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□初見ではちと難しい東京都庁ピアノのナゾ(模様に目がまわる編)
□キャンピングカー指宿に死す???のナゾ(危機脱出編)
□鑑札更新7回目プリウスの大チョンボ車検切れのナゾ(仮ナンバーの手間編)
□令和7年確定申告の傾向と対策の謎(マイナ連携すべきか否か編)
□新春特別企画!!本当の本当の日本酒の謎(そもそも日本酒とはなにか?編)
□新春特別企画!!中華アンプのギャングエラーのナゾ(コストゼロの山本式ギャングエラー矯正法で治す編)
東京に住む友人からWebmasterの出張に合わせて都庁ピアノを弾きにこないか?とのおさそいである。ああ、あのYoutubeで見かけるやつか?
さっそくYoutubeの動画を見ると、天板や足の造作からみて、ピアノはおそらく1980年代後半のヤマハG3である。尊敬する草間彌生先生の柄が細部まできれいに張り込んであって、ほとんど芸術品の域に達している。演奏は5分とのことで、演奏効果が高く弾き慣れているラフマニノフの「鐘」か「パガニーニの主題による変奏曲第18番」、ドビュッシーの「沈める寺」あたりを考えていた。まあ目を閉じても弾ける曲でないと、一発勝負は難しい。
県庁ビルを登び展望室に着くと、なんと演奏順がトップだと言う。ピアノは鍵盤蓋が閉じた状態で置いてあった。
係員が「さあ、どうぞ。5分間です」といって、鍵盤蓋を開けてフェルトカバーがはずされたのだが、目が点になった。といいうのは、鍵盤蓋全体が草間彌生先生の模様で埋められていたので中央がわからなかったからだ。
外装に装飾を加えたピアノはよくあるが、鍵盤蓋の裏、鍵盤に対する面は黒塗装か木目で模様が無いのが普通である。また、鍵盤蓋中央に金文字でメーカー名が埋め込んであるのは、直感的に鍵盤の中央がわかるようにであるが、無かった。もうひとつ、鍵穴があれば目標になるが、ヤマハでは1980年頃に廃止しているのだが(最近復活したらしい)、このピアノは元から無いのか埋められたのか、きれいさっぱり無い。
一瞬子どもの時のことを思い出した。昔は、ピアノの先生が、最初のレッスンで鍵穴に自分の「おへそ」を合わせると教えていた。子どもの時は鍵穴に「おへそ」に椅子を合わていた。
また草間彌生先生の模様が黒と黄色で鍵盤と紛らわしいく、Webmasterの得意とする「跳躍」の自信がへなへなと消失した。しかし時間が迫っていて、ためらっているヒマがない。
しかたなく、「鐘」を弾き始めるが、跳躍が多い曲なので最初から違和感が続き「自信」パラメーターがどんどん下がっていて、あの華々しい中間部の前で一端止まり、変奏曲第18番に変更することにした。あらかじめ測ったおいた時間的にはこれで丁度となる見込みである。
そして、あっさり目を閉じて弾くことにした。椅子の調節が甘かったのを少し後悔したが、下手に鍵盤の蓋を見て幻惑されるよりはミスが少ないのである。しかし、とにかくミスしないように、と弾くと抑揚が乏しく元気の無い演奏になってしまった。個人的なデキとしては45点くらいで合格点は貰えないところ。
わりと有名な曲ではあるが、ピアノソロの譜面はなくピアノ連弾譜からWebmasterがソロに編曲したバージョンで13年前のYoutube創世記に上げてある。今見ても下手だが、それからさらに下手になっている気もしている。この曲の下手な生ピアノは聞いたことが無いのかパラパラと拍手があって、バツが悪かった。見ていると、子どもは意外は元気に弾くが、大人はみんな少し演奏の表現が大人しくなっているようである。
というわけで、皆さんがひょっとして都庁ピアノを弾きに行く時のアドバイスだが、まず演奏順トップは避けることである。他人の演奏をいくつか聞いてシャドウ演奏するのがいいと思う。目線は少し高いところをぼやっと見るのがおすすめである。選曲としては最初は鍵盤中央付近で始まって跳躍部分は少し後から出てくるのが良いように思う。
3月のある日熊本県水俣市に赴く用事が発生した。福岡から高い高速代を払って往復するだけなら芸が無いので、長年の懸案であった鹿児島方面に二泊三日の旅行にキャンピングカーで行くことにした。2.5Lターボの燃費は平均11km/Lと意外に良好なので、高速代と燃料費の合計は新幹線とトントンだが、荷物が運べる分だけキャンピングカーにメリットがある。
しかし高速代が燃費の倍というのは高すぎではないだろうか。混雑を避けるために午前5時半に福岡を出発し、水俣で所要を済ませ鹿児島の知覧特攻平和会館に着いたのは午後3時頃だった。写真は三角兵舎である。
しっかり閉館まで知見を深めて、30分ほどで指宿の砂むし会館の砂楽に到着した。トヨタの工場のように流れ作業で砂風呂を堪能し、内風呂で砂と汗を流して車に戻ったのは午後6時過ぎだった。写真のエスカレーターで2階に上がって受付し、帰りもまた2階からエスカレーターで降りてくるシステムである。予定としては夕食のあと池田湖畔に向かって車中泊の予定だった。
車に戻り、ごく短時間のグロー表示が消えた所でセルを回すがカチッカチッと音がするだけでセルが回らない。2時間の入浴の間にヘッドライトが着いていてバッテリーが上がったのか?しかしこの車はライトを着けたままキーを抜くと警告音が鳴るので可能性は低い。
ヘッドライトは明るく、セルを回してもさほど暗くならないのでバッテリー上がりでは無いようだ。車には200AHのリチウム鉄のセカンドバッテリーとジャンプケーブルがあるのでバッテリー上がりなら対策は簡単だが、そうでなければ厄介である。
さて、あなたならどうする??車両保険に付属のレッカー契約で、工場にでも持って行く??いずれにせよ、鹿児島の南端での故障はやっかいである。場合によってはこの風光明媚な観光地指宿でこの車はついに終末を迎えるのであろうか???さあどうするか?
