このクラスは比較的選びやすい。チラシには載っていないがスーパーやディスカウントをしつこく探すとちょっと型遅れのCPUが486DX75MHz-100MHzもしくはPentium75MHz,メモリー8MB,ハードディスク500MB内外,倍速CD-ROMとサウンドブラスター16、15インチモニター付きもしくは一体型のパソコン(富士通Deskpowerもしくはコンパックプレサリオ)が8万円ほどである。多くはWindows3.1だが嬉しいことに14400bpsのFAXモデム、一太郎やMS-OFFICEなどがついていたりする。
ただしメモリー8MBでは苦しいので最低8MB追加とWindows95へのアップグレード用CD-ROMを買って計10万円というところ。余裕のない時には近くのマニアから4MBのSIMMを譲ってもらおう。プリンターはインクジェットの型遅れが2万円ほどで手にはいる。
このクラスのCPUでも16MBあれば殆ど問題ないし、インターネットの混み方からして28800bpsと14400bpsのモデムの差は意外に小さい。さらにモデムに不満があるならいっそISDNに変えれば良いかも。
ただこのクラスはモニターが小さめで画面があまり平面でなくフォーカスが甘いので、画面を枠いっぱいに大きくして、リフレッシュレイトを無理に上げない(75Hzでなく70Hzあたりで妥協する)とフォーカスがシャープに見える(あくまでも見える)ことが多い。
多くの人が低いリフレッシュレイトでちらついた画面で我慢しているが、ついてきたフロッピーやハードディスク内を探すとリフレッシュレートを設定するユーティリティーがどこかに入っている。リフレッシュレイトについて詳しくはここを参照してほしい。
リフレッシュレイトは高ければ高いほど良いと誤解している人がいるが必ずしもそうではない。人間は70Hzを越えるとちらつきの自覚はかなり減少する。しかし安物モニターの方は周波数を上げるとコントラストや明度が落ちてきて暗くなる。従って70Hzあたりが安物モニターにはちょうどいい。
ハードディスクが500MBで不足なら使い方が悪いと自戒すべき。こういう場合一太郎、MS-Office,Lotus-Officeなどのフルセットが何重にもインストールされていたりする。どれかひとつに決めた方が良い。この超弩級フルサイズセットをおまけにつけるのは悪い習慣で、日本中の頭脳、時間、ハード、ソフト資源を無駄にしている。本当はMS-Works95あたりがベストと思う。また、Win95のCD-ROMをいちいち差さなくて良いようにWin95の内容が\WINDOWS\OPTIONS\CABSに載っていたりするが、Win95のCD-ROMがあれば不要なので削除する。
それでもスペースが不足したらWin95附属のディスク圧縮ツールを使うといいが、この手のものを使っていてディスクがクラッシュするとすべてパーになることを覚悟しておく必要がある。つまり圧縮は危険と裏腹であり、私は2度ほどクラッシュさせたことがある。
圧縮する場合は必ずコントロールパネル、アプリケーションの追加、起動ディスクの作成で起動ディスクを作成し、ディスクをケースごとセロテープで機械に張りつけておくこと。またこまめにバックアップを取り、Scandiskでディスクをチェックしておくこと。
かといって圧縮せずに、超弩級ソフトについてくるおそらく一生使わないであろうサンプルやライブラリーに日本中のハードディスクのスペースを食われているのは無駄である。安全性と圧縮のかねあいから、次の2つの方法が考えられる。
1.Windows95についてくるDrivespaceでC:ドライブを圧縮する際に、もとのC:ドライブ(ホストディスクで通常H:として見える)にも100MByte位残しておく。通常は圧縮されたC:上で仕事をするが、大事なデータはH:の方にセーブする。マイコンピューターの設定でH:が見える設定にしておく。もちろん必ずWin95起動ディスクはいつでも使えるようにして用意しておく。この方法の利点は、Drivespaceを起動してホストディスクに残す要領を自分で設定するだけ。
問題としては、圧縮ドライブに大きな障害があった場合は、Win95が立ち上がらなくなることである。また空き容量が少ないと圧縮そのものに失敗するその時にWin95起動ディスクが役に立つ。もしこれで解決できなければ、適当なMS-DOSフロッピーで立ち上げれば、H:がC:として認識できれば、ファイル群を短い名前で救い出すことは可能だ。もちろんブートやパーティションテーブルが壊れていたら回復はかなり難しい。
