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 第3回の自問自答は、「被写界深度(ひしゃかいしんど)」です。前回の「絞りってなんだ?」でも少し出てきましたが、「結局は被写界深度とはなんなの?詳しく教えて!」と言う、オレの心の叫び?にお答えして、自分がわかりやすい様に調べてみました。

 被写界深度は、物が鮮明に写る距離範囲、一言で言うと「ピントの深さ」です。絞りの大きさ、ピントを合せる被写体の距離、レンズの焦点距離によって被写界深度は変化します。そこで、それぞれの要素と被写界深度の関係を図にしてみました。

ポイント1.焦点距離

被写界深度の性質として、レンズの焦点距離が短いほど被写界深度は深くなる。 つまり、広角になればなるほどピントの合っている範囲が広くなります。
下の図は、同じ場所から同じ物を撮影すると仮定して、レンズの焦点距離の違いによって被写界深度がどう変わるかを図にしたものです。


ポイント2.撮影距離

被写界深度は「手前に浅く奥に深い」特徴があるので、近くのものにはピントが合いにくく、遠くのものは合いやすくなります。
下の図は、同じ焦点距離のレンズで撮ると仮定して、被写体の距離によってどのように被写界深度が変わるのかを図にしました。

ポイント3.絞り

被写界深度は、「絞るほど深くなる」 つまり、絞れば絞るほどピントは合いやすくなるのです。
下の図は、同じ焦点距離のレンズで同じ距離の物を撮ると仮定して、絞りを開いた時と絞り込んだ時とで、被写界深度の違いを図にしました。

 ここまで読んで、大体解かりましたか?解ったよね!?うんっ!よしっ!コレでキミも被写界深度マスターだぁ!(謎) ・・・とまぁ要は、背景をキレイにぼかした被写界深度の浅い写真を撮りたい時は、望遠レンズで出来るだけ被写体に近づいて開放で撮影すれば、これでもかっ!って位ぼけます。逆に、観光地での記念撮影等で、前にいる人物と背景の建物等の両方にピントを合わせたい時は、被写界深度を深くすればいいので、広角レンズで被写体から少し離れて、絞り込んで撮影すれば、手前から奥までピントの合った写真になります。このような、すべてにピントが合っている状態を「パンフォーカス」と言うそうです。
 
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