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キャンピングカーでコーヒーを沸かし落ち着いて対策を考えることとする。実はこの車は入手したときからATのセレクトレバーが確実にPに戻っていないとセルが回らないことがあった。この場合はATセレクターを数回前後に動かしてレバーを一番前のPまで確実nい戻すと治っていたのだが、今回は反応が無い。
幸いデリカL300の国際版サービスマニュアルが入手できたので調べると、インヒビターと呼ばれるATのスイッチ不良が疑われた。始動時の安全策としてPかNでないとセルが回らないようにするスイッチだが、経年変化でレバーからミッションにつながるロッドが伸びてインヒビターが所定の位置にまで動いていなかったと判断し、変速レバーの根本のネジの調節で治癒できた。以後は不具合はないが、実際には接点がかなり劣化していたのだろうが、その時の不具合に症状が似ている。
マニュアルではグローリレーと並んでスターターリレーは右運転席後方にあるが、この車はキャブを被せるため特注で左座席下に移設されていることは把握していた。マニュアルはクラウドに上げてあるのダウンロードできた。今回は水俣で簡単な作業があったのでKTC工具一式は持参していたが、惜しむらくはテスターを積んでなかったことだ。
回路図はガソリン車AT仕様のものだが、実車にはインパネにギアポジションランプがあるので、回路図下部のインヒビタースイッチの上半分からインパネのランプへの配線がある。左上のバッテリーからヒュージブルリンクを介して右上のキースイッチにつながっている。スタート位置では右下矢印に電流が流れ中央下のスターターリレーの接点および巻線プラス側に電流が流れる。
巻線マイナス側は下の阿弥陀くじみたいなインヒビターで、ポジションPとNのときに下から2番目、3番目間が導通して接地される。このとき巻線の電磁石で接点が閉じて中央上のスターターのS端子に電流が流れる。スターターではこの電流で電磁石にひっぱられたピニオンギアが飛び出してリングギアに噛み合うと同時にスターターモーターのマイナスが接地されて回転する。
スターター回路は単純だが、ディーゼル仕様ではこれにスーパークイックグロー回路とかいって、最初に大電流を短時間流しその後スターター動作中も弱電流を流すことでグロー待ち時間を短縮する複雑な処理がある。以前はこの回路がダメになったらどうするか心配していた記憶がある。昔はシリンダーのグローランプと同じ時間で赤熱するグローインジケーターがインパネについていて、まあ最低1分は待ってセルを回していた。
幸いキャンピングカーなので籠城は簡単である。食うことと寝ることとトイレは常時可能で、地デジは1チャンネルのみ映るしネットもノートパソコン2台で見れるので、何も慌てる必要は無い。<その日は朝早く起床したので早めに寝ることにした。p> 朝7時に起床し、クラッカーとコーヒーで朝食を済ませた。まず床下を覗いてATミッションのインヒビターの指示が正しい位置を指しているか確認したが、問題ないようである。実際バックランプ動作やインストパネルのポジション表示が正しいことから、インヒビターのPとNの接点のみが不良のようである。助手席を持ち上げてグローと並んだ割と大柄なスターターリレーを確認した。リレーソケットの接点を電線で短絡するとセルが回ったので、インヒビターを短絡すれば修帰れそうである。
とはいえ、テスターが無い。この車両は特装車で電気関係はかなり改変されているから、誤って他の回路を焼損させたり余計なヒューズを飛ばしたりすると帰れなくなる。故障を安全に特定するためにはテスターが欲しい。
ブローブボックスを漁ると古い電球が見つかった。電線の曲がりを戻しターンの端をニッパーで切って伸ばすと写真のようにリレーのコネクターに挿せるようになった。スターターを回しても電球は点灯しないので、やはり片方が接地されていないようである。サバイバルのためには交換した電球の一部は保存しておいたほうが良い。
さらに工具箱を漁るとLED表示がついたシガーライターの延長ソケットが見つかった。プラグの近くで配線を切り、マイナス側をボディーのネジと共締めし、プラスをコネクターに挿してスターターを動作させるとLEDが点灯した。コネクターの配線の被覆をカッターで削って電線を露出し、それを半分に分けた穴にボディーのネジに共締めした配線をのもう一端を通して巻き付ければOKである。
あとは配線に保護テープを巻いて修理が終了である。普通にエンジンが始動したが、暫くは止めずにバッテリーを充電させる。オルタネーターのベルトがゆるく始動直後の充電で負荷が重いので滑り音が発生する、この車はベルトの調整がやりにくいのが近く手をいれる予定である。旅先なのでなるべく帰宅まではエンジンの始動回数を減らすことを心かけた。
指宿から30分程度で池田湖畔に着いたが、あいにく開聞岳には雲がかかっていた。御年28歳になるJ470のキャブの造形は最新のキャンピングカーと比べても空力的に優れていると思う。10時のおやつとコーヒを飲みながらインヒビター周りの故障に整備士はどう対策しているかネット検索してみたら、あるわ、あるわ、インヒビターの故障はジャトコのATを使用する日産車ではよくあることがわかった。この車は三菱製だが4速ATはジャトコ製である。
記載によれば接点を磨いたり交換してもまた故障するらしく、たびたびの故障に顧客からクレームを浴びた整備士がギボシ付きジャンパー線をつなぐ回路を新設して顧客に渡していたとか、別途ジャンパー回路を組み込んだとか、多くのネット報告があった。日産の経営が良くない理由の一つはジャトコにも原因があるようで、ジャトコCVTは数年数万キロで不良となりリコールとなっている。アイドルストップ仕様のオルタネーターも数年数万キロで不良となるのでリコールとなっている。
さらに、ジャトコのインヒビター不良はATだけでなくCVT(ジャトコCVTを積むスズキ車などを含め)でも多発しているらしく、40年以上も似たようなインヒビターの不具合を繰り返している。カタログ燃費を飾る複雑な機構の開発に気を取られて、インヒビターのようなプリミティブだが重要な機能の信頼性の改善がお留守になっているのだろう。まあ一度重大な故障を起こせば僅かなカタログ燃費のメリットなんかぶっ飛んでしまうのだが。
個人的にはインヒビターが接点不良になる理由は解っている。スターターリレーにはS端子オンで電磁石がピニオンを押し出すとともにスターターの接点を閉じるためにかなりの電流が流れる。このためリレーの接点も重く巻線も大柄である。おそらく巻線のオンオフ時にかなりのアークが飛んで、インヒビターの接点が焼けるのであろう。バックライトやギアチェンジランプ用接点が不良にならないのは、回路にアークを発生させる大きなインダクタが無いからである。