2.次の方法は、ハードディスクを最初から2つのパーティションとして分けておく。最初のパーティションにWindows95本体と大事なデータを、次のパーティションは圧縮して、最悪パーになっても良い危険アプリケーションを置いておく。もちろんサラからMS-DOSで領域を確保し、Win95をインストールしても良いが、時間がかかる。時間を節約するには次のようにする。
ここに書いてあることはかなり危険性が伴うので素人にはおすすめしない。またロングファイルネームはパーになるおそれもあるのでヒントのみを書いておく。この件についての電子メイルはご遠慮願いたい。まず不要な物を掃除する。バックアップを取って置くが、Win95のネットワークで他のパソコンに転送するのが一番早い。ハードディスクのファイルの量を半分以下にしておく。いったんDefragをかけて直ちに終了して、Win95起動フロッピーで立ち上げる。そしてMS-DOSver6についてくるDefragでファイルが前方に集まっているかを確認する。もしそうでなければファイルを再度ディスク前方に集めて置く。
そこでLINUXのCD-ROMを取り出す。名前は書かないが、中にハードディスクにファイルを置いたまま動作中にパーティションを切り直すユーティリティーがある。それを使って500Mbyteを250MBX2に切り直す(C:とD:)。ただし、ディスクの後方にファイルがあると当然失敗する。MS-DOSでやるのは、Win95でDfragをかけてファイルを前に寄せても、システムが勝手にバックグランドでディスク後方にファイルを置いてしまう可能性があるからだ。何かとマルチタスクシステムでは注意が必要だ。
次にwin95を立ち上げる。そこでDoublespaceなどを使ってDの方を圧縮する。次に一太郎やMSOFFICEを圧縮したドライブの方にインストールし、最後にデータファイルのみを復旧すれば良い。安全のためにWindows95自体、データファイルとスワップファイルは圧縮していないC:の方に置くと良い。この方法でやれば万が一圧縮したほうのパーティションが壊れてもC:の方のデータは救える可能性が高い。
再び書いて置くが、これはエキスパート専用。ただネットワークでまるごと他の機械に転送しておけば、万が一失敗したら、最初からパーティションを切り直せばいい。ただWindows95のシステム使用中のファイルは当然転送できない。
この方法だと万が一圧縮されたパーティションに障害があっても、Win95と重要なファイルは無傷で残るので、1.より安全性が高い。しかし当然ブートエリアとパーティションテーブルが傷害されると回復は困難である。 もしこのクラスの機械で我慢が出来なくなったら、新しいタワーケース、マザーボード、17inchモニターとグラフィックカードを買い、FDD,HDD,CD-ROM,サウンドブラスター等は再利用できる。
もうひとつの狙い目は、486-66MHzやPentium60-75MHzクラスのノートパソコンの型遅れが9万円程度で売っている。メモリが8MBと少ないのが問題(追加メモリーがデスクトップより概して高い)だが、モデムカードがついていたら大儲け。ノートパソコンの液晶の表示が遅いので、超高速CPUのものではスクロールやポインターが見にくかったりするので、TFTのものの型遅れを狙う。
Macintoshコース
MacPlusから、IIfx、PowerPC等多く使ってきたWebmasterにもMac選びは難しい。この値段だとLC575,LC588,LC630の在庫処分か中古くらいしか無い。通常メモリー8MB(4+4)なのであと8MBか16MB足したいが、古いユーザーに持ち合わせが無いか聞く。モデムは通常ついていないので安いモデム(28.8kbpsの約\18000程度)にする。
古くからマックユーザーは知っていると思うが、LC475,575,588,630あたりはマック史上一番コストパフォーマンスが良いし、Appleが方針変更したので今後は安物68Kは出ない。またアプリも5200や6300番台よりむしろ早く走るし安定している。
どのみち日本語版Coplandは無期延期になってしまった。万が一Coplandが完成したとしてこれが5200,6300番台ではCoplandがまともに走るかどうか疑問。CoplandのためにはPowerMacが必要と言いながら68kベースのsystem7の改良であと2,3年続く。Appleは段階的にCoplandに進化するとしているがOSの根幹に拘わる進歩を段階的に行えるかは疑問。こちらもApple相応の対応を考える。従って余ったお金でMOやZIPdriveを買った方が賢い。
