構成486DX2-66MHz,128kb2ndcache,16MB,Conner500MBIDE,Cirrus-LogicGDー543X、Soundblaster(SB)-16,松下寿MKK倍速CD-ROM、contecCNTATS-ethernetカード,ACER-BIOS,小型デスクトップケース。
この機械の場合は比較的新しいモデルなので楽勝でした。ethernetカードのIRQが3,SBのIRQが5となっていたので,まずwin3.1上のSBconfig.exeでSB16のIRQを7とし、次にethernetカードのIRQ設定をDOS上のdiag.exeで5としました。電源サイクルして新設定でTrumpetWinsockとSBが動作することを確認したのちに、autoexec.batからpacketドライバーとwinpkt.comをはずし,古いwinsock.dllを消去した後に再起動、win3.1上からWin95のCD-ROMをインストールしました。
インストールはethernetカードをのぞいて無事終了。3モードFDDドライバー,ネットワークドライバー類、ethernetカード(AMDの1500/2100を指定)は手動でインストール。表示がちらついていたので、
c:\windows\vgautil\clmode t1=3 t6=2 t2=1
をautoexec.batに追加してリフレッシュレートを設定し終了となりました。うわさによるとPCIバスにバグがあるそうですが、比較的トラブルの少ない機械で,bios設定も優れています。SIOチップは16550です。内部にHDDを追加するスペースが無いので、電源の下にむりやりHDDを追加しています。写真で見えるでしょうか、前面パネルにはったアドレス、IRQなどの設定表とケース右上に貼ってあるWin95起動フロッピーが。
構成486DX2-66MHz換装,2ndcacheなし,16MB,WesternDigital 500MBIDE換装(もと170MB),TsengLab-ET-4000-onboard(後にCanopusPowerWindows928II/Vに換装)、Soundblaster(SB)-16,松下寿MKK倍速CD-ROM,Melco-LGYATS-T-ethernetカード,Compaq-BIOS。薄型ピザボックスケース。拡張ISAbus
これもほぼFM/Vと同じ手順で、SBのIRQを7に、ethernetカードのIRQをLGYsetup.exeで5に変更しました。ethernetカードは自動検出できず、手動で設定。DOS上でLGYSETUp.exeを実行する必要があります。3モードFDDも手動で設定。この機械は2ndCacheが無いのにメモリーアクセスがなぜか高速で,チップセットにバッファーなどの細工がしてあるようです。ET-4000(256色以下の仕様)はWin95ドライバーでは高速で、フルカラーが必要でなければ十分実用になります。ET-4000のリフレッシュレイトはBIOSで設定します。
調子が悪いのがPW928II/Vです。まずWin95のS3ドライバーでは描画に大量にゴミを撒き、頻繁にクラッシュしました。コンパネのシステムのパフォーマンスでグラフィックを最低速度でもダメ。このカードは多くのI/Oなどのリソースを喰うのでチェックしましたが衝突は無し。そこで、Niftyserveでドライバー(PWV-95.exe)をダウンロードしましたがまだゴミが残っています。iijネットのカノープスで最新ドライバーをダウンロードしましたが、依然バグありです。リフレッシュレイトはDOS上でPWf.exe(付属品)で設定します。Canopusの名誉のために加えると、このISA規格カードは、多くのVL-BUS、PCIのグラフィックカードより高機能、高速で,ISAバスマシンでは他にチョイスがありません。BIOS設定は起動時のキー操作で可能です。SIOチップは8250でしたが、57600bpsまでは文字落ちしません。
構成486DX2-66MHz追加,2ndcacheなし,16MB,WesternDigital500MBIDE換装(もと120MB),S805-1MB)、Soundblaster-16,松下寿MKK倍速CD-ROM,Melco-LGYATS-T-ethernetカード,IBM-BIOS。小型デスクトップケース。
この機械は486SX33MHzが半田付けしてありODPをさすソケットがついていますが、無理矢理486DX2-ODPRを差し込んで非公開ジャンパーをいじって使っています。独自調査によると
