利用いただき、まことにありがとうございます。ポーーーン。”
考えてみると航空会社は遅れのプロだし、それに喰ってかかる客も多い。従って航空業界には遅れに対処するアナウンスのノウハウが蓄積されている。グラウンドの声が妙に明るいのは、”悪いのは前の便が遅れたせい”だからである。同様に脳天気なニュースリリースも、”要求仕様を満足できないメーカーが悪い”と考えているからだろうか。
いずれにせよ、今後はこの手のニュースリリースが流行するような気がする。
最近のクルマのデザインで一番変化したのはヘッドランプだろう。一時はOPEL/MB流の矩形ランプが大流行だったが、今は車の角と溶けこんだランプが流行である。さらにマルチレフレクターレンズのためにランプカバーにカットが無く、ランプ内部がキラキラと見えてきれいである。
マルチレフタイプでは、配光は細かく刻まれた反射板で行われランプカバーは殆ど配光に関係しない。そのために配光やランプカバー形状の自由度が高いことになっている。もっとも旧来のヘッドランプでも配光は殆ど反射板で決まり、ランプカバーに刻まれたカットはそれを補助するだけである。
しかし、である。Webmasterは往復5時間の旅に出ることが多い。途中にトンネルがいくつかあるが、前車のヘッドランプが照らすトンネルの光の輪に気づいたのである。
上はマルチレフタイプのヘッドランプがトンネルの中で作る光の輪である。従来のランプに比べランプと直角方向への光の漏れがきわめて大きいことがわかる。対向車線をすれ違う運転手を直撃する光の帯もある。
左はマルチレフタイプと従来のタイプのすれ違い時の水平方向の配光特性である。まるでキレが悪い八木アンテナのサイドローブのような余計なシッポがわかるだろうか。
行き交う車の光の輪を見ていると、このシッポはマルチレフタイプのランプカバー形状と関係していることがわかった。
現在主流のH4ランプの場合、すれ違いビーム時にはランプの下半分は遮光板でさえぎられ、上方だけの光束が利用される。しかし反射版の傘の上方と外方が浅い変形ランプの場合は、フィラメントからの光がほぼ直角方向に盛大に漏れている。さらにフィラメントから反射板内側の鉛直面に反射した光も横方向に漏れている。一方、右側の従来のタイプでは深い傘とランプカバーのカットのために、光の輪ははっきりしない。
さらに走行ビームではフィラメントからの光が直接および反射板の内方および下方に反射して、すれ違いビームの何倍も強い光の輪を生じるのである。Webmasterは配光に関する法規の詳細を知らないが、こんな配光の車が多数存在するところを見るとザルなのだろう。
このような光のシッポが周囲の環境に良い影響を与えることは無い。少なくとも路肩の民家にも、そして対向車線のクルマにも迷惑に違いない。対策も簡単だ。デザインを損なわない程度にランプカバーにカットを入れ、フィラメント下方の水平面にもカットを入れれば済むことである。
もうひとつ気になるのは、最近のランプにフィラメント前方の遮光板が無いことである。これはフィラメントから出た光がランプベースに反射して直前方を照らすのを防ぐものである。また外側への眩惑もカットされる。昔から光のロスを嫌ってか遮光板のないものもあったが、その場合はランプカバーの中央にそれを拡散するためにカットが刻まれていた。しかし、最近のランプカバーにそのような配慮は見られない。
老眼のためにますます夜の運転が億劫になったWebmasterであるが、やっと迷惑フォグが減ってきたとおもったら、今度はマルチレフのシッポの眩惑である。裸眼の場合はともかく、眼鏡だと眩惑はさらに深刻だと思われる。
1年経つのは速いものである。
マーケットは特に金融セクターが不良債権から脱却できずに終わった。ただ、国内に不良資産の買い手が無いなか、資金に余裕のある国外ファンドが易々と我が国の資産を底値で仕入れている姿が見えてきた。
グローバルなファンドにすれば、過剰に評価されている地域の資産を売り、過小に評価されている地域の資産を購入することは歴史のある投資ポリシーにすぎない。不採算な事業も底値で買えばペイするし、業績が回復すれば膨大な利益が得られる。従って、ファンドがバラ撒く情報に惑わされることなく、彼らの投資ポリシーを見抜くことが大事である。
というわけでマーケットには2001年に引き続き良いことが無かった一年だが、
をさっそく検証してみよう。昨年のお告げは、
夜明け眞近かの午の刻 七赤金星歳もよし 蒔かぬ種は生えぬ みんな 活きてゆく 音たてている ”
であった。それをwebmasterは”マーケットは底を打っていて、今は仕込みの時期である。生活に密着したセクターにはすでに胎動を始めているものがある。倒産が相次いだ流通や金融(リテールと与信)に変化が現れる予感がある”と解釈した。
実際には、大手の不良債権については殆どが白日の元に明らかとなり、かなりの部分は精算された。今後は大手だけでなく中小の不良債権までがあぶり出されるだろう。その意味では、このお告げの方向性は間違いないようであるが、その実現はかなり遅れている。
さて、マーケット(日経)の推移はどうだろうか。
一月 高寄り ○
二月 下押す ○
三月 小底 X
四月 ジリ高 ○
五月 堅調 ○
六月 軟調 ○
七月 安値拾ひ X
八月 小反発 △
九月 押し目買い△
十月 急伸 X
十一月 底入れ ○
十二月 次第高 ?