ちょっと知恵があればリレー巻線にダイオードかCを抱かすのだが、電気に疎い日産やジャトコなだから考えつかないのであろう。しかしインヒビター不良は車が完全に不動になるのでユーザーの時間的逸失損失や周囲の迷惑も大きい。単なるバッテリー上がりなら助けてくれるドライバーもいるかも知れないが、インヒビター不良では無理であろう。
最近のニュースによると、ホンダは米国でのHV車のバッテリーを商売敵のトヨタから調達するとか、勝ち組は動きが早い。一方米国で販売できるHV車が無い日産の命運は暗いようで、情報によると軽とPHVのSUVを持つ三菱には連携の話が来るが、日産本体は蚊帳の外らしい。ホンダはパラレルHVから直結1段付きシリーズHVの開発と切り替えが驚くほど早かったが、日産のE-powerはシリーズHVから一向に進化しないので、当面米国で売る車がないままである。もし三菱にホンダのDNAが流入して業績が改善すればグループ内での評価も改まりホンダも財閥に貸しができてwinwinの関係になるかも知れない。
池田湖畔から30分ほどで指宿の山川港に向かい、1時間少々「フェリーなんきゅう」を待ちあわせし、1時間弱で大隅半島の根占港着である。上から見たJ470はキャビンの設計者がヨットの設計者で、繋ぎ目の無いFRP一体整形で適度なR形状や段差の無い明り取り窓の建付けなどの造形が細かい。設計者のインタビュー記事によると、JB470のキャブは基本的に船を上下逆にした設計だそうである。
港から約30分で海上自衛隊 鹿屋航空基地着である。基地はアジアの広い領域を担当しており、国際情勢の緊迫感のせいか活発のようである。回転翼機の訓練施設もあり常時ヘリが基地周辺を舞っている。
鹿屋航空基地史料館は各種の展示が充実しており、また史料館の周囲に多数の機体やエンジン等が展示されている。栄エンジンと誉エンジンが屋外に雨ざらし展示?されていて、誉が栄から進化したることが良くわかった。どちらも鉄シリンダーのフィンが紙のように薄く密で、アルミヘッドのフィンも薄い。またPS-1機首の特殊な波消し装置なども観察できた。
閉館ぎりぎりまで粘り、食事のあと温泉は何度も行った霧島ではなく、霧島市隼人町の「西郷どん湯」を訪問した。温泉といっても銭湯扱いで、貴重な源泉かけ流しのお湯を無駄使いする地元客が多い。その後は高速に入って溝辺パーキングエリア で車中泊とした。空港に近いので飛行機の音が遅くまでしていた。以前は錦江湾にあった空港が移転してきたのだが、多くの離島路線を持ち運用も22時までとのことで九州で第2位、全国でも5位の利用客があると言う。
個人的に鹿児島の郡部を旅行したのは50年ぶりで、その後は駅と城山ホテルと霧島温泉しか利用したことがなかったが、鹿児島県の発展は予想以上であった。ドライブしてみると鹿児島は平野部が少なく山がちで火山が多い土地である。個人的におすすめはやはり砂湯で、鹿児島に来られるおりにはぜひ指宿まで足を伸ばすことをおすすめしたい。また予想しなかった故障を手元にあるものだけで修理できた体験も喜ばしいもので、収穫の多い旅だった。帰ってから早速惰眠を貪っていた安物デジタルテスターを一台キャンピングカーに移設したのは言うまでもない。
蛇足
「どうしてJatcoのATは故障が多いのですか??」を各種Aiに聞いてみた。どうやら、多くのAiがjatcoのATには問題があると認識しているようである。米国では故障率が6%で裁判になっていることとか、なかなか情報量が多い。具体的な故障の原因の指摘で印象としてはXのGrokが一番優れており、次点は意外ながらDeepSeekの記載も悪くない。中国のソフト技術も恐るべしである。MS copilot 1.設計の複雑さ: ジャトコのATは高度な技術を採用しており、特にCVT(無段変速機)では副変速機構などが搭載されています。この複雑な構造が故障のリスクを高めることがあります 2.メンテナンス不足: ATF(オートマチックトランスミッションフルード)の交換や適切な量の維持が重要ですが、これが怠られると滑りや加速不良などの問題が発生します. 3.使用環境: 過酷な運転条件や頻繁な急加速・急停止はATに負担をかけ、故障の原因となることがあります. 4.製品の個体差: 一部のモデルや製品において、耐久性や信頼性にばらつきがあることが指摘されています. Chat-GPT ◯Jatco(ジャトコ)のATが故障しやすいと言われる理由についていくつか考えられる要因があります。これには、設計、製造、使用条件などが関係しています。 ◯設計の問題: Jatcoは、特にCVT(無段変速機)のトランスミッションに関して一部で問題が指摘されています。特に初期のモデルでは、CVT特有のベルトやプーリーシステムが摩耗しやすく、故障が発生しやすいことがありました。また、トランスミッション内部の制御系や油圧系の設計も問題となることがありました。 ◯品質管理や製造工程の問題: すべての製造業者と同様に、品質管理や製造工程に問題がある場合、製品の耐久性に影響を及ぼすことがあります。Jatcoは、特に1990年代後半から2000年代初頭にかけて、品質面で課題を抱えていた時期がありました。 ◯過剰な負荷: 特にスポーツカーや大型車、または過剰な積載を行う車両では、トランスミッションにかかる負荷が増大し、故障を引き起こすことがあります。ATやCVTは、過剰な負荷や極端な走行条件にさらされると、早期に劣化することがあります。 ◯メンテナンスの不足: オートマチックトランスミッションは、定期的なオイル交換や点検が必要です。特にCVTやATは油圧を使って変速を行うため、オイルの劣化や汚れが原因でトランスミッションに負担をかけることがあります。オーナーがこれらのメンテナンスを怠った場合、故障が発生しやすくなります。 ◯車両の使用状況: 過度にシフトチェンジを行う運転や、頻繁な渋滞走行、長時間のアイドリングなど、特定の運転条件がトランスミッションに負担をかけることもあります。 これらの要因が絡み合って、JatcoのATが故障しやすいと感じられることがあるかもしれません。ただし、全てのJatco製トランスミッションに問題があるわけではなく、適切なメンテナンスを行えば長期間問題なく使えることも多いです。 Google Gemini どうしてJatcoのATは故障が多いのですか?? JATCOのATの故障が多いと言われる背景には、いくつかの要因が考えられます。 1. CVTの普及と課題 JATCOはCVTの分野で高いシェアを誇りますが、CVTは構造上、金属ベルトを使用しており、これが滑りや摩耗を引き起こしやすいという特性があります。特に初期のCVTや、高負荷な使用条件下では、この傾向が顕著になることがあります。また、CVTフルード(オイル)の管理が重要であり、適切な交換が行われないと故障のリスクが高まります。 