486SX33MHz 486DX2(ODPR) JP1 open close JP2 close close JP3 1-2 1-2 JP4 2-3 2-3ですが、ODPソケットに486Dx2(60MHz)ODPを指す場合はジャンパーは486SX33MHzと同じです。
これもほぼFM/Vと同じ手順で、SBのIRQを7に、ethernetカードのIRQをLGYsetup.exeで5に変更しました。ethernetカードは自動検出できず、手動で設定。この機械はけしからんことに日本IBMのWin95サポートから漏れていて、3モードFDDドライバーは提供されていませんが、win95.htmlにも書いたように別の機種のものが使えますが、重大バグあり。FDを抜き差ししてもキャッシュが更新されませんので、ご用心。
この機械も2ndCacheが無いわりと高速で,チップセットにバッファーが隠れているようです。オンボードのS805はWin3.1では時に不安定(日本IBM版Win3.1+純正ドライバーでこの始末)でしたが、win95ではかなり高速で安定しており、800x600では6万色出るので当分がまんできます。電源の容量が弱いようで、HDD追加は危険かもしれません。
リフレッシュレイトはautoexec.batでs805mode.exeを実行します。この機械はハードを変更するとすぐsetupディスケットを要求してきて不便なので、1枚コピーをケースの中にガムテープではってあります。立ち上げ時に絶妙なタイミングでキーを押すと、非公開英語BIOSsetupに入れるようです。SIOチップは8250でした。うちに無数にあるPS55とこのPS/Vを見ると,今後のIBMの対応に疑問をもってしまいます。一度販売店に某*マト研究所の方が出張していたので、”E-mailをうってもIBMから返事がない”、と言うと”そんなことはぜったいない”というので、目の前で再度E-mailを打ちましたが、やっぱり返事がこないんですね。
構成486DX2-66MHz,256kb-2ndcache,16MB,WesternDigita240MBIDE,Nuber-9-GXE(S3-928VL-BUS)、Soundblaster(SB)-16,松下寿MKK倍速CD-ROM,Melco-LGYATS-T-ethernetカード,AMI-BIOS,大型デスクトップケース。
この機械も上記と同様の手順です。シリアルマウスがうまく自動検出できませんでした。マウスのメイクを選ぶようです。この機械はいわゆる無印互換機に一番近い仕様で、グラフィックカード、SIO,PIO,FDC,HDCなどすべてカードに差してあり、標準DINキーボードプラグです。グラフィックボードはWin95のNumber9GXEドライバーで時にゴミが残りますが比較的安定しています。
リフレッシュレイトはrefresh.exe(付属品)をautoexec.batで実行します。この機械は当時のフルスペックに近い機械ですが、BIOSをいかにチューンしても二次キャッシュ無しのコンパックより遅く、VL-BUSまわりの設計がまずいようです。SIMMソケットはが72pin2個,30pin8個と過渡期の設計で、マシンをスペックで見てはいけない典型例ですね。三井物産PCinには3モードドライバーを照会中ですが、いまだに回答がありません。ISOチップは8250とでました。そのうちマザーボードを換装する予定です。ネットワークは快調に動いています。ケースが比較的でかい(ドライブベイ5inchx3,3inchx2)ので、ケースはしばらく使えるでしょう。
構成486DX-40MHz換装,256kb-2次cache追加、8MB,WesternDigita340MB+Quantum120MBIDE,WesternDigital WD90C31-onboard SoundblasterDelux,AdaptecAH1542,SONY CD-ROM(SCSI),Melco-LGYATST-ethernetカード,AMI-BIOS,大型ピザボックスケース。
この機械も手順は同様です。SIO,PIO,FDC,HDCはオンボードでPS2マウス仕様です。SCSIアダプターは心配しましたが無事自動インストールされました。WD90C31は遅いが安定しており、800x600では6万色出ます。
リフレッシュレイトはvgamode.exe(付属品)をautoexec.batで実行します。この機械は上記のV-specよりスペックは落ちますがなぜかこちらのほうが全般的に早い。SIMMソケットはが72pin2個,30pin8個,ISAバス5枚の大型ピザボックスという仕様で、今後お金をかけるつもりはないのですが当分は使えそうです。ISOチップは8250とでました。また水晶PLLのジャンパーを40MHzにしています。