と書いたらAppleはCoplandを放棄してBeOSに乗り換えるらしい。供給は97年夏以降になるそうだ。MacWeekによると新OSのカーネルはMacOS8で、その上にBeOSが乗り、その上にSystem7.5のAPIが乗るらしい。
と書いたら、NEXT由来のラプソディーになるとか。当然古いアプリケーションはほとんど使えなくなる。
と書いたら、なんとAppleはMSの傘下に入ってしまった。しかしなぜかホットしたのは私だけだろうか。これで在庫品はしばらくはサポートされるわけだ。
このクラスが混戦。Pentium166MHz中心だが、C大事なのはなるべく上等な17inchモニターがついていることで、Pentiumが少々早いことより重要。当然メモリーが16MB必要で、おまけにMS-OFFICE95がついていれば儲け。
割り切り方も重要である。Wホームページを作るなどトータルでインターネットを楽しむなら、デジタルカメラ(カシオQV-10A,4万円)やイメージスキャナー(約5万円)に各種アプリが欲しい。あるいはMO,ZIPドライブ、ISDNなどにお金を使った方が楽しいかもしれない。それにプロバイダー契約に最低年3万円かかる。
もうひとつは、PentiumのTFTカラー液晶付きのノートパソコンが20万円弱。カードモデムが付いていれば儲け。別記PHSを使ったインターネット接続にぴったし。
マッキントッシュコース
残念ながらこの値段のマックにも問題が多い。5000,6000番台にはハードに欠陥のものがあり、マザーボード交換となった。極めて重要な問題だが国内Mac雑誌には情報が足らないし、日本appleのホームページにははっきり書いてない。
このクラスのマシンは、LC630程度のハードに本来64bit幅のPowerPCチップを入出力32bit幅に焼きなおしたチップ603eを無理に搭載した移行期の設計。さらにMacOSの大半と多くの拡張文書、コントロールパネル類、アプリが依然として68kエミュレーションで走っているため,トータルでLC630より遅くて不安定。当科にも520,575,630,660などが多くあるが、どれも7100,8500,9500などよりむしろ安定している。さらにこのクラスのOSはなぜか上級PowerMacよりトラブルが多い。買うんだったら安い68kのマシンですますか、あるいは高い7600シリーズ以上が欲しい。
PowerBookにも問題1.,問題2.がある。5300シリーズにはケースや電源端子に欠陥があり、新しい1400シリーズは入手困難。
ということで、私だったら10万円ぽっきりコースに、デジタルカメラ、イメージスキャナー,各種アプリ,MOやZIPなどで、パソコンライフを楽しむ方向にお金を使いたい。LC588が古くなったら子供用がよろこぶし最低CDラジカセにはなる。もしどうしてもというのであれば、例の黒いMacが将来骨董品として値打ちが出るかも。
このクラスであれば殆ど欲しいものが手にはいる。人間すぐ欲がでてくるものだが、Pentiumの150MHzより早いものやPentium-proなんかにお金をかけるよりは、アプリや周辺機器に出費した方がよっぽど楽しい。初物は高くつく。あるいはパソコンに出費するよりは遊んで、うまいものを喰って、海か温泉にでも遊びにいったほうが健康に良い。高いパソコン買ったために食費を削るのはつらい。
それからなるべく無印AT互換機に近く特殊な設計でない物の方が後でつぶしが利く。また同じ値段なら一体型でないほうが自由度がある。メーカーも特色を出そうと特殊なマザーボードやスロット構成をとるが、あとでマザーボードを入れ替えるのが困難で結局高くつく。その機械のつぶしがきくデザインかどうかの見分け方は、ここを呼んでほしい。
マッキントッシュコース
アップルのCEOが変わったが、どうもPowerMac7600以上のPCIバスのマシンをメインに考えているようだ。7600以上でないと近未来にはAppleが存続したとしてもサポートされなくなる可能性がある。
もしマックがグラフィックやCADなどの仕事にどうしても必要なら、Windowsマシンより高くて不安定でも買うしか仕方がないし、そうでないならWindowsマシンを買った方が良いように思う。5000-6000番台は画面も狭くてトラブルが多くパフォーマンスも遅いので見ないこと。あまりにもAppleのビジネスは流動的なので、ハードもソフトの新しい物を買う気がしない。