2. 搭載車種と使用環境 JATCOのATは、多くの車種に搭載されており、中には酷使される商用車や、重量のあるSUVなども含まれます。これらの車種や使用環境では、ATへの負荷が大きくなり、故障のリスクが高まる可能性があります。 3. メンテナンスの重要性 ATの故障は、適切なメンテナンスによって大きく軽減できます。定期的なATFの交換や、異常の早期発見・対処が重要です。メンテナンス不足により、故障に繋がるケースも多く見受けられます。 4. 技術の進化と課題 自動車技術は常に進化しており、ATも多段化や複雑化が進んでいます。新しい技術には、初期的な不具合や課題がつきものであり、JATCOのATも例外ではありません。 5. 過去のリコール情報 過去にJATCO製ATのリコール情報があったことも、故障が多いというイメージに繋がっている可能性があります。 重要な注意点 JATCOはATの専門メーカーとして、常に技術の向上や品質改善に取り組んでいます。近年では、CVTの耐久性も向上しており、一概に「JATCOのATは故障が多い」と断定することはできません。適切なメンテナンスを行うことで、JATCO製ATも安心して使用することができます。 話題のDeepSeek Jatco(ジャトコ)のAT(特にCVT)が故障が多いとされる背景には、いくつかの技術的・歴史的な要因が考えられます。主な原因として以下が挙げられます: 1. CVTの設計上の課題 JatcoはCVT(無段変速機)の主要メーカーであり、特に2000年代〜2010年代のCVTは技術的な課題を抱えていました。ベルト・プーリー方式の限界:金属ベルトとプーリーの摩擦駆動方式は、エンジンの高トルクや過酷な使用環境に弱く、特に大排気量車や頻繁な急加速で摩耗・破損しやすい傾向がありました。熱対策の不足:冷却システムの設計不備によりオーバーヒートが発生しやすく、オイル劣化や部品の損傷を招くケースが多発しました。 2. 製造品質とコスト削減の影響 自動車メーカー(特に日産)との価格競争により、耐久性よりもコスト削減が優先された可能性があります。一部の部品(バルブボディ、トルクコンバーターなど)の信頼性が低く、オイル漏れや電子制御の不具合が頻発しました。 3. メンテナンスの難しさ CVTは専用オイルの定期的な交換が必須ですが、ユーザーや整備士の認識不足で放置されがちでした。オイル劣化が進むと、内部の油圧制御が不安定になり、故障リスクが急増します。 4. 特定モデルでの集中不具合 日産の「ノート」「セントラ」「ローグ」など、Jatco CVTを搭載した車種で大規模な不具合が報告され、米国では集団訴訟にも発展しました。2010年代前半のユニットでは、ベルトの破断やバルブボディの故障が多発し、リコール対象となった事例もあります。 5. 技術の過渡期的な問題 当時はCVTの普及期であり、従来のATに比べて設計ノウハウが不足していた面があります。特に高トルク対応や燃費優先の設計が信頼性を犠牲にした可能性があります。 近年の改善策 Jatcoは2010年代後半以降、CVTの耐久性向上に取り組み、新型CVT(例: 「CVT7」「CVT8」)ではベルト材質の強化や冷却システムの改良を実施。最近のモデルでは故障率が低下したとの評価もあります。要約すると、初期のCVT技術の未成熟さ+コスト優先の設計が故障多発の主因ですが、近年は改善傾向にあります。ただし、過去の特定モデルについては注意が必要です。 X Grok JatcoのAT(特にCVT)は設計上の問題や製造上の欠陥が原因で故障が多いようです。研究は、プーリーのベアリング摩耗やオイルポンプのバルブ問題が主要な原因であることを示唆しています。 メンテナンス不足や過重使用も故障リスクを高める可能性があります。Nissanの車両で特に問題が報告されており、クラスアクション訴訟やリコールが起きています。これは意外な広がりで、他のメーカーにも影響が見られます。 背景と主な原因 JatcoのCVTは、Nissanの車両でよく使用され、シャッダー(振動)、ジャーク(急な動き)、加速問題などが報告されています。研究は、プーリー内のボールベアリングがローラーに比べて摩耗しやすいことや、オイルポンプのフローコントロールバルブが圧力低下を引き起こすことが主要な原因であると示唆しています。また、JF015eモデルのインナーピストンの摩耗も故障の一因です。 メンテナンスと使用状況 冷却不足やラジエーターシールの故障による流体混入、商用車での過重な使用も故障を増やす要因です。適切なメンテナンス(例:定期的なオイル交換)が重要で、これを怠ると寿命が短くなる可能性があります。 法的な動きと影響 NissanはCVTの問題で多くのクラスアクション訴訟を経験し、2022年には2億7700万ドルの和解金を支払いました。また、2009年から2020年までに139もの技術サービスブレチンを発行し、故障率は保証期間中にほぼ6%に達しました。これはToyotaやHondaと比較して非常に高い数値です。
チョンボその1
うっかりしていて気付いた時にはプリウスの車検の有効期限が切れて一週間たっていた。運転免許更新と転職と年金で複雑となった確定申告の事務で頭がいっぱいで失念したようである。
車検切れの自動車を運転するのは違法である。幸い自賠責保険は期限に余裕があるので、仮ナンバーを使って車検をとることになる。仮ナンバーは区役所で発行してくれるが手続きが必要である。また例によって車検場の手続きにもいくつか小変更のがあったので備忘録的に書いておく。
1)「自動車臨時運行許可証」をネットでダウンロードし記入して市民課に持っていく。
2)ICチップ付き車検証および「自動車検査証記録事項」が必要。記録事項が無い場合はスマホのアプリ「車検証閲覧アプリ」でICチップを読んで表示される「自動車検査証記録事項」をPDFでダウンロードし、パソコンで印刷する。
3)期限が有効な自賠責保険証
4)免許証もしくはマイナカード
有効期限は原則1日だが、検査不合格の場合を考えて2−3日とするのが普通。整備に時間がかかる等の理由があれば最長5日まで。
webmasterの場合は前日に記載した「自動車臨時運行許可証」を朝一番8時45分に区役所に提出することで20分ほどで仮ナンバーを取得できた。料金は750円で、取得のときにくれた書類をつけて、使用後5日以内に返却しなければいけない。
仮ナンバー取得に時間を食う可能性があると思い、車検の予約は午後に入れていたが、予約がなくても車検自体は可能なので仮ナンバーをナンバーの上にネジ止めし、ライトカバーの汚れをとって車検場に向かった。
チョンボその2