この機械のみCD-ROMはSCSI仕様です。以前からDOS/VマガジンではCD-ROMドライブはSCSIに限る、と書いてありましたが結局サウンドブラスターのMKK規格や、IDE(ATPI)のもののほうがトラブルが少ないようです。DOS/Vマガジンがあのように書いたのは、スポンサーである某社のOS2やPC-UNIXのたぐいでインストールにはSCSIのほうが都合がよかったからでしょう。実際には多数を占めるサウンドブラスターのMKK規格CD-ROMがOS2やPC-UNIXやWinNTでサポートされないはずがないのです。ただ、もしものことがあるのでこのセットのみSCSIでセットしてあります。
SCSIのバスマスターカードでは、データをバスマスター転送しているあいだもCPUはキャッシュ内容には独立してアクセスできますから、マルチタスクで若干有利になります。しかしバスマスター転送が終わるとキャッシュ内容とメモリー内容の不整合が起こる可能性があるので、キャッシュはクリアされてしまいます。これらを総合すると、通常ユーザーにはバスマスターよりはPIO転送が、ファイルサーバーにはSCSIが向くことになります。
構成486DX-66MHz換装,2次Cache無し,16MB,WDCavier170MB+外付けSCSI 240MB追加,CirrusLogicGD542X-onboard、Melcoサウンドカード,CD-ROM(EIDE),アライドテレシスRE1000plus-ethernetカード,NEC-BIOS,小型デスクトップケース。
この機械にはWin95はつらいかと思いましたが、順調に動いています。DOS/V機と同じようにインストール前にIRQ,DMAなどをリストしておきます。PC9800ではまぎらわしいことにINTレベルとIRQという2種類の表記がありどっちを指しているのか注意が必要です。TrumpWinsockで動いていたのでpacketドライバーとwinpkt.com、winsock.dllは消しました。
Win95のインストールは簡単に終了しました。Ethernetカードもうまく検出できました。このカードは不思議で,コンパネのデバイスドライバーにはIRQリソースの設定が表示されませんが、システムのプロパティーのIRQリストでは詳細不明のIRQとして消費されています。GD542Xは順調でゴミもなく,800x600では6万色可能です。リフレッシュレートは標準でもそれほどちらつきません。メルコのサウンドカードのドライバーはCD-ROMにはついてきませんが、http://www.melcoinc.co.jp/からダウンロードできます。3モードFDドライバーも自動的に設定されました。この機械でいちばん苦労したのは,HDDが120MB程度のパーディションに細分されていたことでした。これを切り直すには2つの方法があります。
1.十分大きなIDE-HDDか外付けSCSI-HDDに内容をいったんコピーし、HDDのパーティションを切り直す。
2.先にWin95をインストールし、ネットワーク上の他の機械のHDDにコピーした後にパーティションを切り直し、Win95を再度インストールした後に、再度ネットワークを立ち上げて戻す。
私は大胆にも2でやってみました。まずWin95をインストールします。ネットワークで他の機械にHDDの内容を転送します。次にCD-ROMが動く最小限の立ち上げフロッピーを作りHDDのパーティションを切り直しました。DOSが立ち上がるようになったので、Win95をCD-ROMからインストールしようとするとWin3.1がないということでインストールを拒否されました。
そこで無謀にもDOS/V機用Win3.1のバックアップをHDDにコピーすると,騙されてWin95がインストールされました。もちろんwin.iniとsystem.iniからSBドライバーを削除する必要がありましたが、Win95のもとでは予想以上にPC9821とDOS/V機はどちらも仮想マシン化されていることがわかりました。NECの技術はたいしたものでPC9821用のWin95はきわめて安定しており、古いDOS用アプリが多く動くので人気があります。写真を見ていただくと、パネルに貼ったIRQなどの設定表、テープで貼り付けたWin95起動ディスクなどが見えると思います。
追加 PC9821シリーズでは、浮動小数点を含む演算を行ったあとにスクリーンセーバーが動作するとハングすることがあるようです。これはIRQ処理のバグのようです。現在こちらで対策ドライバーが手に入りますので、対策することをお勧めします。
構成486DX-66MHz,2次Cache128kb,16MB,500MBIDE,S3-928-onboard、NECサウンドカード,NEC-CD-ROM(SCSI),アライドテレシスRE1000plus-ethernetカード,NEC-BIOS,小型デスクトップケース。