さて、ネットで収拾した2003年のお告げは次のようである。(お告げの著作権は放棄されていると解釈している)。
一月 堅調
二月 持ち合い
三月 急伸注意
四月 波乱
五月 下押す
六月 底値探り
七月 横這い
八月 ゆさぶり
九月 だめ押し
十月 じり高
十一月 上伸
十二月 しっかり
そして、文言だが、
眞昼間星を捜す 暗中模索脱却か けふはここあすこはどこあさっては 裏を見せ表を見せて散る紅葉”
だそうである。Webmasterには、全般的な景気回復のなかに急成長を見せるセクターがある。一方、成熟した規制産業の中には内情を明らかにしながら黄昏をむかえるものがある、と読める。すでに通信関係の規制産業の内情は国民の知るところとなった。今回は別のセクターの規制産業がその厳しい監視のもとに晒されるであろう。
さて、”散る桜”と同様に良寛の辞世の句と言われる”散る紅葉”が何を意味するかが問題であるが、webmasterは紅葉マークの規制産業では無いかと想像している。Webmasterは2001年の”散る桜”とはダイナミックループではないかと推理したが、その伝からすると充分可能性がある。
このお告げが当たるかどうか、まもなく休止する当サイトで検証する機会は無いと思うが、少なくとも2003年はお告げが的中して明るい年になって欲しいものである。
本サイトの掲示板で話題になっていたのが、ツメの折れたLANケーブルのモジュラープラグ(RJ-45)の対処法である。どこのサイトにも使いモノにならないツメ折れケーブルがあまっているようで、これがきちんとロックされるようになれば、地球リソースの節約になる。
そこで閉鎖が近いとウワサされる本研究所が開発した修理法、モジュリンネZ(PAT PEND)をご紹介しよう。モジュリンネとはモジュラープラグが輪廻して生き返るという意味である。風水テクノロジーによって極限までオプティマイズされているので、これよりエレガントな方法は難しいのではないか。
材料
タイラップ1本(電線を縛るナイロン66製のバンドで一度締めるともどらないもの)。 サイズは幅4.8ミリ厚み1ミリのもの。これより幅広のもので二度とはずれなくなったことがある。わざわざ買わなくても、ケーブルを縛っているものを一つ拝借すれば充分だろう。
作成方法
タイラップを2.5cmくらいの長さに切り、先を4ミリ曲げる。4ミリという数字は多くのコネクターの調査から割り出した数字である。タイラップは弾力があるので、ラジオペンチで曲げると良い。正確に4ミリに曲げるのは難しいので、曲げた後で4ミリに切りそろえる。
使用法
まずツメの折れたモジュラープラグをコネクターの奥まで差し、その後コネクターの凸の部分(ツメが入る部分)にモジュリンネZの折り曲げた部分が上を向くように差しこむ。すこし堅いのでラジオペンチで押し込むと良い。パチンとなつかしい感触で固定されたら、モジュリンネZの余った部分にセロテープを巻く。
写真はモジュリンネZが納まった様子を示している。プラグを入れた後にモジュリンネを差し込むのが普通だが、手元をシュリンクチューブやアロンアルファで固定することもできる。
はずし方
力任せに引っ張るとはずれるかも知れない。紳士的にはずすにはテープを剥がしてモジュリンネをラジオペンチで引っ張る。写真のように、静的には相当な負荷に耐えるので、通常の使用には充分だろう。当然、脱着を繰り返す部位には向かない。
タイラップすら手元に無いヒトへ
厚さ1ミリのクレジットカード類をはさみで4〜5ミリの幅に切って作っても良い。これを折れないように曲げる。廃業したガソリンスタンドのカードが良いだろう。ただし材質的にタイラップより弾力が乏しいので、2度とはずれなくなることがあるが、用途によってはそれはそれでOKだろう。
タイラップでうまくロックしない場合は?
実はモジュリンネZは、コネクターの内部を良く見れば解る通り、本来のツメとは別の所で固定されるのである。ごくまれだが、古い製品のコネクターによってはモジュリンネZではうまくロックされない場合がある。その場合はクレジットカードの幅を7ミリとしたものを使うと、本来のツメと同じ部位で固定されるようになる。ただし、この場合は一度ロックするとかなり強引な方法で無いと外れなくなるので、注意が必要である。
モジュリンネZがあれば、もう狭いところで電線の色と順番を気にしながらプラグをつけかえる必要も無いし、長い配線をやりなおす必要もない。もちろんRJ-45以外のモジュラープラグにも使える。
ぜひ、モジュリンネZで年末の忙しい時期を乗り切って、新春のご家庭でも安定したブロードバンドライフを楽しんで欲しい。