運輸支局のとなりにある陸◯協会で自賠責の更新と、車検諸経費の印紙を買う。いつものように積んであるOCR用紙、検査用紙、重量税納付書を持っていこうとすると、係員から「予約番号がある人は受付で住所氏名など記入済の用紙が印刷できるのでいらなくなりましたよ」とか言われたが、疑い深いwebmasterはいつものように用紙も持っていったが、それが結局はラッキーだった。
確かに運輸支局の建屋に入ると予約番号スキャンで印刷物が出る端末があった。しかし予約番号を端末に記入するが、「予約がありません」とかで印刷物が出てこなかった。仕方がないので、いつものように用紙に記入して提出したところ、係員から
「午後に予約が入ってますがエラーになっている。車台番号がまちがっているようですよ。」
とのこと。パソコン予約で車台番号等にチェックが入るらしい。その場で記入した車台番号の方は正しく、検査は受け付けて貰えた。今回は税金納入の半券が紛失していて持参しなかったが特に指摘はなかった。軽自動車でも税金が正しく納入されていれば半券は不要になったらしいが、二輪がどうなったかは確かでない。
車を回して「マルチ」と書かれたラインに並ぶ。マルチとは前後のブレーキ、速度計検査等を車を移動せずにチェックできる機器のことらしい。ただし、受付にホイールベースが規定以外の車はマルチが使えないとか書いてある。
例のごとく灯火類、クラクション、車体番号等、チェックランプ、窓の動作等のプレチェックの後、ライン前に並ぶ。メンテモード(常時アイドリング)に入れて係員に「ユーザー車検です」というと「ちゃんとメンテモードに入れてるじゃない。あんた始めたじゃないだろ」と言われたが、しらを切って「久しぶりで自信が無いんで」と答えた。後述の検査手順は頻回に細かく変化するので、自信がない場合は「よゐこの素人」の振りをした方が無難である。
ラインはロービームの検査後、ブレーキ類の検査だが、速度計検査は以前のように指定速度40km/hでパッシングではなく、ものすごく昔の検査のようにボタンを押すようになっていた。わざわざ自分でボタンを取りに行くのだが、時間をロスするようでわざわざ係員が配置されているのが笑える。最近の車はロービームで検査するように各地の検査機器が更新されてきたが、逆に警察等は走行時は対向車がなければハイビームを推奨するようになっていて、少し対応チグハグな感じがする。また最近の車は後輪荷重によって光軸調節できる車種が増えていることで不確定要素が増えている。
その後がピット検査だが、今回はピットの中にいる係員に直接書類を渡してハンコを押してもらうように変更されていた。となりのラインではドライバーがピットに呼ばれていろいろ指摘されていたので、車体のチェックは厳しくなっているようだ。最後に排ガス検査があり、合格印をもらった。
戻って検査表と車検証を提出するが、今回から番号札がついたファイルに入れ、番号札を持って呼ばれるまで待つように変更されていた。やはり順番でトラブルがあったのだろうか。記録事項によると今回は前回の車検から4000km走行と距離あまり伸びていない。前回は走行がたった600kmだったので、努めて走ったつもりだったが、他にチャリ3台、電チャリ2台、原付二種、大型、軽、キャンピングカーとあるのでどうしても距離が分散してしまう。費用は,
自賠責17,650円+重量税15000円+審査1800円+検査登録500円+仮ナンバー750円と審査料がIT関係費?で300円値上がりする一方、自賠責が安くなっている。
今回は仮ナンバー取得のロスタイムで出遅れたが、シールをフロントウインドー右上に貼ったところで午前中に終わった。前回2輪ではパソコン予約は満員であったが、検査して貰えた。パソコンの予約の台数制限には若干の余裕があるようなので間に合いそうなら並んでみるべきである。
なお2024年10月以降国産車ではOBD車検が始まったはずだが、ライン入口にOBD検査器械は見当たらなかった。パトカーとか改造車の新規検査は対象のはずだが、まだ継続検査の対象となる車が少ないからかも知れないが、本当に全車チェックされるかは不明である。OBD検査はバージョン等で車との相性や通信トラブルで時間がかかるので、ランプ等で特定DTCエラーが疑われる車両を重点的にチェクするのかも知れない。
というわけで、車検切れでも自賠責が有効なら仮ナンバーを取得すれば、あとの手順にかわりはない。書類はパソコン予約で住所氏名等が印刷された書類が取得できるハズだが、予約にチョンボがあったり印刷機器が動作不良とかあり得るので、予備の書類はあった方が無難かも知れない。今年はあと3台車検の予定があるので、期限を再確認しておかなければいけないと思った。
今年も確定申告の季節がやってきた。政府はマイナカードを使ったe-TAXを推しているが、それに乗るべきか乗らないべきか?
Webmasterは昨年お役所を退職し、別のお役所に転職した。その間に退職金もあり、年金給付も始まったので、確定申告は複雑になることを見越して正月早々に準備を始めた。
以前はe-TAXと「確定申告書等作成コーナー」は別だったが、現時点ではほぼ合体していており、最初に「マイナポータル」に飛ばされて添付文書類の連携を図ったあと確定申告の作成にかかるようになっている。
落とし穴その1
マイナカードを持っていても添付書類等が揃っていればマイナポータルを経由せずにこれまでと同様に確定申告書のPDFを作成できるが、落とし穴がある。「税務署への提出方法の選択」で、マイナカードの読み取りに対応したスマホまたはICカードリーダーをお持ちですか」で「いいえ」を選ばないと下の「書面」のボタンは現われない。
落とし穴その2
証券会社の全てがマイナ連携していないので、特定口座の報告書が入ったxmlファイルが入用である。多くの場合は証券会社のサイトで手に入る。問題は「ふるさと納税」のxmlファイルだ。Webmasterは楽天のふるさと納税を利用しているが連携システムが完成したのが1月28日と遅かった。さらにマイナ連携しないとxmlファイルが入手できない。
マイナポータルから楽天ふるさと納税サイトにはいろいろと処理があって連携は終了したが、自動的にデータは確定申告書に入力されず、単にxmlファイルがq-私書箱(要するにメール)で入手できるだけである。
落とし穴その3
証券会社の特定口座報告書のxmlやふるさと納税サイトの履歴xmlファイルは作成の初期段階しか入力できない。収入や生命保険等を入力した後では読み込めない。「戻る」を連発してxmlファイルを入力するパネルまで戻ると、その間の入力はパーになってすべてやり直さなければいけない。
落とし穴その4
特別税額控除(人数x3万円)のロジックにバグがあり、「定額減税の対象となる同一生計配偶者、もしくは、16歳未満の扶養親族の入力がない」、と警告がでる。正しく入力されていても財務省のいやがらせなのか表示される。これはネットではかなり有名である。