この機械はPC9821の記念碑的モデルで順調に動いています。まったく純正でかためてあるのでpacketドライバー、winpkt.com,TrumpWinsockのwinsock.dllを消した意外は何の準備も下調べもせずインストールしたところ、Ethernetカード、3モードFDドライバーも含めてすべて自動的に仕上がってしまいました。同じようにEthernetカードは詳細不明のIRQを消費しています。S3-928は極めて高速でゴミもなく安定していますが、仕様で256色以上出ません。
この機械もHDDが120MB程度のパーディションに細分されていましたが、PC9821BSと同じ方法で切り直ししました。同じく無謀にもDOS/V機用Win3.1を利用しました。Win95はきわめて高速で安定しており、486DX2マシンの中では一番早いような気がします。今後PC9821を買う気はあまりありませんが、少なくともWin95に関する限り日本IBMよりNECの移植のほうが技術的には上のように思います。古いDOS用アプリが多く動くので,一番人気のマシンです。
Cyrix486DLC-40MHz換装,2次Cache無し,12MB,外付けICM-500MB-SCSI,メルコWAB-S、MelcoーCD-ROM(SCSI),ICM-ethernetカード(SCSIカード内蔵),NEC-BIOS,小型デスクトップケース。
この機械にはWin95はインストール出来ないと聞いていましたが、動くというわさがあったのでインストールしてみると、なるほど動きます。愛着のある機械ですが使うのにはストレスになるのろさです。いったんはあきらめたのですが、CPU(Cyrix)のキャッシュがうまく動いていないのが原因で、ちょっと細工すると実用速度に達しました。未練たっぷりの悪あがき周辺機器のよせあつめの例として適切かと思います。もっともオリジナルのi80386DX20MHzでは実用は絶望的で、最低Cyrix486DLCかその倍速クロックのものが必要です。
SCSIカードはethernetカードも内蔵した特殊なものでうまくインストールされるか心配でしたが自動的にインストールされました。しかしいくつか手直しが必要でした。まずSCSIカードはバスマスターモードにジャンパーで設定されており、ICMの専用バスマスターモードドライバーが自動的にインストールされましたが,時々止まりました。そこでSCSIカードのジャンパーをPIOモードにして,Win95のPIOモードドライバーをインストールしたところ遅くなりましたが安定しました。原因不明ですがバスマスターとCyrixCPUとの関係かもしれません。
次にグラフィックカードWAB-Sというメルコ最古のアクセラレーターボードですが自動設定されず640x400x16色で立ち上がりましたが、CD-ROM上のドライバーを指定することで1024x768x256色で安定動作しました。ICMのSCSIカード内蔵のEthernetカードは自動的にインストールされました。MSネットワークもtcp/ipも問題なく動作しています。
しかしそのままではレスポンスが悪くてストレスがたまります。そこで http://www.melcoinc.co.jp/からWin95用のCyrixCPUのキャッシュドライバーをダウンロードして設定します。メルコのホームページからCPUアクセラレーターHDC-W20シリーズ用Win95キャッシュドライバーセットを入手します。そのなかから、pqctrl.vxdというドライバーを見つけて、\windowsにコピーします。そして、\windowsにあるsystem.iniの[386Enh]の項に次の記載を追加します。
device=a:\windows\pqctrl.vxd
MaxDMAPGAddress=1000
これでCyrixの486DLCもしくはそのクロック倍速版のキャッシュがWin95で有効になります。スピードとしてはHDC20WPC(Cyrix486DLCの40MHz)とメルコのグラフィックカードWAB-Sの1024x768x256色でWindsock3.3のビデオ表示は150程度、Wintachでは総合で9までいきますので、古いCirrusLogicチップをつんだ486SX33MHzに近い性能です。少なくともキャッシュが上手に動かないWin3.1よりはよっぽど早く動作しますので、もしメモリーが12MB以上確保できるならWin95に変える意味があります。Win95が動けばtcp/ipも安定し、ネットワークにつながりますからいろいろ使い道が出てきます。
Pentium133MB、256KB-burstSRAM,32MB,ACER-CD-ROM(ATAPI)、Quntum1GBHDD,Canopus-PowerVindow968PCI,Soundblaster-PnP,メルコLGYATS-ethernetカード、ACER-BIOS,タワーケース。
うって変わって当時最高スペックマシンです。ところがすんなりと行きません。納品されたときにはWin3.1がインストールされ,tcp/ip関係はインストールされていませんでした。簡単に行くと思いきや、まずSB-PnPがなぜかプラグアンドプレイなのにIRQ5から動いてくれません。そうするとContecCNETATAS-ethernetカードでは選べるIRQがありません。かなりSB-PnPをいじくりまわしたのですがめんどうくさいのでメルコLGYATS-ethernetカードに変更してIRQ10に逃げることにしました。
次はPW968PCIです。Win95のS3ドライバーでは不安定で時々クラッシュします。NIFTYからCanopusのベータ版ドライバーをダウンロードして(今ではIIJにCanopusのホームページがある)使っていますが、ときどき画面にゴミが残るようです。ACERのCD-ROMは自動的にインストールされました。リフレッシュレイトはCanopusのwin95専用アプリ(ダウンロード)で行います。
使い心地はメモリーも大量に積んでいて確かに動作は速いのですが,16bitアプリがまざると、早い部分と遅い部分が出てぎくしゃくする印象があります。ATOK9(16bit)のせいかもしれません。ケースはたいへん考えられた設計で、前面の蓋は左右から開きます。ケースは前パネルの両側にあるとってを引くと開きます。またPS2マウス、シリアルマウス、DINキーボードの穴があり、また後端に端子群のあるマザーボードも使えるようになっています。ドライブベイは5inchx3、3inchx4と多く、当分ケースは使えそうです。ケース内部も一見の価値があります。
CPU80486-75MHz、8MB、640x480TFT、340MBHDD、ニッケル水素電池
この機械のはWindows3.1が付いてきました。さてこの機械にはCD-ROMがついていません。いろいろ考えたのですが、アイメスの外付けCD-ROMドライブICD-P300を使いました。このCD-ROMドライブはプリンタポート(PS/2仕様双方向に限る)につなぐだけ、という便利な代物で、T-ZONE系列でやすく(2万円以下)で売っています。
アイメスという会社は日本IBMと近いらしく、Win3.1とOS2のドライバーがついてきます(Corelのものらしい)。アイメスのカタログによるとWin95でも使えるとのこと。アイメスによると、この機械のwin95用32bitドライバーは絶対に作らない!!、と書いてあります(便利なものだから、そんなにこだわること無いのに)
附属のDOS用インストーラでドライバーのインストールと、config.sysとautoexec.batの修正で、Win95からCD-ROMが見えるようになります(autorunなどはうまく動かない)。メモリー8MBにもかかわらず、けっこう快適に動いていますが、なぜか印刷がうまくいきません。途中でタイムアウトになります。プリンタポートにつないだCD-ROMドライブ用のドライバーのせいかと思ってこれらをはずしたがうまく行きません。さらに悪いことにプリンタポートにはエプソンのカラースキャナーもつないだ事があるので(めちゃくちゃな使い方だな)そのせいかと思っていて、いつかヒマなときにシステムを入れ替えるつもりでいました。
ところがひょんなことでhttp://www.compaq.co.jp.を読むと解決策が見つかりました。コントロールパネル、システム、デバイスドライバー、ポートのプロパティーでリソースを選び、設定の登録名のところで、リソースにDMAを含まない基本設定1を選ぶと解決しました。
ノートパソコンのプリンタポートはECPやEPP規格でDMAを用いた高速双方向通信のことを考えてあり、DMAもリソースに含まれるため不具合が起こったと思えます。もしDMAを含まない基本設定が無い場合は、BIOSでプリンターポートの設定があれば、単方向、双方向(PS2互換)、ECP、EPPの内双方向(PS2互換)を選ぶとチョイスできるようになります。
しかしながらWIndows95はいったいどうなっているのだろうか。DOS用16bitドライバーを使いながらWin95上でCD-ROMは殆ど問題なく動作し、転送速度も300kb/s近く出ます。またCD-ROMドライブ上にあるプリンタポートにデージーチェーンでプリンタをつなぐと印刷もできる。不思議なOSだ。 このノートパソコンはその後もプリンタポートにCD-ROMドライブやらスキャナーやらミニSCSIやら、いろいろつないで便利に使っています。