正月早々に申告の準備を始めたが、どの程度連携が進んだかを見るために敢えてマイナ連携で作成してみた。各サイトとの連携はかなり煩雑で、保険など証明書1枚分づつの連携に数回のマイナカードのスキャンを要する。スマホでは僅かな動きでエラーになりやすいので、最近は2000円しないカードリーダーを接続してパソコンで作成する方がスマホより容易に作成が進む。
しかし正月早々では楽天をはじめ多くのサイトの連携が稼働しておらず、稼働している所も頻繁なマイナカードのスキャンと逐一保険証書番号の入力を要求するなど使い勝手が悪い。なぜか書類の手入力では保険会社名や証書番号は要求されない。従って書類があれば手入力の方が早くて確実である。
楽天ふるさと納税サイトが稼働を始まった頃にはすでに入力は終了間際になっていたが、ふるさとサイトと連携しても申告書には入力されておらず、提供されるxmlファイルは一番最初の段階でないと読み込む機能が無いので、最初からやり直す羽目になった。
個人的にはマイナ連携による作成でも確定申告書を印刷するオプションを残してほしかった。実際には入力終了で送信前の段階で確認のための申告書印刷用のpdfが提供されるが、赤で送信前と書かれており、OCR読み込み用の■のトンボがわざと無くしてあるので提出できない(が、これを提出する人もいるだろう)。何が何でもマイナ連携推し売りなどである。
マイナ連携版はあとは送信のボタンを押すだけになったが、申告書が一旦完成すれば添付書類は単なるゴミである。しかも、例によってゴミとなった文書類は5年の保存義務がある。
”法定申告期限から5年間、税務署等からこれらの書類の提示又は提出を求められることがあります。この求めに応じなかった場合は、これらの書類については、確定申告書に添付又は提示がなかったものとして取り扱われます”という脅し文句も健在である。
落とし穴その5
これは改悪だが、セルフメディケーションは個別の薬の一個づつの名前と購入した薬局名の入力を要するようになった。昨年は合計金額を記入し、あとはエクセル等で作ったリストを添付すればよかった。
なお、セルフメディケーションには健康診断やドック、予防接種などの条件があり、証明する書類を5年間保存する義務がある。
● 適用を受ける年分において一定の取組を行ったことを明らかにする書類 @氏名 A取組を行った年 B事業を行った保険者、事業者若しくは市区町村の名称又は取組に係る診察を行った医療機関の名称若しくは医師の氏名の記載があるものに限ります。例えば次の書類です ◎ インフルエンザの予防接種又は定期予防接種(高齢者の肺炎球菌感染症等)の領収書又は予防接種済証 ◎ 市区町村のがん検診の領収書又は結果通知表 ◎ 職場で受けた定期健康診断の結果通知表(「定期健康診断」という名称又は「勤務先(会社等)名称」が記載されている必要があります。) ◎ 特定健康診査の領収書又は結果通知表(「特定健康診査」という名称又は「保険者名(ご加入の健保組合等の名称)」が記載されている必要があります。) ◎ 人間ドックやがん検診をはじめとする各種健診(検診)の領収書又は結果通知表(「勤務先(会社等)名称」又は「保険者名(ご加入の健保組合等の名称)」が記載されている必要があります。)
普通健康診断などの書類を捨てる人は少ないと思うので、一件一件入力する手間に比べれば、保存はさほど難しくないと思われる。Webmasterはエクセルで、月、日、薬剤名 内税価格 外税価格、10%税込み価格の少数点以下を切り捨てたもの(Rounddown関数)、薬局名を入力し、その後薬局名でソートをかけ、薬局名ごとに合計を算出した。その処理の経過類のリストも加え提出した。
家族が減った我が家でもかなりの入力数であり、集計に1時間以上を要した。薬といってもルルとかアンメルツとかサロンパスとかムヒとか、大した薬でなくても結構な入力数になる。それでも控除金額は3万円を超えたので、労力はペイしたと思っている。おそらく来月は薬品の入力にについて全国から国税局に問い合わせ、クレームと呪詛が集中するであろう。
マイナ版がほぼ送信するだけの所まで完成したが、やはり書類版を作成することにした。それは5年保存が必要となる添付文書等を税務署に引き取って貰うためである。とはいえ、再度添付文書からいちいち数字を拾って入力するのは面倒である。そこで、マイナ版のデータを文書版にコピペすることにした。
パソコンの画面左側にマイナ版の入力データをMS-Edgeで確認表示にし、右側にChromeで作成する文書版に数字等をコピペすることにした。マイナ版と文書版は手順は同じだがパネルの体裁がわずかに異なる。20分ほどで文書版へのコピペが完成したが、なぜか文書版の方が入力箇所が少ない。例えば、
例えば生命保険だが、左の文書版には保険会社の名称欄がなく、右のマイナ版には欄がある。連携すれば書き込まれるかも知れないが連携作業で長い長い証書番号の入力を要するのに、文書版には保険会社名の欄が最初から無い理由が理解不能である。当然入力は文書版の方が簡単である。
全般的には添付文書さえ揃っていれば文書版の方がはるかに早く完成する。マイナ版は頻繁に連携と入力を要し、またスマホによるマイナカード読み取りはエラーが出たりして結構神経質で気を使う。パソコンでカードリーダを使えばマイナカードを挿しっぱなしで失敗が無いのではるかに処理は早い。文書版なら不要となった書類など机の上が片付いてすっきりである。
今年もコロナ流行時の株式損失の持ち越しがあったが、本来二重課税になる配当にかかる税を売買益にかかる税より優先して相殺する仕組みが無いので、配当は源泉分離にせずに源泉徴収とした。源泉調整でも相当の配当控除がありトータル所得が増えないので有利な場合もある。
あとは明日近くの税務署のポストに入れるだけである。昨年は1月中に投函したところ2月中旬には還付金が振り込まれたので今年も期待している。
近くにある税務署の専用ポストに直接投函すれば切手は不要で、封筒は再生品を使った。40年前に確定申告会場で隣にいた自営業の中年女性から「税金を納めるに余計な金をかけるもんじゃない」といろいろやり方を教えてくれた。書類やバス回数券のホッチキスの閉じ代とかすべてが女性週刊誌にびっしり貼られていたのを今でも高解像度画像で脳みそに焼き付いている。
蛇足
国税庁から還付についてメールがあった。実際にE-TAXから調べると、還付金は2月14日に振込の予定であるという。
実際に振込んだとのお知らせがきた。書類版で作成したPDFの印刷物は税務署にあるOCR読み取り装置で高速に処理されるので、実際にはE-TAXと処理はあまり変わらないという。おそらく申告に伴って送られている添付文書の保存のスペースと手間を納税者に転嫁するのが目的の一つであろうと思うので、こちらも廃棄物を減らす取り組みを発動しよう。このように確定申告の開始時期よりも早く送ると還付も早く、これがその証拠である。