CPU486DX2-50MHz、12MB、DSTN640x480、340MBHDD、リチウム電池
この機械の売りはデザインです。内容はやや古い機械ですがデザインは最新のものとまったく変わりなく、依然としてカラーノートパソコンの中で一番センスがいい機械です。インストールは同じくIMESのプリンタポートにつなぐCD-ROMドライブを使いました。この機械ではパラレルポートは最初からDMAを使わない設定がdefaultだったので、印刷にも問題はありませんでした。あいかわらずひどい使い方(プリンタポートにCD-ROMとプリンターをデージーチェーンして、時にそこにカラースキャナーをつないで)どれも問題無く動く、という不思議。
この機械ののろさ、DSTNとTFTより落ちる画質ながらデザインが知的で非常に魅力的な機械です。その点では、古いTandyやHPのノートパソコン、ThinkPad220やThinkPad230などと共通する価値があり、少々古くなっても捨てがたい機械です。電池も連続使用で2時間以上もちますので、かえって486-DX2-50MHz(SL-Enhanced)という遅くて電気を喰わないCPUがPentiumuあたりより有利なこともあるなあ、とも思います。
ThinkPad220に、Windows95をインストールしてみた。PCMCIAカードのモデムとLANカードが動いた。当然遅いが我慢出来る極限である。
ThinkPad220をご存じであろうか。CPUは80386SLという省電力版386SX,メインメモリー6MB、80MBHDD、640x480x16モノクロ液晶という仕様である。で、この機械にWin95をFDでインストールしても良いが、CD-ROMを使うことにする。
こういった機械には、PS2仕様の双方向プリンタポートを用いるアイメスのCD-ROMドライブ
が便利。これはconfig.sysに1行、autoexec.batに1行デバドラを加えるだけで、DOS、Win3.1、Win95,OS2でCD-ROMが読める優れ物である。SCSIカードを使うものがあるが、これより設定が簡単。理由は、モデムカードでモバイルインターネットに使えるし、LANカードでネットワークにつながる。PCMCIAポートが安定して使える、とそれだけである。
で不要な物は全部消して、DOSとWin3.1の骨格だけにする。掃除してみると、けっこうゴミがみつかる。フォントファイルが3カ所だぶっていたし、依然$disp.sysに細工して多行表示にしていた名残が残っていた。インストールすると、不思議とメモリー6MBでもけられなかった。しかし、HDDが80MBというので蹴られてしまった。120MB程度必要だと言う。そこで、MS-DOSのdoublespaceで圧縮することにした。しかし80MBを圧縮しても120MBしかならない。そこで、みかけの圧縮比を300%とウソの設定をして、約180MBということでインストールした。もちろん
setup /im /id
として、時間のかかるディスク容量チェックやメモリーチェックをパスする。と、なんとかインストールできた。しかし、圧縮比をウソついていたことが明らかで、残り数MBになってしまった。
そこで、どんどんファイルを捨てる。まず、*.txtは捨てる。次に入らないフォントを捨てる。\MSNを捨てる。ヘルプファイル(*.hlp)を捨てる。他にも不要なDLLなどもどんどんすてる。win3.1の残骸をどんどん捨てる、*.wavを、*.bmpを、test*.*を、*.CURを、*.SCRを、*.ANIを、*.logをどんどん捨てる。\windows\systemの不要アプリもどんどん捨てる。マルチメディアも捨てる。\DOSのファイルも捨てる。
というわけで、見事windows95がインストールできた。現状ではプリンタ、PCMCIA,ネットワーククライアント、モデム、Netscape1.1を仕込んで、まだ20MB弱あまるようだ。けっこう大きいWin95も、正味は50MB以下まで減量できる。写真のように、ちゃんとtcp/ipも動くし、MSネットワークも動く。この6MBのパフォーマンスの状態、というのもTP220上のMS-ペイントで切り取り、ちゃんとネットワークで転送したものだ。wordpadもws-ftpもttermも動くから、そこらの情報端末よりははるかに上等である。
で、6MBメモリーでのスピードは、かなりひどい。しかしモーバイルインターネットには220の小ささで、ヒマつぶしにはいいかも知れない。Windows95を減量するのは一種の知的ゲームだと思っている。