酒は月に2,3回しか飲まないwebmasterであるが、今回は日本酒の真髄についてごくごく短く書いてみたい。webmasterと日本酒の関係については、過去
Jan. 15:飲めないソムリエのナゾ(究極の酒と最高の酒編)
に書いたことがあるが、そこに、
の 「そのころ吟醸酒ブームは過熱気味で、幾多の新しい銘柄が登場していた。しかし雑味が少ないがコクも無い。あるいは香りの割に腰が弱い。そういった不思議な吟醸酒が増えてきた。雑味を消しフルーティーな香りにするために、ある種の操作が行われているのではないか、とメンバーが言い出したのである」
と全ては書かなかった。今はWebmasterも非常勤になったので、本当の本当の日本酒のヒミツを書いてみたい。なおソースは上司で 実家の岡山県赤磐市周匝の酒蔵の当主になるはずだった人間である。実家は20年ほど前に醸造所をたたみ、近傍の酒蔵に委託して独自の製法で醸造されていて、清酒「◯月」は現在も販売されている。
40年ほど前の話である。上司から酒に詳しい同僚と今はなき料亭(三光園)に誘われた。そこには上司の実家から直送された「火入れ」されていない生酒がキープされていた。ガスが出るため栓には孔があり冷蔵かつ天地無用で蔵元から直送されたサンプルである。
しばし料理があって「◯月」が出てきた。味はさっぱりしたわずかな酸味があっておいしく量が進むが乳酸あるいは炭酸ガスのせいだろうか。わずかな雑味が感じられた。日本酒に詳しい同僚が、
「うーん少し雑味が感じられますね」
と言ったところ、その後2時間ほど上司から日本酒造りの説教が始まったのでその要約である。基本的な製法につけてはここでは触れない。
「米から造って雑味があるのが日本酒の真髄なのだ」
という。説明すると、精米歩合を下げて胚芽のアミノ酸や複雑な糖類(核酸等)や糠成分を削り落とした純粋なデンプンから醸造すれば雑味は減るが、それは本来の日本酒でない、いうのである。
上司によれば、
「お前ら素人が好む酒は醸造用活性炭で雑味を除去したあとに香料会社のエステルをつけ香している疑いがある」
と言う。すると、同僚が、
「吟醸香は日本醸造協会の何号酵母とかで決まるわけでは無いのですか?」
というと、
「酵母には特定の吟醸香があるが、雑味を消す「醸造用活性炭」をたくさん使うと飛んでしまうので後で出来合いの吟醸香を補っているのだ」
と言う。私が、
「大手ブランドの安い酒が意外や雑味が少なく吟醸香がしてほどほどに飲めるのはそういうことですか?」
というと、
「そう、大手は日本中の銘酒を徹底的に分析して最先端の醸造技術(融米とか)で適度な雑味と香りの安酒を大量生産しているからな」
私が、
「だからこそ、今日は先生の実家の酒で日本酒の真髄を学べ、ということなんですね」
というと
「そういうこと。お前ら素人が雑味や吟醸香がどうのこうの言うからな。品評会に出す酒では操作するとバレるから別に少量作るが、市場には流通しないのでお前らには簡単には買えない」
Webmasterは完全に生まれ変わり、その後は「雑味こそが日本酒の真髄!」とか念じながら雑味を楽しめるようになった。日本酒醸造の南限は熊本県で、それより南では腐造となるので醸造早々に蒸留して米焼酎としている。熊本の酒は東北甲信越の銘酒に比べると若干雑味を感じるが香りが立つので、国内の吟醸酒の大半は熊本発のの協会9号酵母の血筋のもので醸造されているという。
最近は日本中の多くの酒蔵で上質な吟醸酒が造れるようになったが、それは温暖な熊本でも腐造とならずに上質な日本酒を醸造できる温度管理等のノウハウと熊本酵母が広がったからだという。世の中狭いもので、その酵母のふるさととして有名なKなる銘柄の酒蔵は、webmasterにヨットの乗り方や服飾の選び方からB級グルメのたのしみまで社会人の作法を教授してくれた先輩の奥様の実家だったのである。
上司とその先輩の薫陶を参考として、webmasterは雑味が若干感じられる(活性炭の使用量が少ない)純米酒を買ってきて、それをPETボトルに備長炭と入れて、適度な香りと雑味のバランスを楽しんでいる。
皆様も「雑味こそが日本酒の真髄である」ということで雑味を大いに愛して楽しんでいただきたい。
長らくオーディオへの興味を失ってキャンピングカーやバイクいじりしていたせいか、Webmaster周辺のオーディオはかなり整理されている。現状ではコンポ品は一掃され、アンプとしては中華D級数種と中華製とK社のカーオーディオ(デッキ)があるだけだ。
スピーカーはBOSE100J+YAMAHAのASTサブウーハーがメインで、BOSE201とオーラトーン2種をはじめ多くのスピーカーやサブウーハーは倉庫にある。現状はBluetoothとリモコンが使えるため、
を使っている。これは出力が25Wx4に日本版FMバンド、リモコンも付きで¥1500というの謎の品だった。
今回の中華アンプLP-2020A+はNFJエディションなるメーカー特別注文品で、オペアンプがソケットに、LC類が高品質なものになっている。Lepy(Lepi)には複数の関係工場があるようで新旧さまざまなバージョンが流通しているうえに、流出した純正部品を様々な程度に使ったコピー品も多くある。そのため僅かなオプション(¥1000ほど)を払って別注正規品を入手した、
現在はサーフィスマウントTA2024も見かける。TA2024は基板への接触面積が大きいので放熱板が不要である。定格VooがTA2020の13.5Vから12Vに下がっているが絶対最大電圧と性能は同一なのでパッケージの違いだけのようだ。今となっては古典的なTA2020(データシート)はTHD+N-0.03%@10W,THD+N-10%@25Wとまずまずの特性で巷では一部のマニアに音質に定評があるそうだ。
なおデータシートにはノイズ対策のために出力の部品配置や基板アレンジに非常に詳細な説明がある。D級アンプでは高周波のクロックが漏れるのでノイズ対策が肝である。以前はTA2020は不良在庫品から外したチップが出回っていたが、TA2024はセカンドソースの新品が流通しているようである。
IEEEスペクトルmagazineによってTA2020は、「世界を揺るがした」歴史的な25のチップのうちの1つとされているそうである。ちなみに25チップとはNE555、TMC0281-Speech Synthesizer、MOS6502CPU、TMS32010DSP、PIC16c84、μA741- Op-Amp 、ICL8038-Waveform Generator、WD1402A-UART、ARM1、KAF-1300-Image Sensor、IBM-DeepBlue2、CusoeCPU、Ti-Micromirror、XC2064-FPGA、i8088、MAS3507-MP3 Decoder、MK4096-4kDRAM、SPARC、Amati-ADSL、MC68000、C&T-ATchipset、Computer Cowboys Sh-Boom Processor、NANDmemory、Z80等なんだそうである!!(出典)。まあ最近のスマホ等は99%D級だと思われるので妥当な評価かも知れない。
歴史的チップのなかでも、未だオリジナルのまま現役なのはNE555とTA2020くらいかもしれない。出力も別室のBOSEのパッシブスーパーウーハーを爆音でドライブする能力がある。このICチップは単純にディスクリートで組まれた多くの国産D級アンプより特性が良いが、それは出力保護回路を使って内部でNFBをかけているからだと思われる。
内部クロックを高くとることで簡単なローパスフィルターでNFBを実現しているらしい。高域で歪み率が悪化するのはフィルターの肩特性のたと高域のNFB量が減るためのようだが、そのせいか古い真空管アンプに似ているというビビッドな高音が一部のマニアに好評だとかである。
そのNFBのおかげで、D級ながらダンピングファクターDFは8Ω計測で30程度あるとかで、これに関しては多くの一流メーカー品のD級コンポよりある意味優れていたりする(出典)。30というDFはAdya Tripathi氏の絶妙なNFB量の設定により、おそらく99%のスピーカーシステムに適切である。内部のPWM (Pulse Width Modulation)回路は1996年の特許であり、D級ではなくT級?と呼ぶ回路の電源効率は高く、無数のチップでパクられている。
Tripath社の業績は好調でチップはソニーやアップル等の一流メーカーに採用されていたがなぜか倒産し、知的財産は大手の Cirrus Logicに引き注がれている。米国では歴史的に価値のある技術を開発したベンチャー企業は業績好調なのになぜか急に倒産して知的財産が大企業に移るというのは良くある話である。
問題は今回の中華アンプは中華製ボリュームは一般的にギャングエラーが大きいことである。どうやら連中はB型カーブのボリュームは作れても匙加減が微妙なA型カーブのボリュームは苦手のようなのだ。
小音量時のギャングエラーが大きいと、どんなに高級高性能なアンプであっても台無しである。まあプリのデジタルボリュームを使えばいいのだろうが、やはりアナログボリュームの使用感は捨てがたい。なんとかこのギャングレラーをコストゼロで直そうというのである。
LP2020A+の音量ボリュームの構造はこんな感じだ。
トータル抵抗値は右が18.4kΩ、左が18.9kΩと差はさほど大きくないが、ボリュームが9時位置での中点とアース間の抵抗値が右775Ω、左884Ωとかなり差があるが、50%位置での抵抗値は測定誤差程度であった。
なので、ボリュームの抵抗板の細工が考えられるが、方法として右775Ωの抵抗体の幅を削り細くして抵抗値を大きくするか、あるいは左884Ωに何らかの抵抗体を塗布して抵抗値を小さくするか、である。
幅を削るには手元の小リューターで幅を削るか、ナイフでカットを入れる方法があり、実際にカットを入れたことがあるが、調節が難しくやりすぎると戻す方法がない。一方抵抗を小さくするには、コンタクトZを塗ればいいのでないか?特に今回のアンプは抵抗値が高すぎる左の抵抗体が後ろ側にあり写真のようにアクセスしやすい。
試しにボリュームの抵抗体にコンタククトZ(HB)を塗ってみたが、なかなか抵抗値が下がらない。そこで9B鉛筆を大げさに塗ると20%位下がることがわかった。抵抗体は滑りがよいが微視的には多孔質であり、孔にカーボンが詰って一旦抵抗が下がると綿棒で軽く擦ったくらいではなかなか抵抗値が戻らないことがわかった。
10時位置くらいに塗布してみた。塗布部分は少し明るく見えるだろうか。トータルの抵抗値が18.8KΩとわずかに下がった。ボリュームを元に戻し、右を775Ωにして左を測ると810Ωまで低下した。もう一歩である。
再度分解して、9B鉛筆を抵抗体を超えて大きめに塗ってみたら、右766Ωの時点で左748Ωを得ることができた。使用を繰り返すとブラシの通り道のカーボンは少し剥げるであろうから、これで様子を見ることにした。抵抗体の幅に対しブラシの通り道の幅は小さいので、程よいところで安定するであろう。
実はこの9B鉛筆の出番が多い。一番多いのはテレビのリモコン等のボタンの動作不良である。ゴム製ボタンにコーティングされたカーボンが摩耗して薄くなり、接点不良となる。9Bをゴムに塗り込むと解決することが多い。また微細な半固定抵抗の不良にも塗布することで修理できる。多孔質に塗布すればカーボンはかなりの期間残存するようである。
というわけで、ギャングエラーのために存在感が薄くなったアンプであれば改善できる可能性はある。備忘録的にやり方を書いておくと、
1)まずボリュームの使用域(抵抗の10-40%の付近)の抵抗値数カ所と50%の位置で中点抵抗値を計測しだいたいのA型特性の全体像を把握する。通常50%付近より上は左右差が小さく、回し始めの所の抵抗値にバラツキが大きい。
2)抵抗が分解できる場合は、左右の抵抗値の差が大きな位置をテスターで測定して印をつけて、抵抗値が高すぎる抵抗体の半分の幅に9B鉛筆を少し広い範囲に塗って抵抗値を図ってみる。不足であれば塗布する幅を広げて抵抗値を至適値に追い込む。ボリュームにはブラシ動作にヒステリシスがあるので、5%の差くらいまでに追い込めば良しとする。なおトータルの抵抗値の変化はわずかである。
3)かなり塗っても変化は小さいので塗り過ぎはあまり恐れる必要はない。抵抗体の幅に対しブラシが摺る幅は小さいので、ブラシの通り道のカーボンがブラシで削りとられても抵抗値の経年変化は意外に小さい。抵抗体はスムーズに見えても表面は多孔質なので、多孔質の孔に9B鉛筆のカーボンが刷り込まれればかなりの期間の使用に耐えるようだ。今回は削り取られる分を勘案してわずかにオーバーに矯正した。それでもオーバーなら綿棒にアルコール類を塗布して削りおとせばよい。
デジタルボリュームで絞ればギャングレラーは小さいが、減衰が不連続だったり、ビット数が減って音質が低下したりする。それに比べると滑らかで人間の感性にマッチするアナログボリュームの操作感は捨てがたいものがある。水で顔を洗うときもやはり水道栓は単なるオンオフより回して調節できるほうが感覚にマッチするものである。
ということで、ギャングエラーに悩んでいて、抵抗の細工はたいした作業でないと考えるマニアな方におすすめしたい所である。これを山本式ギャングエラー矯正法と命名したい。うまく行けば、風水工学的バーチャルな観念的価値評価は50%以上向上することであろう。得られる知的満足感はさらに大きい。